ユーカリプタス20
原名:Eucalyptus 20
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:不明
発表年:2025年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/14,080円、50ml/31,350円、100ml/45,650円
公式ホームページ:ル ラボ
ユーカリオイルではなく、ユーカリの森の香り

©LE LABO

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ユーカリ
「道を見つけるには、まず迷わなければならない」という諺があります。「ユーカリプタス20」は、このパラドックスへの感覚的なオマージュであり、〝放浪〟の深遠な可能性への頌歌です。
乾ききった砂漠と果てしなく広がる空の間に広がる自然の美しさの中に佇むこの香りは、迷うことの無限の可能性を称え、未知の世界を受け入れるための招待状です。慣れ親しんだ境界線を越えて魂を探求する冒険を思い出させ、ひいては真の自己の未開拓の次元を開くきっかけとなることを願っています
デボラ・ロイヤー(クリエイティブ ディレクター)
2025年2月3日に、ル ラボが発売した「ユーカリプタス20」は、2023年10月1日にクラシック・コレクション(定番のコレクション)から2年ぶりに発売された「ラヴァンド31」の後、約1年4ヶ月ぶりの新作として発売されました。
「ユーカリプタス20」の「20」とは、20種の香料により生み出されたという意味を持ちます。オーストラリア原産のユーカリは、800種類以上の低木から高木であり、オーストラリア大陸がまだ南極大陸と繋がっていた時代から地球上に存在すると言われています。
オーストラリアの森林の約4分の3はユーカリの森で、コアラはユーカリの葉を好んで食べます。そして先住民アボリジニにとっては〝聖なる木〟です。そんな日本の約20倍の広大な大地で、灼熱の太陽に対するシールドの役割も果たすこの白い木からインスピレーションを得た香りです。
彷徨える魂を安らぎの空間へ誘う、ユーカリ×ヒノキの香り

©LE LABO

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誰にも会うことなく何週間も旅できるほど広大で人里離れた場所を想像してみてください。果てしなく続く赤い砂と、果てしなく広がる空。容赦ない暑さの中、地平線にぽつんと立つ一本の白い木は、まるで幻のように感じられるかもしれません。しかし、そのユーカリの木こそがオアシスなのだ。タンブルウィードと錆びた埃が、聖なる銀色の葉陰に静まり返る、旅の途中の休憩所なのだ。
公式サイトより
フランク・フォルクルか、ダフネ・ブジェが調香したと思われるこの香りは、オーストラリアのシドニーにある店舗のシティ・エクスクルーシブになり得る香りです。
全てのものが大きくて、大らかで、雄大なるオーストラリアの大地を思わせるユーカリとシダーの湿りっ気のある清涼感からこの香りははじまります。スーッとする爽やかなソルティさとドライなウッディさの中に彷徨いこむタイムのバランスが絶妙です。
すぐに温かい空気がラブダナムとスパイシーなグルジュンバルサムと共にやってきます。そのレザーのニュアンスが明るい太陽に温められた、ユーカリの爽やかなムードを生み出してゆきます。そしてオリバナムが到来し、独特なユーカリとお香のハーモニーに満たされてゆきます。
煙たさよりも、エアリーさを感じさせる、心の澱みを洗い流し、彷徨える魂を安らぎの空間へ誘うような、穏やかなグリーンの蜃気楼に包み込まれていくようです。
不思議なことに、オーストラリアのユーカリというよりは、ヒノキの木が贅沢に使用されたラグジュアリーな日本の旅館、近くにある太古の森とヒノキ風呂を連想させる、美しい木の香ばしさに満たされていくようです。つまりこの香りは、ユーカリオイルではなく、ユーカリの森の香りなのです。
コムデギャルソンの「ヒノキ」やイソップの「ヒュイル」とよく比較される香りです。
香水データ
香水名:ユーカリプタス20
原名:Eucalyptus 20
種類:オード・パルファム
ブランド:ル ラボ
調香師:不明
発表年:2025年
対象性別:ユニセックス
価格:1.5ml/990円、15ml/14,080円、50ml/31,350円、100ml/45,650円
公式ホームページ:ル ラボ
シングルノート:ユーカリ、オリバナム、シダーウッド、グルジュンバルサム、ラブダナム、レッド・タイム、ヒソップ、ムスク