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	<title>フレグランス アイコン インタビューズ | カイエ・デ・モード</title>
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	<description>【映画/音楽の中のファッション＆香水】を徹底的に分析するファッション＆アパレル業界人のための学習サイト</description>
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	<title>フレグランス アイコン インタビューズ | カイエ・デ・モード</title>
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		<title>清水篤さん｜キャライノベイト 破天荒【フレグランス アイコン インタビューズ 第四回】</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 24 Dec 2025 09:28:12 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
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					<description><![CDATA[清水篤さん｜キャライノベイト 破天荒 「日本人の琴線に触れる香りをつくりたい。ある種の懐かしさと心がじんわりとあたたかくなる香り。そんな香りをつくっていく事が出来れば、それは日本人はもとより、日本を訪れる外国人の方々にと [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">清水篤さん｜キャライノベイト 破天荒</span></p>
<p><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>「日本人の琴線に触れる香りをつくりたい。</strong></span><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>ある種の懐かしさと心がじんわりとあたたかくなる香り。そんな香りをつくっていく事が出来れば、それは日本人はもとより、日本を訪れる外国人の方々にとっても〝永遠の日本の記憶〟を持って帰ることが可能になるのではないでしょうか。</strong></span></p>
<p><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>そんな思いを込めて、日本人が失いつつある様々な伝統文化とその精神を守りつつ、日本の香りの文化を、新たな取り組みによって豊かにしていくために、2008年にキャライノベイト社を創立しました</strong></span><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>」</strong></span></p>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img fetchpriority="high" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1762742206104.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p>「私は自分のことを<span style="color: #ff0000;">旅香人（りょこうじん）</span>と呼んでいます。それはどこかフーテンのようなところがあり、旅をして俳句を詠んだ俳人のように、香りで日本の風土を人々の嗅覚へと伝えていく伝道師のような存在でありたいと考えています。</p>
<p>そんな自由人のような気質が私にはあるため、同じように香りを愛している仲間によって支えられている部分があります。私が設立した<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>という会社は〝香りを愛するみんなが集まり、それぞれの特性を生かし、香りを通じて人生がより豊かになる会社〟を作っていければという感覚で運営しています」</p>
<p>今年の春ごろ、カイエデモードがキャライノベイトさんのウェブサイトを拝見して、もっとも感動を覚えたページがありました。</p>
<p>それは<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://kyarainnovate.jp/member/">キャライノベイトさんで働く人々についてご紹介しているページ</a></span>です。このページを拝見し、フレグランスに関わる仕事には色々な種類の仕事があることを知りました。そして何よりもここに登場する人々は〝香りに関わる仕事を楽しんでおられる〟ことが伝わってきました。</p>
<p>今、日本中の百貨店でフレグランス・イベントが行われています。日本中でフレグランスを扱うお店が増えています。ほぼ毎日新作のフレグランスが発売されています。SNSを見ると、フレグランスを試香した感想や新作情報の発信が溢れています。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">しかし、果たして日本の香水文化は豊かになっているのだろうか？</span></p>
<p>パンデミックが、閉ざされた日常の中で香りを楽しむという、嗅覚の扉を開くことによって人生がより豊かになる事を教えてくれました。やがてパンデミックが収束し、人々は、蜜に向かって飛んでいく蜜蜂のように、フレグランスを実店舗で購入する喜びを楽しむようになりました。</p>
<p>そして、あらゆる年代の多くの人々が、フレグランスを購入するだけでなく、フレグランスに関わる仕事に従事したいと考えるようになりました。</p>
<p>しかし、現実はフレグランスに関わる仕事の情報はほとんど少なく、販売員として実際に働いてみると、びっくりするほどの低賃金で、しかも大したトレーニングもなく、〝<span style="color: #ff0000;">香りに対する愛を反映することが許されない働き方</span>〟を強制される職場も多く、すっかり香水への愛が覚めて、辞めていく人々が少なくない、地獄変のような現状があります。</p>
<p>そんな厳しすぎる現実の中で、明るい未来を予感させてくれる存在、それがキャライノベイトさんなのです。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">清水篤</span>さんが2008年に設立した日本製フレグランスメーカー、キャライノベイトさんの活動の中で特に興味深い活動は、<span style="color: #ff0000;">香料植物を生産する生産者の保護</span>です。それは海外の香水業界においてはよく知られている話なのですが、ゲランやシャネル、ルイ・ヴィトンの調香師の仕事は、調香だけでなく、香料のクオリティの管理です。</p>
<p>さらに言うと、貴重な香料を生産する生産者の生活が豊かになるように手に手を取って助け合うことです。これらの活動を称して〝<span style="color: #ff0000;">フレグランス産業のサステナビリティ（持続可能性）</span>〟と呼んでいます。</p>
<p>天然香料が年々高くなっているのは、基本的に、先に述べたような生産者とのフェア・トレードにより、適正価格で香料を購入していることと、天然の香料をより豊かに抽出することが出来る技術の進歩が、色々な植物から未知なる精油を抽出することを可能にしているためです。</p>
<p>今、日本の香水業界で最も欠けている考え方は〝香りを通じて、みんなの人生を豊かにする〟という考え方です。多くの販売員にとって、香水を販売する仕事は、貧困と背中合わせであり、香水への愛の代償として諦めるしかないと考えている人が少なくないです。</p>
<p>清水さんのユニークな所は、とにかく行動力があるところです。日本中をまわり、インディ・ジョーンズが宝物を探し求めるように、未知なる和精油を求めて、色々なアイデアと共に、日本の農産物の生産者の保護に励まれているのです。そのため清水さん自身は自分のことを調香師ではなく〝旅香師〟と呼んでおられるのです。</p>
<p>世界的にエシカルの視点で香水文化が見られている中、清水さんは、日本の香水文化の最前線を進んでおられます。そして香りを愛する仲間と一緒に、＜ライフスタイルストア ACTUS＞や＜青山フラワーマーケット＞など一流ブランドのフレグランスを手掛けてきました。すべての作品の根底にあるのは、日本の香りの素晴らしさを日々の暮らしの中で、からだとこころにお伝えしていく事です。</p>
<p>そんな清水さんが率いるキャライノベイトの活動の集大成として生み出されたフレグランス・ブランドが『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』です。</p>
<p>2025年3月12日に彗星の如く現れたこの国産フレグランス・ブランドは、まさに下剋上を果たす勢いで、各地の百貨店のポップアップを席巻しています。そんな多忙中の清水さんに2025年10月某日、浅草のイニムにてインタビューさせて頂く事になりました。</p>
<div class="blank-box bb-red">キャライノベイトの広報・PRの近藤さんには、清水さんとのインタビューに立ち会って頂いただけでなく、インタビュー記事を作成するにあたり沢山助力を頂いたことに感謝申し上げます。</div>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">浅草に2023年8月に誕生した『にっぽんの香りの聖地』</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">「当初、海外に商品を輸出する予定でした」</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">2003年から2007年のディプティックの黎明期に活躍した人。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">リニューアル後、シリーズ累計3万個売れた(※)青山フラワーマー
ケットのフレグランス</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">『破天荒』のヒノキに対するこだわり。</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">日本のシティ・エクスクルーシブになり得る『破天荒』とは？</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">『破天荒』とキャライノベイトについて（基本情報）</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">浅草に2023年8月に誕生した『にっぽんの香りの聖地』</span></h2>
<div id="attachment_146365" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146365" class="wp-image-146365 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV9mcm9udA.webp" alt="" width="500" height="334" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV9mcm9udA.webp 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV9mcm9udA-768x512.webp 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-146365" class="wp-caption-text">inimu © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p>地下鉄の浅草駅から出て、昭和のムードたっぷりなレコード店や立ち飲み屋がある地下道を歩いた先にびっくりするほど狭い階段があります。そこを上がっていくと、地上の新仲見世商店街に出ます。</p>
<p>今、浅草は外国からの観光客で賑わっています。そんな賑わいたっぷりの通りを数分歩いたところにキャライノベイトさんの旗艦店である<span style="color: #ff0000;">inimu（イニム）</span>があります。2023年8月26日にオープンしたこの店舗の2階で清水さんにインタビューさせて頂きました。</p>
<p>ちなみにinimu（イニム）の名の由来は日本のモノづくりを香りで世の中へ伝えていくという『伝』に由来しており、「伝える」＝『伝』という漢字をカタカナ３文字に分解し、再構成した造語です。</p>
<p>私がはじめて清水さんにお会いしたのは、リナーリ／CIROのブランド・マネージャーの<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-natalia-gorbyl-linari/">ナターリア</a></span>さんと麻布台ヒルズのお店<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/fra-gra-nza/">フラグランツァ</a></span>で『破天荒』のポップアップが行われていた時でした。それは2025年4月下旬のことでした。</p>
<p>その時は、まだ『破天荒』は誕生したばかりで、今ほど話題になってはいなかったのですが、清水さんからひとつひとつの香りについて説明を受けているうちに、浮世絵をテーマに生み出された香りの数々が、かつて存在した伝説のブランド『<span style="color: #ff0000;">TOBARI</span>』のような本格的な調香技術により生み出された、日本情緒あふれる、実生活でもずっと一緒に時間を過ごしてゆきたいと思わせる作品だと感じました。</p>
<p>何よりも、清水さんは、昭和の映画スターのような長身のすらっとした武士のような風格のある方で、でありながら、笑顔が少年のような素敵な方だと感じました。それでは、そんな清水さんとのインタビューをはじめていきます。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">「当初、海外に商品を輸出する予定でした」</span></h2>
<div id="attachment_146366" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146366" class="wp-image-146366 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV9pbnNpZGUwMQ.webp" alt="" width="500" height="334" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV9pbnNpZGUwMQ.webp 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV9pbnNpZGUwMQ-768x512.webp 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-146366" class="wp-caption-text">inimu一階 © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_146402" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146402" class="wp-image-146402 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV93b3Jrc2hvcA.webp" alt="" width="500" height="334" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV93b3Jrc2hvcA.webp 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/aW5pbXVTVE9SRV93b3Jrc2hvcA-768x512.webp 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-146402" class="wp-caption-text">inimu二階 © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― こんにちは、清水さん。素敵な路面店にお招きいただきありがとうございます。浅草駅から歩いて5分ほどでとても好立地ですね。</span></strong></p>
<p>ありがとうございます。2023年8月にオープンしたばかりですが、国内外の観光客の方々で賑わっております。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― <a rel="noopener" target="_blank" href="https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000223856/activity/l000051249/?ccnt=planList-in&amp;screenId=OUW2210&amp;dateUndecided=1">じゃらん</a>でもお見かけしたのですが『香りのワークショップ』がとても人気がありますよね。</span></strong></p>
<p>はい、『香りのワークショップ』は予約も出来て、皆様からご好評いただいております。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 浅草はインバウンドの方々にも人気のある街ですが、日本のZ世代の方々にも〝日本の魅力を再発見する〟ということで人気のある街ですよね。</span></strong></p>
<p>実は、もともとはドイツの展示会に出展して海外に商品を輸出する予定でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― えっ！ドイツですか！すごいですね！</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">ところで二階でインタビューをさせて頂いておりますが、一階には『破天荒』をはじめとするキャライノベイトさんの商品がフルライナップで置かれています。この二階はワークショップや特別なイベントが行われる時に解放されている感じなのでしょうか？</span></strong></p>
<p>はい、そうです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― サロンドパルファンでも『香りのワークショップ』を積極的に行われておられて素敵だと思います。自分の香りを作る喜びが、香りを通じて人生が豊かになることを知るきっかけになりますよね。</span></strong></p>
<p>はい、仰る通りです。香りの製品を販売するだけでなく、香りを作る楽しさも〝お伝え〟したいといつも考えています。このお店の名がinimu（イニム）なのも〝伝〟という漢字から来ているのです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほど！遊び心があって素敵です。今回で清水さんとお話しするのは二度目となります。今年の4月にナターリアさんからご紹介頂いた時以来ですよね。</span></strong></p>
<p>はい。麻布台ヒルズのフラグランツァで『破天荒』のポップアップ・イベントをさせて頂いた時でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― その時、すごく丁寧に清水さんからひとつひとつの香りの説明をして頂き、感動した記憶がございます。そして丁度、地引由美さんともはじめてお会いすることになりました。『破天荒』の香水をご購入されておられましたよね。</span></strong></p>
<p>はい、地引さんには昔から大変お世話になっています。先日銀座三越で行ったポップアップにもご協力頂いたのですが、ヴィンテージの香水からニッチ・フレグランスまで知り尽くしておられる地引さんから頂く言葉は、いつも励みと学びになります。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私がはじめて清水さんにお会いした4月と比べて、『破天荒』の知名度は急速に上がっているように感じます。</span></strong></p>
<p>はい、カイエデモードさんにご紹介頂いたお陰です（いたずらっぽく笑っておられる）。</p>
<p>他にもご購入いただいたお客様がSNSで発信して下さったり、インフルエンサーの方々に取り上げて頂いたことが大きな後押しになったと感じております。特にサロンドパルファン開催の少し前に、伊勢丹新宿店でポップアップした時に、10名くらいのお客様からサインを求めて頂いたりするようになり、肌で大きな反響を感じるようになりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">2003年から2007年のディプティックの黎明期に活躍した人。</span></h2>
<div id="attachment_146403" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146403" class="wp-image-146403 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/14d4e2d038a5400ef29e3b56e5854e10-e1763539768442.jpg" alt="" width="500" height="353" /><p id="caption-attachment-146403" class="wp-caption-text">清水篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私は、4月に清水さんから『破天荒』のひとつひとつの香りについて説明を受けながら、それぞれの香りを嗅ぎしめるうちに、私がかつて衝撃を受けた『トバリ』という、日本香堂さんが出されていた国産フレグランス・ブランドの香りを思い出しました。</span></strong></p>
<p>私も『トバリ』の香水は注目していました。どういった所からそう感じられたのでしょうか？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それは日本文化をのっぺりと和精油で表面的にすくうのではなく、日本文化をじっくりと素肌で味わうように、味わい深い本格的な調香が行われていることが容易に感じられるからだと思っています。</span></strong></p>
<p>なるほど、すごく嬉しいお言葉ありがとうございます。あと視覚的にも興味を持って下さった方も多くて、特にZ世代の方々は、浮世絵が描かれたデザインに興味を持たれたようです。年齢や性別を問わず、多くの日本人は、今、和的なものに『癒し』や『懐かしさ』を覚えられる方々が多いと感じています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 確かに！さとりさん（パルファン サトリ）のフレグランスも人気があると聞きます。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">ユーチューブや映画のサブスクで、生まれる遥か昔の日本映画を観て、新しさを感じ憧れを感じるように、または昭和の空気が感じられる喫茶店や街を探索することに喜びを感じるように、いにしえの日本を感じさせる香りに興味を持たれる方が増えているということですね。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">『破天荒』をローンチした清水さん自身について色々聞かせて下さい。キャライノベイトを創業したのは2008年ですが、その前は、香水関連のお仕事をされていたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>はい、<span style="color: #ff0000;">GPP（グローバル・プロダクト・プランニング）</span>という当時<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/diptyque/">ディプティック</a></span>の日本の総代理店をしていた輸入商社で、営業部門のマネージャーをしていました。2003年から2007年のことです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― まさにディプティック日本上陸の黎明期ですね。ということはナターリアさんとも一緒に働かれていたのですか？</span></strong></p>
<p>はい、そうです。今も同志的な感情を持っております。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 清水さんはいつくらいからフレグランスに興味を持たれたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>実は私は大学を出て就職をしてからもそれほどフレグランスや香りものに深い興味があったわけではないんですよ。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 学生時代はフレグランスを使っていましたか？</span></strong></p>
<p>私は1977年生まれなのですが、丁度この頃、雑誌などで芸能人が愛用しているフレグランスとかなどを特集している記事が多かった時代なので、ただ単にモテたいなという感情でフレグランスを使っていました。</p>
<p>最初にフレグランスを使いはじめたのは、高校生の時にプレゼントされたカルバン・クラインの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/ckone/">シーケーワン</a></span>」や「<span style="color: #ff0000;">エタニティ フォー メン</span>」でした。私は学生の頃はファッションに夢中でした。丁度、祖母が昔、タカラヅカのような劇団で働いていたこともあり、周りにはほんとうにオシャレな大人が多かったのですよ。SKDをご存知ですか？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― はい、松竹歌劇団ですね。倍賞千恵子さんや倍賞美津子さんがおられた伝説の歌劇団ですよね。</span></strong></p>
<p>はい、祖母はSKDの劇団員だったので、ファッションも含めて周りの大人に感化されたため、かなりませていたと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ちなみにおばあ様が愛用されていた香水の記憶はありますか？</span></strong></p>
<p>シャネルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all-about-n5/">No.5</a></span>」です！</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― やはりそこは外せないですよね！ちなみにはじめて自分のお金で購入したフレグランスは何でしょうか？</span></strong></p>
<p>シャネルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/egoiste/">エゴイスト</a></span>」です。高校生の頃から休日には伊勢丹新宿やバーニーズによく行っていたのですが、ある日、ひとつ自分のお金で香水を購入したいと考え、〝わがまま主義者〟というネーミングと、そして香りの奥行きに圧倒され購入しました。</p>
<p>その後、大学生になりコムデギャルソンやヨウジヤマモトのファッションにハマったのですが、この頃にブルガリの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/black/">ブラック</a></span>」を愛用するようになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 大学卒業後、GPPで働くまではどのようなお仕事に就かれていたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>香りとは関係なく、人材派遣の営業をしていました、大阪で働いていたこともありました。</p>
<p>2003年にGPPに転職してからセレクトショップからコンビニチェーンやドラックストアまで様々な業種の営業をさせてもらいました。</p>
<p>ディプティックの商品は当時キャンドルが主力だったのですが、GPPで働くようになってから、フレグランスにどんどん惹かれてゆきました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ディプティックというブランドは、今では日本の香りの文化を牽引するブランドとして定着していますが、日本に定着していく黎明期のディプティックに関わった経験で、今役立っていることがあるとするならどのようなことでしょうか？</span></strong></p>
<p>私がGPP時代に自信がついた経験を一つ上げるとするなら、それは無尽蔵に膨らんでしまったディプティックの取扱店を整理したことです。取扱店舗を300店から100店へと選定し直し、アイテムを充実させたことで売上が目に見えて向上し、1億円規模の伸びを記録しました。</p>
<p>この経験が、この後の私の起業における自信につながりました。ブランディングの積み重ね方ですね。後、当時、破竹の勢いだったF社の大ヒット作のOEM製品に関わった経験も私の中で生きています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 今でも愛用しているディプティックの香りはございますか？</span></strong></p>
<p>「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/philosykos/">フィロシコス</a></span>」と「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tam_dao/">タムダオ</a></span>」が好きですが、「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/oyedo/">オイエド</a></span>」は日本人調香師が唯一調香した香りということもあり、ストーリーを含めて好きな香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">リニューアル後、シリーズ累計3万個売れた(※)青山フラワーマー
ケットのフレグランス</span></h2>
<div class="blank-box bb-red">※ 2023年6月20日～2025年11月10日時点のオンラインショップ、店舗の累計販売個数。パーク・コーポレーション調べ。</div>
<div id="attachment_146404" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146404" class="wp-image-146404 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/f38-e1763540288511.jpg" alt="" width="500" height="333" /><p id="caption-attachment-146404" class="wp-caption-text">「オードトワレ ガーデニア」© 青山フラワーマーケット</p></div>
<div id="attachment_146405" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146405" class="wp-image-146405 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/71744-21-621559e89b719156894360996c50922d-1920x1080-1-e1763540419598.webp" alt="" width="500" height="320" /><p id="caption-attachment-146405" class="wp-caption-text">KITOKIE © ACTUS</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― では起業しようと決めたきっかけを教えてください。</span></strong></p>
<p>はい、それは営業の仕事で香川の丸亀に出張していた時のことです。当時、日本の伝統文化に興味を持ちはじめていました。そして少し時間があったので、丸亀のモノ作りは何があるのだろうかと調べていたら〝丸亀うちわ〟というものがあることを知りました。</p>
<p>早速、伝統工芸の博物館を訪問し、そこで博物館の方々と意気投合し、色々お話をしているうちに、もう作り手がほとんどいないという話を聞き、日本のいいものがどんどん失われていくということを間近に感じました。この日から、私は日本人として何か出来ないかと考えるようになりました。</p>
<p>丸亀の経験が私がキャライノベイトを作るきっかけでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2008年1月に起業されたということですが、2008年末からはじまる世界金融危機の真っ只中に起業を決断されたのは凄いことですよね。</span></strong></p>
<p>2007年半ばに起業の為退職していたので、もはや後に引けない状態でした。さらに言いますと、まだリーマン・ショック（2008年9月15日）が起きる前だったので、思い切れました。</p>
<p>最初は、足立区で家賃が1万5千円のとても小さな事務所からはじめました。まず最初に、6月に楽天にて<span style="text-decoration: underline;">『<a rel="noopener" target="_blank" href="https://www.rakuten.ne.jp/gold/aromalab/"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">アロマレガーロ</span></a></span>』というアロマとフレグランスのオンライン・セレクトショップの運営からはじめました。このショップは今も継続しています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― アロマとフレグランスのオンラインショップからキャライノベイトさんははじまっているのですね。当時、楽天ショップはすごい勢いで加盟店を増やしている時代でしたよね。</span></strong></p>
<p>はい、そして3年後の2011年4月に現在の事務所（東京都台東区花川戸）に移ることになりました。この年から自社商品をローンチしていくようになり、そしてOEM製品を依頼しているうちに、素晴らしい私の師匠と出会うことになりました。</p>
<p>この師匠の存在により、私自身も調香の勉強をはじめるようになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして青山フラワーマーケットが2013年からローンチしている〝花屋がつくったフレグランス〟を調香するようになるのですね？</span></strong></p>
<p>いいえ、2013年からのものは別の会社が調香したものです。</p>
<p>2023年6月20日にシリーズがリニューアルされることになってまず「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href=".https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510079.html">ローズ</a></span>」と「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510080.html">リリー</a></span>」が発売されました。キャライノベイトが〝企画協力元〟として調香を担当しておりますが、すべて私ではなく私の師匠と調香したものです。</p>
<p>今までに「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510086.html">スイートピー</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510088.html">ガーデニア</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510084.html">オスマンサス</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510099.html">ミュゲ</a></span>」、そして2025年11月21日から<br />
は新作の「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.aoyamaflowermarket.com/category/STYLE_GOODS_AROMA/510108.html">ミルラローズ</a></span>」が発売されました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そうなんですね！清水さんの〝師匠〟による作品なのですね。いずれにしてもキャライノベイトさんが関わっているフレグランスですし、「オスマンサス」をはじめ、どの香りもリリースされるたびに話題になりますよね。ちなみに最も反響が素晴らしかった香りはどれでしょうか？</span></strong></p>
<p>実は、今でこそ累計3万個（※）を販売した大人気シリーズなのですが、リニューアルの依頼が来た<br />
当初は、青山フラワーマーケットの〝花屋が作ったフレグランス〟をリニューアルすることによ<br />
ってどこまで売れるだろうか？とみんな心配していたんですよ。</p>
<div class="blank-box bb-red">※2023年6月20日～2025年11月10日時点のオンラインショップ。店舗の累計販売個数。パーク・コーポレーション調べ。</div>
<p>ですがそんな不安をよそに、発売と同時に「リリー」がびっくりするくらい売れました。うれしい誤算でした。リアルな花の香りを皆さん求めているんだと実感しました。</p>
<p>私自身が調香したフレグランスで一番最初に自信が持てた作品は、OEMの契約上、名前は出せないのですが某ウェルネスビューティーブランドのために、予算を考えずに作ることが出来たフレグランスです。道端アンジェリカさんなども愛用されているとお聞きし、大きな自信となりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― （その名を聞いて）あっ、そのフレグランス知っています！コスメキッチンでもすごく人気のある香りでしたよね！</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">ところで2023年7月に発売され、瞬く間に大ヒット作となったACTUSのオリジナルのフレグランスとボディケア製品であるKITOKIE（キトキエ）は清水さんが調香されたものでしょうか？和精油を通じて現地の香料植物の生産者の保護も行うという、香りの新しいビジネスモデルとしてもフレグランス業界内で注目されていますよね。</span></strong></p>
<p>はい、KITOKIEは私が調香しました。香り高いヒノキの産地、岐阜県中津川の「加子母（カシモ）ヒノキ」の間伐材から抽出した枝葉精油を使用した、森林保全活動の中で生まれるヒノキの精油というサステナブルな活動の一翼を担う商品です。</p>
<p>何度も現地視察を行い、加子母森林組合や木工職人の方々と打ち合わせし、製品加工や試作を重ね、共同開発しました。幾つかの香りの中で、特に〝雨音〟が売れています。まさに中津川の加子母の森にいるような静謐な空気に包まれていく香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">『破天荒』のヒノキに対するこだわり。</span></h2>
<div id="attachment_145041" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145041" class="wp-image-145041 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/1-31-1-e1759294767897.webp" alt="" width="500" height="369" /><p id="caption-attachment-145041" class="wp-caption-text">© 株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_146406" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146406" class="wp-image-146406 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/65266-11-05aa9e1ca353a1f5811d0f1ad7210e17-1920x1281-1-e1763541576710.webp" alt="" width="500" height="428" /><p id="caption-attachment-146406" class="wp-caption-text">© 株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_146387" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146387" class="wp-image-146387 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/SFROS1_Iosb-pOrK8aTfu-Y-e1763458270143.webp" alt="" width="500" height="352" /><p id="caption-attachment-146387" class="wp-caption-text">© 株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_146388" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146388" class="wp-image-146388 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/SFROS1_M2sG-29ikyLLDsuzNp8G1pa2l46XDpdc-e1763458327900.webp" alt="" width="500" height="395" /><p id="caption-attachment-146388" class="wp-caption-text">© 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― さていよいよ『破天荒』について聞かせて下さい。『破天荒』というフレグランス・ブランドを創作しようと考えた切っ掛けは何でしょうか？</span></strong></p>
