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バイレード

【バイレード】セリエ(ジェローム・エピネット)

バイレード
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セリエ

原名:Sellier
種類:エクストレ・ドゥ・パルファン
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/50,050円
公式ホームページ:バイレード

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ファッションモデルになるレザーの香り



2006年に創立されたバイレードから、2015年から2016年にかけて6種類発売された〝ナイト ヴェールズ〟コレクションは、バイレードの最上級コレクションであり、究極の官能的な〝夜光虫〟シリーズとも言えます。

2019年にそのうちの3種類が復刻したのですが、そのひとつが「セリエ」(=馬具職人)です。乗馬のサドルをつくる馬具職人からインスパイアされたこの香りは、ジェローム・エピネットにより調香されました(2016年に「ラ セラ」として発売されていた)。

この香りは、実に見事に世界観が絞りきれている作品です。その世界観とは、レザーとカシミアをレイヤードしたファションに身を包み、タバコを吸い休憩するファッションモデルのようです。つまりとても品の良い香りです。

クリーミーなカシュメランにブラックティーが注ぎ込まれるようにしてこの香りははじまります。やさしく滑らかなスモーキーさです。そして、そのやさしさをレザーとタバコが、ムードのあるクールビューティーなスモーキーへと昇華してくれます。


色々なスモーキーさがレイヤードされ、ある種、コスメティックなスモーキーさを感じさせる香りです。口紅をつけた女性がタバコを吸う姿や、レザージャケットを脱いだ(もしくはレザーブーツを脱ぐ)瞬間の女性の香りとも言えます。

だんだんと、オークモスと(動物の原皮を喚起させる)スモーキーなバーチが姿を現し、より洗練の空気で包み込んでくれます。特にオークモスが、鮮やかさを失うレザーの退廃的な美学を見事に付け加えてくれます。

ルラボの「サンタル33」とよく比較される香りです。この香りを身に纏うと、70年代から90年代のファッションモデルが最もエレガントだった時代に自分自身がタイムスリップするようです。男性にもとても身に纏いやすい香りです。掛け値なしに素敵なエレガンスを演出するレザー・フレグランスです。

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香水データ

香水名:セリエ
原名:Sellier
種類:エクストレ・ドゥ・パルファン
ブランド:バイレード
調香師:ジェローム・エピネット
発表年:2019年
対象性別:ユニセックス
価格:50ml/50,050円
公式ホームページ:バイレード


トップノート:カシュメラン、ブラックティー
ミドルノート:レザー、タバコリーフ
ラストノート:バーチ、オークモス