オネック
原名:Onekh
種類:オード・パルファム
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2016年
対象性別:男性
価格:100ml/55,330円
アッカド帝国のブラックオニキスの香り
私が今まで調香してきたメンズ・フレグランスとこのメンズ・コレクションの香りの違いは、かつてないほどに天然原料をたっぷり使用しているところにあります。だから、よりシンプルな調香なのです。 より直感的な官能性や男らしさを表現し、洗練されたものとなっています。
ジャック・キャヴァリエ
2016年に、ブルガリのハイパフューマリーコレクション「レ ジェンメ」にメンズコレクションが誕生しました。その6作品の中のひとつが「オネック」です。
日本では2017年3月1日(水)から発売された3本からは外され、2023年10月に新宿伊勢丹で開催されたサロンドパルファンで限定発売されました。
「オネック」とは、古代レバント語で〝オニキス〟を意味します。メソポタミア史上初めて自らを神とした王であり、アッカド帝国の最大版図を築いたナラム・シン(紀元前2254頃 – 紀元前2218年頃)に捧げられた、中東のブラックオニキスからインスパイアされた香りとしてジャック・キャヴァリエにより調香されました。
ウードから誕生した〝レザーフレグランスの傑作〟
ドライフルーツのようなマンダリンオレンジとスパイシーなゼラニウムの煌めきから〝ブラックオニキス〟の香りははじまります。すぐに、(サフランと蜂蜜の香りを持つレザーのような)天然のラオス産ウードとラブダナムが注ぎ込まれてゆきます。
そして、インセンスのスモーキーさが加わり、ブラックインセンスとキャラメルのようなアンバー、クリーミーなサンダルウッド、シナモンの効いたオレンジ、レザーウードの、心奪う神秘的なハーモニーが満ち広がってゆきます。
如何にして、大量のスパイスとウードのブレンドにより、これほど滑らかで、透き通るようにクリーンでフレッシュかつピュアな高級レザーが生み出されていくのでしょうか?素肌の上に一体化していくような〝甘い生活〟を連想させる、とても優雅な気分にしてくれます。
ルイ・ヴィトンの専属調香師として「ダン ラ ポー」「ミル フー」といったレザー・フレグランスの傑作を生み出した同じ年に、作り出した香りなので、この三つを比較してみたくなります。いずれにしても、隠れたレザー・フレグランスの傑作であることは疑う余地がありません。
香水データ
香水名:オネック
原名:Onekh
種類:オード・パルファム
ブランド:ブルガリ
調香師:ジャック・キャヴァリエ
発表年:2016年
対象性別:男性
価格:100ml/55,330円
シングルノート:レザー、スパイス、ラブダナム