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【レオン】ナタリー・ポートマンの誕生

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その他ナタリー・ポートマン女を磨くアイコン女性目線の男磨き映画女優
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【レオン】

Léon / The Professional 45歳の殺し屋と12歳の少女の純愛の物語。『グラン・ブルー』(1988)『ニキータ』(1990)でフランスの若手監督の頂点に駆け上ったリュック・ベッソンが満を持してハリウッド進出を果たした作品。

45歳の殺し屋レオンを演じたジャン・レノ(1948-)が世界的なスターとなり、12歳の少女マチルダを演じたナタリー・ポートマン(1981-)はデビュー作にあたるこの作品以降、順調に大スターの道を歩んでいきました。そして、忘れてはならないのが、極悪非道の汚職刑事スタンスフィールドを演じたゲイリー・オールドマン(1958-)の存在です。ベートーヴェンを口ずさみながら、良心の呵責なく平気で人を殺すという〝映画史に残る悪役〟が誕生しました。

『ニキータ』に登場した掃除人ヴィクトルからアイデアを膨らまし、ジャン・レノのために生み出されたこの作品は、1993年6月1日から10月7日にかけて、野外撮影のみニューヨークで、他はフランスのパリで撮影されました。

身内を殺害され天涯孤独となった12歳の美少女が、〝闘うことしか知らない〟孤独な殺し屋の中年男性に弟子入りするという奇想天外な物語に、世界中の男女が魅了されたのでした。

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あらすじ

ニューヨークのリトルイタリーに住むレオン(ジャン・レノ)は、完璧に仕事を遂行する全米一の殺し屋です。あらゆる感情を排し、一日2パックの牛乳とトレーニングを欠かさず、ストイックに規則正しい生活を心がけています。

そんなある日、レオンのアパートの隣室で、凄惨な一家惨殺が起きました。DEA(麻薬取締局)の汚職捜査官スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)の麻薬をくすねたという嫌疑をかけられた麻薬ディーラーの男性が一家もろとも銃殺されたのでした。

しかし、丁度、12歳のマチルダ(ナタリー・ポートマン)だけが、レオンの牛乳を買いにお使いに行っていたお蔭で命拾いしたのでした。ネグレクトされていた一家内で唯一深い愛情を感じていた幼い弟も無残に殺害され、復讐に燃えるマチルダは、レオンに弟子入りするのでした。

一方、殺害現場の家族写真からマチルダを取り逃したことを知ったスタンスフィールドは、彼女を見つけ、口を封じようと考えていました。

身寄りのないマチルダと共同生活することになったレオン。やがて二人は、ボニーとクライドのように殺し屋稼業も協力し合うようになり、心を通じ合わせるようになるのでした。しかし、マチルダが復讐を果たす前に、スタンスフィールドが、二人を殺害しようと市警の特殊部隊を総動員し、襲撃してきたのでした。果たして、レオンとマチルダは生き残ることが出来るのだろうか?

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ファッション・シーンに与えた影響


1994年に公開された『レオン』のナタリー・ポートマンのファッションは、21世紀に入り、ミリタリー・ファッションが世界中の女性たちに受け入れられる中、元祖ミリタリー・スタイルのアイコンとして崇拝されるようになりました。この作品がファッション・シーンに与えた影響は革命的であり、特に以下の四点を上げることが出来ます。

  1. 女性がはじめてMA-1フライトジャケットを着た瞬間
  2. 頬の高さで切り揃えたスタイリッシュボブ=マチルダ・ボブ
  3. ショートパンツとソックスとエンジニアブーツのアンサンブル
  4. ラウンドサングラスのスタイリング術

この『少女のための戦闘』スタイルが、21世紀に入ると、幅広い年齢層の女性にとってのカジュアルなスタイルとして定番化していきました。

この作品の前に女性がフライト・ジャケットを着ている姿を見たことがありません。ですが、もしかしたら衣装デザイナーのマギャリー・ギダッチは、『ドラゴンボール』(1984年から)のブルマがフライトジャケットにショートパンツを合わせている姿を参考にしたのかもしれません。

作品データ

作品名:レオン Léon / The Professional (1994)
監督:リュック・ベッソン
衣装:マギャリー・ギダッチ
出演者:ジャン・レノ/ナタリー・ポートマン/ゲイリー・オールドマン

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