<p>香りに関わるようになってから私はずっと長い間、日本の歴史とか文化をフィーチャーするフレグランスを作りたいと構想していました。そんな中、パンデミックが起こり、コロナで父親が亡くなってしまいました。</p>
<p>この時に、ただぼんやりと構想しているだけでなく、すぐに行動に起こさないといけないと決意したのでした。まさに亡き父に背中を押された感じです。そして実際にプロジェクトとして発進してから一年半かけて完成しました。</p>
<p>『破天荒』のブランド名を決めるまでに数多くの候補がありました。最終的に私の人生の中心軸として置いている考え方である『型を破れ』から名を決定しました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私が『破天荒』のフレグランスを見て、何よりも最初に衝撃を受けたのは、箱からボトルを取り出すまでの流れに対して強いこだわりを感じるところです。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">例えばルイ・ヴィトンのフレグランスは、サンプルに至るまで、外箱はトランクを開けるように、箱を横に倒して開けるようになっているのですが、『破天荒』にはその種のこだわりを感じました。</span></strong></p>
<p>それはすごく嬉しいお言葉です。実際に、私たちは、外箱からボトルまで、そしてボトルを包む紙にまで徹底的にこだわりました。</p>
<p>まず最初に、化粧箱で日本の「粋」を表現しています。それは浮世絵の特長的な配色がチラリと覗くデザインとなっています。そして箱を開けると浮世絵のような包み紙に包まれた香水瓶が現れます。</p>
<p>かつてまだ日本で浮世絵が芸術的に評価されていなかった時代に、伊万里焼などをヨーロッパに輸出する際、陶器の緩衝材として使われていたと言われています。そして、海外に流出することになった浮世絵のその流浪の精神を引き継ぐように、包み紙を破ると香水が現れるように作っています。</p>
<p>ブランドの名前の意味は『型を破る』ですが、まさにその通りに木と友禅という、全く異なる素材を融合した香水キャップです。神聖なるひのきである東濃檜を使用し、そこに加賀友禅を使った染め付けを行い、通常の印刷では出せない質感や味を醸し出しています。</p>
<p>さらにボトルの底面には、技術力の高い加工工房による全面印刷によって、真上から見た時に破天荒のロゴである「H」が浮き上がる仕組みになっています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― まさに〝フレグランスは見えないが、実は見えるもの〟というアートの概念ですよね。お部屋に置いているだけで気持ちがあがるデザインですね。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">ちなみに日本の企業がフレグランスのOEMを頼む時、日本国内には、こだわった香水ボトルが作れる工場を見つけ出すことは至難のわざであるとよく聞くのですが、このボトルはすべて日本製なのですか？</span></strong></p>
<p>現在の容器は海外製ですが、並行して国内の硝子工場と開発を進めており、今後容器もついに日<br />
本製となる見込みです。</p>
<div id="attachment_146389" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146389" class="wp-image-146389 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/f76b808d70a64bb01b78c8ab76b7d858.jpg" alt="" width="500" height="333" /><p id="caption-attachment-146389" class="wp-caption-text">© 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 『破天荒』の香りについて私がもっとも興味深く感じていたのは、すべての香りにキャライノベイト社を象徴する伽羅の香りと、「加子母ひのき」の精油が調合されているとのことです。この「加子母ひのき」へのこだわりについて教えてください。</span></strong></p>
<p>はい、「加子母ひのき」とは、付知峡で有名な岐阜県中津川市の加子母（かしも）地域で生産される優良木材です。香り高く、均一な木目が特徴で、美しいピンクの色彩を持つため、現在も伊勢神宮の式年遷宮や様々な有名寺社、高級旅館の檜風呂などに使用されています。最高級な木材として、かつて明治時代には皇室の御料林として厳しく管理されていたほどでした。</p>
<p>優良木材は、日本の古民家にとって必要不可欠なものでした。しかし1878年に建てられた札幌時計台がその原形と呼ばれるツーバイフォー（2×4）工法が1974年より日本で導入され、安くて丈夫な木材で家屋を作ることが出来るようになりました。</p>
<p>戦後はこのような住宅工法の変化や外材の輸入増加などにより国産材の需要が減り、優良木材を伐採する林業で働く人々の生活は厳しくなってゆきました。だからと言って優良木材が生息する山を放置してしまうと地滑り等の災害が起きやすくなるため、定期的な間伐作業が必要になります。そんな状況の中、キャライノベイトは「加子母ひのき」の素晴らしさを香りを通じて伝えたいと考えました。</p>
<p>そして加子母森林組合と共同で、山に放置されると災害の元になる間伐材や廃棄される「加子母ひのき」の枝葉を再利用して、世界でも類い稀なる最上級のひのきの精油を生み出すことに成功しました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― キャライノベイトさんのウェブサイトを拝見していてびっくりしたのは、加子母ひのきだけでなく、石川県能美市の国造ゆず、京都府相楽郡の和束茶、奈良県吉野町の大和橘、北海道中川町の和薄荷、石川県能登半島の能登ひば、高知県土佐市の土佐文旦といった日本各地にある固有な農産物の中から魅力的な〝日本の香り〟を見つけ出し、和精油として生産者の保護活動につなげておられるところです。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">これは、まさにルイ・ヴィトンやシャネル、ゲラン、ディオールが行っている香料植物の生産者を保護する活動ですよね。これからの世界的な香りの文化の潮流に乗る素晴らしい活動だと思います。</span></strong></p>
<p>ありがとうございます。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">日本のシティ・エクスクルーシブになり得る『破天荒』とは？</span></h2>
<div id="attachment_145042" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145042" class="wp-image-145042 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/2-28-e1759294820699.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145042" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 清水さんが旅香人と自らを呼ぶ理由が分かりました。そういった代々日本各地で生産されている農作物に対して、和精油という形で新たな光を当て、そしてその集大成が『破天荒』なのですね。それぞれの香りについてお聞かせください。ちなみに一番時間を費やした香りは5つのうちどれでしょうか？</span></strong></p>
<p>「<span style="color: #ff0000;">花火</span>」ですね。安藤広重の「名所江戸百景 両国花火」に描かれた夏の風物詩・隅田川花火大会を川の土手に座って眺めている。その情景を土手をガルバナムで、そして赤い花火を梅で表現しています。特に赤い花火をどの香料の組み合わせで表現していくかという部分で最も手こずりました。</p>
<p>ちなみに浅草寺本尊の聖観音像は、推古天皇の時代の628年に、隅田川から引き揚げられたという伝説があります。日本中でも稀な絶対秘仏として、本当に実在するのかどうか歴代の住職も確認出来ていません。その神秘的な仏像の木の香りが肌に溶け込むような余韻がひろがっていきます。</p>
<div id="attachment_145045" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145045" class="wp-image-145045 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-373ee5e3011bda312fee7f438e6a5686-1080x1080-1-e1759294958588.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145045" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 浮世絵と浅草の結びつきがダイレクトに肌に伝わる香りですね。ちなみに私は「魁」が名前の響きと共にとても気になったのですが花魁の香りですか？</span></strong></p>
<p>「<span style="color: #ff0000;">魁</span>」は5つの中で一番人気のある香りです。喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれるこの艶っぽく胸元がはだけている女性が、遊女なのか花魁なのか町娘なのかは明らかではありません。</p>
<p>このべっこうの櫛が透けていて江戸の粋と艶やかさを感じさせる、妖艶なる美の世界を生み出したいと思いました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― チューベローズとヴァイオレットリーフに溶け込んでいくグリーンティーが、私の中では昭和の時代の五社英雄監督の『吉原炎上』『陽暉楼』『鬼龍院花子の生涯』、あの世界観が大好きなので、一瞬で魅了されました。</span></strong><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">このグリーンティー、独特な余韻がありますよね。ひとつ気になった質問をさせて下さい。5つの作品の中で一番最初に完成した香りは何でしょうか？</span></strong></p>
<p>「<span style="color: #ff0000;">磯波</span>」です。同じくらいの時期に「魁」も完成しました。</p>
<div id="attachment_145043" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145043" class="wp-image-145043 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-3553a2fe67d1e95447c61d7cafbd6dd0-1080x1080-1-e1759294881355.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145043" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 「磯波」ですか！実はこの香りが一番時間がかかったのかなと感じていたんですよ。</span></strong></p>
<p>どうしてですか？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私は〝海の香り〟〝海辺のリゾートの香り〟が好きで、古くはアルマーニの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/acqua_di_gio_pour_homme/">アクア ディ ジオ</a></span>」からトム・フォードの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/neroli-portofino/">ネロリ ポルトフィーノ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/mandarino-di-amalfi/">マンダリーノ ディ アマルフィ</a></span>」、ルイ・ヴィトンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/afternoon-swim/">アフタヌーン スイム</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/on-the-beach/">オン ザ ビーチ</a></span>」などあげるとキリがない程なのですが、「磯波」は、そういった西洋的な海の香りではなく、日本の〝海の香り〟〝海辺のリゾートの香り〟を感じたのです。</span></strong></p>
<p>面白いですね。たしか「オンザビーチ」は、四国産の柚子を使用しているはずですが、その香りからも日本は感じませんでしたか？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 日本に出来た外資リゾートホテルのような、やはり西洋的な〝海辺のリゾートの香り〟を感じました。一方で「磯波」は、ズワイガニが解禁された後、北陸地方のたとえば望水楼で宿泊し「今日の夜は越後のズワイを堪能するぞ！」と日本海の磯の風を吸い込んでいるような、日常からの心地良い解放感が感じられます。</span></strong></p>
<p>なるほど。ちなみに柚子とグレープフルーツとカロンにより磯の香りを表現しています。葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズの代表作「神奈川沖浪裏」に描かれる、潮騒に舞う荒波の息吹から、寄せては返す磯の風のように、力強くも透き通る香りをアッサムティーとスズランの組み合わせを隠し味に作ってみました。</p>
<div id="attachment_145044" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145044" class="wp-image-145044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-4d54caf1dd1ffb4b3484c9bb2ecb9537-1080x1080-1-e1759294917359.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145044" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして『破天荒』の裏ボスとも言えるのが「おどろおどろ」ですよね。〝怪談を肌で受けとめていくような香り〟ですよね。つけた瞬間のひんやり感がたまらないです。</span></strong></p>
<p>ひんやり感、感じて頂けましたか？「<span style="color: #ff0000;">おどろおどろ</span>」は歌川国芳の「相馬の古内裏」に描かれる江戸の妖しき物語を、闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しています。メンソールが隠し味になっています。私のこの香りのイメージは、耳なし芳一の琵琶法師なんです。</p>
<div id="attachment_145046" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145046" class="wp-image-145046 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-752e2117d5b50c4b6259e4d217bf6a18-1920x1920-1-e1759294988678.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145046" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 「桜吹雪」は、日本の香りには欠かせない〝桜〟が主役ですよね。</span></strong></p>
<p>はい、「<span style="color: #ff0000;">桜吹雪</span>」はシプレ調なのですが、1740年代から吉原名物となった〝吉原の桜〟をイメージした香りです。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な美しさ。</p>
<p>吉原の桜は育てられることなく、毎年植樹され、花びらきが終わると捨てられるという、華やかさと儚さを同居させた香りなのです。トップの伊予柑が好評で、Z世代の女性にとても人気がある香りです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 丁寧に教えて頂きありがとうございます。ちなみに清水さんは調香師として香りを作られるようになってから、この香水を自分が作りたいと考えるほど、調香師の視点で大好きな香りはございましたでしょうか？</span></strong></p>
<p>そうですね。ずっと身近な存在として愛用していたディプティックの「タムダオ」の魅力がより深く分かるようになりました。全般的に、私が働いていた頃に発売されていたディプティックの香りは調香師の視点から見ても素晴らしいなと感じています。後は、ラルチザンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/fou_dabsinthe/">フー アブサン</a></span>」でしょうか。</p>
<div id="attachment_146407" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146407" class="wp-image-146407 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/188690300.webp" alt="" width="500" height="500" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/188690300.webp 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/188690300-768x768.webp 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/188690300-300x300.webp 300w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-146407" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― とても興味深いです！ところで、最近伊勢丹新宿店のポップアップで、第六の香りを発表されましたね。「歌舞伎町」という名の香りです。この香りはハイボールやタバコのロマンティックなムードを感じさせてくれますね。</span></strong></p>
<p>「<span style="color: #ff0000;">歌舞伎町</span>」は、フレグランス・ブランドとしてひとつの目標でもあった、伊勢丹新宿店でのポップアップを記念する香りとして調香した香りなんです。</p>
<p>伊勢丹新宿店のバイヤーの方が、5つの香りに感心して下さり、ポップアップが実現することになり、せっかく新宿で『破天荒』をお披露目するのなら新宿近辺の香りとして〝第六の香り〟を誕生させようという話になり、歌川国貞の「東都冨士三十六景 内藤新宿」から、歌舞伎町をイメージした男と女の物語を香りにしました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 最後に今後の『破天荒』の展開について教えてください。</span></strong></p>
<p>今、来年春以降の新作に向けて調香をしております。そして、今後も皆様に喜んでいただけるよう、新たな発表を続々と控えています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごいですね！日本の47都道府県の香りを作って欲しいという声が上がってきそうですね。とてもとても楽しみです。</span></strong></p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc7">『破天荒』とキャライノベイトについて（基本情報）</span></h2>
<div id="attachment_145051" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145051" class="wp-image-145051 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-18-dc2bd7664b4077e9b44ef2cf0c3651a2-3900x2602-1-e1759363439911.webp" alt="" width="500" height="354" /><p id="caption-attachment-145051" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p>2008年1月31日に清水篤さんが創業した株式会社キャライノベイトは、地域・伝統・文化にフィーチャーし、情報発信をしていきながら日本製の香りのモノづくりをしている企業です。OEMの企画と製造においても青山フラワーマーケットの〝花屋がつくったフレグランス〟やACTUSのKITOKIEなど、羅列しきれないほどの人気商品を生み出しています。</p>
<p>そんなキャライノベイトが集大成として、2025年に発表した日本発のフレグランスブランド『破天荒』は、日本の香水愛好家が待ち望んでいたような日本各地の歴史と文化と名産を結び付けていくような〝日本人の琴線に触れるワクワクするアイデア〟により、注目を集めています。</p>
<p>来年春以降も新たな発表が続々とされるとのことで、今後の展開もとても楽しみです。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://www.hatenko.jp/">破天荒・オンライン・ショップ</a></span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://kyarainnovate.jp/">キャライノベイト</a></span></span></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>松野秀至さん｜KOHSHI【フレグランス アイコン インタビューズ 第三回】</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/interview-with-kohshi/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 19 Jun 2025 08:07:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
		<category><![CDATA[KOHSHI]]></category>
		<category><![CDATA[松野秀至]]></category>
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					<description><![CDATA[松野秀至さん｜KOHSHI 「LUSHで製造者として8年間働きながら調香の専門学校に通い、私は訓練を積んだ調香師としてただ単にフレグランスブランドを作るのではなく、シャネルやゲランの本社から来た香水の専門家の方々が香られ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">松野秀至さん｜KOHSHI</span></p>
<p><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>「LUSHで製造者として8年間働きながら調香の専門学校に通い、私は訓練を積んだ調香師としてただ単にフレグランスブランドを作るのではなく、シャネルやゲランの本社から来た香水の専門家の方々が香られても〝素晴らしい！〟と感じて頂ける本格的な日本のメゾンフレグランスブランドを生み出したいと考えました。そのためには、品質は絶対重要なことです。だからまず『香料の開発』『香水・化粧品のOEM製作』『自社ブランド商品の製造・販売』をすべて一括して行える自分の工場を持ちたいと考えました」</strong></span></p>
<div id="attachment_141902" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141902" class="wp-image-141902 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/9114e9ea1ca9d79a422e35c541d7ce6f.jpg" alt="" width="400" height="533" /><p id="caption-attachment-141902" class="wp-caption-text">松野秀至さん © Kohshi Co.</p></div>
<p>松野秀至さんという方を戦国武将に置き換えてみると、豊臣秀吉や武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、真田幸村ではなく、織田信長と徳川家康の良い部分を足して二で割ったような方でしょう。つまり下剋上を狙い、着々と進軍を続け、失敗してもあきらめずに、必ず達成してゆきそうな方だということです。</p>
<p>静かな物腰の中に、ほとばしる情熱を感じさせる方です。カイエデモードが、最も苦労したと言えるほど、松野さんの記事完成に時間がかかった理由は、それだけ規格外のスケールの大きな方であると、記事を仕上げるたびに感じ、5回ほど新しく記事を書き直していたからです。</p>
<p>その経歴の一番最初にある〝<span style="color: #ff0000;">LUSH</span>〟というグローバル企業での経験が松野さんの生き方に与えた影響は凄まじいように感じました。今でこそ、LUSHは、ヴィーガンコスメの先駆的存在ですが、松野さんが働かれていた当時21世紀初めのLUSHは〝地球にやさしい、新しいコスメの価値観を作っていこう！〟という若きパワーに満ち溢れていました。</p>
<p>そんな勢いのある職場の中で、キャリアを積み上げていった松野さんが、2010年に、わずか30歳で起業し、妥協なく香料が開発出来る環境をまず生み出し、芸能人のプライベート・ブランドなどを手掛けていくOEM受注で実績と利益を積み上げてゆかれました。そして2021年に創業12年目にして満を持して、念願のメゾンフレグランスブランド〝KOHSHI〟の店舗 「<span style="color: #ff0000;">pallumer パリュメール</span>」 をオープンしました。</p>
<p>日本人の繊細な感性に誇りを持ち、一切媚びずに、世界に向けて創造した香り。それは日本に来たインバウンドのお客様にお土産として購入してもらいたいという感覚ではありません。それは、仮に、日本に仕事で来たシャネルやゲランのパルファン事業部の方が、〝KOHSHI〟を試した時に感動してもらえる、そんなレベルの香りを創造したいという、限りない本格志向に基づいているのです。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">日本を代表するメゾンフレグランスブランドのひとつ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">京都進出を果たし、インバウンドの心を完全に掴んでいるKOHSHI</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">日本の香水業界の革命児＝香料＆香水工場を所有している唯一の調香師</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">「ゲランやシャネルに認められるフレグランスを作りたい」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">LUSH時代を経て、四畳半で起業、そして香料＆香水の工場を持つ調香師に</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">KOHSHIについて（基本情報）</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">日本を代表するメゾンフレグランスブランドのひとつ</span></h2>
<div id="attachment_141859" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141859" class="wp-image-141859 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/pallumer-store-04b.jpg" alt="" width="500" height="357" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/pallumer-store-04b.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/pallumer-store-04b-768x548.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-141859" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>ちなみに、私がKOHSHIさんと最初に出会った時、このブランドに対する印象は、まったく逆のものでした。それはパンデミック下で行われた2022年のサロンドパルファンにおいてでした。これがKOHSHIさんが、本格的に表舞台に出た瞬間でした。この時、ここまで商品数が多いフレグランスブランドは、フエギア以外知らなかったので、ちょっと懐疑的な感想を持っていました。</p>
<p>以後、日本全国のサロンドパルファンやポップアップイベントなどで着々と知名度を高めていかれる中、毎月リリースされるフレグランス展開に対して、なぜこんなに早いペースで新作が発表出来るのだろうか？と訝しんでいたものです。</p>
<p>しかし今回のインタビューを通じて、KOHSHIさんはまだまだイベントのディスプレイに関して試行錯誤中であり、真実のブランド・イメージを伝えきれていないことにもどかしさを感じておられることを知りました。はじまってすぐにすべて完璧に事が進むことなどあり得ないのです。</p>
<p>さらにもう一つ私がKOHSHIさんに対して最初に感じたことは、香水愛好家が、日本の調香師に対してとまどいを覚える感情とまったく同じものでした。それは海外のスター調香師の人たちと比べて日本の調香師の方々はどのレベルに位置するのか分からないことから生まれる感情でした。</p>
<p>いくつかのインタビューを重ねた今だからこそ分かること、それは、ある方が、世界的に認められる潜在性を秘めた日本の調香師であるかを知るために重要なことは、グローバル企業で調香師として、5年から10年の開発及び品質管理の経験を積み、さらにその経験を生かし最高峰の香料を手に入れることが出来る調香師であるかということなのです。</p>
<p>この条件にピタリと合致する人は、日本には「パルファンサトリ」の<span style="color: #ff0000;">大沢さとり</span>さんや「R Fragrance」の<span style="color: #ff0000;">村井千尋</span>さんなど数人しかいません。そして松野さんもこの条件にピタリと合致する人なのです。</p>
<p>かくして本格的なインタビューを引き受けることは滅多にない松野さんが、快くカイエデモードのインタビューを引き受けて下さることになりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">京都進出を果たし、インバウンドの心を完全に掴んでいるKOHSHI</span></h2>
<div id="attachment_141897" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141897" class="wp-image-141897 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/158327-1-d69082a1e691e8e7344126527843ab6d-2362x1575-1-e1750227895592.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-141897" class="wp-caption-text">松野秀至さん © Kohshi Co.</p></div>
<p>当初、代官山の旗艦店『<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/pallumer/">pallumer代官山本店</a></span>』でインタビューを行わせて頂こうと考えていたのですが、調香及び製造は、代官山ではなく神奈川県の〝秦野〟にある工場で行われていることを知り、お招き頂き、お伺いすることになりました。</p>
<p>2025年4月20某日、新宿駅から電車に乗り、一時間弱で乗り換えすることなく渋沢駅に到着しました。日本でいちばんおいしい水に選ばれた〝<span style="color: #ff0000;">秦野</span>〟はのんびりした空気が流れているみどり豊かな町です。山の方に向かい15分ほど歩いていくとシャトレーゼがあったので、そこで購入したマンゴーアイスクリームを食べながら、工場へと向かいました。</p>
<p>さらに10分ほど歩いた先に工場がありました。その前に立った時の私の感想は、今まで持っていたKOHSHIさんのイメージが完全に吹き飛ぶものでした。この工場は、とても活気があり、老若男女あらゆる方々が元気よく働いていて（若い女性が多い印象）、一般的な工場のイメージとは違い、研究所のような工場でした。</p>
<p>この工場の最高責任者として応接室にやって来られたのが松野さんと、サロンドパルファンで売り場に立っておられた工場長の杉田さんでした。約3時間のインタビューを通して実感したことは「目から鱗」の一言でした。日本でも数少ない本物の調香師にお会いすることが出来たという実感でした。</p>
<p>松野秀至さんは高校卒業した後、調香の専門学校に入りました。専門学校の先生の<span style="color: #ff0000;">天田圭子</span>さんに調香とは、そして社会人とはを教わり、（1995年に『香料と調香の基礎知識』という当時調香師のバイブルと言われた本の編纂に協力した）元花王香料研究所所長だった<span style="color: #ff0000;">中島基貴</span>さんには香料会社の経営を教わりました。</p>
<p>LUSHに就職してからは、化粧品の製造者として働き、化粧品の品質管理や製造の経験を積み、8年間勤務した後、2010年に、30歳で住居の一室である四畳半のスペースから『香師』を起業しました。</p>
<p>取引先がひとつも決まっていない状況から独立し、やがて香水用の香料開発のほか、多様なジャンルの化粧品や雑貨商品などの調合香料開発及び商品製造を行う工場を持つまでに事業を拡大しました。</p>
<p>そして11年の時を経て2021年7月21日には、念願の旗艦店を代官山にオープンしました。以後、サロンドパルファン等の大型フレグランス・ポップアップに出展され、日本中の香水愛好家の心を掴んでゆきました。</p>
<p>さらに、2025年3月には京都に念願の2号店をオープンし、インバウンドの方々の心も掴んでいます。まさに『<span style="color: #ff0000;">香りの世界でジャパニーズドリーム</span>』を手にした、そんな松野さんにインタビューさせて頂きました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">日本の香水業界の革命児＝香料＆香水工場を所有している唯一の調香師</span></h2>
<div id="attachment_141857" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141857" class="wp-image-141857 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/pallumer-store-02b-1-e1750120889605.jpg" alt="" width="500" height="356" /><p id="caption-attachment-141857" class="wp-caption-text">pallumer 代官山本店 © Kohshi Co.</p></div>
<div id="attachment_141894" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141894" class="wp-image-141894 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/158327-1-67e9daad27bb4425cdb3a304411924cb-3900x2713-1-e1750227733252.webp" alt="" width="500" height="348" /><p id="caption-attachment-141894" class="wp-caption-text">pallumer 京都店 © Kohshi Co.</p></div>
<div id="attachment_141895" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141895" class="wp-image-141895 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/158327-1-d1ec458cbf401b1da1a8b5b25afff5ba-3900x2601-1-e1750227783343.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-141895" class="wp-caption-text">pallumer 京都店 © Kohshi Co.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 松野さん、お久しぶりです。二度ほど、サロンドパルファンでお会いして、その時は、カイエデモードであることは名乗っていなかったのですが、少しお話しして以来です。本日はよろしくお願い致します。</span></strong></p>
<p>お久しぶりです。ジャック・キャヴァリエさんの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le-feu-dissey/">ル フー ドゥ イッセイ</a></span>」について興味深い話をしましたよね。都内のどちらからお越しいただきましたか？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 新宿からです。（神奈川県）秦野に工場があるとお聞きした時、最寄りの渋沢駅までどのくらい時間がかかるか、銀座でフレグランスの販売員をしている知人に確認しました。すると彼は「有名なラーメン屋があるので、遠征したことがあるけど、とても遠いですよ」と言っていたので、色々乗り換えて一時間半はかかるのかなと思っていたのでしたが、新宿から一本で一時間ちょっとでした。すごくのどかなところで空気がとても綺麗ですよね。</span></strong></p>
<p>はい、新宿からだと便利ですよね。後で、工場を見学して頂くことになるのですが、実は、一か月後に、もうひとつここより大きな工場が出来る予定です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― えっ！こちらより大きな工場ですか！ではこの工場は閉鎖されるのでしょうか？</span></strong></p>
<p>いいえ、ここはそのまま操業します。OEMの受注が増えておりますので、手狭になり、もうひとつ工場が必要になったためです。新しい技術も積極的に導入した工場となります。その時は、またご案内させてください。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ぜひ宜しくお願い致します。実は、オフィスに入る前に、OEM商品を発送するダンボール箱が100個ほど積み上げられた倉庫と、倉庫からフォークリフトを使って行われている荷役作業を見ていたのですが、びっくりするほどの量ですね。</span></strong></p>
<p>おかげさまで、OEM受注は、トイレタリーと化粧品全般を請け負っておりますので順調です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ざっくばらんに言いますと、私はKOHSHIさんの工場がこれほどの規模であると想像もしておりませんでした。すごく過小評価していたことをお詫びさせて頂きます。</span></strong></p>
