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	<title>ヘルムート・ニュートン | カイエ・デ・モード</title>
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	<description>【映画/音楽の中のファッション＆香水】を徹底的に分析するファッション＆アパレル業界人のための学習サイト</description>
	<lastBuildDate>Fri, 12 Jun 2026 10:45:28 +0000</lastBuildDate>
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	<title>ヘルムート・ニュートン | カイエ・デ・モード</title>
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	<item>
		<title>ミュージック フォー ア ホワイル｜暗闇の中から現れる、毛皮越しの美脚の香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/music-for-a-while/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 29 Jul 2023 12:00:18 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[フレデリック・マル]]></category>
		<category><![CDATA[2018年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[アバントゥス]]></category>
		<category><![CDATA[カルロス・ベナイム]]></category>
		<category><![CDATA[パイナップルの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ヘルムート・ニュートン]]></category>
		<category><![CDATA[ラベンダーの香り]]></category>
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					<description><![CDATA[ミュージック フォー ア ホワイル 【特別監修】Le Chercheur de Parfum様 原名：Music For a While 種類：オード・パルファム ブランド：フレデリック・マル 調香師：カルロス・ベナイム [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ミュージック フォー ア ホワイル</span></strong></p>
<div class="micro-top micro-right" style="text-align: right;">【特別監修】<a rel="noopener" target="_blank" style="color: #fe8737;" href="https://lechercheurdeparfum.com/"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #fe8737; text-decoration: underline;">Le Chercheur de Parfum様</span></span></a></div>
<p>原名：Music For a While<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_frederic_malle/"><span style="text-decoration: underline;">フレデリック・マル</span></a><br />
調香師：カルロス・ベナイム<br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：10ml／7,920円、30ml／21,780円、50ml／27,720円、100ml／39,600円</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-102175" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/zzfm021_100-e1663335567902.jpg" alt="" width="250" height="224" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">暗闇の中から現れる、毛皮越しの美脚の香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">ラベンダーとパイナップルが愛憎を覚える瞬間</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">天国と地獄を決める賽の目を数えているような香り</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">キリアンとフレデリック・マルの香りの持つ色気の違い</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">暗闇の中から現れる、毛皮越しの美脚の香り</span></h2>
<div id="attachment_82499" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-82499" class="wp-image-82499 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/9331ab77-1870-4aeb-9b94-3e29b6895830_FM_MFAW_SIGNAGE_A4_EN.jpg" alt="" width="400" height="566" /><p id="caption-attachment-82499" class="wp-caption-text">©FREDERIC MALLE</p></div>
