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男優モード図鑑

アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.4|トニー・モンタナと『白と赤の美学』

虫に食われやすいという快適さと不便さが同居したファッションの本質を体現するようなシルクという素材を身につけることは、まさに〝王の特権〟なのです。トニー・モンタナのそのチンピラな振る舞いの中に、有無を言わせぬ威厳が漂うのは、シルクが生み出す優雅なシルエットゆえなのです。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.3|トニー・モンタナと世界で最も薄い高級時計

とにかくスーツで決めているにも関わらずトニーも相棒のマニーも、競い合っているが如く、シャツのボタンを外し、胸毛を誇示しています。さて、このシーンから登場するのが、コンコルドのデリリウム マリナーという、当時世界最高の薄さを誇った黄金の腕時計です。
アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.2|アル・パチーノとアロハシャツとチェーンソー

いまだに語り継がれる衝撃のチェーンソー・シーン。ただリアルに描くのではなく、映画としての様式美を決して失うことなく、さらにアル・パチーノという役者を私達の脳裏から忘れ去らせ、トニー・モンタナを見ている気分にさせらせる明確なスイッチがこのシーンには存在するのでした。
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アル・パチーノ

『スカーフェイス』Vol.1|アル・パチーノとアル・カポネ

1990年代から現在に至るまで、黒人やヒスパニック系のファッション&カルチャーに最も影響を与えた映画を三つ挙げよと言われたならば、そのうちのひとつに『スカーフェイス』が入ることは間違いないでしょう。「トニー・モンタナは私のお気に入りの役のひとつだ!」とアル・パチーノが回想する作品です。
その他の男優たち

『シャレード』Vol.5|ケーリー・グラントのファッション哲学

ずっとずっとオードリー・ヘプバーン(1929-1993)が共演を望んでいた伝説のハリウッドスター、ケーリー・グラント(1904-1986)。彼にとって『シャレード』は70本目の映画であり、1962年は映画生活30年の節目に当たっていました。そして、オードリー・ヘプバーンは彼にとってきっかり50人目の共演女優でした。
フレッド・アステア

『パリの恋人』Vol.10|フレッド・アステアのエレガンスPART2

フレッド・アステア(1899-1987)とリチャード・アヴェドン。躍動する二人の男性の存在があればこそ、オードリー・ヘプバーンは、この作品において永遠のファッション・アイコンとして昇華したのでした。
フレッド・アステア

『パリの恋人』Vol.9|フレッド・アステアのエレガンス

この人は、どこまでもエレガントな男性だった。マレーネ・ディートリッヒが、フレッド・アステアについて3文字で表現して下さいとお題を出されたとき、ただ「エレガント。エレガント。エレガント。」と答えました。
その他の男優たち

『レオン』Vol.3|ジャン・レノとゲイリー・オールドマン

ナタリー・ポートマンのマチルダ・ルックは、レオン(ジャン・レノ、1948-)とスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン、1958-)という2人の男性の存在によってさらに輝きました。
ロバート・デ・ニーロ

【タクシー・ドライバー】ミリタリージャケットと元祖へそ出しルック

この作品の影響を受け、レーガン大統領暗殺未遂事件(1981年3月30日)が引き起こされたように、当時の世界中の青年に与えた影響は絶大でした。トラヴィス症候群と呼ばれる〝オレだけのアイリスを探して〟生きる男たちの心を今も捕らえて離さないこの作品が、ファッション・シーンに与えた影響は、以下の五点でした。
その他の男優たち

『タクシー・ドライバー』Vol.4|ハーヴェイ・カイテルのポン引きファッション

ソフト帽にランニングシャツ、タイトな黒パンツという異様な出で立ちで登場するのが、12歳の売春婦アイリス(ジョディ・フォスター)のポン引きスポーツです。ハーヴェイ・カイテル(1939-)が演じるこの役柄のファッションは、その後、本物のポン引きの間で大流行したのでした。
ロバート・デ・ニーロ

『タクシー・ドライバー』Vol.3|ロバート・デ・ニーロとM65フィールドジャケット

『タクシー・ドライバー』のロバート・デ・ニーロのモヒカンヘアは、ハーヴェイ・カイテルの長髪と同じく、特殊メイクアップ・アーティストのディック・スミスにより馬の毛で作成されました。全く違和感のないところが、デ・ニーロの凄い所です。
ロバート・デ・ニーロ