<p>とんでもございません。どうしてもサロンドパルファンのディスプレイやPRの部分でまだまだ不慣れなところがあり、商品数の多い、簡単にフレグランスをたくさん作っている、日本のセミプロのフレグランスブランドなのかな？と、感じられる方もおられるのではないかと危惧しています。ブランディングは私たちの今後の課題の一つです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― まさに松野さんが仰る通り、そのままの感想を私は持っておりました。特に、サロンドパルファンのディスプレイが、KOHSHIさんのイメージを過小評価させていると感じています。実は、フレグランスブランドを持つ調香師の方で、香料工場と香水工場を所有している方は、日本では松野さん以外いらっしゃらないですよね？</span></strong></p>
<p>はい、日本では、私以外はいないと思います。パンデミックが明けてから、海外から香水を扱う企業の方々の来客が増えているのですが、皆さん、口を揃えて「調香師でありながら香料を開発し香水を製造する工場を持っている人はほとんどいない」と感動の言葉を頂戴しております。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― つまり、私の目の前におられる方は、日本の香水業界の革命児ということですよね？</span></strong></p>
<p>そのように単刀直入に言われると恐縮なのですが、私の生き方が『常に新しいことに挑戦する』なので、そのように仰って頂ければ光栄です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 工場だけでなく、代官山の旗艦店『pallumer代官山本店』も従来のフレグランス・ショップとは一線を画した個性的なお店だと感じていました。さらに今年3月には、京都にも二号店がオープン致しましたね。</span></strong></p>
<p>はい。代官山の店舗は、ディスプレイされている香水たちが、まるで舞台の俳優のように、一段上った壇上になる作りの店舗となっています。</p>
<p>ずっと、香水に対して全く詳しくない人も、香水に対してこだわりがある人も、ここに来れば何かしらの香りと出会える、そのようなお店を作りたいと考えていました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 代官山の一号店は、2021年7月21日というパンデミック真っ只中にオープンされましたが、かつてフエギアさんが京都の町屋店のオープンを白紙に戻されたように、迷いはございませんでしたか？</span></strong></p>
<p>この時期は、従業員のみんなに本当に支えられました。だからこそ、よし！やろうと腹を括りました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 旗艦店を代官山に出すことにしたのは、ルラボやビュリー、ジョー・マローンなどのフレグランス・ショップが集まっているお洒落な街と考えたからですか？</span></strong></p>
<p>いいえ、私も一緒に新店舗の場所を探していた社員も、（神奈川の）この辺りで育っているので、東京については全然疎くて、数か月間、都内を歩きまわりました。何よりも立地が便利で、舞台のように一段上がる店舗を見つけることを優先にしましたが、渋谷や銀座の物件はどれも高すぎました。そしてようやく予算に合う理想的な物件が代官山で見つかったので、ここに決めました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そうなんですね。渋谷からも20分ほどで歩いていける距離で、かなり良い立地ですよね。何よりもびっくりした京都の二号店のオープンに関しては、関西出店は京都だと初めから決めておられたのですか？</span></strong></p>
<p>代官山のお客様の半分は、インバウンドのお客様です。海外のインフルエンサーがご紹介してくださっていることもあるのですが、この流れを生かすと、関西だと、大阪の御堂筋か京都の四条辺りかなと考えていました。</p>
<p>京都に決めたきっかけは、昨年のサロンドパルファンで京都に出店した時、京都滞在していて、この街がすごく気に入ったからです。さらに言うとタイミングよく物件が見つかったのも、運命だと感じました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 丁度、京都大丸と新風館の間にあって、四条駅から徒歩五分くらいの理想的な立地ですよね。お店の向かいには、西日本のイチゴスイーツの聖地・メゾン ド フルージュがあって&#8230;</span></strong></p>
<p>そうなんですよ。インバウンドだけでなく、今、日本人にとっても京都は観光地として熱いので、京都限定の香りも発表したいと考えております。</p>
<p>京都のお店の内装は、黒皮鉄の無骨さとホワイトアッシュ材で格子の繊細さを表現した空間になっています。敢えてミニマルな空間にしているので、ゆっくりと商品と向き合って頂けると思います。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">「ゲランやシャネルに認められるフレグランスを作りたい」</span></h2>
<div id="attachment_141915" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141915" class="wp-image-141915 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-3.jpg" alt="" width="500" height="500" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-3.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-3-768x768.jpg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-3-300x300.jpg 300w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-141915" class="wp-caption-text">松野秀至さん © Kohshi Co.</p></div>
<div id="attachment_141918" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141918" class="wp-image-141918 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-7.jpg" alt="" width="500" height="500" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-7.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-7-768x768.jpg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/order-fragrance-7-300x300.jpg 300w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-141918" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 松野さんのメゾンフレグランスブランドであるKOHSHIについて質問させてください。旗艦店がオープンした2021年7月21日に3つのコレクション（コウシ、ラ・エリタージュ、キレーサ）が一挙公開されたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>2021年の旗艦店オープンに合わせ、108作品発表する予定のキレーサのみ、まずは長年かけて作り上げた40作品ほど発表しました。それ以外のコウシの9作品、ラ・エリタージュの3作品はもっと昔から卸しで展開していました。築地本願寺にあるオフィシャルショップなどでです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― その後、旗艦店以外でキレーサを発売するようになったのは、伊勢丹新宿店のサロンドパルファンからでしたでしょうか？</span></strong></p>
<p>はい、2022年10月に行われたサロンドパルファンからでした。それまでに百貨店のイベントとして、伊勢丹新宿の本館やメンズ館で2014年から2018年にかけてオーダーフレグランスのイベントを定期的に開催してきました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ようやくコロナウイルスが終焉に向かう気配を見せている中、ずっと一階で行われていたサロンドパルファンが、3年ぶりに本館6階で行われるようになった年ですね。ジャン＝クロード・エレナさんが来訪しておられましたよね！</span></strong></p>
<p>はい！私が愛用していた香水の中に<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/jean_claude_ellena/">ジャン＝クロード・エレナ</a></span>さんが調香したものが多かったので、すごく気になりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私の知人は、その時、エレナさんを一階のフレデリック・マルのコーナーで見かけたらしいです。ご自身の香りを確認するように香られていたのですが、オーラが半端なくて、誰も近づけなかったと言ってました。話を戻しますね。イベントの反応はどうでしたか？</span></strong></p>
<p>上々でした。パンデミックにより、皆さんおうち時間が増えていて、香りものに興味を持たれる方が増えたことも影響しているのでしょうが、じっくりと香り選びを楽しんでおられる方が多いように感じました。コロナ前とコロナ後では、明らかに、日本人の香水との向き合い方が変わったと強く感じています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 確かにそうですよね。何日かサロンドパルファンに足を運びましたが、いつもKOHSHIさんは人だかりのイメージでした。他にフエギアさん、リベルタさん、ルシヤージュさん、キャロン、クリヴェリがいつも盛況だったイメージがあります。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">松野さんが、OEMの受注だけでなく、松野さん自身のメゾンフレグランスブランドを創ろうと考えたのは、2010年に創業した時から決めていたことなのですか？</span></strong></p>
<p>はい、そうです。私は、創業してからずっと自分が調香したフレグランスを販売することをライフワークにしたいと考えていました。ゲランやシャネルに認められるようなフレグランス・ブランドを作りたいという夢を持っていました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 松野さんとインタビュー前に軽くチャットしていて、感じたのは、失礼な言い方ですが、この方は本物の香水調香師だ！という感動でした。本格的な調香トレーニングを受けていない自称調香師でも、フレーバーの調香師でもなく、フレグランスを作る真の調香師の方と今お話ししていると感じました。</span></strong></p>
<p>ありがとうございます。空前の香水ブームの中で、国産のフレグランスのリリースも増え、それに伴い、優れた調香師の方々が、経験を積み、活躍されるようになっていると感じています。私ももっともっと頑張らないといけないと思っています。</p>
<div class="blank-box bb-green"><span class="im">松野さんの表現が本当に素晴らしくて、香水について学ぶものにとって目から鱗のお言葉のオンパレードです。その一部をご紹介させて頂きます。</span></div>
<ol>
<li><span class="im">「たとえばバニリンは粉雪でさら<wbr />さらしたイメージだとするなら、エチルバニリンは積もってる雪で<wbr />ねっとりなのです」</span></li>
<li><span class="im">「バニラの香りを正確に投影した石鹸は存在し<wbr />ません」</span></li>
<li><span class="im">「インドール（</span>Indol）という香料はジャスミンを表現する時に必須になりますが、単品ですと、アニマリックな糞<wbr />尿臭です。ですがこの香料をしっかりアコードを取りながら使用するとともて<wbr />生き生きとした躍動感のある調合香料が出来上がります」</li>
</ol>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">LUSH時代を経て、四畳半で起業、そして香料＆香水の工場を持つ調香師に</span></h2>
<div id="attachment_141893" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141893" class="wp-image-141893 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/158327-1-8dd55fbe54d132f4da9809fcccc6d08d-3900x3900-1-e1750222959896.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-141893" class="wp-caption-text">松野秀至さん © Kohshi Co.</p></div>
<div id="attachment_141917" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141917" class="wp-image-141917 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/158327-1-e284a0c28520f817b716095b0f29482a-3783x2524-1-e1750313173661.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-141917" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 松野さん自身についてお聞かせください。子供の頃から香水や香りものに興味がございましたか？</span></strong></p>
<p>私がフレグランスを使うようになったのは、サッカー少年だった中学生からでした。きっかけは友達がアメリカのお土産に買ってきたカルバン・クラインの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/ckone/">シーケーワン</a></span>」をつけていてかっこいいと感じたことからでした。そして私も「シーケーワン」をつけるようになりました。</p>
<p>やがてダンサーになりたいと思い、ヒップホップダンスを習うようになり、シャネルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/egoiste/">エゴイスト</a></span>」を愛用するようになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 高校生で「エゴイスト」というのは渋いチョイスですね。この頃から香水愛に目覚めた感じですか？</span></strong></p>
<p>目覚めたというよりも、高校時代の成績が悪くて、専門学校に入るしかないなと自分が好きなことについて考えていた時に、香水を調香してみたいなと思ったのです。そして、調香師を育成する専門学校に入ることになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ちなみに最初に手にした香水は何でしょうか？または最初に自分のお金で購入した香水は何でしょうか？調香師の勉強をしている時に、最も影響を受けた香りについてお教えいただければ幸いです。</span></strong></p>
<p>最初に手にした香水はセブンイレブンに売っていた資生堂の「<span style="color: #ff0000;">wing</span>」でした。調香師の勉強で影響を受けた香水は、シャネルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all-about-n5/">No.5</a></span>」とカルバン・クラインの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/eternity/">エタニティ</a></span>」です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 特に影響を受けた方はおられますか？海外の調香師の誰かに憧れたとかはございますか？</span></strong></p>
<p>私は海外の調香師の誰かに憧れたということは一切ないのですが、この頃の私にとって中島基貴さんの『香料と調香の基礎知識』はバイブルでした。</p>
<p>ちなみに「中島基貴先生に師事した」という記載を避けて欲しいのは、中島さんや師事している方達に失礼に値するのかなという考えからです。香料会社として色々教えて頂いていますが、表現が難しいですよね。調香を教えてもらうというよりは、僕の調香の向きあい方は、とにかく自分で考え、中島さんにその考えが間違っていないか聞いたりはしています。</p>
<p>中島さんに師事している素晴らしい方はたくさんいらっしゃいますし、私自身、その方達に比べたらまだまだそのレベルにも達していないと思っています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 中島基貴さんという〝日本の調香師界のレジェンド〟の方に対する松野さんの敬意が良く伝わってきました。了解致しました。記載に気を付けるように致します。さて卒業後、松野さんはどうされたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>当時、LUSHが日本に上陸したばかりで、LUSHで働くことにしました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― LUSHですか！ロンドン発のビーガン（菜食主義）コスメの先駆的存在として、日本一号店は1999年3月の自由が丘店でしたよね。「広告禁止ポリシー」も徹底していて凄いですよね。カラフルな「バスボム」や「バブルバー」で、瞬く間に、日本人のハートを掴みましたよね。ワインショップにインスピレーションを得たという店頭のあの黒板も印象的ですよね。</span></strong></p>
<p>LUSHがイギリスで創業したのは1995年なのですが、その僅か3年後の1998年10月1日にラッシュジャパン合同会社が創立されました。そして神奈川県厚木市に本社と工場が出来ました。私はこの工場で化粧品の製造・安全管理、香料の品質管理として八年間働きました。</p>
<p>正直なところLUSHに就職したのは、家から近かったことが第一の要因だったのですが、働いているうちに、化粧品の製造がとにかく楽しかったので、続けることができました。</p>
<p>クリーム、石鹸、シャンプー、シャワージェル、ローション、フレグランス、スクラブなどの化粧品を、ベジタリアンまたはビーガンレシピのみを使用して製造しているという、エシカルな姿勢に大変感化されました。</p>
<p>この頃のLUSHはまだ黎明期だったので、下っ端の若者の私でも、日本の本社を越えて、本国に色々提案したりしていました。この頃から、決められたルールよりも、素晴らしい流れがあれば、それを提案せずにはおられませんでした。そしてその時の仲間は今でも、大切な仲間です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私はLUSHと言えば、その名を付けるときの逸話を思い出します。元々は「誘惑の神殿」「コスメティック・ウォリアーズ」というブランド名が付けられる予定だったということなのですが、松野さんは、新しいことに挑戦する〝戦士的な〟性格をお持ちなのですね。</span></strong></p>
<p>LUSHは時代の先を突っ走る企業だったので、その気質が私に合っていたのだと思います。そして30歳の時、同僚である妻と結婚し、住居の四畳半の一室で起業することにしました。まったく取引先が決まらぬ中の起業となりました。</p>
<div class="blank-box bb-red">インタビューを通して感じたのは、松野さんの愛妻家ぶりです。特にこの一言に心が打たれました。「新作の香水は、まず私自身がその調香に納得し、そして最後に妻が気に入ってくれた香りを発表しています」。<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all-about-louis-vuitton/">ルイ・ヴィトン</a></span>の専属調香師である<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/jacques_cavallier/">ジャック・キャヴァリエ</a></span>さんもそうなのですが、素晴らしい調香師は、愛妻家が多いようです。</div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 四畳半からですか。すごいですね！</span></strong></p>
<p>そこで2年半頑張り、10坪ほどのフロアを借り、ラボとして本格的に事業は軌道に乗ってゆきました。</p>
<p>私にとって、この物件のオーナーさんとの出会いがとても重要な出会いでした。今の工場もこの方の物件で、2017年に破格の条件でこの物件を借りることが出来、これだけの施設を持つ工場を作ることが出来たのでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 最後に、KOHSHIのコレクションのひとつについて教えてください。108作品が発売される予定のキレーサというコレクションについてです。現在までに80作品リリースされているのですが、なぜ108作品なのでしょうか？</span></strong></p>
<p>キレーサとは、サンスクリット語で〝煩悩〟の意味です。作品数の108とはつまりは煩悩の数なのです。人間は欲があるから生きていけると思います。ですが時にはその欲のせいで悩んだり苦しんだりすると思います。そんな人間の欲をコンセプトに108作品の中から、日常生活の中での不安や葛藤をかき消し、日々の生活に彩りを持たせて欲しいという願いからなのです。</p>
<p>だから一ヶ月に一作品創造することが私のライフワークなのです。基本的に午前五時から午前一時まで働いていても苦にならないです。「仕事自体が僕のプライベートですから」実際、仕事が終わった後、香りを妻に試してもらい感想を聞く瞬間が至福の瞬間なのです。</p>
<p>妻と一緒に創業し、妻と一緒に働けることがライフサイクルなので、月に150から200のフォーミュラのうちから一作品を生み出すことが出来るのです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ルイ・ヴィトンやディオールがイベントを行うように、智積院や東寺で、いつかポップアップして頂きたいほど、素敵な世界観だと思います。KOHSHIさんの香りが、〝108の煩悩の香り〟だということを知らない方もまだまだおられるでしょうから、一人でも多くの人に知って欲しいです。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">杉本博司さんが三十三間堂の千躰仏（一千一体の観音様）と中尊を撮影した「仏の海」を思い出しました。ゲランの「サムサラ」を、更に〝108の煩悩〟へと昇華させたキレーサの世界観に、もっともっとちゃんと目を向けていきたいと思いました。</span></strong></p>
<p>このキレーサというコレクションが実現するのも、私自身が香料工場と香水工場を持っているからだと考えています。なぜなら、通常どのブランドにおいても個性的すぎて売れないフレグランスは廃盤となります。それは香料の調達等の都合で、少ない生産数のフレグランスのために、少なくない量の香料を仕入れることはかなり無駄なことだからです。</p>
<p>しかし、私の場合は、香料工場を持っているので、年間5～10本程度しか売れない個性的な香りであっても、廃盤にせずに済むのです。</p>
<p>まさにこれこそが、調香師にとってとても重要である、調香技術と同じくらい香料の確保の部分なのです。自社工場がない場合は、香料の確保を常に考えて、思い切った香りを創ることが許されないのです。しかし、私はその悩みから完全に開放されているのです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 今、とんでもなくすごいお話を聞いていることに気付きました。つまり通常、一切の制約はないと言っても、廃盤にならないように、冒険が出来ない環境で、調香師は作品を作るものなのですが、松野さんにはそのプレッシャーがない環境で、思う存分、個性的な、つまりは芸術性を追求した香りを生み出せるということなのですね。</span></strong></p>
<p>はい、芸術性だけでなく、ラムネの香りなど、思い切り、遊びとサヴォアフェールを融合した香りも生み出せるわけなのです。</p>
<p>最後に、大体2000種の香料原料と、香水製造において〝水〟に着眼しました。この〝水〟の質と、香水を製造する技術が香水の品質を高めますし、「より良い香りを世の中に一本でも多く届ける」を　会社の理念として掲げています。</p>
<p>さらに言いますと香料原料へのこだわりというよりは、香料原料の品質管理っであったり、アコードの取り方に対して強いこだわりがあります。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そう言えば秦野の水は、日本でいちばんおいしい水に選ばれませんでしたか？</span></strong></p>
<p>そうなんです。だから秦野に工場があるんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">KOHSHIについて（基本情報）</span></h2>
<div id="attachment_141860" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141860" class="wp-image-141860 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/158327-1-a13be24e45f62294bfe3b772f3847c5c-3000x2000-1-e1750121378296.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-141860" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>2010年に元LUSHの<span style="color: #ff0000;">松野秀至</span>さんが創業した株式会社『<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://kohshi.jp/">香師</a></span>』による、日本発のメゾンフレグランスブランド KOHSHIは、コウシ（9作品）、ラ･エリタージュ（3作品）、キレーサ（80作品）の3シリーズで展開されています。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://kohshiparfum.official.ec/">オンライン・ショップ</a></span></span></p>
<p>特に、全108作品で完結する予定のキレーサとは、サンスクリット語で〝煩悩〟の意味です。作品数の108とは煩悩の数です。108作品の中から、自分に合った香りを選び、日常生活の中での不安や葛藤をかき消し、日々の生活に彩りを持たせて欲しいという願いから生み出されています。</p>
<div class="blank-box bb-blue">特に興味深いのは、松野さんは、調香されるフレグランスにおいて、シグネチャー的な香料を設けていないということです。「あえてシグネチャーとなるアコードを作っていません。好きな香りも嫌いな香りもない様に、心がけています。なぜなら好きな香りは使いたくなってしまいますし、嫌いな香りは使いたくないと思うようになるからです。一つ一つの原料のキャラクターをしっかり知ることが重要だと思います」</div>
<p>ここでカイエデモードが特に気になっているいくつかの香りの公式文を羅列してゆきます。</p>
<div id="attachment_141861" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141861" class="wp-image-141861 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/absinthe-fraise-top-e1750128909147.jpg" alt="" width="500" height="213" /><p id="caption-attachment-141861" class="wp-caption-text">公式ウェブサイトに掲載されている、それぞれの香りのイメージ画像がとても興味深い。© Kohshi Co.</p></div>
<p>1.「absinthe fraise」中毒性のある禁断のお酒アブサンに、人を魅了する悪魔の果実、苺を漬け込んだ。後戻りができない入り口に足を踏み入れた瞬間、心と身体は支配される。</p>
<div id="attachment_141862" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141862" class="wp-image-141862 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/alliance-top-e1750129104113.jpg" alt="" width="500" height="218" /><p id="caption-attachment-141862" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>2.「alliance」高貴な甘さを持つイチジクにブラックティーの渋みが加わり、ローズ・ジャスミンが可憐で凛とした女性を思わせる。</p>
<div id="attachment_141863" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141863" class="wp-image-141863 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/amande-brulee-top-e1750129225508.jpg" alt="" width="500" height="185" /><p id="caption-attachment-141863" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>3.「amande brûlée」カスタードクリームの芳醇な甘さや、表面をパリッと焦がしたカラメルソース、アーモンドの絶妙なハーモニーが口いっぱいに広がる。</p>
<div id="attachment_141865" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141865" class="wp-image-141865 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/brainwashing-top-e1750129433266.jpg" alt="" width="500" height="162" /><p id="caption-attachment-141865" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>4.「brainwashing」チェリーブロッサムと梅の凛とした香り。木の枝を支える立派な支柱は、木々を操っているように見える。</p>
<div id="attachment_141868" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141868" class="wp-image-141868 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/chemin-top-e1750129798335.jpg" alt="" width="500" height="223" /><p id="caption-attachment-141868" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>5.「chemin」いつもの通り道に開業したアイスクリーム屋さん。私の大好きなチョコミント。</p>
<div id="attachment_141870" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141870" class="wp-image-141870 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/endormi-top-e1750132666966.jpg" alt="" width="500" height="202" /><p id="caption-attachment-141870" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>6.「endormi」まだか、まだかと待ち焦がれる、眠っているワインたち。熟成しているワインは、甘く芳しい葡萄とオーク材のワイン樽のハーモニー。</p>
<div id="attachment_141872" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141872" class="wp-image-141872 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/hangover-top-e1750132973318.jpg" alt="" width="500" height="229" /><p id="caption-attachment-141872" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>7.「hangover」ブランデーの一種『コニャック』をグリーンコニャックとホワイトコニャックで表し、ローズやタバックで芳醇さと渋みを表した香り。</p>
<div id="attachment_141875" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141875" class="wp-image-141875 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/natsumatsuri-top-e1750133355780.jpg" alt="" width="500" height="220" /><p id="caption-attachment-141875" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>8.「natsumatsuri」待ちに待った夏祭り！！といえばラムネ。氷でキンキンに冷えたラムネを、喉を鳴らしながら飲み干す。</p>
<div id="attachment_141876" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141876" class="wp-image-141876 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/snow-fantasy-top-e1750133503476.jpg" alt="" width="500" height="196" /><p id="caption-attachment-141876" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>9.「snow fantasy」甘々のペロペロキャンディーやマシュマロの街。そこは子供たちの楽園。グミを詰めて列車は走る。</p>
<div id="attachment_141877" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141877" class="wp-image-141877 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/stomach-top-e1750133602703.jpg" alt="" width="500" height="209" /><p id="caption-attachment-141877" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>10.「stomach」ピンクのチョコを纏ったドーナツ。蜂蜜とバニラの美味しい甘さにより、別腹が作動する。</p>
<div id="attachment_141879" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141879" class="wp-image-141879 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/swank-top-e1750133823156.jpg" alt="" width="500" height="235" /><p id="caption-attachment-141879" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>11.「swank」私の足を見て！綺麗でしょと足を見せびらかす。カシスとハーバルのユーカリで、細くしなやかな足を表現した香り。</p>
<div id="attachment_141880" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141880" class="wp-image-141880 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/taian-top-e1750133878757.jpg" alt="" width="500" height="234" /><p id="caption-attachment-141880" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>12.「taian」戦国時代から茶人の千利休が、現代2023年にやってきた。喫茶店で働く、千利休は「抹茶ラテ」を淹れる。</p>
<div id="attachment_141881" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141881" class="wp-image-141881 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/06/vainly-top-e1750133970635.jpg" alt="" width="500" height="231" /><p id="caption-attachment-141881" class="wp-caption-text">© Kohshi Co.</p></div>
<p>13.「vainly」甘くとろけるビターなチョコレートを青色に煌めくジャーマンカモミールとローズで表現。高級リキュールのような香りのダバナが、レザーとタバックで渋みのある香りに変化する。</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>ナターリア・ゴルブリさん｜リナーリ/CIRO【フレグランス アイコン インタビューズ 第二回】</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/interview-natalia-gorbyl-linari/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 22 May 2025 09:01:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
		<category><![CDATA[CIRO]]></category>
		<category><![CDATA[タムダオ]]></category>
		<category><![CDATA[トレゾァ]]></category>
		<category><![CDATA[リナーリ]]></category>
		<category><![CDATA[ロー・ドゥ・イッセイ]]></category>
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					<description><![CDATA[ナターリア・ゴルブリさん｜リナーリ/CIRO 「ディプティックから日本の香水業界に関わるようになり20年以上経ちました。私の見た目が典型的なヨーロッパ人なので、日本語を流暢に話せることを知ると、みんなびっくりして、そして [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">ナターリア・ゴルブリさん｜リナーリ/CIRO</span></p>
<p><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>「ディプティックから日本の香水業界に関わるようになり20年以上経ちました。私の見た目が典型的なヨーロッパ人なので、日本語を流暢に話せることを知ると、みんなびっくりして、そして日本人同士で話す以上に、心を開いて話をしてくださるようになります」</strong></span></p>
