マレーネ・ディートリッヒ 【モロッコ】マレーネ・ディートリッヒ伝説のはじまり 1930年にアメリカで公開され、日本でも、満州事変を起こした1931年に公開された本作は、〝この映画の最初の3分の1は、マレーネ・ディートリッヒを生み出すことだけに費やされている〟と評され、マレーネ・ディートリッヒ伝説の扉を開いた作品として今も色褪せない魅力を放っています。 2022.06.12 2023.12.07 マレーネ・ディートリッヒ
マレーネ・ディートリッヒ 『モロッコ』Vol.4|マレーネ・ディートリッヒのコンプレックス マレーネが欧米で崇拝されている真の意味は、自分の美脚に100万ドルの保険を賭け(事実ではないが)、不滅のシンボルとしてハリウッドに君臨した〝女神〟としてのクールネスからではなく、「完璧とは程遠い女性が、完璧を演出したという奇跡のファンタジー」ゆえなのです。 2022.06.11 2023.12.26 マレーネ・ディートリッヒ
マレーネ・ディートリッヒ 『モロッコ』Vol.3|マレーネ・ディートリッヒを生み出した男 〝マレーネ・ディートリッヒ〟とは、極めて謙虚に美を追求する彼女自身のストイックなスタイルと、ジョセフ・フォン・スタンバーグという、〝カメラのレオナルド・ダ・ヴィンチ〟と後に呼ばれることになる映像の魔術師によって生み出された奇跡なのです。 2022.06.10 2023.12.26 マレーネ・ディートリッヒ
マレーネ・ディートリッヒ 『モロッコ』Vol.2|マレーネ・ディートリッヒの100万ドルの美脚 マレーネ・ディートリッヒの神話性を高めるひとつの要素として存在するのが、この『100万ドルの美脚』です。スタンバーグは、虚無的な表情に、だらしなく伸ばしたり曲げたりした脚というアンバランスなバランスに、男性が惹きつけられることを知っていました。 2022.06.09 2023.12.07 マレーネ・ディートリッヒ
マレーネ・ディートリッヒ 『モロッコ』Vol.1|男装したマレーネ・ディートリッヒ マレーネ・ディートリッヒは、少女時代にヴァイオリンのソリストを目指し、ゲーテを神のごとく崇め、リルケの詩を愛する女性でした。そんなマレーネから提案されたのが、女性が、男性の装いである黒のタキシードを着るというアイデアでした。 2022.06.08 2023.12.07 マレーネ・ディートリッヒ
メゾン・マルジェラ 【メゾン マルジェラ】アット ザ バーバー(ルイーズ・ターナー) 2014年にメゾン マルジェラの「レプリカ」(Line③)フレグランスとして発売された「アット ザ バーバー」は、ルイーズ・ターナーにより調香されました。『1992年、マドリードの古き良き理髪店のシェービングクリームとレザーチェア』をイメージした、アロマティックフゼアの香りです。 2022.05.16 2024.09.11 メゾン・マルジェラ
オードリー・ヘプバーン 【シャレード】オードリー・ヘプバーンのロマンチック・サスペンス パリの香りがいっぱいのロマンチック・サスペンス。『ティファニーで朝食を』により映画界とモード界の頂点に到達したオードリー・ヘプバーン(1929-1993)が、『パリの恋人』のスタンリー・ドーネン監督と再びタッグを組み、ついにケーリー・グラントとの共演を果たした〝華麗なるファッション・ムービーの金字塔〟。 2022.05.06 2023.12.07 オードリー・ヘプバーン
その他の男優たち 『シャレード』Vol.5|ケーリー・グラントのファッション哲学 ずっとずっとオードリー・ヘプバーン(1929-1993)が共演を望んでいた伝説のハリウッドスター、ケーリー・グラント(1904-1986)。彼にとって『シャレード』は70本目の映画であり、1962年は映画生活30年の節目に当たっていました。そして、オードリー・ヘプバーンは彼にとってきっかり50人目の共演女優でした。 2022.05.05 2025.02.16 その他の男優たち
オードリー・ヘプバーン 『シャレード』Vol.4|オードリーとユベール・ド・ジバンシィ この作品において、オードリーがユベール・ド・ジバンシィを愛した理由のひとつでもある「あらゆる色に、エレガンスの魔法をかけていく」才能を如何なく発揮しています。その代表的な例がカラフルなウールコートと帽子なのです。 2022.05.04 2025.02.12 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『シャレード』Vol.3|オードリーとケーリー・グラントとアイスクリーム セーヌ河畔で赤いスカートスーツを着たオードリーとケーリーが散歩するシーンがあります。その時、オードリーがアイスクリームをケーリーのジャケットにつけてしまいます。実はこのシーンは2人の間に実際に起きた出来事のパロディとして撮影されたシーンでした。 