ココ マドモアゼル アンタンス
原名:Coco Mademoiselle Intense
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:50ml/16,940円、100ml/23,760円
公式ホームページ:シャネル
21世紀のココが、男の温もりの中で見る夢
私はオリジナルの調香に近いまま、「ココ マドモアゼル」に全く新しい一面を与えたいと思いました。そして、トップノートの爽快さを損なわないように気をつけながら、パチョリの割合を増やしました。
オリヴィエ・ポルジュ
2001年に発売された「ココ マドモアゼル」の進化形として2018年3月に発売された「ココ マドモアゼル アンタンス」は、シャネルの四代目調香師オリヴィエ・ポルジュがはじめて調香した「ココマド」でした。
オリジナルのテーマが「もし今、21歳のココ・シャネルがここに蘇えり、21世紀を生きることになったらどんな香りをつけたいだろうか?」であるならば、この香りのテーマは「21世紀のココ・シャネルが男の温もりの中で見る夢」なのかもしれません。
それほど、この香りの中には、安らぎと温かさが感じられます。自由奔放な女性が、そんな彼女を受け止めることのできる男性の包容力に包まれる至福のひと時を香りにしたような〝男性の厚い胸に抱かれるココ〟の香りです。
仕掛けられた罠を乗り越えた女の香り
死ぬまで自分の胸に隠しておきたい秘密がある女性が、仕掛けられた罠に、絡めとられ傷つきながらも、ようやく乗り越えた先で手にした〝肌の温もり〟。
秘密の数だけ女性の魅力は増していくのです。そして、仕掛けられた数々の罠を乗り越えた先にある〝陽はまた昇る〟瞬間からこの香りははじまります。
シチリア産オレンジがまるで太陽のような煌きを見せながら、カラブリア産ベルガモットとレモンが爽やかな風で包み込んでゆきます。そこには静謐なる大地と緑の温もりをはやくも感じ取ることができます。
それはオリジナルの「ココ マドモアゼル」のために父ジャック・ポルジュが使用したパチョリ・クール(カンファーとかび臭さを取り除き、クリーンにしたパチョリ)という特製パチョリの香料をさらにたくさん使用したことから生まれる鎮静効果と言えます。
オレンジ色の弾ける太陽は、パチョリの大地の恵みと混ざり合いながら、温かくも爽やかなる神の恵みのような優しさをこの香りに与えることになるのです。
やがて、華やかでありながらみずみずしくもフルーティーなターキッシュ・ローズが、甘くもクリーミーなジャスミンと混じり合いながら、パチョリの大地に花を咲かせてゆきます。
ここからがこの香りの真骨頂です。クリーミーなマダガスカル産バニラがトンカビーンと交わりあいながら神秘的なアンバーアコードを生み出し、パチョリの役割を引き継いでゆきます(このシャープさから円やかさへの移行の流れこそココマドモワゼルの真骨頂!)。
そして、円やかなクリーミーなアンバリー・バニラに、男の温もりに包まれるような安堵感に満たされてゆくのです。傷だらけの人生を乗り越えた女性だけが勝ち取ることができる、大いなる安らぎの香りです。
キャンペーン・ミューズには、2007年から「ココ・マドモアゼル」のミューズをつとめているキーラ・ナイトレイが、『華麗なるギャツビー』のような、若きセレブたちの狂乱のパーティの姿(「シャネル N°5 ロー」のヨハン・レンク監督なので、パーティ・ピープル感が似ていて、ウンザリ感すら漂う)を、マダムになっても、一応違和感なくこなしています。
香水データ
香水名:ココ マドモアゼル アンタンス
原名:Coco Mademoiselle Intense
種類:オード・パルファム
ブランド:シャネル
調香師:オリヴィエ・ポルジュ
発表年:2018年
対象性別:女性
価格:50ml/16,940円、100ml/23,760円
公式ホームページ:シャネル
トップノート:シチリア産オレンジ、カラブリアン・ベルガモット、レモン
ミドルノート:ローズ、ジャスミン、フルーティーノート
ラストノート:インドネシア産パチョリ、トンカビーン、マダガスカル産バニラ、ラブダナム、ホワイトムスク