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メゾン クリスチャン ディオール 日本橋タカシマヤ店【全国フレグランス×香水聖地ガイド2022】

全国フレグランス聖地ガイド
@DIORBEAUTY
全国フレグランス聖地ガイド香りの美学
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メゾン クリスチャン ディオール 日本橋タカシマヤ店

場所 東京・日本橋タカシマヤ
住所 東京都中央区日本橋2-4-1 1F
電話 03-3271-0139

全国で約120箇所にあるディオールのコスメカウンターと店舗には、約1100名のBA様がおられます。そのうち約35名がフレグランス・スペシャリスト、更にその上に約10名のエキスパートがおられます。その中でも、〝東京でいちばんのMCDエキスパート〟が日本橋タカシマヤ店におられるのです。
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東京のメゾン クリスチャン ディオールの最後の砦

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2018年に通常のディオールのコスメカウンターでは扱われない最高級フレグランス・コレクション「メゾン クリスチャン ディオール(MCD)」が展開されるにあたり、ルイ・ヴィトンにおいてフレグランス・スペシャリストをグラース研修に派遣したように、ディオールもエキスパートをグラースに派遣して研修を受けさせたことはあまり知られていません。

GINZA SIX表参道ヒルズにMCDの専用カウンターがまず最初に誕生しました。しかし、実際のところ、ルイ・ヴィトンのフレグランス・スペシャリストの方々と比べると、その接客力の差は歴然であり、自社の香水についても「ほとんどの香料が明かされていないので・・・」が口癖のお粗末な接客に終始していました。

そんな時、救世主として現れたのが、元々、日本橋三越のキリアン/フレデリック・マル/ルラボ(現在のブルーベル)のチーフとして活躍されていた女性でした。彼女は、(2019年5月29日にオープンした)日本橋タカシマヤ店のMCDのエキスパートとして転職されたのでした。

現在ドルセー青山本店で活躍されているキリマルの元男性チーフ様と、かつて共に働いておられただけあり、その香水接客の素晴らしさは折り紙つきです。

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MCDの接客はスペシャリストから受けるべき

2021年2月26日に、阪急うめだ本店2階にメゾン クリスチャン ディオールを併設した国内最大級の「ディオール ビューティ」がオープンした時、西日本のディオール・フレグランスの最後の砦とも言える一人の若き女性フレグランス・スペシャリスト(現在フエギア六本木におられます)が現れました。

そんな彼女が現れるまで、現在大丸心斎橋におられるエキスパートの方(当初GINZA SIXにおられた)と二人で、ディオール・フレグランスの最後の砦として孤軍奮闘していたのが、上述の女性エキスパート様でした(ちなみに2022年12月現在、表参道とGINZA SIXのMCDは、スペシャリスト不在の状況が続いております)。

実際問題として、ここを含め、MCDとコスメカウンターが隣接している店舗は、時間帯によっては、お客様で混雑しているため、なかなか満足な接客を受けることが出来ません(スペシャリストやエキスパートもスキンケア&メイクアップの接客をしなければならないため)。

さらにディオールの巧みな戦略かもしれないのですが、番号札を持ち、並んでいる他のお客様に対してお客様自身が遠慮する状況が生み出されており、まるで人気ラーメン店において、自分で発券機でラーメンを選び、購入して、すぐに食べ終わり帰るような、悲しい香水体験をしてしまうことが多いのです。

しかし、敢えて言わせて頂きたいのは、MCDのフレグランスは、通常のBA様からではなく、スペシャリスト/エキスパートの方をご指名し、その接客を受けてじっくり選ばれたほうが良いのです。

ちなみにMCDカウンターに、誰も人がいない時は、コスメカウンターの方で、「スペシャリストの方おられますか?」とお聞きすれば、皆様、しっかりと対応してくださります。
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悲しすぎるMCDの香水体験について…

ここで、最後に、実際に私が目撃した〝悲しすぎる香水接客の風景〟について記させていただきます。MCDの某店舗での半年前の出来事でした。ある20代半ばの素敵なお嬢様が、スペシャリストが接客中だったため、スペシャリストで対応しますか?というお声がけもなく通常のBA様に対応されることになりました。

その対応は、ラミネート加工されたMCDの香り一式が説明された3,4枚程度の商品目録を渡され、それを読んで、お試ししたい香りを選ばせ、吹きかけ、香りの背景については一切説明せずに、『どうですか?接客』で購入まで持ち込んでいくという流れでした。

この女性は、(おそらく大切な人のプレゼントを購入しに来たと思われる)最初とてもウキウキした表情だったのですが、だんだん表情も曇りがちになり、「どうですか、お客様?」の問いかけに、何て答えれば良いのかわからないといった戸惑いの表情を見せながら、頑張って香りを自力で決められました。ものの5分ほどの出来事でした。

そして、購入後、香水サンプルが三つ選べるということに関しても、その商品目録から選んでくださいとだけ言い残し、お客様自身でサンプルを選んでいる間にそのBA様はレジに行くという全く愛のない対応で放置されたのでした。

MCDラインを購入するとサンプルが三種類付いてきます。

香水愛のかけらもないBA様から購入したMCDの香りと、スペシャリスト/エキスパート様からしっかりと説明を受けて選んで購入したMCDの香り、同じ香りであっても、その香りに対する思い入れは全く違ったものになるはずです。

さらに言うと、サンプル選びは、香水購入の体験において、とても重要なことなのです。

日本橋タカシマヤ店の女性スペシャリスト様の接客は、こういった通常のディオール方式の接客とは、真逆の心のこもったフレグランスの接客です。香りに対する自社製品に対する知識は、ずば抜けており(恐らく東日本で最もディオール・フレグランスに詳しい方でしょう)、フレデリック・マル、キリアンの接客を経験しているだけあって他ブランドに対する香水の知識も素晴らしく、香りの表現力もピカイチの方です。

何よりも素敵なのは、人柄が良く、性格の良さが全身から溢れ出ているところです。

ちなみにもう一人のスペシャリストの女性もとても素敵な接客をされる方です。
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