2022.05.03 2023.12.07 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『シャレード』Vol.2|オードリー・ヘプバーンとトレンチコート かつてバーバリーを率いていたクリストファー・ベイリー曰く、オードリー・ヘプバーンのトレンチコート姿こそ、トレンチコートの魅力が凝縮されているとのこと。この作品に登場するトレンチコートはジバンシィによるデザインですが、『ティファニーで朝食を』のものとすごく似ています。 2022.05.02 2025.02.10 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『シャレード』Vol.1|オードリー・ヘプバーンとルイ・ヴィトンとエルメス アルプスで優雅なる休暇を過ごし、パリに戻ってきたオードリー・ヘプバーンはユベール・ド・ジバンシィがデザインしたファッションに身を包んでいます。この時持っているバッグが、ルイ・ヴィトンのスティーマーバッグとエルメスのクロコのハンドバッグです。 2022.05.01 2025.02.10 オードリー・ヘプバーン
梶芽衣子 【修羅雪姫】梶芽衣子様のキモノは女の戦闘服 『週刊プレイボーイ』に1972年2/29号から1973年3/6号にかけて、全51回に分けて連載された小池一夫原作、上村一夫作画による、文明開化の明治時代の日本を舞台にした時代劇漫画を梶芽衣子様(1947-)主演で映画化したもの。 2022.04.21 2025.03.31 梶芽衣子
梶芽衣子 『修羅雪姫』Vol.3|梶芽衣子様と『キル・ビル』 中原早苗を襲撃する白無垢姿が、身震いするほどの美しさに満ちています(真夜中にこんな女性と出会ったら、間違いなく走って逃げるほどの幽玄さです)。そしてこのファッションこそが、クエンティン・タランティーノ監督の『キル・ビル Vol.1』のルーシー・リューの白無垢姿へとつながっていくのでした。 2022.04.20 2025.03.31 梶芽衣子
梶芽衣子 『修羅雪姫』Vol.2|梶芽衣子様と白い着物 『修羅雪姫』という劇画の主人公を演じる半年前の1973年はじめに梶芽衣子様は、『仁義なき戦い 広島死闘篇』で深作欣二監督の作品にはじめて出演しました。壮絶なる悲劇のヒロインとも言えるこの役柄を演じ上げたことが、〝舞い散る雪の美しさと儚さを体現する白い着物〟を着た凛とした主人公へと繋がっていったのでした。 2022.04.19 2025.03.31 梶芽衣子
オードリー・ヘプバーン 『ティファニーで朝食を』Vol.6|パトリシア・ニールとポーリーン・トリジェール この作品には、三人のファッション・デザイナーが関わっています。一人はオードリー・ヘプバーンのフォーマルな衣装を担当したユベール・ド・ジバンシィ。もう一人はイーディス・ヘッド。そして、最後の三人目がパトリシア・ニールの衣装を担当したポーリーン・トリジェールでした。 2022.04.15 2025.01.12 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『ティファニーで朝食を』Vol.5|ティファニー ダイヤモンドとシャネルの2.55バッグ ジバンシィのリトルブラックドレス、オリバー・ゴールドスミスのサングラス、バーバリーのトレンチコートといった〝永遠のファッション・アイテム〟が登場する本作において忘れてはならないのが、シャネルの2.55です。 2022.04.14 2025.01.12 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『ティファニーで朝食を』Vol.4|オードリーとニューヨーク五番街のティファニー本店 『ティファニーで朝食を』において、ニューヨークのティファニー本店で史上初のロケーションが行われました。基本的にどれほどの信頼関係があろうとも盗難保険等の関係で宝石店が、映画のロケ撮影に協力することはありません。 2022.04.13 2023.02.04 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『ティファニーで朝食を』Vol.3|オードリー・ヘプバーンとトレンチコート 女性として生まれたからには、華やかな大都会で生活してみたい。たとえそれが、破滅への道につながろうとも、それが一瞬の輝きであろうとも、本望だと考える心。そんな気持ちを表現する女性の戦闘服が、いつの時代でもトレンチコートなのでしょう。少女はトレンチコートを着て大人になるのです。 2022.04.12 2025.03.15 オードリー・ヘプバーン
オードリー・ヘプバーン 『ティファニーで朝食を』Vol.2|オードリー・ヘプバーンとリトルブラックドレスPART2 第二次世界大戦を経て、ヨーロッパ中がカラフルなカラーと花柄に溢れ、そんなカラフルなカラーコードに疲れた人々の心を掴むように、『ティファニーで朝食を』の中でオードリーが着たリトルブラックドレスにより、世界中の女性は、再びリトルブラックドレスに憧れを抱くようになったのでした。 2022.04.11 2025.02.14 オードリー・ヘプバーン