オーリラ
原名:Eau Rihla
種類:オード・パルファム
ブランド:ディプティック
調香師:ファブリス・ペルグラン
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:75ml/41,800円
公式ホームページ:ディプティック
失われた王国を求めて、新たなる冒険=旅への誘い。
ディプティックから、2023年11月30日より、青山店と京都BAL店、公式オンラインストア限定で発売されている「オー リラ」。その名〝Rihla(リフラ)〟は、アラビア語で〝旅、旅行記〟を意味します。
この〝旅の水〟は、創立60周年を記念して2021年春に発売されました。1325年から1349年にかけて、生涯を通して12万キロを旅し、旅行記を記したモロッコ人の大旅行家イブン・バットゥータ(1304-1368)の冒険を、香りで辿っていくようにファブリス・ペルグランにより調香されました。
イブン・バットゥータの『大旅行記』は、モロッコから、サハラ砂漠、アラビア半島、コンスタンティノープル、スマトラ、大都にかけての大旅行を口述したものをまとめた書物です。
彼のものと言われている革製の旅行用スーツケースの香りと、ディプティックの創業者の1人であるデスモンド・ノックス=リットも同じように中東に旅をした、その時のメモが記載された革表紙のスケッチノートの香りをひとまとめにして、〝旅への誘い〟の香りは生み出されました。
砂嵐を耐えたものだけが到達できる、地上でもっとも美しいオアシス。
2023年末、パンデミックから解放された世界に向けて、日本で初めてお披露目されたこの香りは、2021年のパンデミックの最中に〝ふたたび、世界中を自由に旅する時代がやって来る〟期待を込めて生み出された香りです。
スプレーをひと吹きすると、〝失われた時を越えて、新しい旅への導き〟がはじまります。シャンパンが弾けるようなピンクペッパーと共に、甘酸っぱいラズベリーが素肌を駆け抜けてゆきます。そこに華やかなサフランが加わり、明るい解放感に満たされてゆきます。
心の曇りも消し去ってくれそうな、清らかなスパイシーさの中から、シダーウッドとパチョリをベースにしたレザーの香りが立ち上り、あなたの中に眠る冒険家の心が呼び覚まされていくのです。
最初から最後までしっかりと感じるクレーム・ド・フランボワーズは、どこまでも広がる砂丘の砂塵のようなミステリアスなアイリスとひとまとめになりながら、バニラとムスクが温かく広がり、素肌に強いレザーの感触と、クリーミーな余韻を残してくれるのです。
トム・フォードの「タスカン レザー」と比較される香りですが、こちらは、柔らかいスエードの感触よりも、灼熱の太陽の中、ドバイモールへと続く道をフェラーリで疾走するような、温められた高級レザーの力強さを感じさせるフルーティレザーです。であるにもかかわらず、涼しい風に愛撫されている感触も感じることが出来るのです。
ボトルのゴールドラベルに込められた想い。
ボトルのゴールドのラベルに描かれたイラストは、「ヴォリュート」と「フローラベリオ」「テンポ」のイラストを手がけたサフィア・ワレスによるものです。
砂漠の民ベドウィンに欠かせないパートナーであるラクダ、渓谷の古代遺跡、砂丘の道、ナツメヤシが茂るオアシス、星、ハヤブサまですべてがここに描かれています。そしてフレグランスが肌に残した跡のように、砂の上を人間が通り過ぎたつかの間の痕跡も描かれています。
香水データ
香水名:オーリラ
原名:Eau Rihla
種類:オード・パルファム
ブランド:ディプティック
調香師:ファブリス・ペルグラン
発表年:2021年
対象性別:ユニセックス
価格:75ml/41,800円
公式ホームページ:ディプティック
トップノート:ラズベリー、サフラン、ピンクペッパー
ミドルノート:レザー、アイリス、シダー
ラストノート:バニラ、ムスク