<p><img decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-102170" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/Ann-Margret-Feet-3718670-e1663331901485.jpg" alt="" width="500" height="344" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/Ann-Margret-Feet-3718670-e1663331901485.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/Ann-Margret-Feet-3718670-e1663331901485-768x528.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
<p><iframe loading="lazy" title="Henry Purcell - Music for  a While - Dawn Upshaw" width="1251" height="938" src="https://www.youtube.com/embed/AJUalHtKvvg?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>音楽において、傑作を生み出すときに、適当に扱われる音符はない。それは香水においても同じです。</p>
<p>フレデリック・マル</p></blockquote>
<p><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_frederic_malle/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">フレデリック・マル</span></a>が<span style="color: #ff0000;">ヘンリー・パーセル</span>の「ひとときの音楽」（劇音楽『オイディプス』より）からインスパイアされた香りとして、2018年に発売された「ミュージック フォー ア ホワイル」は、<span style="color: #ff0000;">カルロス・ベナイム</span>により調香されました。</p>
<p>ちなみにマルがこの香りの名を思いついたのは、ロサンゼルスをドライブしていた時でした。ちょうどパーセルのこの曲が流れ、音楽と自分たちがやっていることに類似性を見つけたのでした。</p>
<p>そして、この曲の一節こそが、まさにこの香りのテーマのすべてを伝えていると言ってよいでしょう。「<span style="color: #ff0000;">ひとときの音楽は、あなたの心の悩みをしばし和らげてくれるだろう</span>」。</p>
<p>この香りのイメージは、〝<span style="color: #ff0000;">美しき獣が放つ抗い難い魅力</span>〟です。それはパリのリヴ・ゴーシュ（左岸）のパーティで、素肌に毛皮のコートを着た絶世の美女が、人々の羨望の眼差しを背に受けながら、暗闇の中から艶やかな背中と生脚をちらりと魅せる魔性の瞬間です。</p>
<p>彼女はその瞬間、世界をわが手に、その姿を端っこで見ている小娘が、次に彼女の座に駆け上っていくのです。この香りは、マリリン・モンローも出演したベティ・デイヴィスがとんでもなく素晴らしい『イブの総て』（1950）という映画の世界観そのものです。</p>
<p>暗闇の中から光り輝くものが現れる瞬間。謎だからこそ人々を魅了するその時。まったく異なる物を並べることで、そこから悪魔が目覚めるのか、それとも天使が降臨するのかを自らの肌の上でとくと確かめよという、フレデリック・マルらしい〝<span style="color: #ff0000;">天国と地獄を決める賽の目を数えているような香り</span>〟なのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">ラベンダーとパイナップルが愛憎を覚える瞬間</span></h2>
<div id="attachment_102171" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-102171" class="wp-image-102171 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/Ej61SvAWAAQOJdf-e1663335036533.jpg" alt="" width="500" height="330" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/Ej61SvAWAAQOJdf-e1663335036533.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/Ej61SvAWAAQOJdf-e1663335036533-768x507.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-102171" class="wp-caption-text">シャーロット・ランプリング、1977年、ヘルムート・ニュートン。</p></div>
<blockquote><p><span style="color: #ff0000;">ヘルムート・ニュートン</span>の写真が好きな人たちは、この香水に共感を覚えるでしょう。</p>
<p>フレデリック・マル</p></blockquote>
<p>マルとカルロス・ベナイムは2009年に<span style="color: #ff0000;">カフェ・ソサエティ</span>（Cafe Society）という名のキャンドルを生み出しました。それはカルロスのマルにおける最初の作品でした（ジュラシック・フラワーと共に）。</p>
<p>カフェ・ソサエティは、ユニークでノスタルジックな香りのするキャンドルでした。それは嗅ぐ者をセンシュアルなパリジャンたちのいるディナーへと誘います。パチョリ、アンバー、ラベンダーがパーティーの暖かな空気を運び、消え去らない幸福の記憶を生み出すのです。</p>
<p>その時、カルロスはとても面白いラベンダーのアコードをマルに紹介していました。それはシンプルでありながら、とても大胆で興味深いものでした。そして、2人は、この構造を香水に利用し、もっとも洗練された現代的な形で、本格的なラベンダー香水を作ろうと考えたのでした。</p>
<p>まず最初に、ラベンダーに甘味を足すことにしました。しかし、バニラを足すと甘すぎて、香りを複雑にしすぎてしまうため、バニラの代わりに<span style="color: #ff0000;">ベルトール</span>（Veltol）を入れることにしました。さらにアンバー、ラブダナムを加え、少量のシナモンを加え香りに重みも与えました。</p>
<p>最初のフォーミュラにはわずかなレモンを入れていたので、フレッシュさを増やすために、ベルガモットとマンダリンを加え、比率を調整していきました。</p>
