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マイケル・ジャクソン

マイケル・ジャクソン伝説4(6ページ)

マイケル・ジャクソン
Michael Jackson Moonwalker (1988) Directed by Jerry Kramer, Jim Blashfield, Colin Chilvers USA - 1988 This is a PR photo. WENN does not claim any Copyright or License in the attached material. Fees charged by WENN are for WENN's services only, and do not, nor are they intended to, convey to the user any ownership of Copyright or License in the material. By publishing this material, the user expressly agrees to indemnify and to hold WENN harmless from any claims, demands, or causes of action arising out of or connected in any way with user's publication of the material. Supplied by WENN.com
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マイケル・ジャクソン略歴

  • 1958年8月29日 インディアナ州ゲーリーで8人兄弟の6男として生まれる。1964年、ジャクソン5の一員としてデビューする(1975年、ジャクソンズに改名)。
  • 1969年 ジャクソン5が「帰ってほしいの」で、メジャーデビュー曲、全米No.1 ヒットになる。
  • 1971年 「ガット・トゥ・ビー・ゼア」でソロデビュー。
マイケル・ジャクソン略歴続き

 

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1988年、豪邸ネバーランド、「ムーンウォーカー」公開

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「リーヴ・ミー・アローン」 1989年2月リリース。全英第2位

アルバム『BAD』(プロデュースはマイケル・ジャクソンとクインシー・ジョーンズ)からの第8弾シングル。作詞・作曲はマイケル自身です。「ほっといてくれ」という意味の曲名どおり、この曲には、アルバム『スリラー』の大ヒット後、1986年からのタブロイド誌によるマイケルに対する誹謗中傷に対する怒りが叩きつけられていました。

マイケルは、自分に対する誹謗中傷の中に、黒人として初めてビッグスタジアムでコンサートを開き、白人女性が夢中になる黒人ポップスターのパイオニアになった自分に対する、白人ジャーナリストたちの人種差別の匂いを感じ取っていたようです。大衆も含めて「ゴシップ・ジャンキー」=「ゴシップ・ゾンビ」が蔓延る世の中に対し、心底うんざりした気持ちで作り出した曲でした。

この時期、死に至るまでの深い友情を築いたエリザベス・テイラーの美しきイメージも登場します(マイケルは、クラシック・ムービーの大ファンでした。)。1990年代のMTVの流れを決定づけた斬新なPVにより、グラミー賞の最優秀短編ミュージック・ビデオ賞を受賞しました。そして、この年、エリザベス・テイラーは高らかに宣言するのでした。彼こそ「キング・オブ・ポップ、ロック・アンド・ソウル」と。

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マイケル・ジャクソン=ミリタリー・ジャケット

マイケル・ジャクソン・ルック22 赤い彗星スタイル
  • 赤と黒とゴールドのミリタリー・チュニック
  • ブルーボタンダウンシャツ
  • ブラックパンツ
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1990年代のマイケル・ジャクソン

マイケル・ジャクソンの冬の季節が始まります。そして、逆境の中でも、満身創痍の中でも尚、作品を生み出した彼は本当に強い意志の人です。彼は1990年代に入っても尚、音楽のみならずファッションの分野においてさえも、後世に多大なる影響を残すこととなりました。

人知れず、自分自身の病いである尋常性白斑=欠点を長所に変えようと必死の努力をしていたのです。そのためにまだらになった肌をカバーするために、発病初期は、黒人らしいカラーに統一してメイクアップしていました。やがて白肌の面積が多くなり、白い化粧と、変色した唇を、赤い口紅でカバーすることにしました。マイケルは、結果的に男性と女性という性差のみならず、黒人と白人という人種の差さえも越えようとしたのでした。

そして、メディアの金儲けと、大衆の暇つぶしの対象にされながらも、必死で自分の生み出すべき芸術作品の追求に人生をかけました。不幸にして、2009年6月25日にマイケルは帰らぬ人となりました。その途端に人々の再評価が始まりました。それは私も含めた話です。もうそろそろ人類は気付く必要があります。

暇つぶしで他人をあざけ笑う対象にすることは、何よりも、自分の人生を浪費しているということに。別に誰が整形しようが構わないのです。そして、性的虐待で無罪になったのならば、その名誉回復をメディアがしっかりと大々的に報道する必要があります。もはや、いまではスピードが金儲けの重要な要素になってしまい、自分からプライベートを切り売りしている人々で世界は満ち溢れています。

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戦うとき、泣いてもいいとき、心を許す人と会うとき、ファッションは、あなたの心を映す鏡。

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写真:アニー・リーボヴィッツ。1989年。シンプルだが、シンプルではない。シャツの真ん中にハサミが入れられている。

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ファッションとは、生地の動きを知ること。

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ファッション・マシーンの暴走

ファッションに関してもそうです。毎日がファッションショーのような人々の生活がネット上に溢れ、このセレブのアイテムに似たプチプラアイテムのまとめサイトが、ゴミのように溢れ、インスタでは、「私はオシャレでしょ?」と褒めてくれとばかりに、カメラから目線をずらした気取り屋たちが、即席のスカスカな姿を披露して、いつしか、現実よりも液晶越しの人生を生きています。しかし、スピードでしょ?あなたが大好きなのは?つまりオシャレなコーデ写真なんか何百枚自画撮りしても、2ヶ月も経てばゴミの価値しか生み出せません。

今、ファッションに関わる人々は、明らかにスピードに追い込まれています。もはや自分の頭では考えられないファッション・マシーン達が増殖しています。マシーンである自分の回路をショートさせましょう。この壮大なマイケル・ジャクソンのファッションの変貌を掘り下げることは、理屈ではなく、あなたの感性に人間味を与えてくれることでしょう。マシーン化しつつある未来を放棄して、過去を知ることからはじめるべきではないでしょうか?マイケルの偉大さの影にあるのが、まさに『過去への憧憬』なのです。それを理解するためには、何よりもまず時代順にマイケルを見る必要があるのです。そして、ファッションを音楽と結びつける必要もあります。なぜなら音のないファッションショーは存在しないのだから・・・