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【ジョー マローン】アンバー & ラベンダー コロン(ベルトラン・ドゥシュフール)

ジョー・マローン・ロンドン
©Jo Malone London
ジョー・マローン・ロンドン
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アンバー & ラベンダー コロン

原名:Amber & Lavender Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:1995年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン

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ドゥショフールの処女作

©Jo Malone London

ジョー・マローンの最初期である1995年に誕生したこの香りは、一般的には、ジョー・マローンの作品と記載されることが多いのですが、実際の調香師はベルトラン・ドゥシュフールであり、彼がはじめて調香した香りでした。

最初の作品の中にこそ、その才能のすべてが透けて見えるものなのかもしれません。この香りは、実に巧妙に生み出された素材のコントラストを生かした香りです。

そして、もう一言言うなら、ジョー・マローンとドゥショフールという水と油の真逆なタイプが、運命のいたずらで接点を持った奇跡の瞬間とも言える香りなのです(平たく言えば、なぜか間違ってジョー・マローンの香りを作ってしまった香り)。

※実は1996年に「ハニーサックル & ジャスミン コロン」を調香したのも彼なのですが、今ではもう手に入りません。

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ジョー・マローンが大嫌いな人のための香り

ベルトラン・ドゥシュフール

バジルとローズマリーによりハーバル・シトラスな側面が強調されたプチグレンからこの香りははじまります。そして、すぐに(アロマティックな)フレンチ・ラベンダーが香り全体に行き渡ります。女性がこの香りを身に纏うと、間違って男子トイレに入ってしまったかのような違和感を覚えるはずです。

はじめて会った時に、嫌いだった部分が、好きになってしまう恋愛のように、このキリっとしたラベンダーに惹きつけられるようにドゥショフールは、シナモン、ナツメグのスパイスを潜ませて、調香しています。

そして、コントラストのスイッチを押すようにアンバーが、ベチバー、オークモス、ムスクを従え、このオリエンタル・フゼアの香りをダークグリーンな側面により、男子トイレに間違って入っていったのかと違和感を感じていた女性達が、嬉々としてこの香りを求めるようになるソーピィなドライダウンへと導いていくのです。

ジョー・マローン・ロンドンと聞くと「失笑」してしまうフレグランスIQの高い皆様に是非とも試していただきたい香りです。

トレンチコート姿で佇む女性から漂うフレンチラベンダーと、トレンチコート姿で歩く男性から漂うアンバーの香りが交差した瞬間に何かがはじまる香りです。

ルカ・トゥリンは『世界香水ガイド』で、「品名とは似て非なるもの。」とだけ述べており、3つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:アンバー & ラベンダー コロン
原名:Amber & Lavender Cologne
種類:オーデ・コロン
ブランド:ジョー・マローン・ロンドン
調香師:ベルトラン・ドゥシュフール
発表年:1995年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/23,650円
公式ホームページ:ジョー・マローン・ロンドン


トップノート:プチグレン、ベルガモット、ミント
ミドルノート:フレンチラベンダー、リリー・オブ・ザ・ヴァレー、クローブ、シナモン
ラストノート:アンバー、ミルラ(没薬)、パチョリ