<div id="attachment_141466" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141466" class="wp-image-141466 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/image3-e1748858486153.jpg" alt="" width="400" height="534" /><p id="caption-attachment-141466" class="wp-caption-text">ナターリア・ゴルブリさん ©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<p>日本の香水業界において、ピースメイカーの役割を果たしているヨーロッパ人の女性がおられます。<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://edithtokyo.com/">ÉDIT(h) </a></span>の葛和さんがフレグランス・ブランドを創業する前に、ミラノでひょんなことから交流を深め、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lesillage2025/">ルシヤージュ京都</a></span>の米倉さんが「恩人」であると常々仰っている彼女の名を、<span style="color: #ff0000;">ナターリア・ゴルブリ</span>さんと申します。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">2025年以降の日本の香水業界は、彼女を中心に回っていくであろうことが予想されます。</span>それ程、戦国武将のように強烈な個性を持つ、群雄割拠の香水業界において〝<span style="color: #ff0000;">みんなで仲良く、日本の香水業界を盛り上げていきましょう</span>〟という姿勢で、一種の清涼剤のような役割を果たしている方なのです。</p>
<p>ナターリアさんの香水業界のキャリアは、2003年からはじまります。</p>
<p>20世紀から21世紀初頭にかけて、日本の百貨店におけるフレグランスコーナーは、トイレの隣が定位置でした。さらに言うと、単独ブランドがフレグランスの路面店やコーナーを持つことは、まったくなく、各都市の商店街にディスカウント香水ショップが多く誕生し、少しチープなイメージが広まっていました。</p>
<p>そんな中、日本の香水文化に革命的なゲームチェンジャーの役割をもたらすニッチ・フレグランス・ブランドが上陸しました。1963年に創業されたフランスのフレグランス・ブランド <span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/diptyque/">ディプティック</a></span>の来航です。</p>
<p>2000年頃に<span style="color: #ff0000;">ギンザ・コマツ</span>（毎週金曜日に行われていたシャンパンナイトが有名。2008年にリニューアルのため閉店し、2012年にドーバーストリートマーケット銀座とユニクロ銀座店となりました）や新宿伊勢丹、バルストウキョウ、ザ・コンランショップで取り扱われるようになり、ファッション誌でも積極的に取り上げられ、日本の香水文化を開放する黒船のような役割を果たすことになりました。</p>
<p>ナターリアさんは2003年に、ディプティックの代理店をしていた<span style="color: #ff0000;">グローバル・プロダクト・プランニング</span>に入社しました。4年間MDとして経験を積んだ後、2007年にラグジュアリーブランドの展開を考えてた会社からヘッドハンティングされ、そのプロジェクト責任者として<span style="color: #ff0000;">リナーリ（LINARI）</span>（2007年）や<span style="color: #ff0000;">MEMO</span>（2010年）を日本に上陸させました。</p>
<div id="attachment_141162" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141162" class="wp-image-141162 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/BANNIERE_MARFA-e1747796696896.webp" alt="" width="500" height="375" /><p id="caption-attachment-141162" class="wp-caption-text">©MEMO PARIS</p></div>
<p>2014年に退職した後、リナーリのオーナーの<span style="color: #ff0000;">レイナー・ディエシェ</span>氏から再度オファーを受け、株式会社ブルジョンにて取締役、ブランド・ディレクターとして日本総代理店を引き受けることになるのでした。</p>
<p>以降、パンデミックを挟み、空前の香水＆ルームフレグランス・ブームの中、リナーリは、センスの良い人が住んでいるライフスペースには必ずあるディフューザーとして、定着していったのでした。そして2022年7月に、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/linari/">表参道に旗艦店</a></span>をオープンしました。</p>
<p>さらに2023年11月24日に誕生した麻布台ヒルズに「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://www.azabudai-hills.com/shop_list/0107.html">FRA-GRA-NZA（フラグランツア）</a></span>」という新たなる香りの聖地を生み出しました。</p>
<p>そのようにフレグランスだけでなく、日本のディフューザー市場においても中心的な存在であるナターリアさんのインタビューを、2025年4月20某日、営業終了後の表参道店と、数日後に、麻布台ヒルズ店において二回に分けて行わせて頂きました。</p>
<p>デーブ・スペクターさん並みに流暢な日本語を話されるナターリアさんは、各地フレグランス・ポップアップにおいても、太陽のように明るい存在で、同業者からの信認がとても厚い方です。そんなこれからの日本の香水業界を牽引していくだろうナターリアさんを通して、リナーリとCIROの魅力も皆様に伝われば幸いです。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">ナターリアさんとルシヤージュ京都の米倉さん</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">ディプティックの日本総代理店で活躍し、今も「タムダオ」を愛する。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">リナーリを日本に初上陸させ、そして独立を果たすまで。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">リナーリのディフューザーの唯一無二な魅力について</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">リナーリとCIROのフレグランスの魅力について</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">表参道が、香りの聖地化していく流れを作った旗艦店について</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">そして麻布台ヒルズも『香りの聖地』化へ</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">リナーリとCIROについて（基本情報）</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">ナターリアさんとルシヤージュ京都の米倉さん</span></h2>
<div id="attachment_108962" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-108962" class="wp-image-108962 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/d31155-20-743a729b02744992ca72-0-scaled-e1675556048808.jpg" alt="" width="500" height="300" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/d31155-20-743a729b02744992ca72-0-scaled-e1675556048808.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/d31155-20-743a729b02744992ca72-0-scaled-e1675556048808-768x461.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-108962" class="wp-caption-text">ナターリアさんのインタビューをさせて頂いたのが、こちら表参道の旗艦店です。©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<div id="attachment_141171" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141171" class="wp-image-141171 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/top_content_1_2_v5.jpg" alt="" width="500" height="264" /><p id="caption-attachment-141171" class="wp-caption-text">洗練された店内デザインは、冷たくならず、落ち着きのある空間で、つい滞在時間が長くなることでしょう。©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ナターリアさん、お久しぶりです。去年12月に、ルシヤージュ京都がリニューアル・オープンした内覧会でお会いした時以来ですね。ルイ・ヴィトンのほぼ真裏という好立地に移転したあの素晴らしい空間に、私たちびっくりを共有しましたよね！</span></strong></p>
<p>はい！とても感動しました。私はロシア生まれなのですが、交換留学で京都に一年半滞在していたので、古都・京都の魅力を詰め込んだ、奇跡のような空間を生み出した米倉さんに対して、ただただ敬意を覚えました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私は、米倉さんから何度か「ナターリアさんは、一番最初にボクを信じて、商品を扱わせて下さった恩人です」と聞いておりました。それ以来、私の中でナターリアさんは、演歌の心を持ったヨーロッパ人女性という印象を持っています。</span></strong></p>
<p>（笑いながら）米倉さんは大げさに仰ってるだけですよ。すべては彼の香水に対する愛がなせる業ですよ。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そうでしょうが、香水業界において全く実績がなく、個人事業主として京都・東山にフレグランス・ショップを、2018年11月21日にオープンする予定だった当時の米倉さんにとって、ナターリアさんの存在はとても心強かったのではないでしょうか？はじめの出会いはどのような感じだったかお聞かせ願えますか？</span></strong></p>
<p>はい、2018年の夏のことでした。この年は大変な猛暑が続いていました。そんなある日突然、米倉さんから連絡を頂き、青山で社長の大瀧と3人で会うことになりました。私の米倉さんの第一印象は、マシンガンのように関西弁で情熱的に話す人でした。</p>
<p>そして「絶対に成功させます！」と汗だくになって話されるその姿に感動を覚えました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 米倉さんの革命のはじまりは、この瞬間だったのですね。ナターリアさんという同志を得て、米倉さんの進撃がはじまることになるのですね。</span></strong></p>
<p>今でも覚えているのは「実績がないので、いくつかのブランドから商品の取り扱いを断られました」と正直に仰っていたことです。米倉さんは、自分を飾らない人だと思います。たしかに香水業界での実績はなかったのでしょう。2018年当時、日本でニッチ・フレグランスのセレクトショップを個人でオープンすることなど、夢物語だったのかもしれません。でも彼はその夢を正夢に変えたのです。本当にすごい人です。</p>
<p>最初の頃、米倉さんがお店に寝泊まりして一心不乱に頑張っていた姿を私は知っていますので、新店舗をお披露目する内覧会の米倉さんを見ていて、お母さんのような気持ちになって、自然に涙がこみ上げてきました。</p>
<p>私はルシヤージュの素晴らしさは、そんな初期から米倉さんを応援しているお客様の素晴らしさとも感じています。米倉さんは、香水を愛する人達の心をしっかりと受け止めている方だと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そんな米倉さんの夢を叶える原動力になったのが、ナターリアさんとの友情だと私は考えるのですが、当時まだ実績のなかった米倉さんのお店でリナーリとCIROといった商品を取り扱うことに同意したのは、どのような考えからですか？</span></strong></p>
<p>考えも何もなく、直感で、彼は何かが違うと感じました。</p>
<p>私が香水業界に入った時に関わるようになったディプティックもそうなのですが、特に、その後のリナーリとの関わり合いが影響しています。リナーリのようなルーム・フレグランスは、日本上陸した当時、大変珍しいものでした。でも私は、このブランドのオーナーであるレイナーさんの情熱に心打たれました。その時と同じ感覚を、米倉さんから感じました。</p>
<p>私は〝香りの世界〟は、その香り自体も重要なのですが、それ以上に、その香りの世界に関わる人間の心が大切だと考えています。つまり私は米倉さんに〝心の純粋さ〟を見たのです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― その気持ちよく分かります。私が尊敬するブルーベルのマネージャーの方が、かつて販売員時代に「香りを心で売る」「香りのタマシイをお伝えする」ように心がけていたと仰っていたのですが、米倉さんから、その心をいつも感じています。新たにルシヤージュに素晴らしい二人のスタッフが加わり、2025年は米倉さんの躍進の一年になると私は考えています。</span></strong></p>
<p>フレグランスをただ売るのではなく、お客様と心を通い合わせてフレグランスをお迎えして頂くという流れが徹底している人ですよね、米倉さんは。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">ディプティックの日本総代理店で活躍し、今も「タムダオ」を愛する。</span></h2>
<div id="attachment_108964" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-108964" class="wp-image-108964 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/1500x500-e1675558790123.jpg" alt="" width="500" height="249" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/1500x500-e1675558790123.jpg 1001w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/1500x500-e1675558790123-768x382.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-108964" class="wp-caption-text">表参道の旗艦店 ©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<div id="attachment_141468" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141468" class="wp-image-141468 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/image5-e1748863382947.jpg" alt="" width="500" height="373" /><p id="caption-attachment-141468" class="wp-caption-text">LINARIのディフューザーとフレグランス ©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それでは、2025年以降の日本の香水業界は、あなたを中心に回っていくであろうことが予想されるそんなナターリアさんについてお聞かせください。ナターリアさんは流暢な日本語を話され、ラインのやり取りでも難無く漢字を使われているのですが、ご両親の仕事の都合で子供の頃から日本に住んでおられたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>いいえ、私はロシアのウラジオストクで生まれ、大学の交換留学で京都に行くまで、日本で生活したことはありません。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そうなんですね！日本との関りは、大学からですか？日本に興味を持たれたきっかけは何でしょうか？</span></strong></p>
<p>私は7歳から17歳までバレエを習っていました。その関係で17歳の時に北海道に公演旅行に行ったことがありました。一週間ほど滞在し、はじめて東京に行き、ディズニーランドにも行きました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― バレエダンサーとしてはじめて日本を訪れたことにより、日本が好きになったのですね？</span></strong></p>
<p>元々、海外に強い興味があったので、英語か日本語を勉強しようと考えていました。そんな多感な時期に訪れた日本の経験があまりにも素晴らしかったので、日本語を勉強しようと決意しました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― であるにしても、日本語を流暢に話されるだけでなく、漢字まで完璧に書くことが出来るのはすごいですね。</span></strong></p>
<p>バレエとは、華やかなように見えて、ストイックさが求められます。その経験から、私はストイックに日本語に向き合おうと考えました。つまり日本語を勉強する時にこう考えました。まるで自分が日本人であるかのように物事を考えることからはじめようと。つまり、私は日本語を勉強する前に、まず最初に、日本文化と日本人とは何かということを勉強しました。</p>
<p>そして大学で日本語を専攻し、2000年前後に交換留学で、京都府庁で一年半働きました。若かったので、休日は、よく大阪に遊びに行きました。その頃は、京都の歴史的な街並みや建物よりも、賑やかな大阪の夜の街に惹かれました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 若さとはそういうものですよね。だからナターリアさんの日本語には、関西弁の土台があるのですね。その後、日本で働くようになったのですか？</span></strong></p>
<p>はい、大学卒業後、東京の小さな商社で貿易・通訳の仕事をして働くようになりました。2002年から旦那の仕事の関係でフランスに渡り、私はフランス語を勉強することになりました。</p>
<p>人生ではじめてのフランスは、パリからでした。そして何気なくサン・ジェルマン大通り34番地にあるディプティックの本店を訪れました。高くて購入できませんでしたが、これが私とディプティックの最初の遭遇でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ディプティックとの運命的な出会いの瞬間ですね。他にもパリで色々なフレグランス・ショップに行かれたのですか？</span></strong></p>
<p>いいえ。パリではなく地方に住んでいたので、あまりパリに行く機会はありませんでした。ですが、夏休みに車でフランスを巡る旅をしました。</p>
<p>この時、モナコにも行ったのですが、途中で立ち寄ったグラースが私に衝撃を与えました。特にフラゴナールの香水調香のワークショップを体験した時に、香りに関係する仕事をしたいという思いを強くしました。</p>
<p>ちなみに母親はずっとランコムの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tresor/">トレゾァ</a></span>」を愛用していました。ロシア人は、お金がなくてもみんな香水を使います。私もバレエをしていた頃から、特に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/leau-dissey/">ロー ドゥ イッセイ</a></span>」を愛用していました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 現在、日本の香水業界で活躍している方々を見ていると、やはりグラースという街は、香りが好きな人々の心を動かすパワーがある街だと感じます。そして帰国されてから、ディプティックに関わる仕事に就かれることになったのですか？</span></strong></p>
<p>はい、帰国後すぐ、つまり2003年秋に、ディプティックの日本の総代理店であるグローバル・プロダクト・プランニング（GPP）でマーケッターとして働くことになりました。丁度「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tam_dao/">タムダオ</a></span>」が出た頃でした。この香りが私に与えた影響はすごくて、今もこの香りなしでは生きていけない程です。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">リナーリを日本に初上陸させ、そして独立を果たすまで。</span></h2>
<div id="attachment_141176" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141176" class="wp-image-141176 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/001-e1747828697678.jpg" alt="" width="500" height="337" /><p id="caption-attachment-141176" class="wp-caption-text">かつて存在したBALS TOKYO GINZA、2007年。</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2013年12月13日にディプティックは、青山で日本国内初の旗艦店をオープンすることになるのですが、その時もナターリアさんはGPPにおられましたか？</span></strong></p>
<p>いいえ、2007年までGPPで働き、別会社からラグジュアリーなインポート商品の強化を図りたいというお誘いを受けていたので、転職することにしました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほどナターリアさんこそがリナーリを日本に上陸させた仕掛け人だったわけですね？</span></strong></p>
<p>はい、LINARIもそうですが2010年にはMEMOも上陸させました。MEMOに関しては少し時代が早すぎたのかもしれません。最初<span style="color: #ff0000;">BALS TOKYO ROPPONGI by AGITO</span>でリナーリは取り扱われました。</p>
<p>そして2014年に退職後、少し育児に専念しようかと考えていましたが、リナーリのオーナーのレイナーさんから再度オファーを頂き、株式会社ブルジョンにて取締役、Brand Directorとして日本総代理店を引き受けることになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 少し話を戻させて頂いてよろしいですか。ナターリアさんがリナーリに魅力を感じた点はどういったところでしょうか？</span></strong></p>
<p>実は、私はディプティック時代からあることを感じていました。それはキャンドルは、当時、日本でも人気が高かったのですが、日本は地震が多い国なので、火を使うキャンドルよりも安全なディフューザーに対するニーズが<span style="font-weight: 400;">今後増えていくのではということです。</span></p>
<p>そうした流れの中、2007年に<span style="color: #ff0000;">ドットール・ヴラニエス</span>が日本に初上陸しました。2011年に旗艦店が代官山に出来、話題になるのですが、丁度同じ2007年に私はリナーリを上陸させました。</p>
<p>リナーリは、2003年に創業したばかりのブランドでしたが、1983年にイタリアのフィレンツェで調香師により創業されたドットールが香り重視のブランドであるなら、リナーリは、レイナー・ディエシェ氏というインテリアに精通した人が生み出しているディフューザーなので、インテリアを引き立て、調和する香り立ちが特徴的だと感じ、これしかない！！となりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ドットール・ヴラニエスのディフューザーも素敵ですが、香りが主役のブランドと、香りがインテリアと調和するように作られているブランドの違いということですね。</span></strong></p>
<p>はい、さらに私がヨーロッパのライフスタイル・ブランドを日本に初上陸させるときに、最も注意していた点は、日本の市場において、スピード感よりも、ゆっくりと信頼感を高めていくことが大切だと、オーナーの方々にお伝えすることでした。</p>
<p>つまり、ヨーロッパの売り方で、日本で商品を売ろうと考えるとダメなのです。その私の考え方が、レイナーさんの精神性と合致しているように感じました。この精神性を私は米倉さんや葛和さんからも強く感じています。</p>
<p>米倉さんは、ゆっくりと帝国を作り上げている感じがします。一方で葛和さんは、6代目として引き継ぎ、継承していくスタンスでビジネスを拡大しておられます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ナターリアさんはÉDIT(h)の葛和さんとも深い交流がおありですよね。</span></strong></p>
<p>はい、2017年に弊社代表大瀧とミラノのエッシェンス（ヨーロッパ最大級のニッチ・フレグランスの見本市）に伺った時、丁度、伊勢丹新宿のバイヤーの方々も来られていて、ご案内していました。その時、まだブランドを創業する前に、リサーチで来ていた葛和さんにお会いしました。</p>
<p>この初対面は実に印象的で、今ではお互いにとって笑いのネタになっています。</p>
<p>ミラノの異国の地で、日本人の見知らぬ男性が、突然私と大瀧にちょっと馴れ馴れしく話しかけてきたのでびっくりました。どうやら大瀧のことを香水業界の誰かと勘違いしておられたようでした。その男性が葛和さんだったのです。</p>
<p>すぐに、大瀧が別人であることを知り、ずっと恐縮しておられたのでしたが、日本ではなくミラノで初対面だったので今でも印象に残っています。以後、仲良くさせて頂いております。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 葛和さんと米倉さん、間違いなくこれからの日本の香水業界を牽引していくであろう二人のキーパーソンとの運命的な出会い、実に興味深いです。ナターリアさんは、その持ち前の明るさで、香水業界の人々を繋いでいく立ち位置におられるような気がします。これもナターリアさんの気さくな人柄がなせるわざですよね。</span></strong></p>
<p>（にこにこと笑みを浮かべながら）私の見た目が典型的なヨーロッパ人なので、日本語を流暢に話せることを知ると、みんなびっくりして、そして日本人同士で話す以上に、心で話をしてくださるようになる、そんな気がします。私もざっくばらんな性格なので。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">リナーリのディフューザーの唯一無二な魅力について</span></h2>
<div id="attachment_141184" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141184" class="wp-image-141184 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/470699192_18479767723051824_5332415670279238409_n-e1747902828953.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-141184" class="wp-caption-text">©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<div id="attachment_141181" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141181" class="wp-image-141181 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/ah0107_02-e1747900705700.jpg" alt="" width="500" height="282" /><p id="caption-attachment-141181" class="wp-caption-text">2023年11月に麻布台ヒルズに誕生した「フラグランツァ」©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ふたたびすこしだけ話を戻させていただきます。今では、リナーリは、ドットール・ヴラニエスと並び称される高級リゾートホテルを連想させるディフューザーと言われていますよね。ちなみに2024年にドットールは、ロクシタン・グループに買収されましたね。</span></strong></p>
<p>はい、パンデミックでおうち時間が増える中、ディフューザーを出すブランドが増えました。ちなみにディプティックも2012年にブランド初となるディフューザーを発売しました。あの有名な砂時計型のディフューザーです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― リナーリが本格的に日本に上陸したのはいつからでしたか？</span></strong></p>
<p>2007年からです。ちなみに2013年から開催されている伊勢丹のサロンドパルファンにも出店していました。リナーリの魅力は、生活の邪魔をせず、香水のように豊かに香るところです。さらにひとつの部屋にふたつの違う香りをおいても調和するように作られています。</p>
<p>特に「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://linari.jp/products/linari-estate-diffuser">エスタータ</a></span>」は爽やかで人気があります。</p>
<p>リナーリの香りは高級ホテルとの相性も良く、「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://linari.jp/products/linari-%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AA-cielo-%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AD-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%95%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC500ml">チェロ</a></span>」は神戸のオリエンタルホテルで使われています。金沢の百楽荘や箱根の翠松園でもいくつかの種類のディフューザーが使われています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">リナーリとCIROのフレグランスの魅力について</span></h2>
<div id="attachment_141185" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141185" class="wp-image-141185 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/470794742_18479777539051824_5776835138881267966_n.jpg" alt="" width="500" height="500" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/470794742_18479777539051824_5776835138881267966_n.jpg 913w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/470794742_18479777539051824_5776835138881267966_n-768x768.jpg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/470794742_18479777539051824_5776835138881267966_n-300x300.jpg 300w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-141185" class="wp-caption-text">©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<div id="attachment_141183" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141183" class="wp-image-141183 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/img_10-e1747901584417.jpg" alt="" width="500" height="352" /><p id="caption-attachment-141183" class="wp-caption-text">©CIRO</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2008年に6種類のオードパルファムから、フレグランス・ラインもスタートしたのですが、日本上陸と同時に取り扱われていたのですか？</span></strong></p>
<p>はい、そうですが本格的に取り扱うようになったのは、2018年以降です。同じくレイナーさんが手掛けているCIROと共に、今のように知名度が高まっていったのは、米倉さんの力による部分も大きいと思っています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 最近エックスの投稿で、CIROをよく見かけるのですが、リナーリとCIROの香りの違いはどういった所でしょうか？</span></strong></p>
<p>最近、エックスで皆様にCIROについて投稿して頂いているのは、CIROのひとつひとつの香りには、物語があり、繊細で複雑なところがあるからだと思います。</p>
<p>一方で、リナーリはまだあまり知られていないのですが、<span style="color: #ff0000;">モーリス・ルーセル</span>、<span style="color: #ff0000;">マーク・バクストン</span>といった超一流の調香師が手掛けています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごいですね！実は私もこのインタビューをする寸前まで知らなかったのです。モーリス・ルーセルと言えばグッチの「<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/envy/"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">エンヴィ</span></span></a>」フレデリック・マルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/musc-ravageur/">ムスク ラバジュール</a></span>」ゲランの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/insolence/">アンソレンス</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/linstant_de_guerlain/">ランスタン ド ゲラン</a></span>」を調香した人です。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">マーク・バクストンもルラボの「<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/vetiver46/"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">ベチバー４6</span></span></a>」を調香した伝説の人です。ちなみに香水初心者、香水が好きなZ世代、香水愛好家、それぞれの方々に対して、是非一度試して欲しい香りを教えてください。</span></strong></p>
<p>はい、香水初心者だけでなく、はじめてリナーリの香りを試される方には〝聖なる水〟と名付けられた「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://linari.jp/products/linari-%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AA-%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%A2-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BF-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A0-100ml">アクア サンタ</a></span>」（モーリス・ルーセル）から香って頂くようにしています。</p>
<p>この香りは世界的なリナーリのベストセラーであり、まずはこの香りの中に身を置かれるとリナーリのブランドイメージを掴んで頂きやすいのではないかと考えています。カシス（ブラックカラント）、ローズ、シクラメン、カラメルが好きな方にもおすすめです。</p>
<p>次に、香りの感度が高いZ世代の方々に人気のある香りが「<span style="text-decoration: underline;"><a rel="noopener" target="_blank" href="https://linari.jp/products/linari-%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AA-%E3%82%AB%E3%83%9A%E3%83%AA-%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AD-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A0-100ml"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">カペリ ドーロ</span></a></span>」（マーク・バクストン）です。</p>
<p>カシスとマスカットワインのペアリングからはじまるフレッシュでフルーティーな魅惑的な香りです。Z世代の方々に人気のあるポイントは、ワンランク上のオーラを感じさせる、洗練されたセクシーさだと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 今、「カペリ ドーロ」を腕に乗せてみたのですが、摘み立ての果実を、素肌で味わう、そんな贅沢な感覚がありますよね。</span></strong></p>
<p>そうそう、カシスとあなたがひとつになるような、ヨーロッパの太陽を独り占めするような、ラグジュアリー感がありますよね。時間が経つにつれて、ローズやジャスミン、さらにグレープフルーツが出てきて、カシスがリキュールのような、周りをやさしく酔わせていく、中毒性を発揮してくれるんです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 変わってきました。摘み立てのカシスが、だんだんとカシスベースのカクテルのようなすっきり酔わせる香りへと変わっていく、強すぎないけど、弱すぎでもない、絶妙なバランスが危険ですよね。うっかりと摘み取って食べてしまうと、魂まで吸い取られていきそうな、新しい自分になれそうな香りですね。</span></strong></p>
<p>なるほど！五感が覚醒するところがあるからZ世代の方々に人気があるのかもしれないですね。実はもうひとつZ世代の方々に人気がある香りがあります。それは「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://linari.jp/products/linari-perfume-angelodifiume">アンジェロ ディ フューメ</a></span>」（マーク・バクストン）〝小川の天使〟という名の香りです。真夜中に、小川の水面に降りてきた天使をイメージした香りです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― つけた瞬間、チョコレートを感じました！</span></strong></p>
<p>でも、すぐに独特なグルマンになっていくでしょ？甘酸っぱいワイルドチェリーとラズベリーと、カラメルやミルクの懐かしい甘さ、つまり大人のグルマンということで特に男性に人気があるんです。アイドルのようなセクシーな男性に選ばれることが多いです。</p>