<p>しかし、このままでは現代的な洗練されたラベンダーの香水には到底ならないと考えた2人は、ラベンダーの香りの中に含まれる<span style="color: #ff0000;">カプロン酸アリル</span>（allyl caproate、わずかな酸味とフルーツの皮表面の果肉のような香り）を加えていこうと話し合いました。</p>
<p>カプロン酸アリルとは、実は天然のパイナップル（イチゴ、ジャガイモ、マッシュルームなど）に存在する化学物質で、パイナップルのアコードを作るときに使われるものでした。そして、それはシトラスやパチョリ、特にベルトールと相性の良いものでした。</p>
<p>パイナップルの香りは、80年代には香水の生命力を高めるために頻繁に使用されていました。しかし、今回2人が、この物質に求めたのは、生命力（＝力強さ）ではなく色味でした。つまりは香り全体に黄色のフィルターをつけたのでした。</p>
<p>最初の試作品の結果は散々でした。マルが妻にそれをつけてもらうと、まるでパイナップルの隣で寝ているようでした。そこで気の遠くなるような微調整を繰り返しながら、ようやく「ミュージック フォー ア ホワイル」は誕生したのでした。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">天国と地獄を決める賽の目を数えているような香り</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-102172" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/73aeda9dfda0e03540c1c99402d665b6-e1663335188341.jpg" alt="" width="400" height="658" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/73aeda9dfda0e03540c1c99402d665b6-e1663335188341.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/73aeda9dfda0e03540c1c99402d665b6-e1663335188341-768x1264.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-102173" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/apizp0xlh__88975-e1663335298338.jpg" alt="" width="400" height="531" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/apizp0xlh__88975-e1663335298338.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/apizp0xlh__88975-e1663335298338-768x1020.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /></p>
<blockquote><p>香水も音楽も大きな力を与えてくれるものであり、どこにでも連れていってくれます。この香りは、シトラスやラベンダーが軽さと明るさをもたらし、ラブダナムがより深みへと連れて行ってくれます。やがてパチョリとアンバーによってダークになり、そして消えていく。この時系列は音楽と同じです。どちらも芸術作品であり、記憶も呼び戻すのです。</p>
<p>フレデリック・マル</p></blockquote>
<p>さぁ、吹きかけよ！あなたの肌をこの香りの誘惑から守り通すのです。そんな決意の中、スプレーから飛び散るシトラス（ベルガモット、レモン、マンダリン）と熟していないスパイシーグリーンなパイナップルの果汁（どこか焦げたような）からこの香りははじまります。段々とパイナップルは成熟し、甘みを帯びてゆきます（不思議なことに最初からラベンダーだけのときもある）。</p>
<p>そして、（干し草を感じさせる）ツンとした華やかなプロヴァンス産のラベンダーが何も知らずに現れるのです（マル曰く、まさにパリっ子のイメージらしい）。いつものように私の役割はごく平凡にフゼアを導く役割だと考えながら、さも、自分はトップのパイナップルとは無関係だという顔をして現れるのです。</p>
<p>すぐに甘いパチョリと涼しげなゼラニウムが登場します。そして、パイナップルの官能的な姿に見とれ、思いもよらずラベンダーは吸い込まれていくように虜になってしまうのです。</p>
<p>かくしてラベンダーの中にある有機化合物ピネンのフルーティな側面が、パチョリによりフルーティーさを増したパイナップルと見事に調和していくのです。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">あくまでも調和であり、決して混じり合わないところが、この香りの芸術性の高さなのです。</span>そして、全ての要素がエチルマルトール（バニラノート）とパチョリにより豊かな温かみと共に引き上げられているのです。</p>
<p>やがて、アンバーとキャラメルがパチョリとバニラを甘く包み込んでゆくようにドライダウンしてゆきます。それはまるであなたの肌の上の、パイナップルとラベンダーが次なるモノたちにその座を奪われる瞬間にただただ恐れおののくような感覚と共に消えていくのです。</p>
<p>クリードの「<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/aventus/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">アバントゥス</span></a>」とよく比較される香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">キリアンとフレデリック・マルの香りの持つ色気の違い</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-102174" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/sarah-hyland-in-galore-magazine-february-2015-issue_5-e1663335392792.jpg" alt="" width="400" height="595" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/sarah-hyland-in-galore-magazine-february-2015-issue_5-e1663335392792.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/sarah-hyland-in-galore-magazine-february-2015-issue_5-e1663335392792-768x1142.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /></p>
