アクア アレゴリア マンダリン バジリック フォルテ
原名:Aqua Allegoria Forte Mandarine Basilic
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:デルフィーヌ・ジェルク
発表年:2022年
対象性別:女性
価格:75ml/17,160円
公式ホームページ:ゲラン
あたらしい「マンダリン バジリック」
ゲランが、極めつけの天然素材をピックアップし、その素材から明るい一面を引き出し、幸せなひとときを人々に与えてくれる軽やかな香りを作るというコンセプトで、1999年に誕生した『アクア・アレゴリア』シリーズ。
ゲラン調香師のデルフィーヌ・ジェルクが、シリーズを代表する2種の香りを、2022年にオード・パルファム=『究極のアクア・アレゴリア』として再構築しました。そのうちのひとつが「マンダリン バジリック フォルテ」です。8月15日に全国発売されました。
ちなみに元々の「マンダリン バジリック」は2007年に女性調香師マリー・サラマーニュにより調香されました。
「オレンジとバニラと私」がひとつになり〝太陽がいっぱい〟になる
このフォルテで、マンダリンの黄金色、そしてジューシーでフルーティな側面を強調したかったのです。うだるように暑い一日の終わりに沈む、翌日の晴天を約束する夕陽のような、太陽の光で日焼けしたマンダリンをイメージしました。
デルフィーヌ・ジェルク
オリジナルとフォルテの違いは、アロマティックなバジルの役割を抑え、ヴァニラチンキが心の中に染み入りながら、オレンジとひとつになる瞬間を肌で感じることができる所にあります。爽快感よりも、充足感がこの香りにはあります。
それはまさにこの香りのイメージそのままに、あたたかなムードに包まれる、灼熱の夏の夕暮れどき、あたり一面に広がる黄金色の光に照らされるようです。
爽やかなバジルをすっかり酔わせてしまったブラックカラントが、南イタリアの太陽に愛されたオレンジになだめすかされるようにこの香りははじまります。涼しげなティーの要素も影を潜めるピリっとジューシーなオレンジの果実と、ほのかにスパイシーに煌くように甘やかなオレンジ・ブロッサムの香りが広がってゆきます。
すぐにブルガリアンローズが、オレンジのジューシーな甘さに、華やぎと気品をもたらしてゆきます。
やがてだんだんとゆっくり、本当にゆっくりと(ウッディでレザリーでスパイシーな)マダガスカル産ヴァニラチンキが、肌の上で滑らかに引き伸ばされオレンジとひとつになり、キャラメルのような濃密な甘さを生み出してゆくのです。
そして、クリーミーなサンダルウッド、シダーウッド、パチョリがすべてを黄金色に変えてゆき、温かい至福の余韻に包まれてゆくのです。自然界における美と豊かさの象徴とも言えるオレンジとバニラが寄り添い、労わりあい、ゆっくりとふたつがひとつになる瞬間を、肌の上で体感する〝太陽がいっぱい〟の香りです。
ちなみにこのヴァニラチンキは、2021年に「シャリマー ミレジム ヴァニラ プラニフォリア」で使用されていた三種類のバニラの香料のひとつであり、天然のバニラポッドから、ゲランが約2世紀に渡り秘伝としてきた方法で作られたものです。
その方法は、オルフィンにあるゲランの自社工場にて、手作業でバニラポッドが切り分けられ、オーガニック・アルコールに数ヶ月間漬け込み、極上のバニラの香気成分を抽出してゆくという気の遠くなる作業です。
香水データ
香水名:マンダリン バジリック フォルテ
原名:Aqua Allegoria Forte Mandarine Basilic
種類:オード・パルファム
ブランド:ゲラン
調香師:デルフィーヌ・ジェルク
発表年:2022年
対象性別:女性
価格:75ml/17,160円
公式ホームページ:ゲラン
トップノート:バジル、ブラックカラント
ミドルノート:イタリアン・マンダリン、オレンジブロッサム、ヴァニラチンキ、ブルガリアン・ローズ
ラストノート:サンダルウッド