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パルル モア ドゥ パルファム

【パルル モア ドゥ パルファム】ミルキー ムスク(ミシェル・アルメラック)

パルル モア ドゥ パルファム
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ミルキー ムスク

原名:Milky Musk 39
種類:オード・パルファム
ブランド:パルル モア ドゥ パルファム
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,400円、100ml/25,300円
販売代理店:ラトリエデパルファム

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〝今まで感じることが出来なかった甘やかな素肌の匂い〟


2016年に創業されたパルル モア ドゥ パルファムから最初に発表された8つの香りのうちのひとつ「ミルキー ムスク」は、ムスキーなイチジクとミルキーなサンダルウッドの香りです。ブランドの意向や市場に関係なく、本当に自分が生み出したい香りを心ゆくまで追い求める環境を手にした巨匠ミシェル・アルメラックにより調香されました。

それは、1999年にアルメラックが、グッチのために生み出した「ラッシュ」の最終形態のような香りです。「ラッシュ」がイメージさせる、派手なギャル風のヘアスタイルとメイクアップとネイルアートに、光沢のあるボディコンシャスなミニドレスを着ている女性から漂う、ミルキーなピーチ。

このミルキーさが、17年の時を経て、すっかり洗練された女性になった同じ人のその素肌から匂い立つと、どのような香りになるのだろう、そんな想いを込めて生み出された香りです。

〝Milky Musk 39〟。ちなみに、最後についている数字は、試作回数を示しているのですが、この香りの試作回数は39回ということになります。

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自分のことがもっともっと好きになる香り


魅力的な人に備わっている魔法。それはふとした所作に、フワッと柔らかな匂いを舞わせ、知らぬうちに周りの人々を引き込んでいく所にあります。やがて、その匂いの奥に潜むその人のすべてを確かめたくなる衝動が沸き起こるのです。

そんな魔法を生み出してくれる香りが「ミルキー ムスク」です。まず最初に非常に興味深いのは、宮大工が、杉の木に鉋がけするように、レモンのようなフレッシュなシダーウッドが、素肌をリフレッシュしてくれるところです。

すぐに澄み渡るように新鮮なムスクが、イチジクとサンダルウッドに遭遇します。その瞬間、それぞれの中に秘められたミルキーさが解き放たれ、ムスクとひとつになり、想像を絶する〝今まで感じることが出来なかった甘やかな素肌の匂い〟を蘇らせ、広がってゆくのです。

何よりもこの香りが罪深いのは、キリっと澄ました人ではなく、誰からも愛される笑顔のすてきな人のように、肌のぬくもりとの相性が抜群で、隠し味のイリスにより、ソフトに溶け込み、やがてはきらめく香りのオーラを放つところにあります。

木(ウッディ)と果実(フレッシュグリーンで、ココナッツのように甘く)の間から素肌の上に滑り落ちてきたかのように、両方の香りが万華鏡のようにうつろう、季節と気温と体温によって、〝いろんな肌の匂い〟を生み出してくれる、自分のことがもっともっと好きになる香りです。

ちなみにこの香りは、ミシェル・アルメラックの長男の結婚式の招待客に贈ることも念頭において作られた香りでした。

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香水データ

香水名:ミルキー ムスク
原名:Milky Musk 39
種類:オード・パルファム
ブランド:パルル モア ドゥ パルファム
調香師:ミシェル・アルメラック
発表年:2016年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/15,400円、100ml/25,300円
販売代理店:ラトリエデパルファム


シングルノート:サンダルウッド、アンブレットリド、イチジクミルク