<p>香水愛好家の方に好まれているのは「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://linari.jp/products/linari-%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%AA-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A9-%E3%82%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%86-%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A0-100ml">ステラ カデンテ</a></span>」（マーク・バクストン）〝流れ星〟です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 流れ星ですか！名前が素敵ですね。私が香りを選ぶ時、名前がとっても重要なんです。</span></strong></p>
<p>よく分かります！華やかでエキゾチックなフルーツと花の贅沢な饗宴です。すごくエレガントなのですが、とてもセクシーという、フランス映画やイタリア映画に出て来そうな美女になれそうな香りです。</p>
<p>クールビューティーだけど、一旦スイッチが入るととんでもなくエロい、そんな香りです（ナターリアさんの香りの表現がとても素晴らしくて、丁寧かつ完璧な日本語の中に、ときに分かりやすいスラング的な日本語を入れて説明してくださるので、ストンと心に落ちます）。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― これは男性がつけても良さそうですね！明るいオリエンタル、明るいイタリアのお色気を連想させる、おおらかなエロスとエレガンスを感じさせますよね。香水愛好家の皆様に人気がある理由が分かります。それでは同じようにCIROでおすすめの香りを教えてください。</span></strong></p>
<p>はい、確かに先程仰ったように、CIROはSNSで話題にのぼるようになってきています。香水初心者の方におすすめするというか、おすすめするとビックリされるのが「<span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000;" href="https://ciroparfums.jp/products/lheure-romantique-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF">ルールロマンティック</a></span>」です。ウォーターメロン（スイカ）が連想させる一般的なイメージとはまた違った透明のフルーツシャワーを生み出してくれます。</p>
<p>そしてZ世代の方々に人気があるのが「<span style="text-decoration: underline;"><a rel="noopener" target="_blank" href="https://ciroparfums.jp/products/floveris-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">フラワリーズ</span></a></span>」（アレクサンドラ・カーリン）です。あなたのためだけに咲く希少な花々と、情熱の輝きが永遠の愛を表現する香りというテーマがロマンティックなのでしょう。色々な花のブーケなので「<span style="color: #ff0000;">あなたの花をみつけてくださいね</span>」とお薦めしています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― かつて私の友人が、オープンしたばかりのルシヤージュで米倉さんの接客を受けて感動して購入した「プラハ」はどうでしょうか？</span></strong></p>
<p>「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://ciroparfums.jp/products/ptah-%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%8F"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">プタハ</span></span></a>」（アレキサンドラ・カーリン）ですね。こちらは香水上級者の方々にとても人気がある〝古代エジプトの神〟の名を冠した香りです。CIROの香り全般に言えることなのですが、物語がしっかりしていて、肌の上で、その物語を伝えてくれるような、独特な味わいがあります。私は「プタハ」を夜の香りの決定版と呼んでいます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― その友人から一ヶ月ほど、「マティエール ノワール」という香りと交換して、「プタハ」ですね、「プタハ」をお借りしたことがあるのですが、まさに〝氷のように微笑んで〟的な世界観を持つ、スモーキーでありながら、とろけていくような妖しく美しい香りだと感じました。</span></strong></p>
<p>ほんとに！あともうひとつ「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://ciroparfums.jp/products/columbine-%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%8A"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">コロンビーナ</span></span></a>」（アレキサンドラ・カーリン）は、タバコとバーボンに包まれるオスマンサスの香り、オールブラックのパンツスーツやドレスで登場するスモーキーアイの美女になれる香りだと思います。うっとりするほど芳醇な香りです。まさに一心同体になる香りですよね。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">表参道が、香りの聖地化していく流れを作った旗艦店について</span></h2>
<div id="attachment_141186" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141186" class="wp-image-141186 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/linari-open-20220728-20220712_006-e1747903116480.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-141186" class="wp-caption-text">表参道の旗艦店のエントランス ©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<div id="attachment_141187" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141187" class="wp-image-141187 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/linari-open-20220728-20220714_010-e1747903303402.webp" alt="" width="500" height="300" /><p id="caption-attachment-141187" class="wp-caption-text">表参道の旗艦店 ©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― リナーリとCIROの素晴らしいそれぞれの香りについて、ご案内頂きありがとうございました。さてインタビューも終盤に差し掛かりますが、私が今いる場所、すなわち表参道に旗艦店を出されたことについてお聞きかせください。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">私はこの辺り、つまり表参道ヒルズを含む神宮前4丁目には、若かりし頃、特にLOTUSによく行っていた時期があるのですが、あのお店自体は若くないとパワーが吸い取られてしまう程、騒がしいカフェですが、背伸びしたい若者の、洗練を求める心と自由な精神が感じられるパリのモンマルトルのような区域だと思います。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">確か米倉さんが2023年12月に香展を開催したのも、神宮前4丁目でしたよね？</span></strong></p>
<p>はい、RAND OMOTESANDOさんで行われました。私の店舗は、このイベントでサテライト会場として参加していました。大成功でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― その神宮前4丁目で、パンデミックの最中である2022年7月にリナーリの旗艦店をオープンしたのは、やはりZ世代の方々に、リナーリとCIROを楽しんで頂ければという思いからですか？</span></strong></p>
<p>実は、コロナ前（2020年より前）から積極的に、ザ・コンランショップなどでワークショップや接客イベントを行ってきました。それはリナーリのディフューザーが、インテリアと一体化してより生活を豊かにするというコンセプトで作られているので、その方に合った香りを選んで頂きたい、だからこそゆっくりと接客させて頂きたいという思いからでした。</p>
<p>ですので、ゆったりとした街にリナーリの路面店を持てれば、理想の接客が出来ると考えました。表参道という立地は、Z世代の方にも私たちのブランドを知って欲しいという思いで決めました。</p>
<p>だからと言って、それまでは30代から50代のお客様が中心で、ディフューザーがメインでしたので、Z世代の方は、来てくれたら有難いなという期待程度のものでした。</p>
<p>しかし、いざ路面店がオープンすると、予想をはるかに超えるZ世代のお客様が来て下さるようになり、フレグランスが人気を博するようになりました。これは本当に想定以上のことで嬉しいことです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごいですね！それが先程仰っていた米倉さんが地道にリナーリとCIROのフレグランスをご案内して下さっていたからという流れにつながるのですね。</span></strong></p>
<p>はい、米倉さんがブランドのアンバサダーのように2018年から地道にリナーリとCIROのフレグランスをお客様にご案内して下さったお陰で、日本全国のお客様が私たちのブランドの存在を知り、やがて旗艦店が出来た時に、お店に伺いたいというシナジーを作ってくれたのだと思います。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc7">そして麻布台ヒルズも『香りの聖地』化へ</span></h2>
<div id="attachment_141188" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141188" class="wp-image-141188 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/ceresia1.webp" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-141188" class="wp-caption-text">「セレシア」©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<div id="attachment_141182" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141182" class="wp-image-141182 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/ah0107_03-e1747901532318.jpg" alt="" width="500" height="282" /><p id="caption-attachment-141182" class="wp-caption-text">2023年11月に麻布台ヒルズに誕生した「フラグランツァ」©Le Bourgeon Co.Ltd.</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― さらに一年後の2023年11月に麻布台ヒルズのオープンに伴い、「FRA-GRA-NZA（フラグランツア）」というインテリアフレグランスショップもオープンされました。</span></strong></p>
<p>はい。こちらでは、リナーリとCIRO以外に、新しく日本の総代理店となったイタリア・フィレンツェのラグジュアリー・ルームフレグランス・ブランド「<span style="color: #ff0000;">テアトロ フレグランツェ ウニケ</span>」のディフューザーも取り扱っております。</p>
<p>非常に珍しいチェリーのディフューザー「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://teatrofragranzeuniche.jp/products/ceresia?variant=48372459274538"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">セレシア</span></span></a>」が人気沸騰しそうです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2024年のエッシェンスで話題になったディフューザーですね！確かに、日本でも人気が出そうですね。ところで表参道で旗艦店をオープンした僅か一年後に、麻布台ヒルズで二号店をオープンするということは大変なことだったのでは？</span></strong></p>
<p>はい、大変なことです。しかしこれはもうご縁としか言いようがありません。森ビルさんからお声がけを頂いたので、ご縁を大切にすることにしました。麻布台ヒルズはオープンして一年半経ちますが、フレグランスのお店が集まっているので、何か相乗効果が生み出せるイベントが出来ないかと企画を立てています。</p>
<p>パンデミックの間に、私はSup de Luxe ,Parisでラグジュアリーブランド戦略関連のMBAを取りました。この学びをも生かして、麻布台ヒルズが〝香りの聖地化〟していく施策を打てればと考えています。</p>
<div id="attachment_141189" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141189" class="wp-image-141189 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/SFROS1-lpKXhobyluDI-e1747903918287.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-141189" class="wp-caption-text">©inimu</p></div>
<p>現在、フラグランツァで<a rel="noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?mode=cate&amp;cbid=2939713&amp;csid=0"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">破天荒</span></span></a>というフレグランス・ブランドのポップアップを行いました。このブランドは、私がディプティック時代に同僚だった方が生み出したブランドです。そして次回は、まだ詳しい日程は未定なのですが、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-all/">インダルト パリ</a></span>さんのポップアップを予定しています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2025年の麻布台ヒルズから目が離せません。一方で、リナーリとCIROは、2024年からフレグランス・イベントにも積極的に参加されてますね。</span></strong></p>
<p>はい、正確には、CIROが単独で、2023年の伊勢丹新宿のサロンドパルファンから参加しました。2024年には京都、札幌、日本橋三越などに参加しています。</p>
<p>私は百貨店のポップアップ・イベントが、日本の香水文化をより豊かにしていく、相乗効果を生み出してくれていると考えます。他の香水ブランドの方々は、私にとって仲間であると考えています。香りが好きになるお客様が沢山増えることが、この業界がより良くなるポイントだと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 最後にナターリアさんの夢を教えてください。</span></strong></p>
<p>私の夢は、ディフューザーやフレグランスのオリジナルのブランドを作ることです。一切の妥協のない本格的なものを創造したいです。半分、ヨーロッパ人、そして半分、日本人と言える私の特別な立ち位置を生かす〝生活を豊かにするラグジュアリーな香り〟を生み出していきたいです。</p>
<p>あくまでもこれは私の日本のお客様のイメージなのですが、ヨーロッパのお客様は、新しいブランドが出ると、軽い気持ちで「とりあえず買っちゃえ！」という方が多いのですが、日本のお客様は「裏切らない」方が多いと思います。そのニーズを裏切らない、それに応えるブランドを作りたいのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc8">リナーリとCIROについて（基本情報）</span></h2>
<div id="attachment_109590" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-109590" class="wp-image-109590 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/EdP7_overview_black-e1676436006906.jpg" alt="" width="400" height="425" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/EdP7_overview_black-e1676436006906.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2023/02/EdP7_overview_black-e1676436006906-768x816.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-109590" class="wp-caption-text">©LINARI</p></div>
<div id="attachment_141177" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-141177" class="wp-image-141177 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/CIRO_1800-e1747879653946.webp" alt="" width="500" height="369" /><p id="caption-attachment-141177" class="wp-caption-text">©CIRO</p></div>
<p>ラグジュアリー・ルームフレグランス＆フレグランス・ブランド、リナーリ（LINARI）は、2003年にドイツ人のレイナー・ディエシェにより創業されました。リナーリとは、イタリア・トスカーナ地方の美しい小さな町の名前から付けられました。</p>
<p>プロダクトエンジニアリングを学んだディエシェは、インテリアショップを経営していたときに、まだ未開拓の香りの分野であったルームフレグランスに将来性を感じ、ブランドをスタートしました。</p>
<p>オードパルファムを贅沢に使用した高い品質と、ディエシェ自らが手掛ける、他のインテリアの邪魔をせず、引き立てていく、現代のイタリアデザインからの影響を受けた、洗練されたボトルが人気を呼び、多くのラグジュアリー・ホテルや高級レストランでも使用されています。</p>
<p>2008年から、モーリス・ルーセル、マーク・バクストンといった超一流調香師によるオードパルファムのフレグランスも発売されています。そのオファーは、まずディエシェの個人的な親交がある彼らに対して、コストもテーマも時間も一切の制限を課さず「最高の香り」を創って欲しいという、紳士同盟から生み出されています。</p>
<p>一方、CIRO（シロ）は、元々は1921年にニューヨークで創業されたフレグランス・ブランド（1960年代に消滅する）をディエシェが2018年に復活させたことからはじまります。</p>
<p>『肌になじみやすいナチュラルでエレガントな香りはエモーショナルに働きかけてくる仕上がりで、主流に背を向けたアヴァンギルドな香りを追求する』というテーマで全ての香りは生み出されています。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://linari.jp/">リナーリ・オンライン・ショップ</a></span></span></p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://ciroparfums.jp/">CIRO・オンライン・ショップ</a></span></span></p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>キム・チャールズさん｜インダルト パリ【フレグランス アイコン インタビューズ 第一回】</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/interview-kim-charles-indult-paris/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 11 May 2025 07:17:25 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
		<category><![CDATA[インダルト・パリ]]></category>
		<category><![CDATA[ドミニク・ロピオン]]></category>
		<category><![CDATA[フランシス・クルジャン]]></category>
		<category><![CDATA[ブルガリ・ブラック]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=140506</guid>

					<description><![CDATA[キム・チャールズさん｜インダルト パリ（Kim Charles｜INDULT PARIS） 「私はもともと香水業界の人からはじまったのではなく、香水オタクからこの業界に飛び込んだ人なんです」 2024年10月のサロン ド [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">キム・チャールズさん｜インダルト パリ（Kim Charles｜INDULT PARIS）</span></p>
<p><span style="font-size: 22px; color: #333333;"><strong>「私はもともと香水業界の人からはじまったのではなく、香水オタクからこの業界に飛び込んだ人なんです」</strong></span></p>
<div id="attachment_140898" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-140898" class="wp-image-140898 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/LINE_ALBUM_Kim-Charles-INDULT-PARIS_250510_2-e1746919111800.jpg" alt="" width="400" height="417" /><p id="caption-attachment-140898" class="wp-caption-text">キム・チャールズさん ©INDULT PARIS</p></div>
<p>2024年10月のサロン ド パルファンで彗星のように現れ、香水愛好家の話題を独占したフランスのニッチ・フレグランス・ブランド <span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-all/">インダルト パリ</a></span>。それは今までほとんど知られていなかった<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/francis_kurkdjian/">フランシス・クルジャン</a></span>の幻の名香の数々が日本初上陸した瞬間でした。</p>
<p>特に、ゲランの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/spiritueuse_double_vanille/">ドゥーブル ヴァニーユ</a></span>」を調香する一年前に生み出した、元祖バニラ・フレグランス「<span style="text-decoration: underline;"><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/tihota/"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">ティオタ</span></a></span>」と、掟破りのライチローズ「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a></span>」は、彼らのハートを鷲掴みにしました。</p>
<p>インダルト パリは2006年4月9日に創業されました。創業者は、<span style="color: #ff0000;">ジュリアン・マセリ</span>とフランシス・クルジャンでした。実際にフレグランスの販売が開始されたのは2007年1月からでしたが、999本限定の生産数で販売していくというコンセプトが上手く継続できず、2009年にクルジャンが「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/maison-francis-kurkdjian/">メゾン フランシス クルジャン</a></span>」を創業し、そちらに集中したこともあり、2010年にはブランドは休止状態になっていました。</p>
<p>そんな状況のインダルト パリの香りに一瞬で虜になった男性がいました。このイチ香水愛好家の男性は、今まで香水業界に関わったことがないにも関わらず、これは神の啓示だとばかりに、インダルト パリの復活を心に誓い、ブランドをクルジャンから購入したのでした。それは2011年の出来事でした。</p>
<p>この男性の名を<span style="color: #ff0000;">キム・クリストファー・チャールズ</span>と申します。</p>
<div id="attachment_140900" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-140900" class="wp-image-140900 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/LINE_ALBUM_Kim-Charles-INDULT-PARIS_250510_1-e1746919258799.jpg" alt="" width="400" height="506" /><p id="caption-attachment-140900" class="wp-caption-text">西條さんとキム・チャールズさん ©INDULT PARIS</p></div>
<div id="attachment_143482" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-143482" class="wp-image-143482 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/157595-3-0cf035c43621f78af38120301791dfb2-1450x1694-1-e1754996866267.webp" alt="" width="400" height="467" /><p id="caption-attachment-143482" class="wp-caption-text">西條 伶菜さん ©芳恩舎</p></div>
<p>〝<span style="color: #ff0000;">香水業界の人ではなく、イチ香水オタクの人が、フレグランス・ブランドのオーナーになった</span>〟という香水業界でも極めてユニークな存在であるキムさんと日本の総代理店である芳恩舎の西條さんと、2025年4月20某日、麻布台ヒルズにてイタリアン・ディナーをご一緒させて頂きました。そしてこの機会にキムさんにインタビューさせて頂きました。</p>
<div class="blank-box bb-blue">ディナーに同席して頂いたブーディカ ザ ヴィクトリアスの森戸さんの、私より遥かに精度の高い英語力により、インタビューを助けて頂いたことに感謝申し上げます。</div>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-8" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-8">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">ブルガリの「ブラック」だけを18本使い続けてきた男</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">2011年に香水にハマり、僅か4か月後にクルジャンと会う事になる。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">2011年5月28日、フランシス・クルジャンとの2時間の対話。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2016年、ドミニク・ロピオンに調香を依頼する。</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">日本の香水業界について、そして新作と調香師について。</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">INDULT PARISについて（基本情報）</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">ブルガリの「ブラック」だけを18本使い続けてきた男</span></h2>
<div id="attachment_140903" style="width: 360px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-140903" class="wp-image-140903 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/BULGARI-Black-1998-Spain-X2-e1746919988921.jpg" alt="" width="350" height="477" /><p id="caption-attachment-140903" class="wp-caption-text">今では幻のブルガリ「ブラック」©Bvlgari</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 素晴らしいディナーにご招待頂きありがとうございます。昨年の10月のサロン ド パルファンではじめてお会いして以来の再会となりますが、日本に来られたのは二度目ですか？</span></strong></p>
<p>はい。二度目です。前回は、新宿伊勢丹のサロン ド パルファンに伺った後、レイナ（西條さん）と京都に行きシンペイ（<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lesillage2025/">ルシヤージュ京都</a></span>の米倉さん）と会い、親交を深めました。そのあと、金沢にも行きました。今回は、レイナの故郷である仙台にあるSUKIYAに行き、そのあと、レイナの家族と一緒に青森まで桜を見に行きました。弘前城という日本の武士が住んでいた大きなキャッスルが桜と一緒に見えて、とても感動しました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 温泉にも行かれましたか？</span></strong></p>
<p>はい。私は日本人とよく似ていて、トーカブルなタイプではなく、静かに話すのが好きなタイプです。だから、温泉や静かな日本の田舎の空気にとても安心感を覚えます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 日本で桜を見たいと仰っていたとのことですが、インダルト パリの新作フレグランスは、サクラをテーマにした香り、または日本をテーマにした香りになるのでしょうか？</span></strong></p>
<p>それはよく考えてみないと分からないですが、日本やアジアをテーマにした香りについて興味があります。ちなみにこのあと、京都のルシヤージュさんでイベントをした後、香港のディストリビューターに会う予定です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― キムさんについて聞かせて欲しいのですが、キムさんはフランスのパリに住んでいるということですが、元々はイギリスの方ですか？</span></strong></p>
<p>はい。私はその名の通り、イギリス出身です。しかし幼少期はずっと父親の仕事の都合で、シンガポールやバリ島などアジアの南国で生活していました。だから、私の匂いのルーツはアジアだと思います。トロピカルな香りを嗅ぐと、即座に幼少時代の記憶が呼び覚まされます。</p>
<p>そして、少年期に、ロンドンのボーディングスクールに入りました。正直、なかなか馴染めなかったのですが、私がイギリスの文化を受け入れるようになったのは、ポール・スミスやサヴィル・ロウのスーツなどのファッションからだと思います。今でもジェームズ・ボンドのようなスタイルと時計が好きです。日本に来てすぐに、レイナに一番最初に、素敵な時計屋はどこにあるか？など色々尋ねたほどです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― キムさんをはじめて見た時、スーツの着こなしも抜群でとてもお洒落な方だと思いました。それはそのようなバックグラウンドから来たものなのですね。そして学生時代から、フレグランスもこだわって選ばれていたのですか？</span></strong></p>
<p>いいえ、私のフレグランス・デビューは遅く、しかも最初に出会った香りをずっと使い続けていました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― えっ！一切、浮気せずにですか？</span></strong></p>
<p>（温和な笑みを浮かべながら）はい、ブルガリの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/black/">ブラック</a></span>」という香りをご存知ですか？今は廃盤になっているフレグランスです。私は焦げたゴムのようなドライダウンが好きでこのフレグランスをずっと使い続けていました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">2011年に香水にハマり、僅か4か月後にクルジャンと会う事になる。</span></h2>
<div id="attachment_133044" style="width: 460px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133044" class="wp-image-133044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492.webp" alt="" width="450" height="450" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492.webp 899w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492-768x768.webp 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492-300x300.webp 300w" sizes="(max-width: 450px) 100vw, 450px" /><p id="caption-attachment-133044" class="wp-caption-text">「マナカラ」©INDULT PARIS</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― とても意外です。ではキムさんがフレグランスに興味を持たれたのは、もっと後の事なのですか？</span></strong></p>
<p>私がフレグランスに興味を持ったのは、2011年1月からです。</p>
<p>以前、私はスペインとフランスで仕事をしているうちに美しいフランスの貴族（タンレー城の当主の娘）の女性と出会い、身分違いの結婚をしました。私には4人の子供がいます。3人が息子で、一番下が娘です。色々あって、別れることになったのですが、私は今もパリに住んでおり、元妻とは良好な関係を築いています。ですが妻はフレグランスが好きではなかったので、結婚生活の間、フレグランスにこだわることはありませんでいた。</p>
<p>そんな私がフレグランスに情熱を奪われるようになったのは、18本使い続けていた「ブラック」を買い足そうと、セフォラをはじめとする香水販売店を訪れた時、どの店にも置いていなかったことからでした。そしてネットで検索をかけた時に出てきたのが<span style="color: #ff0000;">Basenotes</span>という香水愛好家の交流サイトでした。</p>
<div class="blank-box bb-blue">一般的にFragranticaは、香水初心者から香水中級者が集まる『メガコミュニティー』のイメージであり、Basenotesは、香水上級者や業界人が議論を交わす『香水業界人コミュニティー』のイメージがあります。</div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― Basenotesとは、Fragranticaよりもマニアックな香水愛好家の交流サイトですよね？</span></strong></p>
<p>そうです。私は元々凝り性なところがあって、ファッションや時計に対してもそうなのですが、徹底的にひとつの事柄について突き詰めたくなるのです。そんな私が、フレグランスに出会い、最初の30日間で60時間ほどかけてBasenotesを徹底的に読み漁り、香るべきフレグランスと、行くべきショップをリストアップし、3日間のフレグランスツアーを組みました。</p>
<p>そして12ヶ所のショップを訪問し、200本以上のボトルの香りを嗅ぎ、22人以上の香水業界人と話す機会を得ました。その結果、7本のフレグランス（合計350ml）と19本目の「ブラック」を購入することになりました。ちなみにそれまで私はブルガリの「ブラック」しかフレグランスを購入したことがありませんでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほどフレグランスに興味をもって、最初の一ヶ月に7本の新しい香りを購入したのですね。そして「マナカラ」と出会ったのですか？</span></strong></p>
<p>はい。ですがその前にフレデリック・マルとセルジュ・ルタンスとメゾン・フランシス・クルジャンいうフレグランス・ブランドに衝撃を受けました。</p>
<p>特に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/vetiver_extraordinaire/">ベチベル エクストラオーディネール</a></span>」と「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/musc-ravageur/">ムスク ラバジュール</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/carnal_flower/">カーナル フラワー</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/muscs-koublai-khan/">ムスククビライカーン</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/chergui/">シェルギイ</a></span>」、キリアンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/straight-to-heaven/">ストレート トゥ ヘブン</a></span>」、ゲランの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tonka_imperiale/">トンカ アンペリアル</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/habit_rouge/">アビルージュ</a></span>」、トム・フォードの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tuscan-leather/">タスカン レザー</a></span>」、ディオールの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/eau-noire/">オー ノワール</a></span>」、イストワール ドゥ パルファンの「<span style="color: #ff0000;">1740 &#8211; マルキ ド サド</span>」に衝撃を受けました。そしてよりフレグランスの世界にハマるようになりました。</p>
<p>それからすぐに「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a></span>」に出会うことになりました。それまで即決で香りを購入しようと決めたことはなかったのですが、まったく聞いたことのないブランドが作ったこの香りをひと嗅ぎして惚れ込み、その場で購入しました。</p>
