究極のフレグランスガイド!各ブランドの聖典ページ一覧にすすむ
ロリータ・レンピカ

【ロリータ レンピカ】シー ロリータ(クリスティーヌ・ナジェル/ブノア・ラプーザ)

ロリータ・レンピカ
©Lolita Lempicka
この記事は約3分で読めます。

シー ロリータ(スィ ロリータ)

原名:Si Lolita
種類:オード・パルファム
ブランド:ロリータ・レンピカ
調香師:クリスティーヌ・ナジェル、ブノア・ラプーザ
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:日本未発売

スポンサーリンク

四つ葉のクローバーと四つのハートをイメージしたボトル

©Lolita Lempicka

2009年にロリータ・レンピカより生み出された「シー ロリータ」は、魔法のパリに住む愛らしいパリジェンヌの香りです。ピンクペッパーとスイートピーのマリアージュとも言えるこの香りは、クリスティーヌ・ナジェルブノア・ラプーザによって調香されました。

四つ葉のクローバーと四つのハートを組み合わせた宝石箱のようなボトルデザイン(ミシェル・シャリエによりデザインされました)。ロリータ・レンピカが「幸せ、シック、そして夢と花をイメージしている」というこのボトルのネックには水玉模様のシルクのネッカチーフが結ばれています。

スポンサーリンク

ピンクペッパーとスイートピーが召喚する〝可愛い小悪魔〟

©Lolita Lempicka

魔法の世界からやってきたようなファンタジックなボトルから飛び出す、溌剌としたピンクペッパー(と恐らくスターアニスのブレンド)からこの香りははじまります。すぐにジューシーなマンダリン・オレンジとベルガモットが注ぎ込まれる中、パチョリの土壌の上に、フレッシュでスパイシーなスイートピーの花が咲いてゆきます。

この香りのテーマはビジュアル・イメージとは裏腹に、〝復活したマスキュリン〟であり、ロリータの肢体に眠るマスキュリンを、スパイスによって蘇らせるという、ちょっぴり生意気な小悪魔を誕生させるところにあります。

やがて、クローブとヘリオトロープが、全体にふんわりとパウダリースパイシーな幻想を生み出してゆきます。そして、エレミが流れるように到来し、ピンクペッパーとスイートピーと結びつき、予測不可能なエキセントリックな雰囲気で包み込んでくれます。

そこに濃厚なアンバーとトンカビーンと遭遇し、まったりとしたミルキーな甘い女の子の愛らしさと、ビターでアーシーな官能性のギャップが広がってゆくのです。

©Lolita Lempicka

キャンペーンモデルとして、のちに『イヴ・サンローラン』(2014)で女優として注目されることになる、当時ファッションモデルだったシャルロット・ルボン(1986-)が起用されています。

スポンサーリンク

香水データ

香水名:シー ロリータ(スィ ロリータ)
原名:Si Lolita
種類:オード・パルファム
ブランド:ロリータ・レンピカ
調香師:クリスティーヌ・ナジェル、ブノア・ラプーザ
発表年:2009年
対象性別:女性
価格:日本未発売


トップノート:マンダリン・オレンジ、ベルガモット
ミドルノート:ピンクペッパー、スイートピー、ヘリオトロープ、ウォールフラワー
ラストノート:エレミ、パチョリ、トンカビーン、アンバー