ブルガリ銀座タワー
究極のブルガリ香水「アレーグラ」と「レ ジェンメ」が扱われている店舗は、国内で三店舗しかございません(2025年9月3日より阪急うめだ本店2階で取り扱われることになりました)。そのうちのひとつの店舗がこちらです。2025年に入り、フレグランス・トレーニングが強化されているので、今後が期待出来ます。
場所 東京・銀座
住所 東京都中央区銀座2-7-12 Bulgari Ginza Tower 1-4F
電話 03-6362-0111
超一級品の香水に、Z級の塩接客 → 現在、改善の途中。

©BVLGARI

©hankyubeauty
2007年11月30日、東京・銀座2丁目にオープンしたブルガリ最大の旗艦店ブルガリ銀座タワーは、かつて独占的にブルガリの究極のフレグランス・コレクション「アレーグラ」を取り扱っていました。
この銀座タワーの2階にフレグランス専用の販売スペースが、ラスベガスのカジノテーブルのようにでーんと構えられています。そして、そこで2階のバッグ、アイウエアなどのアクセサリーを担当している販売員が、説明して下さるのですがその接客が非常に残念です。
ただスマホ(ホームページの内容と大して変わらない社内資料)を見ながら香料を並べ立てるだけで(本人もその香料についての知識が無いことが容易に分かる)、その香りの世界観については全くお伝えして頂けません。
しかし、ジュエリー販売のプロである販売員たちに、一夜漬けの即席トレーニング(定期的なトレーニングなしに)で、高級フレグランスの販売を要求することは酷なことでした。
そんな中、パンデミック明けのサロンドパルファンで「アレーグラ」専門店を、ブルガリ・パルファン(正確には分からないのですが、KAWABEが主体である模様)のスタッフが立ち、販売したところ、その素晴らしい接客力と共に、空前の売り上げを上げることに成功したのでした。
その流れの中、2024年12月11日に新宿髙島屋ブルガリパルファンコーナーショップが誕生し、日本で二つ目の「アレーグラ」の取り扱いがあるブルガリの香水店舗が誕生しました。
その影響を受け、〝ブルガリ香水の墓場〟だったかの地において、現在、急ピッチで、フレグランス・トレーニングが行われています。新宿高島屋のブルガリ・カウンターは、KAWABEのスタッフによる接客なのですが、こちらは、ハイジュエリーを扱うブルガリのスタッフによる接客です。
ハイジュエリーとフレグランスを結び付けて、その世界観を伝えて下さるようになると、この店舗でブルガリ・フレグランスを購入することは、最高のコト消費体験になる、特にZ世代の皆様に対しての〝最初のブルガリ〟を購入する貴重なスポットになると思います。
プロとして恥ずかしい『どうですか?接客』
〝今まで色々香りを購入してみたけれどどれも最後まで使い切った事がない〟、年齢的に〝とりあえず人気の香りをつけてたら良いわけではない〟、そういった本当に自分に合った香りを選びたい方にとって、製品説明がどれだけ巧みであっても、真剣に自分に向き合ってアドバイスしてくれる販売員様にまず出会ってもらいたいと私は思っています。
そんな出会いをまずしていただく為に、その販売員がお客様の事を知りたい!教えて欲しい!と思っているかどうかを知ることが大切だと思います。それを見極められるのが身体や目線がお客様の方を向いているか?というのが一つ目のポイントだと思います。
まず〝引き出してくれる人〟かどうかです。そのあと、製品説明しながらも、しきりに〝お客様でしたら〟〝先程◯◯と仰っていたので〟とパーソナルに話してくれる方、そこにブランドの特徴を織り交ぜながらお話ししてくれる人だと申し分ないと私は思います。
片っ端からとりあえずムエットにどんどん香りをつけていく販売員は香水がどういった物かすら理解できていない人と思った方が良いです。
あと、なんちゃってアドバイザーは「どうですか?いかがですか?」とお客様の言葉ばかり待つ接客です。結局何もわかっておらず、早く決めて欲しいと思っている販売員も多いのも事実です。
つまり本来、ブルガリの最上級ラインのフレグランスに対してお客様が〝初めて出会った香りを言葉で表す事は難しい事〟と理解している販売員なら、説明もなしに香りをつけたムエットを渡して「どうですか?いかがですか?」と言葉を待つような姿勢はしないはずなのです。
そして、そういう接客をする販売員に限って3万円以上のフレグランスを購入した経験など一度たりともないものなのです。「なぜ、香水にこんな高額なお金を出せるのだろうか?」と考えながら、まあ売れればいいやと販売している人さえいる始末です。
この『どうですか?接客』は手放しにしすぎていて、「お客様の感性に委ねてる」なんて〝格好つけた言い訳〟もできる接客なのですが、本当にそのブランドのフレグランスを知りたい、良い物があれば買いたいと思っているお客様に対しては、なんとも無責任な接客なのではないでしょうか。
たとえば「鞄を見に来ました」とお客様が来られて『どうぞ』と案内して、『どうですか?探してる物はありますか?』と聞いているようなものですから。ニーズを全く伺いもせず、そして、その鞄の個性の説明もない…それではただレジを打っているだけの業務になってしまいます。