<p>パイナップルの香りが、目の前の世界にイエロー・フィルターを生み出すように、明るくワクワクするような香りを放ちます。と同時に、不思議な色気をこの香りは生み出してゆきます。</p>
<p>この香りこそが、フレデリック・マルを象徴する色気をはらんだ香りです。<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">キリアン</span></a>の香りが放つ色気とはまた異なっています。キリアンの香りはすごく若々しく、エネルギッシュで、振り返らせる気満々のアピール力を持っているのですが、このマルの香りは余裕があるというか、モノクロ映画や60年代から70年代の映画を見たときに感じる〝成熟した色気〟があります。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-82666 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/71a8I0l0iPL._AC_SL1500_-e1663335454875.jpg" alt="" width="400" height="493" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/71a8I0l0iPL._AC_SL1500_-e1663335454875.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/71a8I0l0iPL._AC_SL1500_-e1663335454875-768x948.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /></p>
<p>たとえば<span style="color: #ff0000;">マリリン・モンロー</span>を連想してみましょう。彼女は明らかにキリアンよりもフレデリック・マル的であり、それは彼女が生み出していた大衆イメージ＝セックスシンボルの実像とはかけ離れた、かなりの勤勉家で、知的で教養があったことが21世紀においては知られているからかもしれません。</p>
<p>フレデリック・マルの香りが生み出す色気には、知性と教養とそして、何よりも洗練の空気が漂っているのです。だからこそ、カトリーヌ・ドヌーヴは、マルにとっての永遠のスタイルアイコンなのでしょう（つまりは<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/guerlain/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">ゲラン</span></a>にも共通する色気）。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ミュージックフォーアホワイル<br />
原名：Music For a While<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_frederic_malle/"><span style="text-decoration: underline;">フレデリック・マル</span></a><br />
調香師：カルロス・ベナイム<br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：10ml／7,920円、30ml／21,780円、50ml／27,720円、100ml／39,600円</p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-102175" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/10/zzfm021_100-e1663335567902.jpg" alt="" width="250" height="224" /><br />
トップノート：ラベンダー、アニス、ベルガモット、マンダリン・オレンジ、フルーティ・ノート<br />
ミドルノート：ゼラニウム、パイナップル<br />
ラストノート：パチョリ、バニラ、ラブダナム、砂糖、キャラメル</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>イヴ・サンローランのスモーキング革命 &#8211; ファッションの歴史</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/le_smoking/</link>
					<comments>https://cahiersdemode.com/le_smoking/#comments</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 Aug 2016 11:56:57 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ファッション ブランドの歴史]]></category>
		<category><![CDATA[アニタ・ベルバー]]></category>
		<category><![CDATA[アンドレア・ペジック]]></category>
		<category><![CDATA[イヴ・サンローラン（ファッション）]]></category>
		<category><![CDATA[エディ・スリマン]]></category>
		<category><![CDATA[カーラ・デルヴィーニュ]]></category>
		<category><![CDATA[クラウディア・シファー]]></category>
		<category><![CDATA[ドリス・デイ]]></category>
		<category><![CDATA[ビアンカ・ジャガー]]></category>
		<category><![CDATA[フランソワーズ・アルディ]]></category>
		<category><![CDATA[ヘルムート・ニュートン]]></category>
		<category><![CDATA[マリサ・ベレンソン]]></category>
		<category><![CDATA[モロッコ（映画）]]></category>
		<guid isPermaLink="false">http://cahiersdemode.com/?p=67</guid>

