ギンザコスメワールド フレグランス
場所 東京・銀座
住所 東京都中央区銀座4-6-16 銀座三越 地下1階 ギンザコスメワールド フレグランス
電話 03-3561-0788
今年6月まで、銀座三越の地下一階にある「ギンザコスメワールド フレグランス」コーナーに素晴らしい女性販売員の方がおられました(伊勢丹新宿フレグランスコーナーに異動)。この方は、今年10月初めに退職されたブルーベルのトップオブトップと言われた京都伊勢丹の神チーフ様に育てられた方でした。
そんな彼女の明るい太陽のような存在が同世代の同僚に与えた影響は凄まじく、休日は一緒に〝接客力をあげるための香りの旅〟に出かけたり、勉強会をしたりと、この店舗に種を蒔いて、去って行かれたのでした。
香水販売員にとって最も重要なことは、〝良きスパーリングパートナー〟を見つけること
ブルーベル(ラトリエデパルファム)においてお客様が多い店舗の販売員の方々は、〝お客様の知識に乗っかかる接客〟をしがちで、何年たっても『お客様から勉強させて頂いています』接客が抜けきれない方が多いです。そして、三四年前まで、「銀座三越のギンザコスメワールド フレグランスコーナー」におられるブルーベルの販売員の方々もご多分に漏れずでした。
この頃、東京のソムリエール(ソムリエ)様のほとんどが、もはや名ばかりの存在になっており、
- 各ブランドの歴史をストーリーテリングする能力
- 調香師に対する基礎知識
- 香料を列挙するのではなく、自分の言葉で伝える能力
- 色々な香水に対する知識
- 香りに対する深い愛
それぞれが著しく欠如している状況の中、最も重要であるソムリエールの知識のブラッシュアップすら一切行われていませんでした(結果的に、フレデリック・マルを扱う店舗において、その弊害が出ていました)。これは個人の問題というよりは、ブルーベルの社内トレーニングが、香水ブームの中、知識が豊かになっている顧客様に全く対応出来ていない内容になっているためでした。
そんな中、約三年前まで京都伊勢丹に勤務しておられた若い女性販売員様が、銀座三越に異動されました。元々パティシエールを目指しておられただけあり、スパイスに対する説明力が抜きん出ており、さらに京都伊勢丹時代に元神チーフ様に丁寧に育てられた方でした。その上、チーフ様を通じて、ルシヤージュ京都の米倉さんをはじめとする香水業界人との交流も盛んであり、通常の香水販売員より、接客力を磨く機会に恵まれていました。
そんな〝業界のサラブレッド〟とも言える女性が来られてから、このフレグランスコーナーは明るい活気に満ち溢れるようになりました。彼女は同世代の女性販売員のスパーリングパートナーのような役割を果たし、この売り場の接客力はみるみる上がっていったのでした。
現在、『銀座一のブルーベル販売員』と呼ばれた彼女は、伊勢丹新宿フレグランスコーナーに異動され、バリバリ頑張っておられます。
ちなみに「ギンザコスメワールド フレグランス」には、ブルーベル以外にもカワベの香りも置いてあり、カワベの販売員様もおられます。
フレグランスの聖地の正しい巡礼の仕方
ブルーベルの香水の聖地は、以下のトップオブトップと八店舗がその筆頭だと言い切って良いと思います。
■トップオブトップ
- ラトリエ デ パルファム JR京都伊勢丹店(2024年10月初めに神チーフ様が退職されんしたが、その偉大なる遺伝子を引き継いでいる女性販売員の方が新チーフになられました)
■ブルーベル香水の聖地
- ラトリエ デ パルファム 大丸心斎橋店
- ラトリエ デ パルファム 大阪高島屋
- 伊勢丹新宿フレグランスコーナー
- 阪急メンズ東京 フレグランスカウンター
- ギンザコスメワールド フレグランス
- ラトリエ デ パルファム 松屋銀座
- ラトリエ デ パルファム 日本橋三越
- ラトリエデパルファム東武百貨店池袋店
そして、何よりも重要なことは、『フレグランスの聖地の正しい巡礼の仕方』を知ることです。それはお店を目指してではなく、人(素敵な販売員様)を目指すことなのです。
ブルーベルの素晴らしい所は、香りのラインナップが豊富に揃えられているところにあります。だからこそ、香水を愛する人たちは、本当に自分に合う香りを見つけ出すチャンスに恵まれるのです。
しかし、ここで最も重要なのが、たくさんの香りの中から、自分に合った香りを見つけ出してくれる〝香りの案内人〟または〝香りのソムリエール〟の存在です。これが機能していないと、ただ単に、香りが並べてあるスペースで、ムエットに香りを吹きかけ、黙って立っている『無意味な存在』が居るだけになってしまいます。
現在、ブルーベルの各店舗には、少なく見積もって七割以上の『無意味な存在』に甘んじている、大したトレーニングもなされずに、現場に無情に配属されている(まともなトレーニングを受けさせてもらえずに神風特攻隊に参加させられた若人のような)たくさんの〝悲しき香水販売員〟様がおられます。
だからこそ、お店ではなく、人(=素敵な香水販売員様)との出会いがとても大切なのです。