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ゲラン

【ゲラン】ムスク ノーブル(ティエリー・ワッサー)

ゲラン
©GUERLAIN
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ムスク ノーブル

原名:Musc Noble
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売

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ムスクとローズの結ぶところに詩が生まれる

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2014年当時ゲランのクリエイティヴ・ディレクターだったシルヴェーヌ・ ドゥラクルトにより生み出された「レ アブソリュ ドリエント(オリエントの決定版) 」は、中東の市場向けに生み出された高級ラインです。

その第四弾の香りとして発表された「ムスク ノーブル」(気高きムスク)は、ゲランの五代目調香師ティエリー・ワッサーにより調香されました。40前後の成分で生み出された香りです。


3500年前にエーゲ海で栄えたクレタ文明の壁画にも描かれているサフランは、産地(主にイランとスペイン)と等級により香り立ちが全然違ってくる世界一高価なスパイスです。黄金よりも高価なことから〝スパイスのダイヤモンド〟とも呼ばれる最上級のスパイスをふんだんに使用されたトップノートからこの香りははじまります。

そこには、発泡するようなアルデハイドの太陽が存在します。そして、サフランの芳しい甘い風に乗って、ピンクペッパーが香るスパイシーローズの花びらが、相反する二つの要素を持つムスクが生み出す楽園の中で、光の中で言葉を紡ぎだすように優雅に舞います。

このムスクの楽園は、儚げな柔らかいパウダリー感を持つホワイトムスクと、昔の香水によく使われていたアニマリックなムスクを合成ムスクで再現したものによって生み出された楽園です。

やがて、楽園のひと時は過ぎ、ベースのラブダナムとレザーにより、サフランは消えてもう夢でしかなくなるような柔らかな浮遊感に包まれながら、ムスクとローズの結ぶところに詩が生まれるのです。

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香水データ

香水名:ムスク ノーブル
原名:Musc Noble
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:ティエリー・ワッサー
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:日本未発売


トップノート:サフラン、ピンクペッパー、アルデハイド
ミドルノート:ムスク、ローズ、ゼラニウム
ラストノート:ホワイトムスク、レザー、シダー、ホワイトアンバー、ニオイイリスの根茎、ラブダナム