<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>破天荒 | カイエ・デ・モード</title>
	<atom:link href="https://cahiersdemode.com/tag/%e7%a0%b4%e5%a4%a9%e8%8d%92/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://cahiersdemode.com</link>
	<description>【映画/音楽の中のファッション＆香水】を徹底的に分析するファッション＆アパレル業界人のための学習サイト</description>
	<lastBuildDate>Thu, 06 Aug 2026 23:18:20 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=7.0.3</generator>

<image>
	<url>https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2016/09/cropped-redstar-e1474375064434-32x32.jpg</url>
	<title>破天荒 | カイエ・デ・モード</title>
	<link>https://cahiersdemode.com</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<atom:link rel='hub' href='https://cahiersdemode.com/?pushpress=hub'/>
	<item>
		<title>花火｜『名所江戸百景 両国花火』の赤い花火を梅で表現した香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/hanabi/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 23:15:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ガルバナムの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ベチバーの香り]]></category>
		<category><![CDATA[梅の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152867</guid>

					<description><![CDATA[花火 原名：Hanabi 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 『名所江戸百景 両国花火 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">花火</span></strong></p>
<p>原名：Hanabi<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=184536444">破天荒</a></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152871" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7b1e9bda4473f16b404ce7b5e4d6fe4f.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">『名所江戸百景 両国花火』の赤い花火を梅で表現した香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">梅（梅酒ロック×小梅ちゃん）と線香花火の香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「花火」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">『名所江戸百景 両国花火』の赤い花火を梅で表現した香り</span></h2>
<div id="attachment_145042" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145042" class="wp-image-145042 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/2-28-e1759294820699.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145042" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152879" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152879" class="wp-image-152879 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/100_views_edo_098.jpg" alt="" width="400" height="603" /><p id="caption-attachment-152879" class="wp-caption-text">『名所江戸百景 両国花火』安藤広重</p></div>
<blockquote><p>江戸の粋を今に伝える、夏の風物詩・隅田川花火大会。安藤広重「名所江戸百景 両国花火」に描かれた幻想的な風景から、現代の浅草の情景を映し出す香り。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">花火</span>」でした。</p>
<p>それは日本の大地の記憶を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">名所江戸百景 両国花火</span>』は、江戸時代の安政年間の1858年に、「東海道五十三次」でも有名な<span style="color: #ff0000;">安藤広重（歌川広重）</span>の人生最後の一年に描かれました。広重の作品の特色でもあるヒロシゲブルーも美しい作品です。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">梅（梅酒ロック×小梅ちゃん）と線香花火の香り</span></h2>
<div id="attachment_152872" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152872" class="wp-image-152872 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482554436_17842638933440457_1876772134242494906_n-e1782376318456.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152872" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152873" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152873" class="wp-image-152873 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/475099565_17842638924440457_3097415634766461899_n-e1782376453401.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152873" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152874" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152874" class="wp-image-152874 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482944514_17842638921440457_7884336316513413824_n-e1782376484786.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152874" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>最初の五作品の中で一番調香に時間を費やした香りが「花火」でした。安藤広重の「名所江戸百景 両国花火」に描かれた夏の風物詩・隅田川花火大会を川の土手に座って眺めている。その情景を土手をガルバナムで、そして赤い花火を梅で表現しています。特に赤い花火をどの香料の組み合わせで表現していくかという部分で最も手こずりました。</p>
<p>ちなみに浅草寺本尊の聖観音像は、推古天皇の時代の628年に、隅田川から引き揚げられたという伝説があります。日本中でも稀な絶対秘仏として、本当に実在するのかどうか歴代の住職も確認出来ていません。その神秘的な仏像の木の香りが肌に溶け込むような余韻がひろがってゆくようにも調香しています。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>打ち上げ花火を見ている時の土手の香りと、<span style="color: #ff0000;">線香花火</span>のような火花が四方八方に激しく飛び出す硝煙の香り、さらに清涼感を感じさせるリアルな梅の香りの三重奏からこの香りははじまります。</p>
<p>この香りほど〝日本の夏の風物詩・花火大会〟の情景を素肌にシンプルに届けてくれる香りはないと思います。この梅の香りの変化が実に美しく、梅酒ロックのような酔わせるようなニュアンスと、<span style="color: #ff0000;">小梅ちゃん</span>のようなあまずっぱい匂いが同時に感じられます。</p>
<p>まるで打ち上げ花火のように、素肌の上で赤味を増してゆく梅の香りに、花火の軌道のようにスモーキーなガルバナムとバーチとベチバーのスモークブレンドが絶妙なアクセントを生み出してゆきます。</p>
<div class="blank-box">火の華や 土手に伏す草 風に乗り 江戸の風情と 共に夏過ぐ</div>
<div>香りの中にヒロシゲブルーの要素はありませんが、日本人の五感で記憶している〝梅〟と〝線香花火〟の香りが見事にひとまとめになって素肌の上で心地よく火花を散らしてくれます。浴衣にも合いそうな、和香水の傑作です。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「花火」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．打ち上げ花火の香りというかなり珍しい難題に向き合った凄い香りだと思います。花火を「梅」で表現すると決める前に、候補になった香料はございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．ありがとうございます。花火は、破天荒の中でも特に「情景」を香りにした作品です。私は花火そのものの香りを作りたかったわけではありません。日本人が花火を見上げた時に心の中で思い出す景色や、その場に流れる空気を香りにしたいと思いました。</p>
<p>試作では、<span style="color: #ff0000;">ロータス（蓮）</span>も候補にしていました。蓮も美しい香りでしたが、調香を進める中で、どこか海外の花火のような印象になってしまい、「日本の花火」にはならないと感じたんです。そこで梅へ置き換えた瞬間、一気に日本の花火大会の情景が浮かび上がりました。</p>
<p>江戸時代の花火は、現在のように色鮮やかなものではなく、赤い花火が中心でした。その「赤」を香りで表現するには、梅が最もふさわしいと考えました。梅は日本人にとって春を告げる花であり、古くから家紋や意匠にも使われ、日本文化と深く結びついています。だから私は、火薬の匂いを再現するのではなく、日本人の記憶の中にある「花火」を香りで表現したかったのです。</p>
