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トム・フォード

【トム フォード】ボー デ ジュール(アントワーヌ・メゾンデュー)

トム・フォード
©TOM FORD
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ボー デ ジュール

原名:Beau de Jour
種類:オード・トワレ
ブランド:トム・フォード
調香師:アントワーヌ・メゾンデュー
発表年:2020年
対象性別:男性
価格:日本未発売

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トム・フォードを愛する男のためのフゼア

©TOM FORD

トム・フォードの『シグネチャー コレクション』のひとつとして2020年に「ボー デ ジュール」は発売されました。「ボー デ ジュール」とは、フランス語で〝素晴らしき一日〟という意味です。アントワーヌ・メゾンデューにより調香されました。

元々は、「プライベート ブレンド コレクション」のひとつとして2019年に発売され、すぐに『シグネチャー コレクション』へと移行しました。

イヴ・サンローラン時代に、「リヴ ゴーシュ プールオム」で、はじめてフゼアの香りを作ったトム・フォード自身の〝フゼアの決定版〟です(この作品のためのエチュードとして「フジェール ダルジャン」と「フジェール プラティーヌ」が2018年に創造されたとも言えます)。

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20代の男性にとって入門編になりうるフゼアの傑作

©TOM FORD

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フランスのプロヴァンス地方で収穫したラベンダーを、蒸留や抽出の工程を経る前に、すぐに乾燥させることにより、ハーバルな側面(通常のソーピィーな側面ではなく)を引き出しています。

そんなラベンダーがハーバルに香るトップノートに、(フローラルグリーンな)ゼラニウムが加わり、ラベンダーはよりハーバルな煌きを手にします。ベースのパチョリがかなり品質が良く、クラシカルなシェービングクリームの香りに仄かにモダンかつロマンティックな21世紀のムードを漂わせています。

やがて、レザーのようなオークモスがコントラストを生み出しつつ、バジルとミントがフレッシュな閃光を香りの中で絶えず燻らせます。この香りが20代の男性にとってフゼアの入門編になりうる若々しさも生み出せるのは、この二つの香料によるものでしょう。

そして、パチョリとアンバーが、ラベンダーを柔らかく温かく包み込み、ミントが見事にアクセントとして機能し、シャープでエレガントにクラシカルなスーツをパリっと着こなしているような感覚を与えてくれます。

まさに他人のためではなく、〝鏡を見て、今日のオレはいけてる!〟と確認するように、自分自身に自信を与えてくれる香りです。

キャンペーン・モデルには、テイラー・スウィフトの彼氏であり、英国の俳優ジョー・アルウィン(1991-)が起用されています。2020年11月の時点で日本未上陸のアロマティック・フゼアの傑作です。海外ではかなり売れています。

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香水データ

香水名:ボー デ ジュール
原名:Beau de Jour
種類:オード・トワレ
ブランド:トム・フォード
調香師:アントワーヌ・メゾンデュー
発表年:2020年
対象性別:男性
価格:日本未発売


トップノート:ラベンダー・エクストラクト、ラベンダー
ミドルノート:ローズマリー、オークモス、ミント、バジル、ゼラニウム
ラストノート:パチョリ、アンバー