<p>私がこれまで体感したことのない香りの良さにびっくりして、家に戻ってからウェブで検索してみると、私が好んで購入していたフランシス・クルジャンが調香師である事を知りびっくりしました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">2011年5月28日、フランシス・クルジャンとの2時間の対話。</span></h2>
<div id="attachment_140772" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-140772" class="wp-image-140772 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/1-e1746706157417.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-140772" class="wp-caption-text">パリのニッチフレグランスショップ ©JOVOY Paris</p></div>
<div id="attachment_140773" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-140773" class="wp-image-140773 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/489921770_1118173920337207_1570163137397516025_n-e1746706515571.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-140773" class="wp-caption-text">アルジェ通り5番地にあるメゾン・フランシス・クルジャンのブティック。</p></div>
<div id="attachment_133725" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133725" class="wp-image-133725 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/11/FRANCIS_KURKDJIAN.jpg" alt="" width="400" height="571" /><p id="caption-attachment-133725" class="wp-caption-text">フランシス・クルジャン</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― でははじめてクルジャンさんとお会いしたのは、どのような機会ででしたか？</span></strong></p>
<p>それは、イチ顧客の形でです。</p>
<p>Basenotesで私がパリ在住ということもあり、ニッチ・フレグランスが集まる伝説のショップ、JOVOYで色々な人からフレグランスを購入して欲しいという依頼を受けるようになりました。そしてJOVOYで大量にフレグランスを購入するようになり、VIP扱いされるようになりました。</p>
<p>「マナカラ」を購入した日に、メゾン・フランシス・クルジャンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/aqua-universalis-forte/">アクア ユニヴェルサリス フォルテ</a></span>」の新作発表会の招待状が届いていたことを思い出したのでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それはパリのアルジェ通り5番地にあるメゾン・フランシス・クルジャンのブティックで行われたものですか？</span></strong></p>
<p>はい、そうです。2011年の5月28日のことでした。「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/absolue-pour-le-soir/">アブソリュ プール ル ソワール</a></span>」という香りをご存知ですか？私は当時一年前に発売されていたこの香りにすっかりハマっていました。すごくアニマリックな香りです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 日本未上陸の香りですが、私もパリでこのフレグランスに遭遇し、圧倒され、購入したことを覚えています（この後「アブソリュ プール ル ソワール」の素晴らしさを賞賛する会話が10分ほど続いたのですが、本編から外れるため省略します）。</span></strong></p>
<p>さて、新作発表会のため、私がブティックに到着すると、二人の先客が、それぞれ販売員の接客を受けていました。そして私の所に「何かお手伝いしましょうか？」と物腰の優雅な男性がやって来ました。小柄なのですが、引き締まった肉体に白いシャツでパリっと決めた若々しい男性でした。そうです、この男性こそフランシス・クルジャンでした。</p>
<p>はじめて彼に会えたことに感動した私はバックパックに入れていたクルジャンが調香した「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le_male/">ル マル</a></span>」など3本のフレグランスにサインをお願いしました。</p>
<p>この時、私が持っていた「マナカラ」を見て彼はびっくりしました。そして彼が調香した香りについて2時間に渡り色々話しているうちに、インダルト パリというブランドが近々消滅することを知りました。この時、私はこのブランドを救わねばと、まるで神の啓示を受けたような気分になりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― えっ！このクルジャンさんとの一回目の出会いがきっかけとなり、インダルト パリという消滅する予定のブランドを救済しようと決心したのですか？</span></strong></p>
<p>はい、即決しました。実際の所私はこの時「マナカラ」以外の香りを嗅いだことはありませんでした。ですがクルジャンのそれぞれの香りに対する情熱的な説明を聞いただけで、私には十分でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 本当に不思議な情景ですね。メゾン・フランシス・クルジャンの新作発表会で、クルジャンさんがあなたにインダルト パリのひとつひとつの香りについて情熱的に説明している訳ですから。</span></strong></p>
<p>（茶目っ気のある微笑みを浮かべながら）プレス関係者はそんな私たちを見てかなり戸惑っていたようでした。そして一年半後の2013年に全ての手続きが完了し、私は晴れてインダルト パリのオーナーになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 少し話を整理させてください。ということは2011年1月までブルガリの「ブラック」しかフレグランスについて知らなかったあなたは、わずか5か月後にクルジャンさんとフレグランスについて会話する機会を手にし、彼が手放したブランドを購入することになったということですか？</span></strong></p>
<p>はい、その通りです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごい話ですね！そして2013年からインダルト パリは順調に復活していったのですか？</span></strong></p>
<p>いいえ、ボトルデザインの変更や、ディストリビューターを見つけたりと3年間はとても苦労しました。当初ラッキー・セントとその実店舗であるセントバーでだけ扱われていました。そして2016年にようやく軌道に乗りはじめました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2016年、ドミニク・ロピオンに調香を依頼する。</span></h2>
<div id="attachment_134550" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-134550" class="wp-image-134550 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/o.JcOBe74HqLC-scaled-e1734970163845.jpg" alt="" width="400" height="600" /><p id="caption-attachment-134550" class="wp-caption-text">香りの哲人、調香師界のアリストテレス、ドミニク・ロピオン</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 現在、インダルト パリからは4作品しか発売されていませんが、なぜ商品を増やさなかったのでしょうか？</span></strong></p>
<p>私は商品数をむやみに増やしたいとは思いません。それは私が香水業界の人ではなく、イチ香水マニアからこの業界に参画したところが大きいと思います。私が色々なフレグランスを求めてショップを巡っていた時、明らかに多くの新規参入者が金銭的な利益を最優先に考え、コンセプトさえ良ければ、自社製品は売れると考えていることに気付きました。</p>
<p>よくあるでしょう。香水について語り合うネット・コミュニティーを下に見る姿勢のニッチ・フレグランス・ブランド、「ただ感じなさい」とか言うブランド&#8230;。私はひとつひとつの香りが生まれた背景を大切にしないブランドは認めません。つまり私は今も香水オタクなんです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごく感銘を受けました。つまり新作については慎重に動かれていたということですね。</span></strong></p>
<p>はい、ここで少しインダルトパリの商品リリースについて振り返ってみましょう。まず最初に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/isvaraya/">イスバラヤ</a></span>」からはじまり、2008年にパリのセレクトショップ、コレット限定の「<span style="color: #ff0000;">C-16</span>」とラッキー・セント限定の「<span style="color: #ff0000;">レーヴ アン キュイール（Rêve en Cuir）</span>」が調香されました。ちなみに「レーヴ アン キュイール」は2013年に一度復活し、それを2024年に再解釈したのが「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/cuir404/">キュイール404</a></span>」です。</p>
<p>つまり私が買収した時点でインダルト パリはフランシス・クルジャンによる5つのフレグランスを持っていました。私は最初の3年間、バイヤーの方々からもっともっと商品数を増やさないといけないというアドバイスを受けたのですが、私の考えは当初からひとつでした。</p>
<p>私が香水マニアとして、フレグランスを真剣に集めはじめていた時に、ひと嗅ぎで惚れたそんな奇跡の香りを新しいラインナップに加えたいと考え、「C-16」以外の4作品を『フランシス・クルジャン・コレクション』としました。</p>
<p>そして次に新しい調香師によるコレクションを発表したいと考え、私が愛するフレグランスを沢山作って下さっている<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/dominique_ropion/">ドミニク・ロピオン</a></span>氏にコンタクトを取りました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― あのドミニク・ロピオンさんと実際に会って話されたのですか？</span></strong></p>
<p>はい、頻繁に会いました。実際の所、ドミニクは、当時、スマホやメールアドレスを持ってなかったので、直接会うしかコンタクトする手段はなかったのです。そしてパリでランチやディナーを一緒にすごし、インダルト パリについて打ち合わせしたのですが、最終的に実現しませんでした。</p>
<div id="attachment_140906" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-140906" class="wp-image-140906 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/My-Ju-Ju-1080x945.jpg-e1746930093931.webp" alt="" width="400" height="328" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/My-Ju-Ju-1080x945.jpg-e1746930093931.webp 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/05/My-Ju-Ju-1080x945.jpg-e1746930093931-768x629.webp 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-140906" class="wp-caption-text">「My Ju-Ju」©INDULT PARIS</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― キムさんがクリエイティブ・ディレクターとしてはじめて創造したフレグランスは、2021年の「My Ju-Ju」ですか？</span></strong></p>
<p>はい。ありがたいことに日本の有名な香水業界関係者の方が、<span style="color: #ff0000;">ナタリー・ ファイツァー</span>を紹介してくれたので、彼女に調香を依頼することになりました。ちょうどパンデミックと重なり大変苦労しましたが、なんとか新作をリリースすることが出来ました。この香りが私のはじめての作品となりました。</p>
<p>彼女はエルメスの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/eau-des-merveilles/">オー デ メルヴェイユ</a></span>」などを調香した人です。そしてちょうどこの頃から息子たちが、私のビジネスに本格的に協力してくれるようになりました。以後、ビジネスは右肩上がりで軌道に乗っています。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">ちなみにこの香りは、近々日本で復刻する予定です（そういってキムさんは直々にボトルを採り出し「My Ju-Ju」を私の腕に吹きかけてくれました）。</span></p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">日本の香水業界について、そして新作と調香師について。</span></h2>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― エッシェンス（ヨーロッパ最大級のニッチ・フレグランスの見本市）に参加されたのはいつからですか？</span></strong></p>
<p>2023年からですが、パンデミックが終わっていなかったので、2024年に本格的に出店しました。丁度、Edit（h）さんの隣で出店していて、そしてレイナと出会いました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― インダルト パリ日本初お披露目がサロン ド パルファンだった訳ですが、キムさんも来日され、イベントに参加され、どう感じましたか？</span></strong></p>
<p>私は、世界中のフレグランス・ショップやイベントに興味があったので、2011年以降、凝り性な私はしらみつぶしに見て回りました。素晴らしいものもあれば、そうでないものもありました。そんな世界的な基準から見ても、日本のイベントは熱気があり、お客様のひとつひとつの香りに対する愛と探求心が底なしに深いなと感じました。</p>
<p>そしてカイエデモードさんにインタビューをして欲しいとお願いしたのは、レイナから、カイエデモードさんのエックスやウェブサイトが、サロン ド パルファンでインダルト パリ旋風が起こる原動力となったと聞かされたからでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そう言って頂け、とても光栄です。多くの日本人の皆様と相性が良い調香師フランシス・クルジャンの幻の名香が復活したという話題性により、皆様の心が動いたのだと感じています。ところで、二度に渡る来日の中で、お会いして最も刺激を受けた香水業界人は誰でしたか？</span></strong></p>
<p>う～ん。（しばらく考えた上で）やはりシンペイだろう。彼は京都で私がいまでかつて見たことのないほど素晴らしいフレグランスのセレクト・ショップを誕生させました。世界的に見てもこのショップは快挙であり、奇跡的です。スタッフの方々もとても優秀でビックリしました。</p>
<p>そして何よりも彼らは情熱的だと感じました。私はシンペイのために何か出来ることはないかと尋ねました？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほど、だからこそ都内のどの場所でもなくルシヤージュ京都さんがインダルト パリを常設で取り扱う第一号の店舗となったのですね。ところで、何か出来る事ということは、かつてインダルト パリがラッキー・セントやコレット限定の香りを生み出したように、キムさんと米倉さんと世界的な調香師がコラボした限定フレグランスが生まれる可能性があるということでしょうか？</span></strong></p>
<p>少なくとも、私は前向きに考えています。</p>
<p>そしてもう一人私が感銘を受けている日本の香水業界人がいます。それはケンタロウ（ÉDIT(h) の葛和さん）です。彼は情熱的で誠実で、勉強熱心だ。シンペイとケンタロウがこれからの日本の香水業界を引っ張っていくだろう。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― たとえば今、最も注目している調香師は誰ですか？</span></strong></p>
<p>そうですね。さっき麻布台ヒルズの中にあるNOSE SHOPという素敵なフレグランス・ショップでフレグランスを一本購入したのですが、私はこの調香師が大好きです。<span style="color: #ff0000;">クエンティン・ビスク</span>です。彼こそが「<span style="color: #ff0000;">ネクスト・クルジャン</span>」だと考えています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほど。もし彼がインダルト パリのフレグランスを調香するなら、どのような香りを作ってもらいたいと考えますか？</span></strong></p>
<p>パティシエが監修するスイーツの香りに今興味があります。いずれにしてもインダルト パリは、派手で分かりやすい香りよりも〝<span style="color: #ff0000;">クワイエット・ラグジュアリー</span>〟をテーマに次の香りは生み出していきたいと考えています。</p>
<p>そうだ！最後に面白いアドバイスをこの記事を読んでくれている読者の皆様にお伝えしよう。「ティオタ」は、純粋なバニラの香りなので、どんな香りともレイヤードの相性が抜群なんだ。</p>
<p>例えばストロベリーの香りと一緒に使えば、そのストロベリーの香りの種類により、ショートケーキにもシェイクにもミルフィーユにもなり、バラの香りと使えばマカロンになる遊び心を擽るフレグランスなんだ。そして私が発見した最高の組み合わせがキリアンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/angels_share/">エンジェルズ シェア</a></span>」との組み合わせです。</p>
<p>とにかくこの組み合わせを一度試して欲しい。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">INDULT PARISについて（基本情報）</span></h2>
<p>2009年に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/maison-francis-kurkdjian/">メゾン フランシス クルジャン</a></span>」を創業する3年前にあたる2006年4月9日に、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/francis_kurkdjian/"><span style="text-decoration: underline;">フランシス・クルジャン</span></a></span>が、<span style="color: #ff0000;">ジュリアン・マセリ</span>と共に<span style="color: #ff0000;">インダルト パリ</span>を設立しました（2007年1月より香水販売は開始された）。</p>
<p>ブランド名はラテン語の〝Indultum=恩恵〟に由来し、フランス国王またはローマ法王が高貴な個人に与える特権を意味します。それぞれ999本限定の生産数の3種類の香りからはじまりました。</p>
<p>2010年すっかり衰退しつつあったこのブランドをクルジャンから譲り受けた<span style="color: #ff0000;">キム・チャールズ</span>により、2013年、ブランドは復活し、2024年10月〝天国にいちばん近い純粋なバニラの香り〟と世界中で今もSNSで話題になり続けている香り「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a></span>」と共に、日本に初上陸を果たしたのでした。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://houonsyashop.com/">オンライン・ショップ</a></span></span></p>
<p class="box"><span style="font-size: 14pt;">全作品</span></p>
<p><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/isvaraya/">イスバラヤ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/cuir404/">キュイール404</a>（2008→2024）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">140506</post-id>	</item>
		<item>
		<title>【インダルト パリ 特集記事第二弾】いち香水販売員が、わずか半年で起こした奇跡</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/indult-paris-interview2/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 29 Jan 2025 03:03:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
		<category><![CDATA[インダルト・パリ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=135388</guid>

					<description><![CDATA[【インダルトパリ PART2】 新しい香水界の希望の星・西條さん 2025年、香水販売の現場で頑張っている皆様にお伝えしたいこと 2024年新年を迎え、いち香水販売員だった二人の女性は、日本に新しい香水をもたらすべく、夢 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">【インダルトパリ PART2】<br />
新しい香水界の希望の星・西條さん<br />
2025年、香水販売の現場で頑張っている皆様にお伝えしたいこと</span></p>
<div id="attachment_133044" style="width: 460px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133044" class="wp-image-133044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492.webp" alt="" width="450" height="450" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492.webp 899w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492-768x768.webp 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492-300x300.webp 300w" sizes="(max-width: 450px) 100vw, 450px" /><p id="caption-attachment-133044" class="wp-caption-text">©Indult Paris</p></div>
<p><strong>2024年新年を迎え、いち香水販売員だった二人の女性は、日本に新しい香水をもたらすべく、夢と野望に燃えていました。そして早春、ミラノに飛びました。一年後、見事その夢を叶え、ふたたび早春、ミラノに飛びます。次は、日本の香水業界を夢と希望で満たすために。</strong></p>
<p>日本で空前絶後の香水ブームが起こったのは、2020年3月から2023年5月にかけての新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックの間、おうち時間が長くなったことがきっかけでした。この時期、人々は、香水をモテるためにではなく、自分の心を豊かにするために使うようになりました。</p>
<p>実は、香水ブームは、同じ時期に世界的なブームとなっていました。そんな流れの中、世界中で沢山のニッチ・フレグランス・ブランドが生まれ、ラグジュアリー・ブランドも高級フレグランス・ラインを作ることになりました。</p>
<p>そしてパンデミックが完全に明けた2023年10月のサロンドパルファンを皮切りに、日本全国でたくさんの香水ポップアップイベントが行われるようになりました。</p>
<p>今では堰を切ったように、たくさんのニッチ・フレグランスとラグジュアリー・ブランドの高級フレグランスが日本に到来しています。そんな中、史上空前とも言える人数の、香水販売員または、ラグジュアリー・ブランドの中で、フレグランスを併せて販売できるスタッフが求められる時代がやって来ました。</p>
<p>日本の香水ブームは、2025年に入り、一時的なブームとして鎮静化していくのか、日本の香水文化が豊かになる礎となるのか、今年の香水業界の動きで全てが決まることでしょう。</p>
<p>さて、香水業界の影響力は、『企業からの時代』から、『個からの時代』に移行しています。その先鞭をつけたのは、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lesillage2025/">ルシヤージュ京都</a></span>の米倉さんなのですが、その後に、<a rel="noopener" target="_blank" href="https://arteau.jp/">ART EAU</a>の白石さんや<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/edit/">EDIT（h）</a></span>の葛和さん、調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/parfum-satori/">大沢さとり</a></span>さんといった方々が、業界を引っ張っていく存在として頭角を現しています。</p>
<p>その流れで、新しい香水界の希望の星として、彗星の如く現れたのが、いち香水販売員が、ミラノに飛び、香水販売代理店になる〝奇跡〟を成し遂げた西條さんと原さんです。</p>
<div class="blank-box bb-red">インダルトパリの日本販売総代理店の共同経営者の西條さんについて、私の第一印象は、帰国子女のニュースキャスターのような話し方をされる方だという印象でした。いつも笑顔で、彼女がいるだけでぱっと周りが明るくなる存在。後は、超一流の香水知識を持ちながら、新しいことを知ると一生懸命メモを取られる真面目な方。そしてもうひとつ、とにかくお客様に愛されている方、いいや、ちょっと違うな。より正確に表現するなら、人間として慕われている人。</div>
<p>昨年10月から12月にかけて東京・伊勢丹新宿店を皮切りに、名古屋栄三越、京都伊勢丹、仙台三越で開催された、日本最大の香りの祭典サロンドパルファンにおいて、大いなるセンセーションを巻き起こしたニッチ・フレグランス・ブランド「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-all/">インダルト パリ</a></span>」。</p>
<p>2024年12月に公開した西條さんへの独占<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-interview/"><span style="color: #ff0000;"><span style="text-decoration: underline;">インタビュー</span></span></a>が、業界内だけでなく、香水を愛し、香水に関わる仕事をしていきたいという人々にとっても大いなる反響を与えることになりました。</p>
<p>そこで2025年1月に、彼女にサロンドパルファンを終えた後の現状についてお聞きすることにしました。香水に対する愛が深まり、香水業界で働きたいと考えておられる老若男女の皆様、現在、香水業界で働いているが、自分がいる環境に不安を感じている皆様に、西條さんのインタビューから、元気とヒントを得て頂ければ幸いです。</p>
<p>2025年2月18日、現在エッシェンス（ヨーロッパ最大級のニッチ・フレグランスの見本市）のためミラノにおられる御多忙な中、記事の最終確認をして頂きました。下の写真は、西條さんが送って下さったミラノの写真です。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-136576 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/01/01-e1739980993293.jpg" alt="" width="300" height="400" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-136577" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/01/0.jpg" alt="" width="300" height="400" /></p>
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<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-interview/" title="【インダルト パリ】いち香水販売員が、ミラノに飛び、香水販売代理店になる〝奇跡〟のはじまり。" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="160" height="99" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/BANNER_6c598dcb-ab45-4b32-98fa-88ff7760d7c6_1233x640-1-e1754997285323-320x198.webp" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/BANNER_6c598dcb-ab45-4b32-98fa-88ff7760d7c6_1233x640-1-e1754997285323-320x198.webp 320w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/BANNER_6c598dcb-ab45-4b32-98fa-88ff7760d7c6_1233x640-1-e1754997285323-240x148.webp 240w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/BANNER_6c598dcb-ab45-4b32-98fa-88ff7760d7c6_1233x640-1-e1754997285323-640x396.webp 640w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【インダルト パリ】いち香水販売員が、ミラノに飛び、香水販売代理店になる〝奇跡〟のはじまり。</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">2024年、香水販売の仕事をしている二人の女性は、資金がそれほどない状態で、ミラノに飛び、新しい香水を日本に持ってくるという途方もない「夢」の実現に立ち向かっていた。</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://cahiersdemode.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">cahiersdemode.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2026.03.01</div></div></div></div></a>
</div>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-10" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-10">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">インダルト パリから『日本限定の香り』が誕生するかもしれない。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">インダルト パリ取り扱い一号店は、ルシヤージュ京都。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">2025年の日本の香水業界のキーワードは『ご縁と目的と情熱』。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">インダルト パリについて（基本情報）</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">インダルト パリから『日本限定の香り』が誕生するかもしれない。</span></h2>
<div id="attachment_133269" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133269" class="wp-image-133269 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/manufacturer_page_img_130-1-e1730078149977.jpg" alt="" width="500" height="431" /><p id="caption-attachment-133269" class="wp-caption-text">©Indult Paris</p></div>
<div id="attachment_143482" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-143482" class="wp-image-143482 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/157595-3-0cf035c43621f78af38120301791dfb2-1450x1694-1-e1754996866267.webp" alt="" width="400" height="467" /><p id="caption-attachment-143482" class="wp-caption-text">西條 伶菜さん ©芳恩舎</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 西條さん、あけましておめでとうございます。去年の同じ時期には、すでに3月のミラノ行きが決定し、ディストリビューターとして、いち香水販売員からキャリアアップする夢と野望に燃えていたと思うのですが、今はどのような心持ちでしょうか？</span></strong></p>
<p>あけましておめでとうございます。実は、今年も2月にミラノに行くのです。それは兎も角としまして、長いようで短い一年でした。ずっと私が店頭でご案内してきたメゾン・フランシス・クルジャン。その調香師であるフランシス・クルジャンが若き日に作った「インダルト パリ」と出会えたことは、本当に運命的でした。そして10月のサロンドパルファンで日本初上陸を無事果たし、お陰様で予想を大幅に越える反響をいただいております。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― さっそく驚かされました。今年の2月にふたたびミラノに行かれるということですが、エッシェンス（ヨーロッパ最大級のニッチ・フレグランスの見本市）に行かれるのでしょうか？</span></strong></p>
<p>はい。新しい出会いを求めてふたたび行きます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 相変わらず、行動の早い方です。</span></strong></p>
<p>そしてもう一つ、インダルト パリのオーナーのキム（・チャールズ）が、ヨーロッパの香水業界で、日本市場が好調だと話して下さり、何人かのニッチ・フレグランス・ブランドの関係者の方々を紹介して頂く予定です。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごいですね！キムさんはとても魅力的な方ですよね。私も少しだけお話しさせて頂いたのですが、どんな事に対しても好奇心旺盛な、永遠の少年のような心をお持ちの方ですね。</span></strong></p>
<p>はい、キムとは、共同経営者の原さんと一緒に、伊勢丹新宿のサロンドパルファンが終わった後、京都や金沢など日本各地をアテンドさせて頂いたんですけど、すっかり日本文化が気に入られたようでした。その後、インダルト パリが日本でとても売れていることもあるのですが、日本限定のフレグランスのようなものを作りたいねという話をしています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 日本限定のフレグランスということは、ルシヤージュさんでしか購入できない『京都限定の香り』が誕生するかもしれないということですよね？ルラボの「シティ エクスクルーシブ」のようで、とても興味深いです。</span></strong></p>
<p>キムは、一流調香師の人脈も豊富な人なので、フランシス・クルジャンに匹敵する、有名調香師にお願いしようという話になっています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― クルジャンにまたお願いしないのですか？</span></strong></p>
<p><span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all_about_christian_dior/">ディオール</a></span>の専属調香師ですから&#8230;</p>
<p>まだ現実化するかはわかりませんが。今、日本人に愛されている香水を作っている人。例えば「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lazy_sunday_morning/">レイジー サンデー モーニング</a></span>」や「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lost-cherry/">ロストチェリー</a></span>」を調香した<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/louise_turner/">ルイーズ・ターナー</a></span>さんや、私が大好きなクエンティン・ビスクさんにお願いできればいいなと話しています。</p>
<p>あとエルメスの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/eau-des-merveilles/">オー デ メルヴェイユ</a></span>」を調香した<span style="color: #ff0000;">ナタリー・ ファイツァー</span>が三年かけて2021年に生み出した「<span style="color: #ff0000;">My Ju-Ju</span>」の復刻も計画されてます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― インダルト パリさんの五番目の香り「My Ju-Ju」の復刻楽しみです。</span></strong></p>
<p>バニラとコーヒーがうっとりするほど美しく匂い立つホワイトフローラルの香りなんですよ。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">インダルト パリ取り扱い一号店は、ルシヤージュ京都。</span></h2>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2025年1月25日に、インダルト パリのオンラインショップが、ついにオープンしましたね。</span></strong></p>
<p>はい。当初は去年の12月5日で予定していたのですが、嬉しい悲鳴なのですが、商品の確保が出来ませんでしたので、1月までずれ込んでしまいました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― さらに、その一週間前から、はじめて店舗でインダルト パリの香水がレギュラー販売されることになりました。その店舗がルシヤージュ京都さんであるのは、西條さんにとって良き先輩である米倉さんとの信頼関係から生まれたことなのですか？</span></strong></p>