<p>ただ、美しい花火だけでは終わらせませんでした。あえて土手の土の香りや火薬のニュアンスを少しだけ加え、整いすぎた美しさを崩しています。私は、綺麗なものをそのまま綺麗には作りません。ほんの少し現実の空気を混ぜることで、その場所に立っていた記憶や感情が動き始めると思っています。</p>
<p>花火も、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/">おどろおどろ</a></span>も、その考え方は同じです。花火は、日本人にとって一瞬を記憶へ変える文化です。 日本文化や記憶を香りという言語へ写し取っている感覚なんです。</p>
<p><strong>Q．浅草寺本尊の聖観音像の木の香りに投影した理由を教えていただけますでしょうか？</strong></p>
<p>A．この作品のモチーフになっているのは、江戸時代の両国花火です。そして、その花火は現在の隅田川花火大会へと受け継がれてきた、日本の花火文化の原点でもあります。</p>
<p>私にとって、その風景は浅草と切り離して考えることができません。だからこそ、浅草へのリスペクトとして、浅草寺を象徴する槐（えんじゅ）の存在を香りの中へ取り入れました。</p>
<p>もし長い年月、人々の祈りを受け止めてきた場所に香りが宿るとしたら、そこには歴史や時間、人々の想いが染み込んでいるのではないでしょうか。</p>
<p>私は、木そのものの香りを再現したかったのではありません。その土地に積み重なった時間や文化を香りにしたかったのです。花火もまた、一瞬で消えてしまいます。しかし、その一瞬だからこそ、人の記憶に深く残ります。その儚さと、日本人が大切にしてきた祈りや歴史を重ねながら、この香りを組み立てていきました。</p>
<p><strong>Q．すごく的外れな質問であるならすみません。この香りか「桜吹雪」の中に、ヒロシゲブルーを連想させる要素は入れておられますか？もし入れておられたら教えて頂ければ幸いです。</strong></p>
<p>A．とても面白い視点だと思います。</p>
<p>実は、ヒロシゲブルーそのものを意識して香料を選んだわけではありません。ただ、日本の浮世絵が持つ空気感や余白、そして光の表現は、とても意識しています。私は色を香りへ置き換えるというより、その景色に流れる空気や時間を香りへ翻訳したいと考えています。</p>
<p>花火大会では、夜空だけではなく、川面に映る光や、人々のざわめき、風に流れる煙まで含めて、一つの風景になります。もし、その中に広重が描いた青や夜の静けさを感じていただけたのであれば、とても嬉しく思います。</p>
<p>香りは目には見えません。しかし、人の頭の中に景色を描くことはできます。それもまた、香りの面白さだと思っています。</p>
<p><strong>Q．ラストノートの槐（エンジュ）という聞きなれないものについて、その役割を教えて頂ければ幸いです。</strong></p>
<p>A．槐は、私にとって浅草を象徴する木の一つです。</p>
<p>この作品は江戸時代の両国花火をテーマにしていますが、その文化は現在の隅田川花火大会へと受け継がれています。だから私は、この香りを浅草という土地へのリスペクトとして仕上げたいと思いました。</p>
<p>ラストノートに槐を置いたのは、花火が終わり、人が帰り始め、静かな夜が戻る瞬間を表現したかったからです。そしてトップでは、あえて土手や火薬のニュアンスを加えています。綺麗な花火だけを描くのではなく、土の匂い、川辺の空気、火薬の残り香まで含めて、あの日その場所にいた記憶を香りにしたかったのです。</p>
<p>整いすぎた美しさよりも、ほんの少し現実の空気を混ぜることで、人の記憶に残る香りになると考えています。花火が終わったあと、静かに夜風だけが残る。その余韻を、槐という香りに託しました。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『滅灯（めっとう）』おどろおどろ × 花火</h5>
<div id="attachment_152852" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152852" class="wp-image-152852 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/622186884_17884121508440457_3484421710086161887_n-e1782347092942.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152852" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇と火花が交錯し、灯りが儚く消える、その瞬間。</div>
<p><strong>Q．なぜ「花火」と「おどろおどろ」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』は、私自身の夏の記憶から生まれた聞き重ねです。若い頃、花火大会が終わってもすぐには帰りませんでした。友達と河川敷に残って話をしたり、怪談を始めたり、肝試しへ行ったり。</p>
<p>さっきまで何万人もの人で賑わっていた場所が、少しずつ静かになっていく。屋台の灯りが消え、人の笑い声が遠ざかり、昼間には気づかなかった風の音や虫の声が聞こえてくる。同じ場所なのに、まるで別の世界へ変わったような感覚がありました。</p>
<p>「花火」は、人が集まり、笑い合い、夜空を見上げる華やかな時間を描いた香りです。そこへ「おどろおどろ」を重ねることで、人の時間が終わり、静かな夜の時間が始まる、その境界を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『滅灯』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』とは、文字通り「灯が消える」という意味です。でも、それは終わりではありません。灯が消えることで、それまで見えなかった景色や空気が少しずつ姿を現します。</p>
<p>花火大会が終わり、人々が帰り、屋台の灯りも一つずつ消えていく。すると、昼間には聞こえなかった虫の声や風の音が耳に入り、誰もいないはずなのに、何かの気配を感じることがあります。私は、日本の怪談の魅力は恐怖そのものではなく、その前に流れる静けさや余白にあると思っています。</p>
<p>『滅灯』は、怖さを表現した名前ではありません。賑わいから静けさへ。現実から想像へ。人の時間から、もう一つの時間へ。その境界に流れる「気配」を表現した名前です。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「花火」は、夜空に咲く一瞬の美しさや高揚感を感じる香りです。「おどろおどろ」は、時間とともに少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、花火大会が終わった後の夜の空気へとゆっくり変化していきます。</p>
<p>最初は、火薬の余韻や夏祭りの華やかさが感じられます。しかし時間が経つにつれて、その賑わいは静かに消え、グリーンやレザーの深みが現れ、夜の気配へと姿を変えていきます。誰もいなくなった河川敷。少し冷たく感じる夜風。暗闇の向こうに何かがいるわけではないのに、何かがいそうな感覚。</p>
<p>私は、日本人が古くから大切にしてきた怪談文化には、見えないものを想像する豊かな感性があると思っています。『滅灯』は、花火と怪談を重ねた作品ではありません。花火が終わった後にだけ訪れる、日本の夏の「気配」を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">②『艶滅（えんめつ）』花火 × 魁</h5>
<div id="attachment_152857" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152857" class="wp-image-152857 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/623127706_17884240479440457_6138242404691868270_n-e1782348771892.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152857" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">艶やかな余韻で満ちる香りが、火花の一瞬でかき消される夜。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「花火」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「花火」は、どちらも一番華やかな瞬間を描いた香りです。「魁」は、人が最も美しく輝く時間。「花火」は、夜空を見上げ、心が高鳴る夏のひととき。</p>
<p>でも私が惹かれたのは、その一番華やかな瞬間ではありません。花火大会が終わった後の時間です。花火が終わると、火薬の煙が少しだけ残る夜風が流れます。人で賑わっていた会場を離れ、大切な人と並んで歩く帰り道。夏の夜風に吹かれながら、「今日は楽しかったね」と何気ない話をする。特別な出来事ではないのに、その時間だけは不思議と心に残っています。</p>
<p>私は、日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのではないかと思っています。だから「魁」と「花火」を重ねることで、美しい時間が少しずつ思い出へと変わっていく、その瞬間を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『艶滅』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」と「滅」。一見すると、相反する言葉のように感じるかもしれません。でも私にとって、この二つはとても近い存在です。</p>
<p>日本には、終わってしまうものに美しさを感じる文化があります。満開の桜も、お祭りも、花火も、一番美しい瞬間は、同時に終わりへ向かっている瞬間でもあります。</p>
<p>花火大会の帰り道は、どこか特別な時間です。少しずつ人が少なくなり、賑やかだった街にも静けさが戻ってくる。楽しかった時間が終わってしまう寂しさと、それでも心の中には温かい気持ちが残っている。その感情こそ、日本人が古くから大切にしてきた「もののあはれ」なのではないでしょうか。</p>
<p>時間とともに現れるパウダリーな香りが、楽しかった一日の終わりを、少しだけ切なく感じさせます。だから『艶滅』は、美しさが消えていくことを表現した名前ではありません。美しい時間は終わるからこそ、記憶の中でより美しく輝き続ける。そんな想いを、この名前に込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした華やかさを感じる香りです。「花火」は、一瞬のきらめきと高揚感を感じる香りです。この二つを重ねると、その華やかさは少しずつ落ち着き、穏やかで優しい印象へと変わっていきます。</p>
<p>少しだけ残る火薬の香り。夏の夜風。並んで歩く帰り道。言葉がなくても心地いい時間。</p>
<p>そんな何気ない景色が、香りとともにゆっくりと思い浮かんできます。日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのかもしれません。</p>
<p>『艶滅』は、花火を見上げる時間ではなく、その帰り道を香りにした聞き重ねです。あの日の夏が、少しずつ思い出へと変わっていく。その少し切なく、それでいて温かい日本らしい情緒を、香りで表現した作品なんです。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：花火<br />
原名：Hanabi<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=184536444">破天荒</a></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152871" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7b1e9bda4473f16b404ce7b5e4d6fe4f.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：香檸檬（ベルガモット）、莱姆（ライム）、夏草（グリーンノート）<br />
ミドルノート：梅（ウメ）、炭（バーチ）、楓子香（ガルバナム）<br />
