オムニア クリスタリン オード パルファム
原名:Omnia Crystalline Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:50ml/17,930円、100ml /24,200円
公式ホームページ:ブルガリ
「オムニア クリスタリン」とは別物の香り
オリジナルのクリスタリンと同じ宇宙に留まりながらロータスフラワーを中心に、シチリア産のマンダリン・オレンジの精油をトップノートに加え、生き生きとしたフレッシュ感を与えつつ、ミドルノートでは希少かつ高価なアイリスのパウダリーさによって花々をカシミアのスカーフで包み込むように香らせました。
そして、バルサミックなラオス産のベンゾインとアーモンドのようなヘリオトロープをブレンドすることによって、愛する人の腕に抱かれ抱擁するような安らぎの感情を強めました。
アルベルト・モリヤス
『オムニア』シリーズ第二弾として発売された「オムニア クリスタリン」(オード・トワレ)は、当初アジア市場を対象に2005年に発売されました。そして、現在に至るまで、日本において、最も売れているオムニア・シリーズの香りです(韓国においても)。
そして、2013年にブルガリの香水部門のクリエイティブ・ディレクターであるヴァレリア・マニーニの指揮の下、オード・パルファム版がアルベルト・モリヤスにより調香されました。
ハードとソフト、クリスタル(水晶)と液体、純潔と官能といった相反する要素をさらに突き詰めて見事に融合させた〝究極のクリスタル〟がこの香りです。
ゆっくりと太陽が昇り、朝露の雫が女性のデリケートで温かく上気した肌に落ちて伝っていくようなセンシュアルな香りです。
オリジナルの「オムニア クリスタリン」がアクアティックでフルーティーな香りとするなら、EDP版はパウダリー×クリーミー・フローラルな香りです。
バーバリーの「ボディ」(2011年、ミシェル・アルメラック)やクロエの「ラブ」(2010年)がこの香りとよく似た雰囲気がありました。〝パウダリーでセンシュアルな大人の女性〟=綺麗なお姉さんの素肌を思わせる、いやらしさは無いのにドキっとさせるような香りです。
ロータスフラワーをより突出させた〝究極のクリスタリン〟
アルベルト・モリヤスが、「とことんロータスフラワーにこだわりました」と言うように、水上に浮かぶアクアティックなロータスフラワーに、フレッシュなオレンジ・ブロッサムが溶け込んでいくようにしてEDPははじまります。
バンブーと和梨が存在しないので、きらきらと煌くような香りにはなりません。
その代わりにホワイト・サンダルウッドがクリスタルの持つ荘厳さを象徴するようにクリーミーかつスパイシーな柔らかさで包み込んでくれます。そして、蜂蜜の甘さを持ったアーモンドのようなヘリオトロープとパウダリーなアイリスが磨き上げられるクリスタルのように、香り全体をパウダリックかつソーピィーに磨き上げてゆくのです。
ドライダウンの中で、ムスクと共に存在を増すベンゾインの甘い独特な香りがクリーミーなサンダルウッドとパウダリックなフローラルと三位一体となり、フレッシュ・スパイシー×パウダリックでありながら温かくクリーミーな余韻で包み込んでくれるのです。
キャンペーン・モデルには、2015年に最も稼いでいるスーパーモデルの一人に選ばれたエディータ・ヴィルケヴィシュッテを起用されました。フォトグラファーはリズ・コリンズです。
香水データ
香水名:オムニア クリスタリン オード パルファム
原名:Omnia Crystalline Eau de Parfum
種類:オード・パルファム
ブランド:ブルガリ
調香師:アルベルト・モリヤス
発表年:2013年
対象性別:女性
価格:50ml/17,930円、100ml /24,200円
公式ホームページ:ブルガリ
トップノート:ロータスフラワー、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:ヘリオトロープ、イリスルート
ラストノート:サンダルウッド、シャム・ベンゾイン、ムスク