オー ドゥ シトロン ノワール
原名:Eau de Citron Noir
種類:オーデコロン
ブランド:エルメス
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/17,600円
公式ホームページ:エルメス
シトロン・ノワール=ヌーミー・バスラとは?
シトラスノートの嗅覚世界への旅は、驚きがあふれる豊かなレモンの世界へと私を導いてくれます。オーストラリアン・フィンガーライム、ブッシュカン、ユーレカレモン、コブミカン…数多くの個性的な柑橘類の果実がわたしに挑戦してくれたのですが、とてもスモーキーでエレガントなシトロン・ノワール(乾燥レモン=ブラック・レモン)が、その頂点に君臨すると私は考えたのでした。
クリスティーヌ・ナジェル
エルメスのコロン発売30周年を記念し、2009年4月30日に『コロン エルメス』の三作品が発売されました。続いて、4年後の2013年に『コロン エルメス』第二弾として二作品が発売され、さらに2016年に『コロン エルメス』第三弾として二つの香りが発売されました。
そして、2018年5月25日に発売された第四弾の香りが「オー ドゥ シトロン ノワール」でした。エルメスの二代目専属調香師クリスティーヌ・ナジェルにより調香されました。
シトロン・ノワール=ヌーミー・バスラとは、〝ブラック・レモン〟のことです。少しややこしいのですが、〝ブラック・レモン〟とは実はペルシャライム(一般的にライムと呼ばれるもの)を塩水で数分間茹でた後、数週間にわたりバナナの葉の上に置き、天日干しを繰り返すことで生まれる乾燥ライムのことです。
果皮と果肉が黒くなり、砂糖漬けされたシトラスの凝縮されたキャラメルのような力強い香りが特徴です。さらに果肉をつぶすとクレメンタインのような甘い果汁が、やがて燻したようなスモーキーな、カビ臭く、発酵し、苦みばしった甘酸っぱい香りへと変化してゆきます。
アラビア料理やペルシア料理では一般的な食材であり、粉末にして香辛料や調味料として使用されます。
闇の奥で静かに呼吸づくブラック・レモン
〝真昼から真夜中まで香るコロン〟を生み出そうというクリスティーヌ・ナジェルの一大野心の下で生み出されたこの香りは、その〝闇夜カラー〟のボトルのイメージそのままに、闇の奥で静かに呼吸づくブラック・レモンに、雲間から姿を見せた蒼ざめた月の光がさっと照らし出すように、レモン、ライムのフレッシュなピリっとした甘酸っぱさが弾けるようにしてはじまります。
渇き切っていたブラック・レモンの心が、シトラスの果汁によって生き生きと甦るように、フレッシュでありながらスモーキーな酸味を広がらせてゆくのです。
そして、ガイアックウッドがスモーキーさに奥行きを与えるように、ブラック・レモンのメタリックの煌きと円やかなブラックティーの光と影のコントラストで温かい余韻を残してくれます。
この香りのドライダウンで輪郭をあらわすアンブロキサンがディオールの「ソヴァージュ」を連想させます。
香水データ
香水名:オー ドゥ シトロン ノワール
原名:Eau de Citron Noir
種類:オーデコロン
ブランド:エルメス
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表年:2018年
対象性別:ユニセックス
価格:100ml/17,600円
公式ホームページ:エルメス
シングルノート:ライム、ブラックレモン、ブラックティー、ガイアックウッド