ラストノート：槐（エンジュ）、霍香（パチュリ／パチョリ）、カスカスガヤ（ベチバー）、麝香（ムスク）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>磯波｜新鮮な海の幸を素肌で味わう、日本海の磯の風に満たされる香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/isonami/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 23:00:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[スズラン（ミュゲ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[マリン（海）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152885</guid>

					<description><![CDATA[磯波 原名：Isonami 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 日本海から富士山が見え [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">磯波</span></strong></p>
<p>原名：Isonami<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185937019">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152886" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/5ecb9cb223a29f595525e6d8069b857a.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">日本海から富士山が見えたらどんな香りになるだろうか？</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">新鮮な海の幸を素肌で味わう、日本海の磯の風に満たされる香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「磯波」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">日本海から富士山が見えたらどんな香りになるだろうか？</span></h2>
<div id="attachment_145043" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145043" class="wp-image-145043 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-3553a2fe67d1e95447c61d7cafbd6dd0-1080x1080-1-e1759294881355.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145043" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152891" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152891" class="wp-image-152891 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/The_Great_Wave_off_Kanagawa-e1782409777295.jpg" alt="" width="500" height="345" /><p id="caption-attachment-152891" class="wp-caption-text">『神奈川沖浪裏』葛飾北斎</p></div>
<blockquote><p>葛飾北斎「神奈川沖浪裏」に描かれる、潮騒に舞う荒波の息吹から、寄せては返す磯の風のように、力強くも透き通る香りを纏わせました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">磯波</span>」でした。</p>
<p>それは日本人の海を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。この香りが五作品の中で一番最初に完成した香りでした。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">神奈川沖浪裏（かながわおきなみうら）</span>』は、江戸時代の天保年間の 1830年から1834年ごろに、<span style="color: #ff0000;">葛飾北斎</span>により『富嶽三十六景』全46図中の1図として描かれました。〝浮世絵のトップオブトップ〟と呼ばれるほどの世界的な知名度を誇る作品です。</p>
<p>天に向かい羽ばたく翼のように、荒れ狂う大波は、まさに三艘の船を吞み込まんとしている。それはまるで死神の鎌のようにも見えます。そんな大波のうねりの間から、遥か彼方にある富士の山が垣間見えるという構図が、三位一体となり、鑑賞者の心を揺さぶります。水しぶきと白い雪の対比のバランスも絶妙です。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">新鮮な海の幸を素肌で味わう、日本海の磯の風に満たされる香り</span></h2>
<div id="attachment_152888" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152888" class="wp-image-152888 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482516533_17842638768440457_8893827712408142170_n-e1782409574369.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152888" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152889" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152889" class="wp-image-152889 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482372006_17842638759440457_4768727048412646007_n-e1782409625370.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152889" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152890" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152890" class="wp-image-152890 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482534147_17842638753440457_1939478875327906300_n-e1782409670359.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152890" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「磯波」では柚子とグレープフルーツとカロンにより磯の香りを表現しています。葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズの代表作「神奈川沖浪裏」に描かれる、潮騒に舞う荒波の息吹から、寄せては返す磯の風のように、力強くも透き通る香りをアッサムティーとスズランの組み合わせを隠し味に作ってみました。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>〝海の香り〟〝海辺のリゾートの香り〟と言えば、古くはアルマーニの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/acqua_di_gio_pour_homme/">アクア ディ ジオ</a></span>」からトム・フォードの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/neroli-portofino/">ネロリ ポルトフィーノ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/mandarino-di-amalfi/">マンダリーノ ディ アマルフィ</a></span>」、ルイ・ヴィトンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/afternoon-swim/">アフタヌーン スイム</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/on-the-beach/">オン ザ ビーチ</a></span>」などあげるとキリはありません。</p>
<p>しかし「磯波」は、そういった西洋的な海の香りではなく、日本の〝海の香り〟〝海辺のリゾートの香り〟です。ズワイガニが解禁された後、北陸地方のたとえば望水楼で宿泊し「今日の夜は越前のズワイを堪能するぞ！」と日本海の磯の風を吸い込んでいるような、日常から逃避するような心地良い解放感が感じられます。</p>
<p>はじまりからグレープフルーツとユズは、あくまでマリンノート、つまりは日本の磯感を際立たせるために存在するように、フレッシュ感を全く出しません。実にリアルに澄み渡る朝の日本海の磯の香りに包まれてゆきます。</p>
<p>西洋の〝海の香り〟に慣れているとかなり拍子抜けするはじまりなのですが、だんだんとこの磯の香りが、イソノサザエやイソノカツオじゃありませんが、日本人の琴線に触れる、懐かしの海の心地良さを広がらせてくれるのです。</p>
<p>はじまりは早朝の磯の香り、しかし、時間が経てば経つほどに、太陽が昇り、実に心地良い、日本の海を全身で浴びるような絶景の香りに満たされてゆくのです。始まりから一転して、実に晴やかな〝日本の海の香り〟を満喫することが出来ます。</p>
<div class="blank-box">波高し 風に散り込む 磯の塩 富士の白雪 霞みて光る</div>
<div>アッサムティーとスズランの組み合わせが実によく効いています。京都・丹後半島の伊根町の舟屋の宿や、福井県の三国の日本海沿いにある採れたての越前蟹が食べれる旅館に泊まっているような、〝<span style="color: #ff0000;">蟹の香りはしないのですが、磯の気配を感じながら、旅館で豪華な海の幸（特に蟹料理）を目の前にしたあの独特な心の高揚感</span>〟が広がり、心の淀みが洗い流されていくような解放感に満たされてゆきます。</div>
<div>一番最初に完成した香りであることが理解できます。つまりは破天荒というブランドが目指す道が、〝<span style="color: #ff0000;">和のこころの香り</span>〟であり、〝<span style="color: #ff0000;">日本人の琴線に触れる香り</span>〟つまりは〝<span style="color: #ff0000;">日本人にとってのプルーストのマドレーヌ</span>〟を探求してゆくブランドであることがよく理解できます。</div>
<div>ジメジメした磯の香りではなく、心がぱーっと晴れていく磯の香りです。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「磯波」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香りは、とても変わったマリンノートだと思うのですが、五作品の中で一番最初に完成した理由を教えてください。</strong></p>
<p>A．「磯波」は、破天荒の中で最初に完成した香りです。破天荒というブランドを立ち上げる時、「日本らしい香りとは何だろう」と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが海でした。</p>
