シティ グラム フォーヒム
原名:City Glam for Him
種類:オード・トワレ
ブランド:エンポリオ・アルマーニ
調香師:オリヴィエ・クレスプ、アニック・メナード
発表年:2005年
対象性別:男性
価格:日本未発売
エンジェル×ロリータ レンピカ。グルマンの総決算ではなかった・・・

©Armani beauty
1981年にジョルジオ・アルマーニが生み出した『第二のアルマーニ』エンポリオ・アルマーニが、フレグランスを発表したのは1998年にペア・フレグランスからでした。その後2001年に「ホワイト」という名のペア・フレグランスが発売され、2003年に「ナイト」という名のペア・フレグランスが発売されました。
そして2005年に第四弾ペア・フレグランスとして発売されたのが、「シティ グラム フォーハー」と「シティ グラム フォーヒム」でした。オリヴィエ・クレスプとアニック・メナードにより調香されました。
クレスプは「エンジェル」でグルマンノートを生み出した人であり、メナードは「ロリータ レンピカ」により更に進化したネオグルマンノートを生み出した人でした。
この二人がコラボした香りはそう多くはありません。そのため、グルマンをうみだした人とグルマンを進化させた人がフュージョンすればどのような〝グルマンの総決算〟が生み出されるのだろうかという期待感を膨らませてくれました。しかし結果は〝残念グルマン〟の誕生でした。
ビターオレンジ×ジンジャー×ベチバーに磨き上げられる素肌

2005年SS広告キャンペーン ©Emporio Armani
ジューシーなビターオレンジに、ペパーミント、ジンジャー、ベチバーが溶け合い、弾け合う、フレッシュなウッディ感が包み込んでいくようなエネルギーに満ちた感覚からこの香りははじまります。
すぐにムスクの風が広がり、スパイシーなガランガルがジンジャーのパワーをよりアクアティックに増殖させてゆきます。そしてビターオレンジとベチバーのうっとりするような余韻と見事な調和を魅せながら、フレッシュな爽やかさで満たしてくれます。
大都会の夜のネオンの輝きを、高層階のバーから眺める、仕事を終えたばかりのビジネススーツを着た男性と女性の〝グラマラスな時間〟のはじまりを告げる香りです。洗練されたシックな空気が、夜遊びを楽しむハイセンスな大人の恋の駆け引きを盛り上げてくれるようです。
タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「シティ グラム フォーヒム」を「むきだしのコロン」と呼び、「都会の魅力、ですって?薄い、石けんの香りのするシトラスフローラルで、長時間効く制汗剤のよう」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。
香水データ
香水名:シティグラムフォーヒム
原名:City Glam for Him
種類:オード・トワレ
ブランド:エンポリオ・アルマーニ
調香師:オリヴィエ・クレスプ、アニック・メナード
発表年:2005年
対象性別:男性
価格:日本未発売
トップノート:ブラジリアン・ペパーミント、ビターオレンジ
ミドルノート:グリーングラス、ジンジャー、ガランガル
ラストノート:オークモス、ベチバー、ホワイトムスク