リベルタパフューム ラボパフューマリー中目黒店
2020年5月末から〝香りの民主化〟を掲げ本格始動した「リベルタパフューム」は、以後、毎年、日本最大の香りの祭典・サロンドパルファンにおいて、もっと身近に香水を楽しめる〝楽しみ方〟を提案してきました。特に、2023年のサロンドパルファンにおける〝ラテ体験〟は、長蛇の列が出来る伝説となり、今でも復活が望まれているほどです。そんな「リベルタパフューム」が同年2023年9月8日に、中目黒に旗艦店をオープンしました。
場所 東京・中目黒
住所 東京都目黒区青葉台1丁目14−4 ContralE
電話 03-6447-0782
「正しいオーダーメイドパフューム」ってなんですか?

©Scentopia Inc

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2023年10月12日から17日にかけて、伊勢丹新宿で開催されたサロンドパルファンにおいて間違いなく最大の話題となったのは、リベルタパフュームの〝ラテ〟でしょう。ずっと長蛇の列だったこのブランド戦略が功を奏し、一躍、日本中の香水を愛する人々のハートを鷲掴みにしました。
そんなリベルタパフュームの旗艦店が中目黒に誕生したのは、その一ヶ月前の9月8日のことでした。
新型コロナ・ウイルスの猛威が世界中を襲っていた頃(2020年から2022年)、空前の香水ブームに日本は湧いていました。そんな中、パフューム(香水)のフリをしたオーダーメイド・フレグランスを作る産業が拡大してゆきました。
今も多く拡大しているオーダーフレグランス・ショップの多くは、調香師の訓練を受けていない、白衣を着た即席ブレンダーがフレーバーを混ぜ合わせてオーダー・フレグランスを作り販売しています。使用されている香料は、本物の香水で使用するものはほとんど使用できず、中にはとんでもなくチープなものがしようされているため、安い価格設定です。
それにしてもひとつ疑問なのですが、カウンセリングをしてオーダー・フレグランスを作りますという、この白衣を着た人は、罪悪感はないのでしょうか?専門的なカウンセリング技術や香水の知識を持たないものがオーダー・フレグランスを作れるほど、本来のオーダー・フレグランスというものはしょっぱいものではないのです。
そんなオーダー・フレグランスの真髄を教えてくれるのが、リベルタパフュームなのです。〝香りの民主化〟とは〝白衣を着たインチキ・フレグランス作り〟で、Z世代を騙して、あくどく儲ける行為ではありません。
しっかりとひとりひとりのお客様のパーソナルと向き合い、その人だけの香りを、的確な訓練を受けた調香技術を駆使して、上質な香料素材を使用しクリエーションすることにあるのです。これが、〝なんとなくいい香り〟と〝心を揺り動かす香り〟の違いです。自分だけの香水を、もっと自由に作り上げるということは、本物の調香師との対話からのみ生み出されるのです。
ちなみに同じく調香師の対話からオーダー・フレグランスを生み出していく一例として、カイエデモードが独占取材させて頂いた『ルイ・ヴィトンのオーダー・フレグランスの記事』を参考にして頂ければ幸いです。
プロの調香師に導かれてこそ、自分だけの香りを深掘り出来る。

©Scentopia Inc

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リベルタパフュームの代表であり調香師である山根大輝さんは、今最も世界で認められている日本人調香師である大沢さとり様から調香を学んだ方です。
中目黒にあるラボパフューマリーのすごい所は、かつてはオンラインでもカウンセリングから1ヶ月後の提供をしていたオーダーメイドパフュームが、化粧品製造の認可を取得したラボ(製造)スペースを併設することで、即日お持ち帰りできるところにあります。
何よりも、素晴らしいのは、プロの調香師に導かれて、本当に自分が望んでいる香りを知るだけでなく、極上の天然香料を香ることが出来るので、嗅覚自体の感覚をアップデートすることができるところにあります。
さらにもうひとつ言うなら、一般的なオーダー・フレグランス・ショップの白衣を着たブレンダーの香水知識の薄さ(過去の名香についてもほとんど知らない)に辟易している人々にとっても、山根さんの知識量の深さには感動を覚えることでしょう。
ちなみに店舗には、サロンドパルファンでも話題になったプレタポルテコレクションや、過去にオーダーを受けて製造されたアーカイブの香りや、調香師の季節おすすめの処方などもずらっと並んでいます。