<p>ただ、私が表現したかったのは、海外のリゾートを思わせる海ではありません。日本人が昔から見てきた磯の風景、岩に打ち寄せる波、潮風、少し湿った空気、そしてその土地で暮らす人々の時間でした。</p>
<p>私は、海そのものではなく、日本人が海を見た時に思い出す記憶や情景を香りにしたかったのです。「磯波」も、ただ綺麗なマリンノートにはしていません。ほんの少し現実の空気を混ぜることで、その場所に立っていた記憶や感情が動き始める香りを目指しました。</p>
<p>香りを作るというより、日本文化や記憶を香りという言語へ置き換えている感覚なんです。また、「磯波」は「魁」と並び、聞き重ねがしやすい香りとして設計しています。一つの香りとして完成していながら、他の香りと重ねることで、新しい景色や物語が生まれる。香道の「聞き重ね」の文化を、現代のフレグランスとして楽しんでいただきたいという想いも込めています。</p>
<p><strong>Q．まさに私もこの香りの中に身を置き、通常のヨーロッパのマリンノートと全く違う、日本的な海（マリン）を感じさせる非常に珍しい香りだと感じました。通常のマリンノートとの違いを出すために意識された点などございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．一般的なマリンノートは、透明感や爽快感、青く広がる海やリゾートをイメージして作られることが多いと思います。私は、その方向を目指しませんでした。私が表現したかったのは、「海」ではなく「磯」です。海外が&#8221;Sea&#8221;なら、私は&#8221;磯＝Iso&#8221;を香りにしたかった。</p>
<p>「磯」という言葉は、日本人なら岩場に打ち寄せる波や潮風、海藻の香りまで自然と思い浮かべることができます。でも、その感覚を一言で他の言語へ翻訳することはとても難しいと思っています。私は、その翻訳しきれない日本らしい風景を、今度は香りという言語で表現してみたいと思いました。</p>
<p>磯には、岩があり、海藻があり、潮風があり、その場所で暮らす人々の生活があります。日本人が思い浮かべる海は、自然だけではなく、その土地の文化や時間まで含めた風景だと思っています。だから私は、綺麗なマリンノートだけでは終わらせませんでした。</p>
<p>ほんの少し現実の空気を混ぜることで、その場所の記憶が立ち上がる香りにしたかったのです。「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/">おどろおどろ</a></span>」では違和感のあるグリーン、「<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/hanabi/"><span style="color: #ff0000;">花火</span></a>」では火薬や土手の香り。「磯波」では、磯の湿った空気や潮の気配をあえて残しています。私は、整いすぎた美しさよりも、少しだけ現実を混ぜることで、人の記憶に残る香りになると考えています。</p>
<p><strong>Q．アッサムティーを加え、海の香りを作っていく発想が素晴らしいと思いますが、この発想が出てきた切っ掛けを教えて頂けますでしょうか？</strong></p>
<p>A．最初から海にティーノートを合わせようと思っていたわけではありません。</p>
<p>調香を進めながら、日本人が海辺で過ごす時間を思い浮かべていました。旅館で海を眺めながら飲む一杯のお茶。漁港の近くで湯気の立つ湯のみ。海を見ながら、ゆっくりと時間が流れていく風景。そんな情景を考えた時、お茶の存在が自然と浮かんできました。</p>
<p>ただ、私が選んだのは緑茶ではありませんでした。日本らしさをそのまま再現するのであれば、緑茶という選択肢もあったと思います。でも破天荒は、昔をそのまま再現するブランドではありません。日本文化を今の時代へ翻訳するブランドです。だからこそ、現代のフレグランスにも自然に溶け込むアッサムティーを選びました。</p>
<p>日本人が持っている海の記憶と、現代の香りの感性を重ねることで、新しい日本らしさを表現したかったのです。私は自然そのものを香りにするのではなく、その風景の中で人が過ごした時間まで香りで表現したいと考えています。</p>
<p><strong>Q．清水さんが最も好きな、または影響を受けているマリンノートの香りは何でしょうか？</strong></p>
<p>A．若い頃に印象に残っているのは、「ウルトラマリン」です。当時はマリンノートを代表する存在で、多くの人が憧れた香りでした。私自身も、その透明感や爽やかさに惹かれ、マリンノートの魅力を知るきっかけになりました。</p>
<p>ただ、「磯波」を作る時は、そのイメージを追いかけることはしませんでした。海外には素晴らしいマリンノートが数多くあります。だからこそ私は、日本人だからこそ表現できる海を作りたいと思いました。</p>
<p>リゾートの海ではなく、磯の香り。景色だけではなく、その土地の文化や、人が過ごした時間まで感じられる海です。私は海を作るというより、日本文化を香りという言語へ翻訳しています。「磯波」は、その考え方から生まれた、日本ならではのマリンノートだと思っています。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">『潮艶（しおつや）』磯波 × 魁</h5>
<div id="attachment_152856" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152856" class="wp-image-152856 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/625052484_17884907532440457_7122760090062232949_n-e1782348504613.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152856" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">海風の塩気と、花魁の艶香が交わるひととき。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「磯波」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「磯波」と「魁」は、一見するとまったく違う香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも人が生きる場所を描いた香りです。「磯波」は、漁港がある港町。「魁」は、人が美しさを磨き、人と出会う場所。形は違っても、どちらも人が集まり、それぞれの人生が交差していく場所なんです。</p>
<p>私は旅をする時、観光地よりも、その土地で暮らしている人たちの日常に惹かれます。漁港を歩き、その近くの食堂へ入る。夜になると、古いスナックから笑い声が聞こえてくる。</p>
<p>港に置かれた濡れたロープや木の桟橋、潮を含んだ夜風が流れ込んできます。仕事を終えた漁師さんや、海を愛するローカルサーファーたちが自然と集まり、それぞれの一日を語り合う。そんな何気ない時間の中に、その土地だけが持つ魅力があります。</p>
<p>『潮艶』は、海の香りではなく、港町で生きる人たちの時間を聞き重ねた作品です。</p>
<p><strong>Q．『潮艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」という言葉を聞くと、華やかさや色気を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも私が表現したかったのは、もっと自然な艶です。潮風に揺れる髪。日に焼けた肌。木のカウンター越しに交わす何気ない会話。笑いながらグラスを傾ける姿。</p>
<p>その一つひとつには、その土地で過ごしてきた時間が自然と滲み出ています。私は、本当の艶とは着飾ることではなく、生き方や、その人が積み重ねてきた時間から生まれるものだと思っています。</p>
<p>港町には、都会にはない、肩の力が抜けた美しさがあります。『潮艶』という名前には、そんな自然体で生きる人たちへの敬意を込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「磯波」は、潮風や磯の空気を感じる香りです。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と華やかさは少し落ち着き、人の温もりがゆっくりと現れてきます。</p>
<p>海辺のリゾートではなく、どこか懐かしい日本の港町。港に揺れる船。遠くから聞こえる波の音。仕事を終えた人たちが集まる小さなスナック。海帰りのサーファーたちが笑いながら語り合う夜。その土地で生きる人たちの日常が、少しずつ香りの中から浮かび上がってきます。</p>
<p>私は、その土地を歩き、人と話し、その場所に流れる時間を香りへ写し取っています。『潮艶』は、海を香らせた作品ではありません。港町で生きる人たちの温もりや、その土地に流れる時間を聞き重ねた作品なんです。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：磯波<br />
原名：Isonami<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185937019">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152886" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/5ecb9cb223a29f595525e6d8069b857a.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：葡萄柚（グレープフルーツ）、柚子（ユズ）、磯（マリンノート）<br />
ミドルノート：水（ウォータリーノート）、鈴蘭（ミュゲ）、紅茶（アッサムティ/アッサムティー）<br />
ラストノート：麝香（ムスク）、龍涎香（アンバー）、霍香（パチュリ/パチョリ）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>魁｜失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/sakigake/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 04:47:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[サンダルウッドの香り]]></category>
		<category><![CDATA[チューベローズの香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152850</guid>

					<description><![CDATA[魁 原名：Sakigake 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 歌麿が描く女性のように [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">魁</span></strong></p>
<p>原名：Sakigake<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936639">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152858" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/e03d5b4da156b44caeb0887a46bdf398.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされていく香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「魁」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされていく香り</span></h2>
