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【エリーサーブ】ガール オブ ナウ(ドミニク・ロピオン/ソフィー・ラベ)

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©ELIE SAAB
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ガール オブ ナウ

原名:Girl of Now
種類:オード・パルファム
ブランド:エリーサーブ
調香師:ドミニク・ロピオン、ソフィー・ラベ
発表年:2017年
対象性別:女性
価格:日本未発売

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ラーニア王妃御用達のドレスメーカー、エリーサーブ。

1999年6月9日。ヨルダンのアブドゥッラー2世皇太子の国王即位式に、当時28歳だったラーニア王妃はエリーサーブのドレスを選びました。

この時のラーニア王妃のティアラはカルティエのものでした。

10年後の2009年の10周年の式典で同じドレスをリメイクしてラーニア王妃は出席しました。

ジャクリーン・ケネディに少し雰囲気が似ています。

エリーサーブは、日本ではほとんど知られていないファッションブランドです。レバノン人のエリー・サーブ(1964-)は、1975年に勃発したレバノン内戦の最中の1982年に、僅か18歳でベイルートに自分のブランドを立ち上げました(1981年にパリでデザインについてブラッシュアップしていた)。

中東の王族に愛されているドレスメーカーであり、特に1999年6月9日に、ヨルダンの国王即位式に、当時28歳だったラーニア王妃が、エメラルドとダイヤモンドとゴールドの刺繍が施されたツーピースのドレス(200万ドル以上の価値があるとされた)を着たことで、世界的に知られることになりました。

2012年にアカデミー主演女優賞を受賞したハル・ベリー。

さらに、2002年、映画『チョコレート』でアカデミー主演女優賞を受賞したハル・ベリーが着用していたことにより、欧米社会におけるエリーサーブの知名度は頂点に達しました。

2019年のヴェネツィア国際映画祭に現れたコン・リー。

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ナーディルギュルのピスタチオバクラヴァの香り

©ELIE SAAB

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王族の式典や映画女優が祭典のために着る、レッドカーペットのための至宝のイブニングドレスという印象が強いエリーサーブが初めてフレグランスを発売したのは、2011年の「エリーサーブ ル パルファム」によってでした(フランシス・クルジャンが調香した)。

そして、6年間この香りのフランカーが色々発売されていたのですが、2017年に「ガール オブ ナウ」=〝イマドキの女の子〟と名付けられた新しい香りが誕生しました。フロリエンタルの香りは、ドミニク・ロピオンソフィー・ラベにより調香されました。

素肌の上に盛り付けられたオレンジシャーベットと洋ナシのシャーベットの上に、ピスタチオスプレッドがかけられていく、とても贅沢な香ばしさとコクのある塩味と甘酸っぱさが広がるようにして、この香りははじまります。

まるで素肌が高級ジェラートになったような感覚に満たされる中、アーモンド・ミルクとトンカビーンが、ピスタチオの香ばしさと甘さをより滑らかにしていくように注ぎ込まれてゆきます。さらに濃厚にスパークリングするミモザ・カクテルが混ざり合い、オレンジと洋ナシのアーモンドミルクスムージーのような感触に素肌が満たされてゆきます。

やがてカシュメランとパチョリが、焼き立てのナーディルギュルのピスタチオバクラヴァのような円やかな余韻で優しく包み込んでくれます。

掛け値なしに素晴らしいピスタチオ・フレグランスであり、ナッツ系グルマンの名作です。

ナーディルギュルのピスタチオバクラヴァ ©Nadir Gullu Japan

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香水データ

香水名:ガール オブ ナウ
原名:Girl of Now
種類:オード・パルファム
ブランド:エリーサーブ
調香師:ドミニク・ロピオン、ソフィー・ラベ
発表年:2017年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:ピスタチオ、洋ナシ、マンダリン・オレンジ
ミドルノート:アーモンド、オレンジ・ブロッサム、マグノリア
ラストノート:アーモンド・ミルク、トンカビーン、カシュメラン、パチョリ