					<description><![CDATA[目次 女性が男性の服を着るということ肌を露出せずに、女性の魅力を発散するサンローラン「スモーキング」前夜の女性のタキシードスタイル 女性が男性の服を着るということ 人が何かを愛するのは、そのなかに近づくことのできないもの [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">女性が男性の服を着るということ</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">肌を露出せずに、女性の魅力を発散する</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">サンローラン「スモーキング」前夜の女性のタキシードスタイル</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">女性が男性の服を着るということ</span></h2>
<blockquote><p>人が何かを愛するのは、そのなかに近づくことのできないものを求める場合だけだ。所有していないものしか人は愛さない。</p>
<p>マルセル・プルースト　『失われた時を求めて』～第五篇 囚われの女２</p></blockquote>
<p>1966年、<span style="color: #ff0000;">ローリング・ストーンズ</span>は、ベトナム戦争反対の歌<span style="color: #ff0000;">〝Paint It Black（黒く塗れ！）〟</span>を発表しました。私の中で、YSLの「スモーキング」と言うと、自然にこの曲が脳内再生されます。「赤なんていらない！色なんていらない！全てを黒く塗れ！」と歌うのですが、いえいえ、私は赤を含めてあらゆる色が大好きなんです。しかし、<span style="color: #ff0000;">黒を着た女性に、男性は決して適わない</span>ことは知っています。だから、相手の男性を輝かせてあげたい女性が決して選んではいけない色。それが黒。「スモーキング」（これは黒だけが美しい）とは、明確に<span style="color: #ff0000;">男性の隣には立たないという女性の意志の表れ</span>でした。</p>
<p>1966年、クリスチャン・ディオールのヘッド・デザイナー（1958～60）も勤めたことのあるイヴ・サンローランによる<span style="color: #ff0000;">「スモーキング」</span>が発表されました。65年に<span style="color: #ff0000;">モンドリアン・ルック</span>を発表し、絵画とファッションの融合を初めて実現していた彼にとって、この一年は、カトリーヌ・ドヌーブとの長い友情が始まった年でもありました。</p>
<p>1966年以降シーズン毎にサンローランは、「スモーキング」のDNAを進化させたパンツスタイルを発表することになります。そして、史上初めて既製服として、パンツスタイルの女性用スーツが販売されたのでした。60年代に入り、女性は求めていました。男性のように〝戦える服〟を。そして、何よりも重要なことは、女性が着た方が、タキシードは遥かに美しいものとなる事実でした。<span style="color: #ff0000;">男性の服装を女性が着たことに意味があるのではなく、男性の服装を女性が着た方が美しいことに意味があったのです。</span></p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">肌を露出せずに、女性の魅力を発散する</span></h2>
<div id="attachment_109328" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-109328" class="wp-image-109328 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/08/28e623d4-5a82-4a9a-b410-27c3df77be9b-e1676377248642.jpg" alt="" width="400" height="600" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/08/28e623d4-5a82-4a9a-b410-27c3df77be9b-e1676377248642.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/08/28e623d4-5a82-4a9a-b410-27c3df77be9b-e1676377248642-768x1152.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-109328" class="wp-caption-text">『モロッコ』1930年。マレーネ・ディートリッヒの男装姿。</p></div>
<p>1966/67秋冬シーズンにイヴ・サンローランが発表した「スモーキング」は、1930年のマレーネ・ディートリッヒ主演の映画『<span style="text-decoration: underline;"><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/morocco1930/"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">モロッコ</span></a></span>』にインスパイアされたものでした。黒のシルクハットとワイドショルダーでありながら、ウエストラインに沿って絞られた黒のテーラードジャケット。白一色で統一したシャツとジレとボウタイとポケットチーフ。ゆったりとしたハイウエストなパンツ。男装してタバコを咥えながら歌を歌うマレーネの姿は、男性の服を着た女性の新たなる神秘的な魅力に包まれていました。女性客とキスをするマレーネを見て、世の女性は、本当の自分が何ものなのか分からなくなってしまう得も言えぬ不安を感じてしまうのでした。その背徳感をサンローランが蘇らせようと試みたのです。</p>
<p>女性が男性の服を着ることによって感じる不思議な感情は、倒錯的な感覚です。その感覚をサンローラン自身が何よりも理解していました。男装している女性の様子は、明らかに普段の彼女とは違い、服を着ている彼女自身が第二の人格を大いに楽しんでいるのです。スモーキング・スタイルにサンローランが求めたのは、ファッションが生み出す「変身願望」です。<span style="color: #ff0000;">スカートを履いていると出来そうもなかったことも、出来る気にさせる服を彼は作りたかったのです。</span></p>