<div id="attachment_145045" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145045" class="wp-image-145045 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-373ee5e3011bda312fee7f438e6a5686-1080x1080-1-e1759294958588.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145045" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152862" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152862" class="wp-image-152862 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/67268ddce80e9cba55b83914f1e2bb6a-e1782352103124.jpg" alt="" width="400" height="618" /><p id="caption-attachment-152862" class="wp-caption-text">『櫛を持つ女』喜多川歌麿</p></div>
<blockquote><p>江戸の粋と艶やかさを今に映す、妖艶なる美の世界。 喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれる、柔らかな色香と気品から、櫛越しに透ける美しさと、ほのかに薫る白粉の余韻を香りで表現しました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">魁</span>」でした。</p>
<p>それは美意識を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。5つの作品の中で一番最初に完成した香りである「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/isonami/">磯波</a></span>」と同じくらいの時期に完成した香りです。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">櫛を持つ女</span>』は、江戸時代の寛政年間の1795年から1796年ごろに<span style="color: #ff0000;">喜多川歌麿</span>によって描かれました。</p>
<p>髪の張り、艶、動きを繊細に描くことにより、女性の表情がより豊かになる「毛割」や、透けているものを通して見ることで女性の美しさを強調する「透かし」といった歌麿の卓越した技法が駆使されています。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</span></h2>
<div id="attachment_152859" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152859" class="wp-image-152859 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482945225_17842639095440457_8815433147874884097_n-e1782351262257.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152859" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152860" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152860" class="wp-image-152860 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482870129_17842639086440457_385946062865149089_n-e1782351333424.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152860" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152861" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152861" class="wp-image-152861 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482678285_17842639077440457_2038219762657174091_n-e1782351367753.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152861" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「魁」は5つの中で一番人気のある香りです。喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれているこの艶っぽく胸元がはだけている女性が、遊女なのか花魁なのか町娘なのかは明らかではありません。</p>
<p>このべっこうの櫛が透けていて、江戸の粋と艶やかさを感じさせます。そんな妖艶な美の世界を生み出したいと思いました。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>世の中に『和の香り』は多くあれど、ここまで徹頭徹尾、江戸時代の花魁の美学を香りに宿した作品はなかなかありません。でありながら、谷崎潤一郎が描く、和服を着た女性の裾から覗く足のような耽美的な明治・大正女の美学、さらには小津安二郎の映画に現れるような、白いシャツにフレアスカートという原節子様的な昭和の日本女性の清らかさの美学。そういったものをひとまとめに令和の世に蘇らせたような『<span style="color: #ff0000;">新しい日本女性の美学</span>』を引き出してくれる香りと言えます。</p>
<p>身に纏う瞬間から、素肌とひとつになり消えていく瞬間まで、明るく華やかに、それでいて奥ゆかしく、絶妙に上品で控えめに、一瞬で魅了するパワーのあるこの香りは、煌めくシトラスシャワーからはじまります。ジューシーな愛媛のおいしいミカンの香りがします。</p>
<p>すぐにフレッシュなグリーンティーに素肌は洗い流され、女性の柔肌を思わせる円やかに甘やかなチューベローズが花を咲かせてゆきます。そしてムスクとサンダルウッドとバニラも注ぎ込まれ、チューベローズをもっともっと艶やかに、女として生まれた喜びを感じさせるほどに、美しく磨き上げてゆくのです。</p>
<div class="blank-box">櫛透けて 白粉の香り 漂えば 花魁の影 光に溶ける</div>
<div>やがて漂うヴァイオレットリーフの残り香が、砂糖菓子のように、甘くてふんわりした花の余韻と混ざり合い、白粉を塗り、唇や目尻、頬などに紅をさし完全武装した花魁が乗り移ったかのように、誇らし気に光り輝いていくのです。</div>
<div>一言で言うと、女性が身に纏うと<span style="color: #ff0000;">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされ〝艶やかさ〟が増す香り</span>であり、男性が身に纏うと<span style="color: #ff0000;">〝蜜蜂が集まる蜜がたっぷりの花〟のように女性を集めてしまう〝危険な香り〟</span>です。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「魁」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香りの名を「魁」にした理由を教えてください。</strong></p>
<p>A．「魁」には、「先駆ける」「新しい時代を切り拓く」という意味があります。破天荒というブランドも、日本文化を香りという新しい表現で世界へ伝えたいという想いから始まりました。</p>
<p>この香りも、単に花魁を表現したかったわけではありません。江戸の美意識を現代へ繋ぎ、新しい日本の香りを生み出す「先駆け」として、この作品を「魁」と名付けました。</p>
<p>実は「魁」は、破天荒の中でも最も聞き重ねがしやすいように設計しています。香道には、香りを聞き分ける文化があります。その思想をリスペクトし、香りを重ねることで新しい香りや物語が生まれる楽しみを「聞き重ね」と名付けました。</p>
<p>破天荒でも、一つひとつの香りが完成形でありながら、他の香りを重ねることでまったく新しい香りや情景が生まれるよう設計しています。そして、その聞き重ねによって生まれた香りには、それぞれ新しい名前が付けられています。</p>
<p>「魁」も、新しい香りを生み出す始まりの香りです。先駆けるという意味を持つ「魁」という名前には、日本文化を未来へ繋ぐ最初の一歩という意味も込めています。私は香りを一本ずつ作っているのではなく、香りから新しい物語や文化が生まれるところまでをデザインしたいと思って調香しています。</p>
<p><strong>Q．チューベローズがメイン香料である理由は、江戸時代末期に日本に渡来したからでしょうか？花魁的なものとチューベローズという結びつきが斬新だと思いました。</strong></p>
<p>A．それも理由の一つです。チューベローズは江戸時代末期に日本へ伝わった花で、和名では「月下香（げっかこう）」と呼ばれています。私は、この「月下香」という名前にも、とても惹かれました。</p>
<p>夜に静かに香る花という響きには、どこか艶やかさがあり、花魁の世界観とも重なるものを感じたからです。花魁をそのまま香りで再現するのではなく、月の下で静かに香る花のように、その存在感や余韻を表現したいと思いました。</p>
<p>また、チューベローズには華やかさだけではなく、どこか妖艶で気品のある美しさがあります。そこへバイオレットリーフを重ねることで、白粉をまとったような和の化粧の気配を表現しています。さらにティーベースを加えたのは、現代の香りの感性を重ねるためです。</p>
<p>江戸時代の美意識だけを表現するのではなく、現代の透明感や軽やかさと掛け合わせることで、昔と今、二つの時代を行き来する「魁」を作りたいと思いました。</p>
<p>花魁もまた、その時代の流行や美意識を生み出した「魁」だったと思います。だから私も、過去をそのまま再現するのではなく、その時代の精神を受け継ぎながら、現代の香りとして新しい「魁」を表現したいと考えました。私は、日本文化をそのまま再現するのではなく、今という時代へ香りとして翻訳したいと思っています。「魁」は、その考え方を最も象徴する作品の一つです。</p>
<p><strong>Q．喜多川歌麿の浮世絵の中でも、それほどメジャーではないこの絵を選ばれた理由は、やはりこの鼈甲の透ける櫛が、この香りのテーマにぴったりだと感じられたからでしょうか？</strong></p>
<p>A．はい、一番の理由は鼈甲の櫛でした。</p>
<p>この作品には、光を受けて透けるような美しい鼈甲の櫛が描かれています。私は、その透明感や艶、そして細部に宿る美しさが、この香りの印象と重なると感じました。派手な美しさではなく、近づいて初めて気付く繊細な美しさ。それこそが、日本らしい美意識の一つだと思っています。だから有名な作品を選ぶというより、この香りが持つ空気感を最も表現してくれる一枚を選びました。</p>
<p>また、「魁」は香りだけで完成する作品ではありません。浮世絵、名前、そして聞き重ねによって生まれる新しい香りまで含めて、一つの作品として設計しています。</p>
<p>例えば「桜吹雪」と聞き重ねをすると、『花魁桜』という新しい香りが生まれます。満開の桜のように華やかに咲き誇り、やがて桜吹雪となって静かに散っていく。花魁の人生と桜の儚さが重なり、新しい物語として香りが完成します。一つの香りを作って終わりではなく、日本文化が持つ時間や物語を、香りという言語へ翻訳し、その先に新しい文化を生み出していきたいと思っています。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『影艶（かげつや）』おどろおどろ × 魁</h5>