<p>信頼関係もありますが、米倉さんはブランドの精神を大切にして下さる方です。ブランドに対する敬意からその情熱が伝わりお客様に適切にお伝えできる方だと思っています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほど、そして米倉さんはインダルト パリを、去年12月にリニューアルされたばかりの町屋スタイルの店舗で扱ってみたいと思ってくださったのですね。</span></strong></p>
<p>はい。丁度、新宿伊勢丹のサロンドパルファンが終わった後、キムをお連れして、ルシヤージュ京都さんを訪問したんです。その時はまだ旧店舗だったのですが、ヨーロッパの香水ショップを端から端まで知り尽くしているキムが、米倉さんの人柄と情熱、お店の雰囲気に感動しておられたのです。その時に、他に何箇所かお店にご挨拶させて頂いたのですが、一番最初に取り扱いして頂きたいお店はココしかない！と話していたのです。<span style="color: #ff0000;">そしてキムは「シンペイのために何かインダルトパリができる事はないか」と米倉さんを気遣う様子さえ見受けられました</span>。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして念願が叶えられたわけですね。数年前までは、お客様として来店されていたお店で、ご自身が扱われるフレグランス・ブランドを取り扱って頂けることは、感慨深いものがありますよね？</span></strong></p>
<p>ホントに！インダルト パリの香りを、米倉さんと二人のスタッフの方々がどのようにご案内して下さるかとても楽しみなんです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ルシヤージュ京都さんの二人のスタッフの方々は、それぞれがブルーベルとNose Shopのトップオブトップと呼ばれた凄い方ですよね。ちなみに、新しくなったルシヤージュさんには伺われましたか？</span></strong></p>
<p>はい。去年12月6日の内覧会に招待頂いて、お昼に伺わせて頂きました。いまだかつて存在しない町屋の雰囲気にただただ圧倒されました。カイエデモードさんも内覧会に行かれたのですよね？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― はい。夜にお伺いしました。リナーリのナターリアさんやＲフレグランスの村井さん、そして梅田阪急の方が来ておられました。私も西條さんと同じで心から圧倒されました。私の印象は、八重洲のシャングリ・ラのようなラグジュアリーな空間だなと感じました。活けられた花もある本物志向の和空間の中で、坪庭までしっかりあって、なぜかジヴェルニーにあるモネの庭を思い出しました。それほど静謐な美しい空気が流れている空間なのです。日本の香水文化は、ルシヤージュさんによって、新たなる扉を開かれたのだなと感じました。</span></strong></p>
<p>本当！私も、このような空間が誕生したことにより、お客様の香水との向き合い方も変わっていくような、さらに言うと、販売員にとっても自分の職業に誇りが持てるような環境が誕生した瞬間だと感じました。</p>
<p>そうそう、元々私の顧客様だった方も、スタッフ（東京のイベントで参加されている男性の方）としてその場におられて、本当に生き生きと輝いておられたので、私までとても嬉しくなりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">2025年の日本の香水業界のキーワードは『ご縁と目的と情熱』。</span></h2>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ルシヤージュ京都さんだけでなく、今年の春は、ラルチザン、フエギア、ヴァン・クリーフ＆アーペル、新しいフレグランス・セレクトショップなど東京・大阪でたくさんの新店舗が誕生していくようです。つまりプロフェッショナルとして香水販売の仕事の重要性が増していきそうですよね？</span></strong></p>
<p>はい。ただ黙々とムエットに香りを吹きかけて、自分で選んでという風に売ればいい仕事ではなく、香水初心者のお客様には、丁寧に香りを使う喜びをお伝えし、香水愛好家のお客様には、その愛について共感し合い、ワクワク感をもって、香りを選んで頂けるような接客をしていきたい！と考える新しい香水販売員さんが増えていくと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そう言えば、元々西條さんの顧客さんで、西條さんの接客に憧れて香水販売員になられた先程の方が、私にこう仰ったことがあるんです。</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">「ファッションと香水が好きで、学生時代に、都内で、香水を購入する時、ずっと販売員さんの仕事は、香りをムエットに吹きかけて無言で立っていることだと思っていました。ですが、西條さんの接客を受けて、心の底からびっくりしました。心と心が通じ合うような感覚を得ることが出来たからです。そして西條さんと一緒に選んだ香水が、自分にとってとてもスペシャルなものであることに気づき、私もこの仕事をしたいと考えたのです」と。</span></strong></p>
<p>そのように考えて下さっていたのですね。とても嬉しいです！</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― あの方は、通常、伊勢丹新宿のリナーリさんで働かれているのですが、ルシヤージュ京都さんが東京で行われるポップアップイベントには、必ずおられて、彼を目当てに、来客されるお客様も沢山いると聞き及んでいます。</span></strong></p>
<p>そうですよね！新しい香水界の希望の星ですよね！</p>
<p>私はお客様と香りと全く関係のない話をよくするのですが、フレグランスの販売のスペシャルなところは、商品のご案内だけでなく、お客様のパーソナルな部分を垣間見ることができる事だと思います。私が何かを購入する時も商売としてだけではなく、<span style="color: #ff0000;">心と心で結びつく瞬間に喜びを感じられる販売員さんから購入したものは、もっと尊く感じられますものね。</span></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― だからこそ接客スペースが大切なのですね。一昔前は、商売的に、スタッフの役割を代替えがきくようにするために「あなたの感性で選んでください」というスタンスが香水販売の常套文句で使われてきましたが、まともなレストランでワインを自分で選んでくださいとは言わないですよね&#8230;</span></strong></p>
<p>（間を置かずに）そうなんです。私がかつてルシヤージュさんで椅子に座って、米倉さんからとても丁寧な接客を受けた時に感じたように、嗅覚は、色々な知識を知り、積み重ねて、鍛え上げられていくものだと思うのです。調香師の方々も、感覚でフレグランスを作ってはいないでしょうから。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ルイ・ヴィトンの某店舗のフレグランス・マネージャーの方も部下と共に、ルシヤージュさんの伊勢丹新宿ポップアップに伺い、その香水案内を体験し、自分たちの接客姿勢に取り入れていこうと熱心に動かれています。エルメスやカルティエはまだまだですが、一流ブランドのフレグランスとの向き合い方が急速に変わりつつあるように思います。</span></strong></p>
<p>と言いますと？</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 定期的に顧客様に来客を案内することが出来る唯一のラグジュアリー・アイテム。</span></strong></p>
<p>なるほど！高価な商品しか置いていないラグジュアリー・ブランドにとって、定期的な来客をして頂くことは、大切なことですよね。「新しいバッグが出ました」とはご案内しにくいですが、「新しいフレグランスが出たので遊びに来てくださいね」とご案内するのは、お互いに気安さが生まれますよね。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして、新しい高級品やジュエリーが、ゆるやかに案内されるきっかけが生み出されるのです。ラグジュアリー・フレグランスは、まさにブランドからの招待状＝アンバサダーとしての役割をもっともっと果たしていくだろうと考えられています。もちろん、そのためには、スタッフがフレグランスを通して、ブランドの精神をストーリーシェアする能力を高めないといけないのですが。</span></strong></p>
<p>そうですよね。私もラグジュアリー・ブランドにとってフレグランスはとても相性の良いものだと思います。まずは、ブティックの空間を堪能し、一本フレグランスを選んでいく過程で、そのブランドで働く販売員の方のブランドを代表するものとしての佇まいに憧れ、今度はバッグやジュエリーを購入したい！と考えるわけですから。つまりフレグランスはブランドの精神をお伝えしやすい商品だと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なぜこのようなお話をお伝えしたかと言いますと、フレグランスに対するお客様の向き合い方は、変化しており、一部のラグジュアリー・ブランドはその変化を敏感に察知しているという事をお伝えしたかったからです。つまり、フレグランスを購入するプロセスを楽しむ〝香りのコト消費〟の傾向が高まりつつあるように思えます。</span></strong></p>
<p>私もそれは強く感じます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そんな中で、香水販売員として頑張っている皆様にとって、これから重要なことは何だと思いますか？</span></strong></p>
<p>私は、ご縁と目的と情熱だと思います。カイエデモードさんとの縁もそうなのですが、香水業界の色々な人との出会いなくして、道は開いていかないと思います。そして目的です。どうしたいのか、どうなりたいのか。そんなに大きい目的を持つ必要はありません。ただ明確にビジョンを持つこととその目的を果たすための情熱を絶やさない事だと思います。「香水が大好き！」それも立派な情熱ですよね。順番は情熱が先でも後から全てはついてきます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 一方で、老舗の香水販売代理店や人気のある香水ブランドで働いている方の多くは、安い給与と重労働に打ちのめされて、生気を失っているようにも感じます。インバウンドの対応で忙しい店舗だと、接客というよりも、マラソンを走ってるような感覚になってしまうでしょうから。</span></strong></p>
<p>香水販売も二極化していくべきでしょうね。お決まりのものをご購入される方と、しっかりと説明を受けたい方という風にです。お客様にあわせて、軽く接客する人とスペシャリストの人という風に、給与を変えていくと、香水業界はより遣り甲斐のある環境に変わっていくと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 香水を販売することは、プロフェッショナルなことだという意識が、各企業に広がっていくと、香水販売を取り巻く環境がしっかりと整備されていくのでしょうね。このことを教えてくださったのが、ルシヤージュ京都さんだと私は思います。</span></strong></p>
<p>ルシヤージュ京都の米倉さんの下に、二人の素晴らしいスペシャリストの方々が集まったのも、会社の垣根を越えた、交流があったからこそだと私は考えます。そのような交流は、フレグランスに対する知識も深めていきますし、一石二鳥ですよね。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 井の中の蛙の如く、ウジウジやっていても何も変わらないという事ですよね。つまり2025年、香水販売員をしている人々、または香水業界で働きたいと考えている人々にとって、〝ご縁と目的と情熱〟が大切だという事ですよね。</span></strong></p>
<p>良き先生を見つけると、自然に、香水業界において自分が出来ることの可能性は広がっていくと思います。まだまだ狭い業界なので横のつながりを大切にしながら販売員にとってもお客様にとっても良い環境が作られていく事を願っています。より多くの方々に香水の楽しみ方がお伝えできればと思います。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">インダルト パリについて（基本情報）</span></h2>
<div id="attachment_133725" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133725" class="wp-image-133725 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/11/FRANCIS_KURKDJIAN.jpg" alt="" width="400" height="571" /><p id="caption-attachment-133725" class="wp-caption-text">フランシス・クルジャン</p></div>
<p>2009年に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/maison-francis-kurkdjian/">メゾン フランシス クルジャン</a></span>」を創業する3年前にあたる2006年4月9日に、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/francis_kurkdjian/"><span style="text-decoration: underline;">フランシス・クルジャン</span></a></span>が、<span style="color: #ff0000;">ジュリアン・マセリ</span>と共に<span style="color: #ff0000;">インダルト パリ</span>を設立しました（2007年1月より香水販売は開始された）。</p>
<p>ブランド名はラテン語の〝Indultum=恩恵〟に由来し、フランス国王またはローマ法王が高貴な個人に与える特権を意味します。それぞれ999本限定の生産数の3種類の香りからはじまりました。</p>
<p>2010年すっかり衰退しつつあったこのブランドをクルジャンから譲り受けた<span style="color: #ff0000;">キム・チャールズ</span>により、2013年、ブランドは復活し、2024年10月〝天国にいちばん近い純粋なバニラの香り〟と世界中で今もSNSで話題になり続けている香り「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a></span>」と共に、日本に初上陸を果たしたのでした。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://houonsyashop.com/">オンライン・ショップ</a></span></span></p>
<p class="box"><span style="font-size: 14pt;">全作品</span></p>
<p><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/isvaraya/">イスバラヤ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/cuir404/">キュイール404</a>（2008→2024）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/my-ju-ju/">マイ ジュジュ</a>（2021）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
		<post-id xmlns="com-wordpress:feed-additions:1">135388</post-id>	</item>
		<item>
		<title>【インダルト パリ】いち香水販売員が、ミラノに飛び、香水販売代理店になる〝奇跡〟のはじまり。</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/indult-paris-interview/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Dec 2024 06:04:52 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
		<category><![CDATA[インダルト・パリ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=134013</guid>

					<description><![CDATA[【インダルトパリ】香水業界での、正しい革命の起こし方 2024年、いち香水販売員として香水販売の仕事をしている二人の女性は、資金がそれほどない状態で、ミラノに飛び、新しい香水を日本に持ってくるという途方もない「夢」の実現 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">【インダルトパリ】香水業界での、正しい革命の起こし方</span></p>
<div id="attachment_133044" style="width: 460px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133044" class="wp-image-133044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492.webp" alt="" width="450" height="450" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492.webp 899w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492-768x768.webp 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/IMG-9492-300x300.webp 300w" sizes="(max-width: 450px) 100vw, 450px" /><p id="caption-attachment-133044" class="wp-caption-text">©Indult Paris</p></div>
<p><strong>2024年、いち香水販売員として香水販売の仕事をしている二人の女性は、資金がそれほどない状態で、ミラノに飛び、新しい香水を日本に持ってくるという途方もない「夢」の実現に立ち向かっていた。</strong></p>
<p>今年10月16日から21日にかけて伊勢丹新宿店で開催されたサロンドパルファン。今年で12回目となる、日本最大の香りの祭典において、ひとつの〝<span style="color: #ff0000;">奇跡</span>〟が話題になりました。</p>
<p>それは元々伊勢丹新宿でいち香水販売員として働いていた二人の女性が、世界的なニッチ・フレグランス・ブランドの日本販売総代理店として、凱旋出店したことでした。かつて2018年に米倉さんが一人で<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lesillage/">ル シヤージュ 京都</a></span>をオープンし、2019年のサロンドパルファンで初出店を果たした時のように、今、香水業界で頑張っている人々に希望を与える〝新しい奇跡〟が起こった瞬間でした。</p>
<p>このブランドの名を「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-all/">インダルト パリ</a></span>」と申します。（私も知らなかったのですが）このブランドの創業者のひとりは、現<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all_about_christian_dior/">ディオール</a></span>の二代目調香師<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/francis_kurkdjian/">フランシス・クルジャン</a></span>でした。彼が<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/maison-francis-kurkdjian/">メゾン フランシス クルジャン</a></span>を、2009年に創業する前にこのプロジェクトに参加していたのでした。</p>
<div id="attachment_134138" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-134138" class="wp-image-134138 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/modif_f6896d8f-e5a5-4a94-88de-a582e925acfd_1139x640-e1733443187360.webp" alt="" width="500" height="320" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/modif_f6896d8f-e5a5-4a94-88de-a582e925acfd_1139x640-e1733443187360.webp 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/modif_f6896d8f-e5a5-4a94-88de-a582e925acfd_1139x640-e1733443187360-768x492.webp 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-134138" class="wp-caption-text">©Indult Paris</p></div>
<p>この時に発売されたいくつかの香り（特に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a></span>」）は、SNS上で欧米の香水愛好家を通じてバズっています。この日本に一度たりとも上陸したことのないブランドが初上陸を果たしました。</p>
<p>2006年と言えば、1995年に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le_male/">ル マル</a></span>」で衝撃的なデビューを果たしたクルジャンが、約10年間のスランプを経て、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/ma-sillage-de-la-reine/">マリー・アントワネットの香水</a></span>で、復活を果たし、その勢いに乗り、飛躍していく時期でした。</p>
<p>現在、フランシス・クルジャンは、ディオールの二代目調香師として、香水にさほど興味のない人々に対しても知名度を高めている、日本で一番有名な調香師です。その彼の創作意欲がひとつのピークに達していたこの時期に生み出した〝幻の香り〟を、絶妙なタイミングで、日本に初上陸させた、日本販売代理店（ディストリビューター）となった御二人に対して強い興味が湧きました。</p>
<p>香り自体について、調べれば調べるほど素晴らしいことは分かりました。しかし、何よりもそれ以上に、何年も、伊勢丹新宿のフレグランスコーナーで、チーフでも何のタイトルがある訳でもなく、ヒラの香水販売員をしていた御二人が、どのようにしてこんな〝奇跡〟を起こしたかが気になりました。</p>
<p>この記事は、現役で香水販売に従事する人や香水販売員の仕事に興味を持っている人、香水が好きで好きでたまらない人が、これからはもっともっと香水業界で革命を起こしていけるという事について知って頂きたいという思いを込めて書かれたものです。尚、インダルト パリの素晴らしさについて詳しく知りたい方は、『<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-all/">インダルト パリ香水聖典</a></span>』をお読み頂ければ幸いです。</p>
<p>以下のインタビューは、カイエデモードの最高責任者が、インダルト パリの日本販売正規代理店のアトリエ センソと芳恩舎において、マネジメント及び接客を行っておられる共同経営者の<span style="color: #ff0000;">西條 伶菜さん</span>に行ったものです。</p>
<div class="blank-box bb-red">私が一番知りたかったこと。それは如何にしていち香水販売員が、このような下剋上をおこすことが出来たのかということです。</div>
<p>ちなみに西條さんとは、2022年夏に彼女が新宿伊勢丹のフレグランスコーナーでブルーベルのラウンダー（一ヶ所ではなく色々なブルーベルのカウンターで接客する販売員。説明する商品が多岐に渡るため、より高度な香水知識が求められる）として活躍しておられた時に、同僚の方からご紹介頂き、知り合うようになりました。</p>
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<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/indult-paris-interview2/" title="【インダルト パリ 特集記事第二弾】いち香水販売員が、わずか半年で起こした奇跡" class="blogcard-wrap internal-blogcard-wrap a-wrap cf"><div class="blogcard internal-blogcard ib-left cf"><div class="blogcard-label internal-blogcard-label"><span class="fa"></span></div><figure class="blogcard-thumbnail internal-blogcard-thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" width="160" height="99" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/01/Indultparis-320x198.jpg" class="blogcard-thumb-image internal-blogcard-thumb-image wp-post-image" alt="" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/01/Indultparis-320x198.jpg 320w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/01/Indultparis-240x148.jpg 240w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/01/Indultparis-640x396.jpg 640w" sizes="(max-width: 160px) 100vw, 160px" /></figure><div class="blogcard-content internal-blogcard-content"><div class="blogcard-title internal-blogcard-title">【インダルト パリ 特集記事第二弾】いち香水販売員が、わずか半年で起こした奇跡</div><div class="blogcard-snippet internal-blogcard-snippet">2024年新年を迎え、いち香水販売員だった二人の女性は、日本に新しい香水をもたらすべく、夢と野望に燃えていました。そして早春、ミラノに飛びました。一年後、見事その夢を叶え、ふたたび早春、ミラノに飛びま...</div></div><div class="blogcard-footer internal-blogcard-footer cf"><div class="blogcard-site internal-blogcard-site"><div class="blogcard-favicon internal-blogcard-favicon"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=https://cahiersdemode.com" alt="" class="blogcard-favicon-image internal-blogcard-favicon-image" width="16" height="16" /></div><div class="blogcard-domain internal-blogcard-domain">cahiersdemode.com</div></div><div class="blogcard-date internal-blogcard-date"><div class="blogcard-post-date internal-blogcard-post-date">2026.03.01</div></div></div></div></a>
</div>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-12" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-12">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">いち香水販売員が、突然ミラノに行く！</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">インダルト パリとの出会いについて</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">どのようにして人は、香水と深く関わる人生を望むようになるのか？</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">香水販売員からキャリアアップする人の考え方</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">インダルトパリについて（基本情報）</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">いち香水販売員が、突然ミラノに行く！</span></h2>
<div id="attachment_133269" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133269" class="wp-image-133269 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/10/manufacturer_page_img_130-1-e1730078149977.jpg" alt="" width="500" height="431" /><p id="caption-attachment-133269" class="wp-caption-text">©Indult Paris</p></div>
<div id="attachment_143482" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-143482" class="wp-image-143482 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/12/157595-3-0cf035c43621f78af38120301791dfb2-1450x1694-1-e1754996866267.webp" alt="" width="400" height="467" /><p id="caption-attachment-143482" class="wp-caption-text">西條 伶菜さん ©芳恩舎</p></div>
<div class="blank-box bb-red">西條さんについて、私の第一印象は、帰国子女のニュースキャスターのような話し方をされる方だという印象でした。いつも笑顔で、彼女がいるだけでぱっと周りが明るくなる存在。後は、超一流の香水知識を持ちながら、新しいことを知ると一生懸命メモを取られる真面目な方。そしてもうひとつ、とにかくお客様に愛されている方、いいや、ちょっと違うな。より正確に表現するなら、人間として慕われている人。</div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― インダルト パリは、2024年10月16日に伊勢丹新宿で開催されたサロンドパルファンから日本初上陸したのですが、名古屋、京都を経て、12月5日の仙台まで行われたその反響はどうでしたか？</span></strong></p>
<p>伊勢丹新宿から、びっくりするほど反響が良かったです。サロンドパルファン開催前から、すでに伊勢丹新宿に問い合わせが殺到していたので、ほっと胸を撫でおろしました。本当に、販売代理店になってから、ずっと上手くいくだろうか？ブースにお客様が来て下さるだろうか？ということばかり心配していたので、お客様に感謝しかないです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それは本当に良かったです&#8230;</span></strong></p>
<p>（私の言葉を遮るように）カイエデモードさんのエックスのポストの影響はかなり大きかったと思います。お客様が情報を得るツールが変わってきていることを強く感じています。こと香水においては、本当に良いものが、お客様の心にストレートに飛び込んでくる時代になったと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ありがとうございます。ちなみに、私がまず最初にびっくりしたのは、今年の5月くらいに渋谷のカフェでお会いした時に「海外のニッチ・フレグランス・ブランドの日本販売総代理店として、今年のサロパから始動する予定です」とお聞きした時でした。西條さんは、都内でも絶大なる人気を誇る香水販売員であるとはいえ、いち香水販売員である方が、誰もやったことのないことをするなとびっくり仰天しました。</span></strong></p>
<p>確か、私がミラノ行きを決めた時（今年1月）に、ミラノで合流出来ますか？とご連絡差し上げたのですが、その時は本気だと思っていなかったんじゃないですか？（笑）</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すみません。雲を掴むような話なので、本気だと思っていませんでした。</span></strong></p>
<p>私が、このインタビューの依頼のラインを頂いて、興味を持ったのは、ラインの中に書いてあったインタビューのコンセプトが「インダルト パリについてではなく、いち香水販売員の『正しい革命の起こし方』について教えてください」という一文からでした。</p>
<p>革命という大それたことではないにせよ、いち香水販売員であっても、もっともっと日本の香水文化を豊かにしていくために色々な活動が出来るという事を、カイエデモードさんを通じて、私の一経験であったとしてもお伝えして頂ければ、日本の香水業界が活性化するのではないかと思っています。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― では実際、どのようにしてフランシス・クルジャンの幻のブランドと言われていた「インダルト パリ」と出会ったのかを教えて頂けますか？ミラノの エッシェンス（ヨーロッパ最大級のニッチ・フレグランスの見本市）に行く前から、目を付けていたのでしょうか？</span></strong></p>
<p>いいえ。共同経営者となる原さんと、なんとなくミラノのエッシェンス（今年3月6日から9日にかけて開催）で日本で代理店になれるブランドがないか見に行きましょうと意気投合し、そして勢いで行っただけです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 勢いで行くにしても、 エッシェンスなどの情報収集はどのようにして行ったのですか？</span></strong></p>
<p>私はブルーベルでラウンダーとして働いている時に、伊勢丹新宿のフレグランスコーナーで、原さんと出会いました。さらに、そこで<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/edit/">EDIT（h）</a></span>さんの販売棚でオーナーの葛和さん、メンズ館のサロンドパルファンなどで<a rel="noopener" target="_blank" href="https://arteau.jp/">ART EAU</a>の白石さんと知己を得るようになり、エッシェンスという世界中のニッチ・フレグランス・ブランドの香水の見本市についてや、ブランドの日本総代理店になる流れについて詳しく聞くことが出来ました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― EDIT（h）さんは、ほぼ毎年エッシェンスに出店されていますよね。そして白石さんも毎年エッシェンスでディストリビューターになるブランドを品定めしに行かれてますよね（ちなみにNose Shopのオーナーの方も毎年行かれています）。ではその会話の中で、インダルト パリやいくつかのブランドに目星をつけ、渡航前からリサーチしたということですね？</span></strong></p>
<p>いいえ、実は、私たちは全く何もリサーチせずに今年ミラノに飛んだのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">インダルト パリとの出会いについて</span></h2>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― え！なんと大胆な！</span></strong></p>
<p>そしてエッシェンス初日にEDIT（h）の葛和さんのブースにご挨拶しに行ったときに、その隣のブースがやたら商売っ気がなくて、三人の男性が談笑している、その温かい空気感がとても気になったのです。</p>
<p>他のブースは基本的にディストリビューターを見つけるために賑やかなのですが、ここだけは誰も足を止めていない。でも、三人はそんなことを一切気にせず、和やかに談笑してるんです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そのブースこそ、インダルト パリのブースだったのですね。</span></strong></p>
<p>はい。そうなんです。オーナーのキム・チャールズとその二人の息子さんたちでした。ちなみに後で知ることになるのですが、キムはかつてフランス貴族の娘と結婚していて、その間に生まれたのが、二人の息子さんでした。私たちはふらりとそのブースを覗いて、ひとつの香りを香ってみました。この香りがエッシェンスで最初に嗅いだ香りでした。その瞬間、もうこの香りに夢中になりました。それが「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a></span>」でした。</p>
<p>一方で、原さんは「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/isvaraya/">イスバラヤ</a></span>」に感動されました。すると、私たちの反応を微笑みながら見ていたキムが、この香りを作ったのはフランシス・クルジャンだよと冗談のような口調で言いました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― カイエデモードで昔、フランシス・クルジャンについて徹底的に調べたことがあるのですが、インダルト パリについては、私もまったく知りませんでした。ご存知でしたか？</span></strong></p>
<p>私はブルーベル時代からメゾン フランシス クルジャンをご案内することも多かったですし、「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/baccarat-rouge540/">バカラ ルージュ540</a></span>」が三本目に突入しているほど愛用しています。それほどクルジャンの香りが好きなのですが、全く知らなかったし、そんな話聞いたこともなかったので、冗談かなと思いました。で、さくっとスマホで調べてみると、本当だったので、びっくりしました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして日本の総代理店になろう！と決意したのですか？</span></strong></p>
<p>その時、息子さんの一人と「バカラ ルージュ540」や、クエンティン・ビスクの話ですっかり意気投合し、時間を忘れてお話しました。</p>
<p>ですが四日間、原さんとじっくりとすべてのブースを廻って決めることにしました。沢山のブランドが出展しており、活気があるイベントなので、すぐには決めることはしませんでした。この時、EDIT（h）の葛和さんにはほんとうに感謝しきれない程お世話になりました。</p>
<div class="blank-box bb-blue">EDIT（h）の葛和さんは、映画俳優のようにカッコいい方なのですが、癒しと厳しさの両面を併せ持った方で、間違いなくこれからの日本の香水業界を牽引していく主人公の一人だと思います。</div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ここで白石さんともお会いしたのですよね？</span></strong></p>
<p>はい。白石さんだけでなく<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lesillage2025/">ルシヤージュ京都</a></span>の米倉さんともお会いしました。実は私は京都に三年住んでいたことがあり、その時に、米倉さんのお店に伺ったことがあるんです。この時、米倉さんと出会わなかったら、私は今、ミラノにいないなと考えたものです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほど！つまり、御二人は、全くディストリビューターとしての経験がない状態でミラノに行き、葛和さん、白石さん、米倉さんという先輩のアドバイスにより、インダルト パリの日本総代理店になる事が出来たということでしょうか？</span></strong></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">私が一番興味深く感じている部分は、香水を販売する側だった人が、どのようなステップを経て、香水の販売代理店になることが出来たのか？ということです。いち香水販売員が、海外のフレグランス・ブランドの販売代理店になることは、日本の香水産業の歴史上初めてですし、私は現役で香水販売員として頑張っている方々にとって、とても希望のある話だと思うんです。</span></strong></p>
