ローズ オブ ノーマンズ ランド
原名:Rose of No Man’s Land
種類:オード・パルファム
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/26,070円、100ml/38,170円
公式ホームページ:バイレード
私たちの心の荒野に咲く薔薇の香り
2006年に創立されたバイレードから2015年に発売された「ローズ オブ ノーマンズ ランド」は、ジェローム・エピネットによって調香されました。
香りの名の意味は、第一次世界大戦中の戦地の最前線において、兵士達のために無私の心で献身的に尽くし、数千人の兵士たちの命を救った赤十字社の従軍看護婦たちが「荒野に咲く薔薇(ローズ・オブ・ ノー・マンズ・ランド)」と呼ばれたその精神を讃えて作られた香りです。
そして、この香りに利益の一部は、「国境なき医師団」に寄付されています。
透き通るような冷気の中、凛とした一輪のローズが、静かにスローモーションのように花を咲かせる世界で、うら若き乙女が、夏目漱石の「それから」の古本を読んでいます。
自分が生まれる前に誕生した古紙に包まれたローズの香りの中に、どこからか、優しさと新鮮さを覚えさせるフルーティーなピンクペッパーが迷い込み、乙女はページをめくります。はじまりはそんな胸の奥まで吸い込みたくなるような綺麗なアクアティックグリーンなローズの香りからはじまります。
やがて、ルバーブのような酸味の利いた仄かなラズベリーの花がローズの香りに重なり合います。そして、ホワイトアンバーのどこかメランコリックな空気に包まれながら、乙女は「それから」の中で、主人公が寝室に薔薇の香りを撒き〝薔薇の香のする眠りに就いた〟その香りを細胞の隅々まで実感しながら喜びに静かな微笑を浮かべるのです。
最初から最後まで、(媚びる媚びないなんてどうでもいい)凛としたローズの香りです。金太郎飴のような見た目の美しさやトレンドに追いつくことに必死な現代社会の喧騒から逃れて、時代を超越したクラシック音楽や古典小説に触れ心を浄化するような、超越したローズの香りです。
キャンペーンモデルは、メイクアップをほとんど施していないフレジャ・ベハが、寄付運動に参加する形で、自主参加していました。
香水データ
香水名:ローズ オブ ノーマンズ ランド
原名:Rose of No Man’s Land
種類:オード・パルファム
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2015年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/26,070円、100ml/38,170円
公式ホームページ:バイレード
トップノート:ターキッシュ・レッドローズ・ペタル、ピンクペッパー
ミドルノート:ターキッシュ・レッドローズ・アブソリュート、ラズベリー・ブルーム
ラストノート:パピルス、ホワイトアンバー