<div id="attachment_152853" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152853" class="wp-image-152853 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/626188714_17884907781440457_2785414211974734621_n-e1782347787314.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152853" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇の奥に潜む、妖艶で揺らめく影。</div>
<p><strong>Q．なぜ「おどろおどろ」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「おどろおどろ」と「魁」は、一見すると対照的な香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも夜に生まれる幻想を描いた香りでした。「魁」は、人が憧れる美しさ。「おどろおどろ」は、人が心の奥で感じる畏れや不思議さ。どちらも現実ではなく、人の心が映し出す世界なんです。</p>
<p>この二つを重ねた時、私が表現したかったのは、夢なのか現実なのか分からなくなる、あの曖昧な時間でした。日本には「まどろみ」という、とても美しい言葉があります。</p>
<p>畳が少し冷え始める夜。障子の向こうから虫の声が聞こえてくる。眠りに落ちる少し前。夢が始まる少し前。現実と幻想の境界がゆっくりと溶け合っていく時間。『影艶』は、その言葉では説明しきれない感覚を香りで表現した聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．『影艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「影」とは、暗闇そのものではありません。光があるからこそ生まれるものです。「艶」もまた、人の心が動くことで初めて生まれる美しさだと思っています。私は、日本には、一言では説明しきれない美しい感覚があります。「おどろおどろしい」もそうですし、「まどろみ」もその一つです。</p>
<p>夢なのか。現実なのか。恋なのか。怪談なのか。答えが曖昧だからこそ、人は自由に想像し、心を動かされます。『影艶』という名前には、その曖昧さそのものを大切にしたいという想いを込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「おどろおどろ」は、少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、不思議と怖さは和らぎ、美しさにも少し影が差し込みます。まるで、夢を見ているのか、それとも昔の記憶を思い出しているのか分からなくなるような感覚です。</p>
<p>誰かを想いながら眠りにつく夜。ふと昔の景色が心に浮かぶ瞬間。会ったような気がするのに、それが夢だったのか現実だったのか思い出せない。そんな曖昧な時間は、日本人が昔から大切にしてきた感性の一つなのかもしれません。</p>
<p>『影艶』は、恋の香りでも、怪談の香りでもありません。答えを決めないための聞き重ねなんです。</p>
<h5 class="style5a">②『花魁桜（おいらんざくら）』魁 × 桜吹雪</h5>
<div id="attachment_152855" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152855" class="wp-image-152855 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/628052997_17884907682440457_7600709664352617075_n-e1782348357412.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152855" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">夜桜の下で、華やかに咲き誇る色香。</div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「桜吹雪」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「桜吹雪」は、最初から重ねることを意識して作っていました。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、春風のような優しさと軽やかさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と自分に自信が生まれます。</p>
<p>背筋が少し伸びて、自然と所作まで美しくなるような感覚があります。私は香りには、人の気持ちを少し前向きにしてくれる力があると思っています。だから「花魁桜」は、誰かのために纏う香りではありません。自分自身が、自分らしく美しく咲くための聞き重ねとして作りました。</p>
<p>この香りを纏うことで、「今日は少し素敵な自分になれそう。」そんな気持ちになっていただけたら嬉しいですね。</p>
<p><strong>Q．『花魁桜』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．花魁と桜は、日本人にとってどちらも美しさの象徴です。でも私が惹かれたのは、その華やかさだけではありません。</p>
<p>桜は満開に咲き誇る姿も美しいですが、風に舞い散る瞬間にこそ、多くの日本人は心を動かされます。花魁もまた、美しく着飾るだけではなく、立ち居振る舞いや所作、教養までも磨き上げ、自らの美しさを表現していました。私は、この二つに共通しているのは、誰かのためではなく、自分自身を高め続ける美しさだと思っています。</p>
<p>だから『花魁桜』は、花魁を表現した香りではありません。誰もが心の中に持っている「もっと素敵な自分になりたい」という憧れを、春の桜のように優しく咲かせる聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした芯のある美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、柔らかく包み込むような春の空気を感じる香りです。この二つを重ねることで、華やかさだけではなく、優しさや親しみやすさが自然と加わります。凛とした美しさの中に、ふっと笑顔がこぼれるような柔らかさが生まれるんです。</p>
<p>私は、この聞き重ねを纏った時、誰かに美しく見せようとするのではなく、自分自身が少し好きになれる香りになればいいと思っています。気持ちが前向きになり、自然と笑顔になり、所作まで美しくなる。その変化は、きっと周りの人にも伝わります。</p>
<p>『花魁桜』は、破天荒の聞き重ねの中でも最も多くの方に選ばれている作品です。それは、香りが誰かを演じさせるのではなく、その人自身が持っている美しさを、そっと引き出してくれるからなのかもしれません。</p>
<h5 class="style5a">③『潮艶（しおつや）』磯波 × 魁</h5>
<div id="attachment_152856" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152856" class="wp-image-152856 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/625052484_17884907532440457_7122760090062232949_n-e1782348504613.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152856" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">海風の塩気と、花魁の艶香が交わるひととき。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「磯波」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「磯波」と「魁」は、一見するとまったく違う香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも人が生きる場所を描いた香りです。「磯波」は、漁港がある港町。「魁」は、人が美しさを磨き、人と出会う場所。形は違っても、どちらも人が集まり、それぞれの人生が交差していく場所なんです。</p>
<p>私は旅をする時、観光地よりも、その土地で暮らしている人たちの日常に惹かれます。漁港を歩き、その近くの食堂へ入る。夜になると、古いスナックから笑い声が聞こえてくる。</p>
<p>港に置かれた濡れたロープや木の桟橋、潮を含んだ夜風が流れ込んできます。仕事を終えた漁師さんや、海を愛するローカルサーファーたちが自然と集まり、それぞれの一日を語り合う。そんな何気ない時間の中に、その土地だけが持つ魅力があります。</p>
<p>『潮艶』は、海の香りではなく、港町で生きる人たちの時間を聞き重ねた作品です。</p>
<p><strong>Q．『潮艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」という言葉を聞くと、華やかさや色気を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも私が表現したかったのは、もっと自然な艶です。潮風に揺れる髪。日に焼けた肌。木のカウンター越しに交わす何気ない会話。笑いながらグラスを傾ける姿。</p>
<p>その一つひとつには、その土地で過ごしてきた時間が自然と滲み出ています。私は、本当の艶とは着飾ることではなく、生き方や、その人が積み重ねてきた時間から生まれるものだと思っています。</p>
<p>港町には、都会にはない、肩の力が抜けた美しさがあります。『潮艶』という名前には、そんな自然体で生きる人たちへの敬意を込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「磯波」は、潮風や磯の空気を感じる香りです。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と華やかさは少し落ち着き、人の温もりがゆっくりと現れてきます。</p>
<p>海辺のリゾートではなく、どこか懐かしい日本の港町。港に揺れる船。遠くから聞こえる波の音。仕事を終えた人たちが集まる小さなスナック。海帰りのサーファーたちが笑いながら語り合う夜。その土地で生きる人たちの日常が、少しずつ香りの中から浮かび上がってきます。</p>
<p>私は、その土地を歩き、人と話し、その場所に流れる時間を香りへ写し取っています。『潮艶』は、海を香らせた作品ではありません。港町で生きる人たちの温もりや、その土地に流れる時間を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">④『艶滅（えんめつ）』花火 × 魁</h5>
<div id="attachment_152857" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152857" class="wp-image-152857 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/623127706_17884240479440457_6138242404691868270_n-e1782348771892.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152857" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">艶やかな余韻で満ちる香りが、火花の一瞬でかき消される夜。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「花火」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「花火」は、どちらも一番華やかな瞬間を描いた香りです。「魁」は、人が最も美しく輝く時間。「花火」は、夜空を見上げ、心が高鳴る夏のひととき。</p>
<p>でも私が惹かれたのは、その一番華やかな瞬間ではありません。花火大会が終わった後の時間です。花火が終わると、火薬の煙が少しだけ残る夜風が流れます。人で賑わっていた会場を離れ、大切な人と並んで歩く帰り道。夏の夜風に吹かれながら、「今日は楽しかったね」と何気ない話をする。特別な出来事ではないのに、その時間だけは不思議と心に残っています。</p>
