ル ダンディ|未来のシャネルの調香師が作ったドルセーの幻の名香

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ル ダンディ

香水名:ル ダンディ
原名:Le Dandy
種類:パルファム
ブランド:ドルセー
調香師:アンリ・ロベール
発表年:1923年
対象性別:女性
価格:不明

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未来のシャネルの調香師が作ったドルセーの幻の名香

©D’Orsay

©D’Orsay

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『ダンディズム』という言葉が英国で生まれたのは、18世紀後半から19世紀前半にかけてのことでした。この言葉を代表する二人の人物がいました。ボー・ブランメルアルフレッド・ドルセー伯爵です。彼らは現代でいう所の、男性のスタイルアイコンであり、ファッショニスタの先駆的存在でした。

ブランメルは香水を一切愛用しませんでした。一方、ドルセー伯爵(1801-1852)は香水を愛し、1830年には愛する女性マルグリト・ブレッシントンのためにオーデコロン「エチケットブルー」という香りを生み出すほどでした。

そんなドルセー伯爵の香水に対する愛をブランディングへと結びつけたのが、1908年に創業された「D’ORSAY/ドルセー」でした。

第一次世界大戦後に人気香水ブランドとして急浮上し、1920年代には、パリのラ・ペ通りやニューヨークの5番街にも出店するほどの人気を誇りました。さらに1926年から1933年にかけて、アンリ・ロベール(1899-1987)がドルセーの専属調香師として活躍しました。彼はのちに二代目シャネルの専属調香師(1953-1978)になりました。

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情報が錯綜するドルセーの「ル ダンディ」

©D’Orsay

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アンリ・ロベールがドルセーの専属調香師になる寸前に生み出されたのが「ル ダンディ」でした。

1919年から20年にかけてシャネルの「N°5(No.5)」(1921)を含むフローラルアルデヒドの実験的な調香に励んでいたエルネスト・ボーの影響が色濃いフローラルアルデヒドの香りは、はじまりからうっとりするようなローズの香りが、アルデハイドの煌めきと共に高級石鹸のように広がってゆきます。

やがてスパイスとタバコ、フルーティーなパチョリとレザーとマイソールサンダルウッドがひとまとめになった、ソーピィーなシプレのうっとりするようなエレガントで神秘的な余韻に満たされてゆきます。

アール・デコの先駆者であるルイ・スー(1875-1968)とアンドレ・メア(1885-1932)がデザインした、黒い八角形のクリスタルガラス製のボトルに金のラベルがついているのが印象的です。

ちなみにこの香りが発売された1923年に、ルイ・スーとアンドレ・メアが内装を手掛けたドルセーの高級ブティックが、ラ・ペ通り17番地にオープンしているので、もしかしたらオープンに併せて創られた香りかもしれません。

1925年には、同名の男性用フレグランスも発売されています。こちらは1999年にドミニク・プレイサス(1993年に資生堂の「バサラ」を調香する)によりリニューアルされ、2013年に90本限定で発売されています。ウイスキーとパイナップルの絶妙なブレンドが特長です。

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香水データ

香水名:ル ダンディ
原名:Le Dandy
種類:パルファム
ブランド:ドルセー
調香師:アンリ・ロベール
発表年:1923年
対象性別:女性
価格:不明


トップノート:カルダモン、シナモン、ナツメグ、アルデハイド、カーネーション、フルーツノート
ミドルノート:オレンジ・ブロッサム、ローズ、ジャスミン
ラストノート:レザー、バニラ、タバコ、トンカビーン、サンダルウッド、ムスク、パチョリ