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現在、カイエデモードは、深刻な健康被害(特に周りにいる子供たちに)をもたらす偽造香水の撲滅のための注意喚起活動に力を入れております。|2026年5月22日

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21世紀の新しい『死の商人』。それは偽造香水を売ること|乗っ取り香水最前線①

香水詐欺大国・日本
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ほとんどの偽造香水は、不衛生な環境で有害物質を使用して作られている。

偽造香水の危険性は、金銭的な被害以上に、深刻な健康問題を引き起こす可能性が高いところにあります。それは、出来るだけ安く作りたいため、当然、安全基準を無視した不衛生な環境で偽造香水は製造され、有害物質も沢山使用されているためです。

偽造香水とは、有害物質で作り上げられた『香りの死神』なのです。

香水の素晴らしいところは、人間の五感に触れる特別な効果があるところです。しかし、その分、目や皮膚といった感覚器官や呼吸器に、有害な物質を運んでしまう役割を担う可能性もあるので、しっかりとした安全管理の下で作られています。

一方で、安全管理に気を配っている偽造香水など存在しません。だからこそそれらを使用すると、すぐに深刻な健康被害をもたらす場合もあれば、それ以上に、ゆっくりと慢性疾患を生み出していく可能性が高くなるのです。

つまり偽造香水を定期的に使用することは、あなたの寿命を縮める、死へのカウントダウンを早めてしまう危険な時限爆弾を身体に抱えることになるのです。それではそんな偽造香水NOWを伝えてくれる世界の〝乗っ取り香水最前線〟をお伝えしてゆきましょう。

バンコクのニュースサイト Khaosod English が2025年5月3日の『バンコクで中国人密輸業者が築いた偽造香水帝国、3年で崩壊』の記事から。

2025年5月3日、バンコクで、タイ警察中央捜査局(CIB)の消費者保護警察課の警官らが、偽造香水を輸入する密輸組織を摘発するための作戦を実施した。

タイ警察中央捜査局(CIB)は、違法な中国系企業に対する取り締まりを強化し、バンコクの倉庫5カ所を捜索し、タイ市場向けに流通させる予定だった高級ブランドの偽造香水3万点以上を押収した。その総額は400万バーツ(約13万1600ドル=約2100万円)を超える。

5月3日、消費者保護警察課の警官らは、海外から偽造香水を輸入する組織(ネットワーク)を摘発する作戦を実施した。バンコクのラートブーラナ区とブッカロー地区にある5か所を対象とした捜索で、当局は総額436万1200バーツ相当の偽造ブランド香水3万4806個を押収した。

今回の作戦は、当局がタイの販売業者から違法な化粧品や香水を捜索・押収した最近の捜査の延長線上にあるものだった。その後の捜査で、これらの製品は中国から密輸を行っていた中国人投資家から購入されたものであることが判明した。

密輸業者は、複数の倉庫を借りて活動を隠蔽し、当局の摘発を逃れるという手口を用いていた。捜査当局は、商品の保管場所を特定するまで監視を続け、その後、証拠を収集し、裁判所から令状を取得して違法品の捜索・押収を行った。

さらなる捜査の結果、この組織の背後にいる中国人投資家が、違法販売による代金を受け取るためにカンボジアの名義貸し銀行口座を利用していたことが判明した。

押収された偽造香水は、パッケージが正規品と酷似していたものの、中身の品質は劣悪だった。この摘発作戦は、タイの業者への卸売販売に焦点を置いており、業者はオンラインプラットフォームや小売店など様々な経路で商品を転売し、多くの消費者に甚大な被害を与えていた。

捜査当局によると、この組織は約3年間にわたり活動していた。当局は現在、未登録化粧品の共同販売、許可なくタイ語表示のない化粧品の販売、およびタイ語表示のない化粧品の販売の容疑で、当該中国人投資家の逮捕に向けて動いている。

押収された証拠品はすべて、消費者保護警察部の捜査官に引き渡された。

劣悪な保存状態で、偽造香水が詰められたダンボールは保管されていた。

消費者保護警察課は、化粧品や香水が通常より遥かに安価であるという理由だけで購入しないよう消費者に警告し、信頼できる販売元から購入するよう助言しています。偽造香水は、呼吸器系の刺激、鼻粘膜の炎症、アレルギー性発疹などの身体的危害を引き起こす可能性があり、場合によっては高血圧、めまい、嘔吐、吐き気につながる重篤なアレルギー反応を引き起こす恐れがあるからだ。