<p>私は、日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのではないかと思っています。だから「魁」と「花火」を重ねることで、美しい時間が少しずつ思い出へと変わっていく、その瞬間を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『艶滅』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」と「滅」。一見すると、相反する言葉のように感じるかもしれません。でも私にとって、この二つはとても近い存在です。</p>
<p>日本には、終わってしまうものに美しさを感じる文化があります。満開の桜も、お祭りも、花火も、一番美しい瞬間は、同時に終わりへ向かっている瞬間でもあります。</p>
<p>花火大会の帰り道は、どこか特別な時間です。少しずつ人が少なくなり、賑やかだった街にも静けさが戻ってくる。楽しかった時間が終わってしまう寂しさと、それでも心の中には温かい気持ちが残っている。その感情こそ、日本人が古くから大切にしてきた「もののあはれ」なのではないでしょうか。</p>
<p>時間とともに現れるパウダリーな香りが、楽しかった一日の終わりを、少しだけ切なく感じさせます。だから『艶滅』は、美しさが消えていくことを表現した名前ではありません。美しい時間は終わるからこそ、記憶の中でより美しく輝き続ける。そんな想いを、この名前に込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした華やかさを感じる香りです。「花火」は、一瞬のきらめきと高揚感を感じる香りです。この二つを重ねると、その華やかさは少しずつ落ち着き、穏やかで優しい印象へと変わっていきます。</p>
<p>少しだけ残る火薬の香り。夏の夜風。並んで歩く帰り道。言葉がなくても心地いい時間。</p>
<p>そんな何気ない景色が、香りとともにゆっくりと思い浮かんできます。日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのかもしれません。</p>
<p>『艶滅』は、花火を見上げる時間ではなく、その帰り道を香りにした聞き重ねです。あの日の夏が、少しずつ思い出へと変わっていく。その少し切なく、それでいて温かい日本らしい情緒を、香りで表現した作品なんです。</p>
</div>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：魁<br />
原名：Sakigake<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936639">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152858" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/e03d5b4da156b44caeb0887a46bdf398.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：香檸檬（ベルガモット）、橘子（マンダリン）<br />
ミドルノート：月下香（チュベローズ/チューベローズ）、緑茶（グリーンティ/グリーンティー）、匂菫（ヴァイオレットリーフ）<br />
ラストノート：麝香（ムスク）、白檀（サンダルウッド）、華陀爾拉（バニラ）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>桜吹雪｜桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ、輝き煌めくチェリーの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/sakura-fubuki/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 21:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[オレンジの香り]]></category>
		<category><![CDATA[チェリーブロッサム（桜）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[チェリー（さくらんぼ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152898</guid>

					<description><![CDATA[桜吹雪 原名：Sakura Fubuki 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 桜吹雪の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">桜吹雪</span></strong></p>
<p>原名：Sakura Fubuki<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936937">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152899" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/0c72b219a63e8f279849eb1a40a644b0.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-8" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-8">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">イヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「桜吹雪」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ。</span></h2>
<div id="attachment_145046" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145046" class="wp-image-145046 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-752e2117d5b50c4b6259e4d217bf6a18-1920x1920-1-e1759294988678.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145046" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152905" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152905" class="wp-image-152905 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/Cherry_Blossom_Time_in_Nakanocho_of_the_Yoshiwara_LACMA_16.14.48-e1782434208332.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-152905" class="wp-caption-text">『吉原仲の町桜時』歌川広重</p></div>
<blockquote><p>春爛漫、吉原仲の町に咲き誇る桜並木。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な風景から、期間限定で植えられる新吉原の桜の儚さと華やぎを、香りに閉じ込めました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">桜吹雪</span>」でした。</p>
<p>それは桜吹雪の〝時間と儚さ〟を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りの着想源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">吉原仲の町桜時</span>』は、江戸時代の天保年間の1839年から42年頃に、「東海道五十三次」でも有名な<span style="color: #ff0000;">安藤広重（歌川広重）</span>により描かれました。</p>
<p>広重の作品の特色でもあるヒロシゲブルーが随所に使われ、桜のピンク色を際立たせる役割を果たしています。左右に花魁道中の様子も描かれています。</p>
<div id="attachment_152906" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152906" class="wp-image-152906 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055.jpg" alt="" width="500" height="238" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055-768x366.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-152906" class="wp-caption-text">『東都名所　新吉原五丁町弥生花盛全図』歌川広重</p></div>
<p>1617年に江戸幕府の後任の遊郭として誕生した「吉原」は、現在の日本橋人形町に開設されました。しかし1657年の明暦の大火により、江戸の大半が焼かれ、浅草寺北に移転され「新吉原」が誕生しました。</p>
<p>この東京ドーム2つ分ほどの長方形の土地で、そのメインストリートにあたる仲の町の通り（約250m）の中央に、1740年代に毎年、（旧暦の）3月1日になると、千本もの桜の木が植林され、お花見で賑わいました。そして枯れると桜の木は捨てられました。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">イヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り</span></h2>
<div id="attachment_152901" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152901" class="wp-image-152901 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482693923_17842639179440457_2967753450993470437_n-e1782433462230.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152901" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152902" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152902" class="wp-image-152902 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482120859_17842639161440457_451109614590691879_n-e1782433497777.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152902" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152903" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152903" class="wp-image-152903 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482372006_17842639170440457_3744204032165231189_n-e1782433574241.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152903" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「桜吹雪」はシプレ調なのですが、1740年代から吉原名物となった〝吉原の桜〟をイメージした香りです。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な美しさ。</p>
