NOSE SHOP 大阪
場所 大阪梅田・ルクア イーレ
住所 大阪府大阪市北区梅田3丁目1−3 西館 ルクア イーレ 4F
電話 06-4300-7113
2018年ころ、日本の香水文化は壊滅しつつありました
NOSE SHOPが日本のフレグランス業界に与えている影響は計り知れません。それは以下に記す三つの奇跡を行ったことからも明白です。
- フレグランスに全く興味がなかった人々(特に若者)に、好奇心の種を植え付けることに成功した。
- フレグランスに対して柔軟性を失っていた層(特に中高年)に、再びフレグランスを楽しむ心を取り戻させた。
- 色々なニッチブランドを紹介するアンバサダーとして、日本のフレグランス文化を若返らせた。
この三点を僅か6年で成し遂げたことはとんでもないことであり、更にいうと、NOSE SHOP誕生当時の日本のフレグランス文化は、それだけ退屈極まりないものに成り果てており、新しい風が求められていました。
特に香水に少しだけ興味があるという層を、ガチャというライトな販売戦略(香水を少しでも知ると、通販で同じ金額を出せば、選んで色々購入できることを知るので、ガチャに興味は沸かなくなるのですが、つかみとしてはかなりオッケー!)で取りこんでゆくことにより、日本の香水文化を拡大することに成功しました。
NOSE SHOP全11店舗の中で〝最高の聖地〟
NOSE SHOP全11店舗の中でも、フレグランス接客力が高いと思われる販売員の方々が多く集まっている店舗が、大阪・梅田のルクア イーレの4Fにあります。
2021年9月16日にグランフロント(2019年8月1日に関西初出店)より移転し、より拡大したこの店舗は、NOSE SHOP最大級のフルラインナップを誇る香水博物館のような品揃えと、同じくらい素晴らしい販売員の存在があります。
2023年3月29日にルクアイーレ2FにオープンしたNOSE SHOPオリジナルのフレグランスブランド「KO-GU(コーグ)」の店長として、頑張っておられる男性の”神”販売員様は、2024年2月28日にオープンした福岡店立ち上げのため福岡におられる女性店長様(彼女の接客力もスゴい!)の後、二店舗をまとめる店長となりました。
この方は、ルシヤージュ 京都の米倉様と同じくこれからの日本の香水業界を引っ張っていく方でしょう。
何よりもNOSE SHOP躍進の第一功労者は、現在ART EAUに移られた男性神販売員様が、主要店舗の店長を歴任し、現在NOSE SHOPの中枢にいる店長陣&本社スタッフ(大阪の神店長二人を含む)を育て上げ、新店舗オープンの切り込み隊長の役割を努めてこられたからです。この方の存在なくして現在のNOSE SHOPは存在しえなかったと言っても過言ではありません。
新宿伊勢丹や梅田阪急のフレグランスコーナーにおられる(フレグランス販売代理店の)一部ベテラン販売員に見られる〝商品知識は浅く、調香師に対する知識もゼロに等しく、香料知識も危うく、他ブランドの香りにまったく興味がない=香水愛をほとんど感じさせない〟退屈極まりない販売姿勢とは対極に位置しています。
ことフレグランス販売の世界に関して言えば、「お客様との接客時間が長い!」と、若手販売員を注意するベテラン販売員が多いのですが、オンライン販売との差別化として、接客時間が長くなることは、日本の香水文化が成熟していく過程の中で、当然の流れだと思います。
かつて、(ユニクロ並みに)接客の効率化がテーマだったフレグランス販売は、今では、お客様に対する的確なカウンセリング力(もしくは香水に対する愛を共有する)が問われる時代へとシフトしているのです。
更に言うと、フレグランス販売員に対する的確なトレーニングが行われていない場合は、お客様から教わる部分が多くなるので、接客時間がより長くなってしまうのは必然なのです。
もし、短縮化して、販売したければ、販売員に万全のトレーニングを施すことが最低条件になることは言うまでもありません。
フレグランス販売における〝老害指数〟とは。
ここでひとつフレグランス販売における〝老害指数〟を図るバロメーターを記載させて頂きたいと思いますので、現役販売員の皆様の自己採点の参考となれば幸いです。
- 自分が扱っている香りひとつひとつについて、自分の言葉で説明する必要がないと考えている。
- 自分のブランドの香りの調香師に対する知識がゼロに等しい。
- お客様と話していると明らかに知識不足を感じ始めている。
- そして、「お客様に勉強させていただいています」が口癖になり(お客様の知識に便乗販売する)、すぐに右から左で忘れてゆき、香水に詳しいお客様を煩わしいとまで感じてしまう。
- 他ブランドの香りについてもほとんど興味がない。
- 香料についても、実際のところ、ほとんど実感がわかない。
- お客様と香水談義で盛り上がっている若手販売員を見ると、「ムダ話はやめなさい」と注意ばかりする(オンライン販売との差別化を真剣に考えていない)。
- メモを取らず、ノートを作らず、香水の本などで勉強もしていない。
- カイエデモードを知らない(笑)。
NOSE SHOPが今抱えている大きな問題点
NOSE SHOPが、ニッチ・フレグランスの楽園を生み出していることは、並々ならぬ香水愛がなければ成しえない事であり、カイエデモードは、NOSE SHOPに対して最大の敬意を持っております。これから日本のフレグランス業界を牽引する立場に立っていくことでしょう。
だからこそNOSE SHOPが現在抱えている問題点をここに記載させて頂きます。
- もはや自分の〝鼻〟で選べない・・・膨大な香水ブランドと香水総数、さらにそれぞれの価格高騰に対して、販売員の知識がショートしている店舗が多く、「お客様の感性で選んでください」という投げやりな接客に逃げている店舗が多い。この「お客様の感性で選んでください」という商法は、単独ブランドだけ扱い、お客様もブランドのコンセプトがよく分かっている場合だとそれでもいいのですが、それぞれの価値観で生み出されている香水ブランドの香水を「お客様の感性で選んでください」と言うためには、まずは最低限の解説が必要であることは言うまでもありません。なぜなら、それをしなければ、100本くらい並ぶワインの中から、勝手にあなたが欲しいものを選んでと言ってるも同然だからです。
- 決定的なトレーニング不足・・・NOSE SHOPには、しっかりとしたトレーニングが全く存在しないことは接客を受けていると、簡単に分かります。何よりも、問題なのは、アムアージュのような最高峰の香りを、初心者の販売員に扱わせていることです。これは香りに対する敬意を感じさせない、立ち食い蕎麦のような扱いだと言われてもしょうがありません。
- 接客力が明らかに低下している・・・約二年前におられた、現在ART EAUに移られた男性神販売員様がおられた頃と比べて、全国的に(麻布台店を除く、特に都内の)販売員さんの接客力が劇的に低下しています。まるで香水サークルのようなノリが残念過ぎます。
- ひとつひとつの香りに対する敬意が感じられない・・・詳しくは申しませんが、香水の墓場のように感じる瞬間があります。ひとつひとつの香水を作った人に対する敬意が感じられない香水販売代理店に、良いお客様は残らないでしょう。
香水販売店とは、お店ありきではなく、人ありきなのです。