『タクシー・ドライバー』Vol.2|トラヴィス=デ・ニーロの肉体改造

スコセッシ×デ・ニーロの素晴らしさは、初対面の美女に対して言ってはならない台詞を連発して、見事に即デートすることになったトラヴィスの成功の実例が、ファッションからありとあらゆるものまで、実生活で参考にならない〝負のファンタジー〟として描き切った所にあります。
ロバート・デ・ニーロ

『タクシー・ドライバー』Vol.1|ロバート・デ・ニーロとタンカースジャケット

男が男に惚れる映画と言えば聞こえは良いのですが、当時、同世代の女性の立場から見ると「絶対にモテないだろうな」と思わせる映画。そんな作品の代表格がこの『タクシー・ドライバー』なのです。まず間違いなくこの作品を見た後、鏡を見るたびに「You talkin' to me?(オレになんかようか?)」なんて言ってみたくなる作品。
その他の男優たち

『勝手にしやがれ』Vol.4|鏡を愛するチンピラ=ジャン=ポール・ベルモンド

アメリカのギャング・ファッション(1940年代のハンフリー・ボガートの映画のファッション)をこよなく愛するこの青年は、特に高級スーツを着ている訳でもなく、逆に言うと、サイズの合っていない野暮ったいジャケットを着ているチンピラに過ぎないにも関わらず、とても魅力的なのです。
ジェームズ・ボンド

【007 カジノ・ロワイヤル】ダニエル・クレイグのニュー・ボンド誕生

ダニエル・クレイグの六代目ジェームズ・ボンド第一弾。「金髪のボンド」に対してミスキャストだという前評判の中、シリーズの原点回帰を図ったこの作品は、いざ公開されると筋骨隆々で若々しくファッショナブルなニュー・ボンドに世界中は熱狂することになりました。
ジェームズ・ボンド

『007 カジノ・ロワイヤル』Vol.7|ダニエル・クレイグとブリオーニ

私はほんとうにうんざりしていました。なぜ作品が出来上がる前から私を批判するのか?作品を見てから批判できないのか?という思いでいっぱいでした。しかし、ある時からこのように考えるようになりました。ボンドムービーに対して多くの人々がそれだけ情熱的になれるんだと…。
ジェームズ・ボンド

『007 カジノ・ロワイヤル』Vol.6|ダニエル・クレイグとサンスペル

今までのボンドムービーとは違いニュー・ボンドは、極めて日常的な衣服もミックスして着ています。それは特にダニエル・クレイグ自身の要望でした。それは特にダニエル・クレイグ自身の要望でした。ニュー・ボンドに、スティーブ・マックイーンのカジュアルもラグジュアリーに着こなせるという要素を取り入れていこうと考えたのでした。
ジェームズ・ボンド

『007 カジノ・ロワイヤル』Vol.5|ダニエル・クレイグとアストンマーティンDBS

ついに新型のアストンマーティンDBS V12が登場します。マレック・ライヒマンがデザインした近未来と中世の騎士のイメージが見事に融合された唯一無二なデザインなのですが、残念なことに秘密兵器は搭載されていません。
ジェームズ・ボンド

『007 カジノ・ロワイヤル』Vol.4|ダニエル・クレイグとジョルジオ・アルマーニ

あのレザージャケットを、私がはじめてロデオ・ドライブで見たときは、4000ドルしました。それをダニエルに見てもらって、これは映画に必要だと合意しました。そして、アルマーニ社から使用許可を得ました。しかし、撮影のために25着は必要だったので、交渉をして一着400ユーロで作ってもらったのです。
ジェームズ・ボンド

『007 カジノ・ロワイヤル』Vol.3|ダニエル・クレイグのマッチョボディ

ダニエル・クレイグが肉体改造を決断した理由は、6代目ボンドを引き受けた後、イアン・フレミングの原作を全て読み、さらに『ミュンヘン』(2005)の役作りのためにアドバイサーをしてもらったモサドとMI6の元諜報部員達と交流していく中で、本物の諜報部員のように演じるためには何が必要か考えた末の結論でした。
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