さらにあらゆるハイジュエラーのアイコニック・ムービーに。
マリリン・モンロー・ルック12 ショッキングピンク・ドレス
- ショッキングピンクのシルクサテンのストラップレス・ドレス、バックヒップに大きなボウ、ライナーはブラック、オーストリッチ・フェザーとホースヘアーが中につめられたバタフライボウ、サイドスリット
- ピンクサテンベルト、内側は総レザー
- 同色のロンググローブ
- 同色のサルヴァトーレ・フェラガモのパンプス
当初、このシーンのためにショッキングピンクのドレスを着たマリリン・モンローは、黒のオペラ・グローブと黒のサルヴァトーレ・フェラガモのパンプスを履いていました。しかし、トラヴィーラが、ドレスと同じ色のグローブとシューズに変更しました。ドレスは床に届く長さだったためすぐに汚れるため、二着用意されました。マリリンは、このドレスの重さに、驚いたと言われています(生地にハリ感を出すために、黒のフェルトのライナーが使用されているため)。
この作品の全てはこのシーンのためにあったとも言えます。ティファニー、カルティエ、ハリー・ウィンストンといったハイ・ジュエラーの名前を連呼するシーンは(特にティファニーズと手を掲げるシーン!)、現在において、あらゆるジュエリー・ブランドにとって、〝ダイアモンドのみならず宝石の魅力を伝える〟アイコニック・シーンになったのでした。
まさに、この作品とオードリー・ヘプバーンの『ティファニーで朝食を』は、二大ジュエリー・ムービーです。
そして、2001年には『ムーラン・ルージュ』でニコール・キッドマン、2010年には『バーレスク』でクリスティーヌ・アギレラとクリスティン・ベルが「ダイアモンドは女の親友」を歌ったのでした。
ピンクから一転してブルードレスへ!
マリリン・モンロー・ルック13 ブルードレス
- ブルーのタイトドレス、ペンシルスカート
- ブルーのボレロ
- グレーのファーストール
「男が美人を選ぶのと同じく女は金持ちを選ぶのよ。あなたの娘に貧乏人と結婚させたい?」と御曹司の父親に啖呵を切るマリリン・モンロー。彼女の魅力は、21世紀の美人像を先取っていました。