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21世紀の新しい『死の商人』

あくまで憶測に過ぎないのですが、中国の犯罪組織が、アジアの近隣諸国に大きな偽造香水工場を持ち、各国の倉庫に偽造香水を備蓄している可能性があります。国境を越えた組織犯罪なので取り締まりが難しく、更に言うと、麻薬や臓器や武器の取引よりも遥かに取り締まりの重要度が低いのかもしれません。

つまりは、香水の偽造は捕まっても大した罪にならないからこそ、犯罪組織にとって、リスクの少ない商売になっているのかもしれません。ここにもうひとつの記事をScentoより引用させて頂きます。

偽造香水市場の拡大は、世界的に深刻化しており、年率15.8%で成長し、2026年には27億1000万ユーロ(約5000億円)規模に達し、2035年には136億1000万ユーロ(約2兆5000億円)に達すると予測されています。2016年から2019年の間に、税関による偽造香水や化粧品の押収量は2倍に増加しました。Z世代の70%、ミレニアル世代の63%が、偽造品を購入したことがあると認めています。

偽造香水は世界の香水売上高の28%を占めており、オンラインプラットフォームやソーシャルメディアがこの急増を牽引しています。これらの偽造香水は、正規ブランドに損害を与えるだけでなく(企業の収益の最大20%を損失させる)、メタノールや重金属などの有害化学物質を含む場合が多く、深刻な健康リスクをもたらします。

アジア太平洋地域では、偽造香水の売上が年平均成長率9.54%で最も急速に拡大しています。中国は依然として偽造香水の主要な供給源であり、その他の主要な供給源には、トルコやアラブ首長国連邦(UAE)が含まれます。

偽造香水には、規制されている有害物質が含まれていることが多いため、深刻な健康被害をもたらす恐れがあります。

2025年6月、マンハッタン在住の34歳の投資銀行家、マーカス・チェン氏は、オンラインで180ユーロで購入した偽物の「トム フォード ウード ウッド」を使用した後、緊急搬送されました。3日以内に、彼の首と手首に激しい赤い発疹が現れ、後に化学物質中毒と診断されました。同様に、シカゴ在住の28歳の教師、ジェニファー・ウォルシュも、偽物のシャネル No.5の香水によって永久的な傷跡を負いました。この製品は彼女の肌に即座に水疱を引き起こし、消えない傷跡を残しました。

もっとも懸念されるのは香りのコピー以上に、安くて危険な化学物質が使用されていることです。これらの化学物質は、重度の皮膚反応、呼吸器系の問題、さらには慢性皮膚炎のような長期的な疾患を引き起こす可能性があります。皮膚科医からは、接触性皮膚炎、化学熱傷、全身性中毒の症例が頻繁に報告されています。

偽造香水には、重金属というもう一つの隠れた危険が潜んでいます。鉛、水銀、カドミウム、ヒ素、ベリリウムなどの有害物質は、不衛生な製造工程や低品質の原料を通じて、しばしばこれらの製品に混入します。衝撃的な事例として、偽造香水に安定剤として人間の尿が含まれていることが判明したケースさえあります。細菌汚染のリスクもあり、一部の製品からは大腸菌やブドウ球菌などの病原菌が検出されています。

偽造業者は、変性エチルアルコールの代わりに、より安価で毒性の強い工業用メタノールを使用することがよくあります。皮膚からメタノールにさらされると化学火傷を引き起こし、重症の場合は失明に至ることもあります。血液中に吸収されると全身中毒を引き起こし、健康に深刻な脅威をもたらします。

偽造香水によく含まれるもう一つの成分であるDEHP(フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)は、ヒトに対する発がん性が疑われる物質として分類されています。FBIによると「偽造化粧品には、DEHP、ヒ素、ベリリウム、カドミウム(いずれも発がん性物質として知られている)に加え、高濃度のアルミニウムや危険なレベルの細菌が含まれていることが多い」とのことです。

何よりも偽造香水が危険なのは、実はその人の慢性疾患・生活習慣病の一因となっていることが多いからです。偽造香水を使用し続けていると、視力が低下したり、定期的な頭痛に悩まされたり、病気がちになったり…やがては癌になったりと、深刻な健康被害を受ける可能性が大なのです。

或る意味、高級ブランドバッグなどの偽造品以上に、偽造香水は健康被害に直結しているという点において、偽造香水販売業者は、21世紀の新しい『死の商人』と呼んでも差し支えないでしょう。