<p>私たちにとって、三人の方々は、雲の上の存在であり、偉大なる先輩です。そのような先生とも言える存在がいることは私達にとってとても心強いことでした。この人間関係がなければ、ミラノに行く勇気は生まれなかったと思います。さらに私たちが幸運だったのは、インダルト パリのオーナーであるキム・チャールズの人柄の良さでした。</p>
<p>私たちは彼に四日目に「日本でこのブランドの取り扱いをしたいのだけどどうすれば良いでしょうか？」とストレートに尋ねました。その時、私たちが初心者であることもはっきりとお伝えしました。であるにも関わらず彼はすごく丁寧に一からどうすれば良いかを教えてくれたのでした。普通だったら、門前払いですよね。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それは驚きですね。ちなみにインダルト パリのブースは、ずっと賑わってない感じだったのですか？</span></strong></p>
<p>だんだんとクルジャンが調香していることを知った人々が殺到するようになり、初日以外はとても賑わっていましたよ。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">どのようにして人は、香水と深く関わる人生を望むようになるのか？</span></h2>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そんな忙しい中、キムさんは丁寧に色々教えてくれたのですね。それにしても西條さんの行動力に感心しております。香水販売員をされる前から、香水に関わる仕事をしておられたのですか？</span></strong></p>
<p>いいえ。私はずっと研究員をしていました。京都の三条にある島津テクノリサーチで働いていました。その時に、ルシヤージュ京都と出会い、米倉さんの接客を受ける中で、色々相談に乗ってもらうようになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― どのような相談をされたのですか？</span></strong></p>
<p>調香師になりたいのですが、どうしたら調香師になれるのでしょうか？というのが私の最初の相談でした。私の地元は仙台なのですが、小学校5年の時、香りを作る体験イベントなるものを経験して、それから香水が大好きになりました。そして、高校二年の時、家族旅行でグラースに行ったことが決定的でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 小学校5年で香水に目覚め、高校二年でグラースに行く人なんてなかなかいませんよ！ちなみに一番最初に手にした、自分のためのフレグランスは何ですか？</span></strong></p>
<p>アザロの「クローム」（1996）です。それは、お父さんが海外出張が多い仕事で、お土産で最初に買ってくれた香水でした。以後、定期的に香水のお土産を貰えることが喜びになりました。そして高校時代には、将来、香水に関わる仕事をしたいと家族に言っていたので、家族旅行はパリ、ニースそしてグラースの旅行になったんだと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― グラースでは何をされたのですか？</span></strong></p>
<p>ガリマールの調香体験をしました。私にとってこの経験は、衝撃でした。そして将来は調香師に絶対なりたいと決意しました。それからは調香師になるために何が必要かと考えるようになりました。</p>
<p>高校卒業した後、まずは語学が必要だと思い、カナダにワーキングホリデーに行くことになりました。カナダでよく愛用していた香水は「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/jadore/">ジャドール</a></span>」でした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― カナダにワーキングホリデーされたという事は、フランス語圏でもあるモントリオールで生活されたのですか？</span></strong></p>
<p>いいえ、まずは英語を勉強したかったので、トロントに行きました。1年半の海外生活を終えた後、ひょんなことから東北大学の研究員の助手として働くようになりました。そしてガスクロマトグラフィーを専門的に使用することになりました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― え！ガスクロマトグラフィーとは、香気成分の分析を専門的にされていたという事ですか？</span></strong></p>
<p>実はそうではなくて、医薬品の分析をしていました。つまり香水とは全く関係ない仕事でした。そこで5年間勤めた後、京都の三条にある島津テクノリサーチで働くことになりました。3年勤めました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 調香師になりたいという夢を捨てて、8年間、研究員として働いている間、フレグランスを使ったりはしていたのですか？</span></strong></p>
<p>いいえ、仕事柄、フレグランスは使えない環境でしたので、休日に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/leau-dissey-pour-homme/">ロー ドゥ イッセイ プールオム</a></span>」をなんとなく使っていました。私は京都時代は、どちらかというと、人生に色々迷いを感じていた時期だったんです。早く仙台に帰りたいとばかり思っていました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして、そんな時にルシヤージュ京都で米倉さんに出会うことになったのでしょうか？</span></strong></p>
<p>いいえ、実は京都に出てから、仙台に帰りたいという気持ちが高まるにつれて、香水に対する情熱が戻ってくるようになりました。そして、何の気なしに当時大阪のグランフロントにあったNOSE SHOPさんに伺いました。そこで沢山の香水ボトルを見た瞬間、忘れていた香水愛が呼び覚まされていったのでした。</p>
<p>その時の男性スタッフの方と話が弾み、彼に「京都に住んでいて、香水が好きな方でしたらルシヤージュ京都という香水専門店があるので是非行ってみてください」と言われたのでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― すごいですね！もしかしてそのNOSE SHOPの男性の方って&#8230;</span></strong></p>
<p>（私が言いかけるのを遮って）そうです最近ルシヤージュ京都で働くことになられた方です。この方に教えられて私は東山のお店を訪問し、米倉さんにお会いし、香水愛は完全に蘇ったのでした。そして本気で調香師になろうと色々調べるようになりました。</p>
<p>二回目にお店を訪問したある日、米倉さんに「調香師になりたいのですが、どうすればなれるでしょうか？」とお聞きしたところ、本当に色々と教えてもらいました。そしてグラースにある2週間の調香師トレーニングコースの存在を知り、行くことにしました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 行動が早いですね！</span></strong></p>
<p>私はとりあえず何でもすぐにやる人なんです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それはいつ頃のことですか？</span></strong></p>
<p>2021年夏のことでした。パンデミックの最中でしたが、ダメならダメで運命だ！と思っていたら、何度も飛行機が飛ばない可能性もあったのですがグラースに辿り着くことが出来ました。そして、このコースを受けたことにより、調香師になるのではなく、まずは香水に関わる仕事をちゃんとしてみたいという気持ちが固まることになりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">香水販売員からキャリアアップする人の考え方</span></h2>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして帰国後、ブルーベルで働くことになったのですか？</span></strong></p>
<p>はい、そうです。何件かサノマさんなど国産ブランドで働く面接も受けたのですが、香水販売の経験がないので、全く上手くいきませんでした。そしてブルーベルもフルタイムで入れる人以外は駄目だと言われたのですが、ドルチェ＆ガッバーナのポップアップイベントに派遣で入ることが出来ました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私が知る限り、西條さんは、都内のブルーベルの香水販売員の中でも三本の指に入るほどファンの多い方だと思うのですが、最初からお客様の評判は良かったのですか？</span></strong></p>
<p>私はブルーベルで働くまで、ルシヤージュ京都さんに置いてあるようなニッチ・フレグランスが好きだったのですが、ドルチェ＆ガッバーナからはじめて香水販売を行うようになり、ファッション・フレグランスの魅力をお客様に伝えることにも喜びを感じるようになりました。</p>
<p>特にポップアップ・イベントを担当されているマネージャーの方が1000本以上香水を集めておられる香水愛の強い方で、この方とトレーナーの方にはとてもお世話になりました。</p>
<p>会社のトレーニングで学ぶことだけでなく、自分なりに米倉さんのような接客スタイルを取り入っていきました。つまり、私の香水接客スタイルは、時間をかけてひとりひとりのお客様と向き合うスタイルなのです。</p>
<p>するとポップアップイベントであるにも関わらず、お客様から感謝の手紙を百貨店を通じて頂くようになりました。このような手紙を頂くことは本当に嬉しいことです。そして当時、伊勢丹新宿に出来たファッション・フレグランス・コーナー（今のルラボ辺り）で働くことになりました。</p>
<p>やがてラウンダーとして、伊勢丹新宿のフレグランス・コーナーを中心に働く中で、フォルテで働かれていた原さんと出会うことになり、会って2，3回くらいで、一緒に香水の代理店をしよう！と意気投合したのでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 私は、西條さんの香水接客は、都内でも超一級だと感じているのですが、少し詳しくその香水接客の秘訣について教えて頂けますか？</span></strong></p>
<p>はい。私はとにかくお客様の話を聞くタイプだと思います。お客様の人生に寄り添う香りを、私が見つけるのではなく、一緒に見つけたい！そして、一緒に見つかる瞬間にお客様と一体感を感じる瞬間に至福の喜びを感じます。会った時は、全く他人だったお客様の目がランランと輝いていく瞬間を見ることが出来る仕事はそんなに沢山ないと思います。</p>
<p>常連さんとの接客においては、香水とは全く関係のない人生相談に乗ることも良くあります。若い学生さんの進路相談に乗ったりもしました。そんな接客姿勢の為、伊勢丹新宿時代にチーフから、もっと接客は短くと注意されたこともありましたが、私の売り上げはかなり良かったので、スタイルを変えるつもりはありませんでした。</p>
<p>私にとって、香水販売の仕事とは、あらゆる販売の仕事の中でも、最も心と心の結びつき合いが求められる仕事だと考えています。これは米倉さんの影響が強いと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― なるほど、実はルシヤージュさんのポップアップを東京で手伝われている青年販売員さんは、西條さんの接客を受けて、香水販売をする側になったと本人から聞いたのですが、そういった結びつきが香水業界に良い流れを生み出しているのですね。</span></strong></p>
<p>私自身も米倉さんの影響を受けて、香水販売員になったので、私を見て、香水販売員になろう！と考えて下さる方がいることはとても嬉しいことです。そしてそんな米倉さんと出会えたからこそ、私もディストリビューターになりたい！と思えたのです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― いち香水販売員にすぎなかった西條さんがどのようにして、フランシス・クルジャンがはじめて創業したニッチ・フレグランス・ブランドのディストリビューターになったのかというお話をお聞きし、この話こそが、今、低賃金に喘いでいる香水販売員に向けて、読んでもらいたい内容だと感じました。</span></strong></p>
<p>ありがとうございます。香水業界のキャリアアップで最も重要なことは、何よりも人との出会いだと思います。私にとって、ルシヤージュの米倉さんとの出会い、そして葛和さん、白石さん、そしてもちろん原さんとの出会いはとても大きなことでした。</p>
<p>ひとつだけアドバイスさせて頂くなら、自分が働いている会社だけでなく、香水産業の中で働く人は、一丸となって仲間意識を持つことが大切だと思います。足を引っ張り合う事、排他的になる事は全く必要のない事で、手を取り合って、サポートし合って、そこから派生するムーブメントが〝香水を纏う楽しさ〟をもっと多くの方に知ってもらう事に繋がると思います。そして日本の香水文化が豊かになると、もっと多くの魅力的なフレグランス・ブランドが日本上陸することになると思います。</p>
<p>最後に、私にとってカイエデモードさんは、販売員としての表現の勉強や、聖地ガイドから見る業界の生々しいレポート、調香師やブランド、ひとつひとつの香水への愛の大切さを教えて下さるバイブルのようなものです。日本で香水販売員をしている方で、感謝の気持ちを感じていない方はいないと思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 恐縮です。私は、ルシヤージュの米倉さんが、日本の香水業界において『香水接客革命』を起こしたように、西條さんと原さんが、いち香水販売員が『下剋上』を起こせるという現実を、香水業界で働くみんなに教えて下さったと考えます。2025年は、日本の香水戦国時代のはじまりでしょう。</span></strong></p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">インダルトパリについて（基本情報）</span></h2>
<div id="attachment_133725" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-133725" class="wp-image-133725 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2024/11/FRANCIS_KURKDJIAN.jpg" alt="" width="400" height="571" /><p id="caption-attachment-133725" class="wp-caption-text">フランシス・クルジャン</p></div>
<p>2009年に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/maison-francis-kurkdjian/">メゾン フランシス クルジャン</a></span>」を創業する3年前にあたる2006年4月9日に、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/francis_kurkdjian/"><span style="text-decoration: underline;">フランシス・クルジャン</span></a></span>が、<span style="color: #ff0000;">ジュリアン・マセリ</span>と共に<span style="color: #ff0000;">インダルト パリ</span>を設立しました（2007年1月より香水販売は開始された）。</p>
<p>ブランド名はラテン語の〝Indultum=恩恵〟に由来し、フランス国王またはローマ法王が高貴な個人に与える特権を意味します。それぞれ999本限定の生産数の3種類の香りからはじまりました。</p>
<p>2010年すっかり衰退しつつあったこのブランドをクルジャンから譲り受けた<span style="color: #ff0000;">キム・チャールズ</span>により、2013年、ブランドは復活し、2024年10月〝天国にいちばん近い純粋なバニラの香り〟と世界中で今もSNSで話題になり続けている香り「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a></span>」と共に、日本に初上陸を果たしたのでした。</p>
<p><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://houonsyashop.com/">オンライン・ショップ</a></span></span></p>
<p class="box"><span style="font-size: 14pt;">全作品</span></p>
<p><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/isvaraya/">イスバラヤ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/tihota/">ティオタ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/manakara/">マナカラ</a>（2006）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/cuir404/">キュイール404</a>（2008→2024）<br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/my-ju-ju/">マイ ジュジュ</a>（2021）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
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		<item>
		<title>【リベルタパフューム】日本の香りの世界を切り開く若い才能（3ページ）</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/liberta_perfume/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 18 Oct 2021 08:18:04 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレグランス アイコン インタビューズ]]></category>
		<category><![CDATA[リベルタパフューム]]></category>
		<category><![CDATA[山根大輝]]></category>
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					<description><![CDATA[【リベルタパフューム】代表・パフューマー山根大輝さんインタビュー 毎年同時期に伊勢丹新宿店で開催されていたサロンドパルファンが、2021年10月27日（水）～11月9日（火）にかけて遂に伊勢丹新宿店メンズ館においても本館 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 24px;">【リベルタパフューム】代表・パフューマー山根大輝さんインタビュー</span></p>
<div id="attachment_85726" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-85726" class="wp-image-85726 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/09/liberta1-e1634439395680.jpg" alt="" width="500" height="522" /><p id="caption-attachment-85726" class="wp-caption-text">©Scentopia Inc</p></div>
<p>毎年同時期に伊勢丹新宿店で開催されていた<span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://www.mistore.jp/shopping/feature/beauty_f3/sdp_bt">サロンドパルファン</a></span></span>が、2021年10月27日（水）～11月9日（火）にかけて遂に伊勢丹新宿店メンズ館においても本館と同時開催されることになります。それに伴い開催期間も大幅に長くなります。</p>
<p>そして、その「目玉イベント」として2週間の限定店舗を出店することになるのが新進気鋭の日本のフレグランス・ブランドである<a rel="noopener" target="_blank" href="https://liberta-perfume.com/shop/information/trunkshow_date_20211010"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">リベルタパフューム</span></a>です。</p>
<p>さらに、10月21日(木)～27日(水)にかけて行われるGINZA SIXの世界中の上質な香水を集めた「<span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;"><a rel="noopener" target="_blank" style="color: #ff0000; text-decoration: underline;" href="https://liberta-perfume.com/shop/information/trunkshow_date_20210930">La touche finale parfumee(ラ・トゥーシュ・フィナル・パフュメ)</a></span></span>」にも参加されるということを知り、2021年~22年にかけて台風の目になることは間違いないリベルタパフュームの代表兼パフューマーの山根大輝さんに徹底インタビューさせていただくことになりました。</p>
<div class="blank-box bb-blue">最初にこの記事は、PRやタイアップ企画ではないことをここにお断りしておきます。このインタビューから本気で香水に向き合う人間の清々しさを感じていただければ幸いです。カイエデモードが香水に対して絶対的に信じていること。それは香水は心で作るもの。心で売るもの。心で買うもの。心を動かすもの。そんな思いを山根さんからも強く感じ取りました。</div>
<h5 class="style5a">リベルタパフュームについて</h5>
<div id="attachment_85747" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-85747" class="wp-image-85747 size-medium" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta4-500x333.jpeg" alt="" width="500" height="333" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta4-500x333.jpeg 500w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta4-1024x683.jpeg 1024w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta4-768x512.jpeg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta4-1536x1024.jpeg 1536w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta4.jpeg 800w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-85747" class="wp-caption-text">©Scentopia Inc</p></div>
<p>この一年の間に、20代～30代の香水初心者の女性の心を掴み、SNSにおいても話題になっているリベルタパフュームのことをよく知りたいと常々思っていました。</p>
<p>そして、完成度の高い<a rel="noopener" target="_blank" href="https://liberta-perfume.com/shop"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">ホームページ</span></span></a>を読み進んでいくうちにこのブランドが当時20代の若者達により立ち上げられたユニークなブランドであることを知るに至りました。以下、リベルタパフュームを知る上で、6つの重要なことがらを箇条書きしてゆきます。</p>
<ol>
<li>ブランド・テーマは「<span style="color: #ff0000;">香りの民主化</span>」。それは既製品ではなく、「あなたのための一本」を生み出すこと。</li>
<li>パーソナライズ香水。<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/jacques_cavallier/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">ジャック・キャヴァリエ</span></a>や<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/six_saints/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">マチルド・ローラン</span></a>が500万円以上のお金を頂いてやっていることを、手に届く値段でしてくれる画期的なサービス。</li>
<li>45万件のデータをもとに構築された、独自のアルゴリズムを元に、20の質問に答えるだけで、ぴったりの香りがわかるパーソナル診断を提供している。</li>
<li>自分だけの香りを作ることを、香水愛好家だけでなく、香水初心者の「はじめの一本」にも順応させていること。</li>
<li><span style="color: #ff0000;">日本人パフューマーによる日本人向けのプレタポルテ・コレクションが存在すること。それも「香りのないものに、香りを与える」シリーズという発想の面白さ。</span></li>
<li>メイン・パフューマーである山根大輝さんは、今最も世界で認められている日本人パフューマーである<span style="color: #ff0000;">大沢さとり</span>様から調香を学んだという事実。</li>
</ol>
<p>私が何よりも惹きつけられたのは、弱冠30歳にして、それまで閉鎖的だった日本の香水市場に新しい風を起こし、「香りのないものに、香りを与える」というコンセプトで本格的なオリジナル香水を発表している山根さんという方が、大沢さとり様の弟子であるということです。</p>
<p>かくして、9月某日に、新作発表会をされているTOM DIXON SHOP / REAL Style 青山店に山根さんに本格インタビューする機会が訪れたのでした。</p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-14" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-14">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"></li><li><a href="#toc1" tabindex="0">2021年日本の香水市場はどのように変わったのか？</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">リベルタパフュームの大躍進について</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">2021年日本の香水市場はどのように変わったのか？</span></h2>
<div id="attachment_85785" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-85785" class="wp-image-85785 size-medium" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta5-500x333.jpeg" alt="" width="500" height="333" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta5-500x333.jpeg 500w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta5-1024x683.jpeg 1024w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta5-768x512.jpeg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta5-1536x1024.jpeg 1536w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/10/liberta5.jpeg 800w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-85785" class="wp-caption-text">©Scentopia Inc</p></div>
<div id="attachment_85722" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-85722" class="wp-image-85722 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/09/liberta3-e1634253816989.jpg" alt="" width="500" height="318" /><p id="caption-attachment-85722" class="wp-caption-text">©Scentopia Inc</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― まず最初に、ここ一年で、20代から40代までの日本人の香水に対する考え方が大きく変わっていったように感じます。「香りの民主化」を推し進めてきた山根さんにとって、この一年（2020年9月～）はリベルタパフュームさんと日本の香水環境にとってどういった一年だと考えますか？</span></strong></p>
<p>この一年で、非常に多くのブランドが「香水」の盛り上がりを体感したのではないかと考えています。いわゆるニッチフレグランスを取り扱うお店も増えましたし、私自身もそのようなブランドのディレクターや関係者の方々との交友が深まりました。そしてラグジュアリーブランドもプレステージ価格の香水を多く出す一方で、SHIROやAux Paradisといった国産のリーズナブルなブランドもとても成長しています。日本の香水市場全体が盛り上がっている印象は受けます。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ここ一年の香水産業の盛り上がりを、リベルタパフュームさんも実感されましたか？</span></strong></p>
<p>実際には「リベルタパフューム」という名にリニューアルしたのは2020年5月末なのですが、この瞬間、注文が殺到し、<span style="color: #ff0000;">リリースから3日で約1000本の在庫が消えました。</span>オンラインで香りを嗅ぐことができないにも関わらず、こんなに期待を寄せていただけるのかと非常に驚きました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― それではリベルタパフュームさん＝山根さんが最初にはじめた誰の目にも触れないような小さな活動を教えて下さい。これをはじめたからこそ今があるというようなことをひとつ教えて下さい。</span></strong></p>
<p>友人100人に香りをクリエーションしたことから始まります。「香水ブランドを始めようと思う」と家族・友人・同僚に話をした時に、ほとんど全員が「え？なに言ってるの？」と驚いていました。それは香水という存在が、いまだ身近なものではないということを象徴しているように思います。まずは自分の大切な人たちに魅力を伝えられないことには、世の中の人に受けて入れもらうことはできないと考え、<span style="color: #ff0000;">全く香水に興味のなかった友人も含めて、100人にオーダーメイドで香りを作ることから始めました。</span>当時まったく実績も持たない私を信じて注文をしてくれた方々のおかげで、今のリベルタパフュームがあると思います。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ちなみにリベルタパフュームさんが、今注目している日本の香水販売店や、香水ブランドを教えて下さい。特に、ブランディングの参考にされている香水ブランドはございますか？</span></strong></p>
<p>ノーズショップさん、<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/lesillage/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">ルシヤージュ</span></a>さん（京都）、アクアブーケさん（熊本）、あげたらもっとありますが、ニッチフレグランスやユニークな香水を取り扱うお店は、いち愛好家としてもお世話になることが多いです。</p>
<p>実はブランディングの参考にしている香水ブランドはありません。私たちは、別の分野で活躍してきた香水愛好家が集まって構成され、ただただ真っ直ぐに自分たちの香りへの愛を表現しているにすぎません。クリエイティブがオシャレですね、とか、マーケティングが上手ですね、とよく言われることがあるのですが、それは私たちの本質ではありません。</p>
<p>私たちは、何よりも”お客さまと深く繋がること”を最も大切にしています。診断データやSNSをはじめとして、デジタルに繋がる情報があるからこそ、一人ひとりにあった接客ができると信じています。既存の枠組みに囚われず、常識を疑い、されども伝統への敬意を持つ愛好家たちだからこそできることかもしれません。そんな私たちの姿勢自体が、いずれブランドという形になっていくのではないかと思います。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">強いて参考にしている方をあげると、レストランSIOの鳥羽周作シェフです。分野は異なりますが、目指したい世界は近くとても刺激を受けています。</span></p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">リベルタパフュームの大躍進について</span></h2>
<div id="attachment_85727" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-85727" class="wp-image-85727 size-medium" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/09/aboutus_02_pc-500x374.png" alt="" width="500" height="374" /><p id="caption-attachment-85727" class="wp-caption-text">©Scentopia Inc</p></div>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 2020年は、リベルタパフュームさんにとって大躍進の一年だったと思います。そのきっかけとして思い浮かぶことは何ですか？さらに、はじめてのポップアップ・イベントが、2020年6月16日から22日にかけて渋谷モディで行われたのですが、オンライン販売から、対面販売もおこなうようになった理由を教えて下さい。</span></strong></p>
<p>躍進のきっかけは、やはり診断を受けて香りを購入する、という新しいスタイルに注目が集まったことにあるかもしれません。ときに診断よりもプロダクトを見てくれ！と思うこともありましたが、どのような形であれ香りに触れていただき、世の中に知っていただくことは嬉しいことだと思います。</p>
<p>対面販売については、元々私たちはオンラインだけでやりたいわけではないんです。むしろ早く自分たちのお店を持ちたいとも思っています。ただ資金もありませんので、まずはポップアップという形で、実際に嗅いでいただく場を作っていきたいなと思いました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― どうして渋谷モディでイベントを開催されることになったのですか？</span></strong></p>
<p>正直にいうと、はじめにお声がけをいただいたのが、渋谷モディだったからです（笑）ご担当の方が、私たちの未来を信じて応援してくれる方だったということは大きかったです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ちなみにこのイベントでワークショップも行われたのですが、反響はどうでしたか？</span></strong></p>
<p>コロナ禍でしたが、キャンセル待ちも多くて、とても忙しかったです。1人で同時に5人のワークショップを回していた時間帯もありました。初めて香水を買う人も、香水愛好家な方も入り混じったカオスなイベントでした。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 次に行われたポップアップ・イベントは、7月8日から14日にかけて阪急有楽町で行われたニッチフレグランスが集まる大きなイベントでした。このイベントは、海外で言うところのESXENCE（エクセンス）のような、日本ではじめてのニッチフレグランスの祭典と言ってよいですか？</span></strong></p>
<p>そうですね、どうやってセレクションしたの？というくらいニッチなイベントでした。リベルタパフュームの前に、阪急有楽町でフルオーダーメイドのイベントをさせていただいたことがあったので、そのご縁でお声がけをいただきました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 銀座は、渋谷よりも香水の聖地が多く、コロナウイルスの影響でイベントの規模は縮小したとはいえ、多くの香水愛好家の方々が来場したと聞きます。リベルタパフュームさんは反響を感じましたか？</span></strong></p>
<p>土日は多くの愛好家がきてくださって、リベルタパフュームを知っていただく良い機会だったと思います。一方で平日は本当に人が来なくて暇だったんです。実はその時に出展者同士でお互いのブランドを説明しあって、嗅ぎあって、仲を深めることができました。今ではそのブランドの接客をできるくらいに、お互いのことを知っているくらいです（笑）</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして、リベルタパフュームさんは続けて都内でポップアップ・イベントを行うようになりました。次は？</span></strong></p>
<p>GINZA SIXで2020年11月12日から18日にかけて行われたポップアップイベントでした。こちらもリキッドイマジネやエラケイなどが集まりました。香料ガチャというものを行いました。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― 香料ガチャとは？Nose Shopさんが行っている香水サンプル・ガチャとはまた違うものですか？</span></strong></p>
<p>香料ガチャは、実際にリベルタパフュームで使用している「香料原料」を嗅ぐことができるものです。希釈された状態の香料を、ムエットにスプレーして体験してもらいました。<span style="color: #ff0000;">普通は手に入れることができない、イリスやネロリ、サンダルウッドなど、とっても高価な香料をプレゼントした”採算度外視な企画”でした。</span></p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― そして、梅田阪急メンズで2020年12月16日～20日にかけて行われたポップアップイベントにより、いよいよ大阪上陸を果たされたのでした。今年8月25日から2週間、梅田阪急でポップアップも行われましたね。東京のお客様と大阪のお客様のリベルタパフュームさんの香水に対する捉え方の違いを何か感じられましたか？</span></strong></p>
<p>大阪の方は購入するまでの判断が早いです（笑）これと、これと、それも！とパパッと感覚で決めていただく方が多かったです。あとは、やっときてくれたんか！と心待ちにしてくださる方も多かったです。</p>
<p><strong><span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――― ちなみに山根さんは、大阪や京都は好きですか？大阪の香水の聖地もどこか廻られましたか？</span></strong></p>
<p>大好きです。大阪はご飯が美味しいですよね。出張のたびにどこかで香水を購入し、美味しいものを食べて帰京します。京都は香りのインスピレーションになる場所が多い印象です。</p>
<div class="box26">
<p><span class="box-title">次ページ</span><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/liberta_perfume/2/"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #00ccff; text-decoration: underline;">プレタポルテ・コレクションについて</span></span></a></p>
</div>
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