<div id="attachment_1915" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-1915" class="wp-image-1915 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/MD.gif" alt="MD" width="500" height="357" /><p id="caption-attachment-1915" class="wp-caption-text">『モロッコ』マレーネ・ディートリッヒ、1930年</p></div>
<p>それはまさにこの『モロッコ』のワンシーンに濃縮されています。女性が女性にキスをする。それが嫌悪感ではなく美しさを感じさせるというファッションの持つ力の不思議さ。そして、「スモーキング」の成功が、サンローランの<span style="color: #ff0000;">「布地が切れれば血の出るような服が作れるはずだ」</span>という確信に繋がったのです。そう彼は〝生きたファッション〟をデザインしたのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">サンローラン「スモーキング」前夜の女性のタキシードスタイル</span></h2>
<div id="attachment_75" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-75" class="wp-image-75" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280-605x1024.jpg" width="400" height="677" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280-605x1024.jpg 605w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280-295x500.jpg 295w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280-768x1300.jpg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280-907x1536.jpg 907w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280-177x300.jpg 177w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/tumblr_nx6o1oKeq41sgzhgyo2_1280.jpg 800w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-75" class="wp-caption-text">アニタ・ベルバー　“Bitte Zahlen” 1921年。</p></div>
<p>アニタ・ベルバー（1899－1928）ドイツ・ワイマール時代に生きたヌード・パフォーマー。トレードマークは、赤毛のショートボブ。バイセクシャルを公言し、ドラッグを愛用し、ありとあらゆるドラッグの乱用により身を滅ぼした。別名〝堕ちた天使〟アンドロギュヌス・スタイルのダンスで人気を博した。</p>
<div id="attachment_73" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-73" class="wp-image-73 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/Annex-Pickford-Mary-Kiki_NRFPT_01-e1480245640912.jpg" alt="「アメリカの恋人」メアリー・ピックフォード　1931年『キキ』より" width="400" height="567" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/Annex-Pickford-Mary-Kiki_NRFPT_01-e1480245640912.jpg 400w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/Annex-Pickford-Mary-Kiki_NRFPT_01-e1480245640912-353x500.jpg 353w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-73" class="wp-caption-text">メアリー・ピックフォード　1931年映画『お転婆キキ』より</p></div>
<p>「アメリカの恋人」と呼ばれた1920年代の大スター、メアリー・ピックフォード（1892－1979）。身長152cmの彼女が身に包むタキシード・スタイルは明らかに前年に公開された『モロッコ』の影響を受けており、デザインまでそっくり同じである。</p>
<div id="attachment_74" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-74" class="wp-image-74 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/5672ad8ae7879__day-doris-lullaby-of-broadway-01-e1480245683409.jpg" alt="ドリス・デイ　1951年『ブロードウェイの子守唄』より" width="400" height="515" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/5672ad8ae7879__day-doris-lullaby-of-broadway-01-e1480245683409.jpg 400w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/07/5672ad8ae7879__day-doris-lullaby-of-broadway-01-e1480245683409-388x500.jpg 388w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-74" class="wp-caption-text">ドリス・デイ　1951年映画『ブロードウェイの子守唄』より</p></div>
<p>ドリス・デイ（1922－）。『ケ・セラ・セラ』で有名なアメリカの歌手。ワーナー・ブラザーズのヘッド・デザイナー、ミロ・アンダーソンによるデザイン。歌が上手な人が、タキシードを着ると他を寄せ付けないオーラが生まれます。</p>
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