マドンナ略歴
- 1958年8月16日 ミシガン州ベイシティで生まれる(6人兄妹の3番目であり長女)。
- 1977年 ミシガン大学を中退し、35ドルを片手に、グレイハウンドバスでニューヨークへ。
- 1982年 「エヴリバディ」で歌手デビューを果たす。
- 1983年 デビュー・アルバム『バーニング・アップ』を発売。全米で500万枚、全世界で1000万枚を売り上げる。
マドンナ略歴続き
- 1984年 2ndアルバム『ライク・ア・ヴァージン』を発売。全世界で2500万枚を売り上げ、世界的な「マドンナ現象」に。全米でマドンナファッションを真似た少女たち「ウォナビーズ」が急増し、社会現象となる。
- 1985年 初の出演映画『マドンナのスーザンを探して』が公開される。8月、ショーン・ペンと結婚(1989年9月離婚)。
- 1986年 3rdアルバム『トゥルー・ブルー』を発売。全世界で2100万枚売り上げる。
- 1989年 4thアルバム『ライク・ア・プレイヤー』を発売。全世界で1500万枚売り上げる。
- 1990年 初のベスト・アルバム『ウルトラ・マドンナ〜グレイテスト・ヒッツ』を発売。史上最高売上となる3000万枚を記録。アルバムからのシングル「ジャスティファイ・マイ・ラヴ」は、性的表現が過激と見なされMTV史上初の放送禁止となる。
- 1991年 「スーナー・オア・レイター」(映画『ディック・トレイシー』主題歌)がアカデミー歌曲賞を受賞。
- 1992年 5thアルバム『エロティカ』と、スティーヴン・マイゼルにより撮影された初写真集『SEX』を同時発売。全米において毎週50万部という驚異的なセールスを記録。
- 1996年 映画『エビータ』公開。劇中での85回の衣装替えは映画史上最多のギネス世界記録に認定される(1997年第69回アカデミー賞「アカデミー歌曲賞」を受賞)。
- 1999年 7thアルバム『レイ・オブ・ライト』がグラミー賞4部門を受賞、授賞式に、赤い着物姿で「ナッシング・リアリー・マターズ」をパフォーマンスする。全世界で2000万枚の売り上げを上げる。映画『オースティン・パワーズ:デラックス』の主題歌として「ビューティフル・ストレンジャー」を発表。
- 2000年 8thアルバム『ミュージック』を発売。全世界で1700万枚を売り上げる。12月、ガイ・リッチーと結婚(2008年12月離婚)。
- 2002年 映画『007 ダイ・アナザー・デイ』の主題歌「ダイ・アナザー・デイ」を発表。
- 2008年 11thアルバム『ハード・キャンディー』を発売。
- 2012年 第46回スーパーボウルのハーフタイムショーに出演、視聴者数は同番組歴代最多の1億1780万人となる。3月、12thアルバム『MDNA』を発売。
3rdアルバム『トゥルー・ブルー』(1986年6月リリース)続き
さぁ、私を見て、あなたのハートを解き放つのよ!
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「オープン・ユア・ハート」 1986年11月リリース。全米1位、全英4位
マドンナは演じない。彼女は、その時代に全身を委ねる人である。ブリジット・ニールセンとヴァニラ・アイス、そして、グレース・ジョーンズを髣髴とさせるマドンナのショートカット。それは、少し『ビーバップ・ハイスクール』の仲村トオル風でもあり、アンドロギュヌス的とさえ言えます。そして、マドンナのメイクは明らかに、タマラ・ド・レンピッカ風です。どこかサイボーグのようであり、現実的ではないその動きを見事に映像の枠に収めているところが素晴らしく、それが、トムボーイ風のグレーのスーツに身を包んだマドンナが少年と『モダンタイムス』風に去っていく映像の余韻との見事なギャップの閃光を放っています。
そう、(もともとシンディ・ローパーのために書かれた)この曲のビデオクリップにより、マドンナの新しいイメージが生み出されたのでした。それはマーリーン・スチュワートのデザインによるボディスーツ・スタイルです。そのイメージは『キャバレー』のライザ・ミネリであり、『嘆きの天使』のマレーネ・ディートリッヒ、そして、『ギルダ』のリタ・ヘイワースでした。クールな容姿で、溢れんばかりのエロスを撒き散らすが、決して男には媚びていない。「女が憧れるセクシーな女性像」という領域に、ついにマドンナは達したのでした。そして、これこそが、マドンナが決して色褪せないスーパースターとして今も最前線で活躍する根源となったのでした。
どこか、ボーイッシュな危険な魅力を放つマドンナ。
筋肉質な脚にこそ、ショーツブーツは似合うもの。
マイリー・サイラスが、いかにマドンナに憧れているかが分かります。マイリーになくて、マドンナにあったものは何でしょうか?
それは間違いなく芸術的な感性でしょう。
マドンナ・スタイル13 ボディスーツ・スタイル
- マーリーン・スチュワートのデザインによるゴールデンスタッズ・ブラック・ビスチェ
- スティレットヒール
- フリンジ付きロングブラックグローブ
- 黒の網タイツ
チャップリンの『キッド』をモチーフにした少年とのダンス。
マドンナのスタイリングの基本はロールアップ。
トムボーイスタイルの象徴になるファッションです。
マドンナ・スタイル14 トムボーイ・スタイル
- ルーズ・フィットのグレイ・ズートスーツ
- 白のボタンダウンシャツ
- 黒のハット
- メンズライクなブラックレザーシューズ
そして、プライベートのマドンナ。キマってます!
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『オープン・ユア・ハート』ライブ・パフォーマンス
フーズ・ザット・ガール・ツアー、1987年。
ブロンド・アンビション・ツアー、1990年、フランス・ニース。