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オードリー・ヘプバーン

『おしゃれ泥棒』1|オードリー・ヘプバーンとユベール・ド・ジバンシィ

オードリー・ヘプバーン
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作品データ

作品名:おしゃれ泥棒 How to Steal a Million (1966)
監督:ウィリアム・ワイラー
衣装:ユベール・ド・ジバンシィ
出演者:オードリー・ヘプバーン/ピーター・オトゥール/イーライ・ウォラック/シャルル・ボワイエ

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オードリー×ジバンシィの集大成

Audrey Hepburn, How to steal a million (1966) starring Peter O'Toole

オードリーの定番・オリバー・ゴールドスミスのサングラス。

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ルイ・ヴィトンを持つオードリーとユベール・ド・ジバンシィ、1960年、パリ。

女性はたんにドレスを身につけるだけではない。ドレスの中で生きるのだ。

ユベール・ド・ジバンシィ

オードリー・ヘプバーンは、20世紀のみならず21世紀においてもファッション・アイコンとして、あらゆる年代の女性の憧れです。それは恐らく、20世紀よりも、21世紀において、より熱狂的なファンを獲得し続けています。そんな彼女の影響力の秘密は何でしょうか?オードリーが教えてくれること。それは〝ファッションとは、自分自身のスタイルを見つけ出し、守り通すこと〟です。時代の流れを取り入れても、必ず自分らしさを忘れないのが、オードリー・スタイルなのです。

そんなオードリーにとって、オードリー・スタイルに欠かせない存在がユベール・ド・ジバンシィでした。1953年に二人は初めて出会いました。オードリーが『麗しのサブリナ』の衣装を捜し求め、ジバンシィのメゾンを訪れたのがきっかけでした。この出会いが20世紀の女性のファッションに大いなる革命をもたらしたのでした。マリリン・モンローやグレース・ケリーとはまた違う女性の魅力。それはスリムであることの美の革命だったのです。

30代後半に突入していくこの作品の中の数々のオードリー・スタイルこそ、ジバンシィと生み出したスタイルの集大成と言えるのではないでしょうか。

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60年代モッズ・ファッション×オードリー

Audrey Hepburn, How to steal a million (1966) starring Peter O'Toole

今までのイメージとはまったく違う本作のオードリーの雰囲気が、当時の観客を驚かせました。アンドレイ・クレージュ風の鉄兜ハット。

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60年代ファッションを象徴する映画のひとつ。

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ウールのハットと、ウールのジャケット。上質な生地感は、写真を通しても容易に伝わります。

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レザーグローブはもちろんエルメス。

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アウトビアンキの1965年型の〝エデン・ロック〟のカブリオレ、全長3mのボディに500CC。

Audrey Hepburn, How to steal a million (1966) starring Peter O'Toole

オードリーのファッションに対するバランスの良さを示す一枚。

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作中では使用されなかったレオパルド・ハット。

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公開当時のキャッチコピーが素晴らしい。「パリです。オードリーです。世界の恋人です。100万ドルをシックに盗みます」。

オードリー・ルック1 モッズ・ルック
  • デザイン:ユベール・ド・ジバンシィ
  • アンドレイ・クレージュにインスパイアされたクリーム色のウールの鉄兜型の帽子
  • オリバー・ゴールドスミス。白縁のサングラス
  • エルメスの白のレザー手袋
  • アイボリーウールの3ピース。Aライン。サーキュラー・スカート。ラグランスタイルのジャケットの下はクリーム色の半そでのシルクリネンのブラウス
  • 白のエナメルベルト
  • ネイビーブルーのプリントの白のシルクスカーフ。ジバンシィ1965SS
  • 白のパンプス(シャルル・ジョルダン1965SS)
  • 白のストッキング
  • ジバンシィの白のハンドバッグ

この作品でオードリーはそのイメージをがらっと変えるメイクとファッションに身を包みます。1960年代半ばから後半にかけて、モード界のトレンドとして、メイクもヘアスタイルもファッションも、すべてが強調されたものになりました。そんな時代の空気をオードリーとジバンシィは巧みに取り込み、60年代の大人のオンナのエレガンスに昇華させたのでした。