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ペンハリガン

【ペンハリガン】ジ アンコンプロマイジング ソーハン(マリー・サラマーニュ)

ペンハリガン
©Penhaligon's
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ジ アンコンプロマイジング ソーハン

原名:The Uncompromising Sohan
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:マリー・サラマーニュ
発表年:2017年
対象性別:男性
価格:75ml/35,200円

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ポートレート・コレクション唯一のウード・フレグランス

©Penhaligon’s

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抜け目のない野心家のソーハンは、面倒ごとの多い世界で、苦心の末に見事にのし上がった人物です。先見の明があり、正しいときに、正しい場所にいたから成功したと人々は噂しました。ってな話を本当に信じているのですか?「このお、ちょんちょん!」本当は彼がのし上がれたのは、スエズ運河のおかげ。

さてそんな野心家のソーハンが、魅惑的な妹を連れてロンドンを訪れ、さらなる成功を狙います。ジョージ卿とブランシュ夫人は、彼が訪問すると聞いて、スリルを感じているのでした。さぁ、今宵はどんな楽しい旅の話が聞けるのでしょうか?

公式ホームページより

2016年11月、英国のフレグランスハウス・ペンハリガンより、イギリスの上流階級の秘密を表現したコレクション<ポートレート>が発売されました。

「19世紀後半、イギリスの田園地帯に建つ大邸宅に住むジョージ卿とその家族たち、一人ひとりのキャラクターとその人間関係、ユーモア、刺激的なエッセンスを香りで表現する。」(公式ホームページより)。

その第三章として2017年に発売された全五作品のうち二作品は、日本では限定で発売されました。そのうちのひとつ「ジ アンコンプロマイジング ソーハン」は、日本語に訳すと「決して妥協しない男ソーハン」となります。マリー・サラマーニュにより調香されました。

彼はジョージ卿ブランシュ夫人のエキゾチックな友人であり、中東で一財産築き上げた商人です。自分の地位を確立するためにストイックに世界各地を転々としながら働いてきました。夫妻にとって、ソーハンの来訪ほどワクワクすることはありません。

ちなみにソーハンという名前はアラブ人の名前ですので、この香りは、アラブをイメージした香りです。

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息をのむほど美しく滑らかなウードローズ

©Penhaligon’s

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その巧みな話術とエキゾチックな風貌で、イギリスの上流階級においても大切な客人として扱われているソーハン。〝天性の人たらし〟である彼に御用心。実は、虎視眈々と、野望を果たすためにあらゆる機会を窺うイーグルのような抜け目のない人なのです。

そんなソーハンの香りは、ピリっとフルーティーなローズの香りからはじまります。このローズには男性的な勇ましい大きな棘があります。そこにサフランの温かい風に乗り、灼熱のウードが降り注ぐのです。合成ではなくラオス産の天然のウードです。

サフランだけでなく、カルダモン、シナモン、クミンといったオリエントのスークを思わせるスパイス・ブレンドが煌くように解き放たれ、舞い散ります。

ウードとサフランとローズのうっとりするようなエキゾチック・ジャミー(スパイシーだけど甘い)な酔わせる香りに、バルサミックなラブダナムとスモーキーなベチバーが加わり、雄大なオリエント(古代エジプト)の空気で包み込んでゆきます。

やがて、うっとりとクリーミーなサンダルウッドが注ぎ込まれ、息をのむほど美しく滑らかなウードローズが、素肌の上に引き伸ばされてゆくのです。

同じペンハリガンの「ハルフェティ」とよく比較される香りです。

ボトルキャップのデザインは、それぞれの香りの主人公を動物に喩えた真鍮製のものとなっています。ソーハンは〝イーグル〟です。この香りの特徴を捉えたボックスパッケージはクリスティヤーナ・S.ウィリアムズにより描かれたものです。

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香水データ

香水名:ジ アンコンプロマイジング ソーハン
原名:The Uncompromising Sohan
種類:オード・パルファム
ブランド:ペンハリガン
調香師:マリー・サラマーニュ
発表年:2017年
対象性別:男性
価格:75ml/35,200円


トップノート:ローズ、ピンクペッパー、サフラン
ミドルノート:ラブダナム、ベチバー
ラストノート:ラオス産ウード、サンダルウッド