<p>吉原の桜は育てられることなく、毎年植樹され、花びらきが終わると捨てられるという、華やかさと儚さを同居させた香りなのです。トップの伊予柑が好評で、Z世代の女性にとても人気がある香りです。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>ファジーネーブルとピンクミモザを思わせる、スパークリングするイヨカンの香りから〝桜吹雪〟ははじまります。その名の通り、桜の花びらが舞い散る中、風に舞う髪をかきあげ佇んでいるような、贅沢な煌めきに包み込まれてゆきます。イヨカンが不思議なことに、見事に桜吹雪を連想させます。</p>
<p>あくまでも品良く、控えめに、でもこの桜の香りは、キラキラと華やかに輝いているのです。やがてどのような仕掛けによってかは分からないのですが、とてつもなくフレッシュなチェリーの香りに全身は満たされてゆきます。</p>
<div class="blank-box">大門を 抜ければ広がる 桜道 夢か現世か 花に埋もれて</div>
<div>Z世代を中心に売れている理由がよく分かります。もしタンバリンズやAiamでそれらしい名前と共に販売されたら、このチェリーの香り、社会現象になるほど売れることでしょう。</div>
<div>桜吹雪の中から生まれるイヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り。花魁を思わせるような、艶やかさと凛とした美しさを纏う香りです。満開の桜が一瞬で舞い散るような、若さゆえの情熱や刹那の美しさを感じさせます。</div>
<div>桜の香りの傑作であるだけでなく、チェリー香水の傑作であり、オレンジ香水の傑作、さらにはシャンパン香水の傑作と言えます。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「桜吹雪」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香り、本当に素晴らしいですよね。何よりも私が感動したのは、桜の香りに必ず存在するトンカビーンが入ってない、潔さに感動しました。桜の香りを再現するのではなく、桜吹雪の情景を再現した香りだという認識で間違いないでしょうか？</strong></p>
<p>A．ありがとうございます。まさに、その通りです。</p>
<p>桜という花を再現したかったのではなく、「桜吹雪」という時間の流れを香りにしたいと思いました。この香りを考えるきっかけになったのは、浮世絵にも描かれている吉原の桜です。</p>
<p>実は吉原には桜並木があったわけではありません。桜の季節になると、山から桜の木を切り出し、大門へ続く道沿いへそのまま突き立てて、満開の桜並木を作っていました。そして花が散ると、その桜は役目を終え、そのまま捨てられてしまいます。</p>
<p>私は、この歴史を知った時、とても日本人らしい美意識を感じました。最初は華やかに咲き誇り、人々を魅了する。やがて風が吹き、桜吹雪となり、最後は静かに役目を終えていく。その姿は、吉原で生きた花魁の人生とも重なるように感じました。</p>
<p>だから私は、桜の香りではなく、その儚く美しい時間そのものを香りで表現したかったのです。</p>
<p>調香としては、フゼアやシプレの骨格を持たせながら、その移り変わる美しさを表現しています。私にとって調香とは、花を再現することではありません 。日本文化や歴史、そこに生きた人々の記憶を香りという言語へ翻訳している感覚なんです。</p>
<p><strong>Q．桜吹雪をシャンパンシャワーで置き換えているような印象を得たのですが、桜の香りのはじまりが、キラキラ輝くようなイヨカンという発想は、どのようなきっかけで思いつかれたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「シャンパンシャワー」という表現は、とても嬉しいですね。私も、花びらが一斉に舞い上がる、あのきらめきを表現したいと思っていました。</p>
<p>その光を香りで置き換えた時、一番しっくりきたのが伊予柑でした。柑橘の中でも伊予柑は、日本らしい柔らかさと品のある華やかさがあります。それが、春の日差しを受けて舞う桜吹雪の印象と重なったんです。</p>
<p>実は試作の段階では、もっと果実の甘さが際立つ香りでした。グルマンを感じさせるような華やかでフルーティーな印象が強く、それだけでも美しい香りではありましたが、私の中では「桜吹雪」ではなく、「春らしいフルーティフレグランス」になってしまっていました。</p>
<p>そこで、果実の甘さを少しずつ抑えながら、オークモスやムスク、アンバーを重ね、香り全体にフゼアやシプレの骨格を持たせていきました。そうすることで、満開の桜の華やかさだけではなく、風に舞い、やがて散りゆく花びらや、春の終わりの余韻まで感じられる香りへと変化していったのです。</p>
<p>私は調香では、何を足すかと同じくらい、何を引くかを大切にしています。甘さを少し引くことで、桜そのものではなく、「桜吹雪」という情景が浮かぶ香りになったと思っています。</p>
<p><strong>Q．ちなみに清水さんは、桜の香りを作るにあたり、好きな香りや良くも悪くも影響を受けた香りなど何かございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．桜をテーマにした香りは、本当に数多くあります。だからこそ私は、「桜らしい香り」を追いかけることは意識的にやめました。もちろん参考として様々な作品には触れていますが、「桜吹雪」を作る時は、それらを一度頭の中から離すようにしました。</p>
<p>私が作りたかったのは、桜という植物ではなく、日本人が春になると思い浮かべる景色や時間だったからです。花見の帰り道。風に舞う花びら。少し寂しさを感じる春の終わり。そうした日本人の記憶の方が、私にとっては桜そのものよりも大切でした。</p>
<p>また、この香りは単体で完成するだけではありません。「魁」と聞き重ねをすると、「花魁桜」という新しい香りが生まれます。満開の桜のように華やかに咲き誇り、やがて桜吹雪となって静かに散っていく。花魁の人生と桜の儚さが重なり、新しい物語として香りが完成します。</p>
<p>私は、一つの香りを作って終わりではなく、日本文化が持つ時間や物語を、香りとして残し、その先に新しい文化を生み出していきたいと思っています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">『花魁桜（おいらんざくら）』魁 × 桜吹雪</h5>
<div id="attachment_152855" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152855" class="wp-image-152855 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/628052997_17884907682440457_7600709664352617075_n-e1782348357412.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152855" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">夜桜の下で、華やかに咲き誇る色香。</div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「桜吹雪」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「桜吹雪」は、最初から重ねることを意識して作っていました。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、春風のような優しさと軽やかさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と自分に自信が生まれます。</p>
<p>背筋が少し伸びて、自然と所作まで美しくなるような感覚があります。私は香りには、人の気持ちを少し前向きにしてくれる力があると思っています。だから「花魁桜」は、誰かのために纏う香りではありません。自分自身が、自分らしく美しく咲くための聞き重ねとして作りました。</p>
<p>この香りを纏うことで、「今日は少し素敵な自分になれそう。」そんな気持ちになっていただけたら嬉しいですね。</p>
<p><strong>Q．『花魁桜』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．花魁と桜は、日本人にとってどちらも美しさの象徴です。でも私が惹かれたのは、その華やかさだけではありません。</p>
<p>桜は満開に咲き誇る姿も美しいですが、風に舞い散る瞬間にこそ、多くの日本人は心を動かされます。花魁もまた、美しく着飾るだけではなく、立ち居振る舞いや所作、教養までも磨き上げ、自らの美しさを表現していました。私は、この二つに共通しているのは、誰かのためではなく、自分自身を高め続ける美しさだと思っています。</p>
<p>だから『花魁桜』は、花魁を表現した香りではありません。誰もが心の中に持っている「もっと素敵な自分になりたい」という憧れを、春の桜のように優しく咲かせる聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした芯のある美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、柔らかく包み込むような春の空気を感じる香りです。この二つを重ねることで、華やかさだけではなく、優しさや親しみやすさが自然と加わります。凛とした美しさの中に、ふっと笑顔がこぼれるような柔らかさが生まれるんです。</p>
<p>私は、この聞き重ねを纏った時、誰かに美しく見せようとするのではなく、自分自身が少し好きになれる香りになればいいと思っています。気持ちが前向きになり、自然と笑顔になり、所作まで美しくなる。その変化は、きっと周りの人にも伝わります。</p>
<p>『花魁桜』は、破天荒の聞き重ねの中でも最も多くの方に選ばれている作品です。それは、香りが誰かを演じさせるのではなく、その人自身が持っている美しさを、そっと引き出してくれるからなのかもしれません。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：桜吹雪<br />
原名：Sakura Fubuki<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936937">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152899" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/0c72b219a63e8f279849eb1a40a644b0.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：檸檬（レモン）、伊予柑（イヨカン）、桜桃（チェリー）<br />
ミドルノート：桜（チェリーブロッサム）、木蓮（マグノリア）、鈴蘭（ミュゲ）<br />
ラストノート：苔（オークモス）、麝香（ムスク）、龍涎香（アンバー）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>おどろおどろ｜妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 10:55:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[グリーン（新緑）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ジャスミンの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ミントの香り]]></category>
		<category><![CDATA[レザーの香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152839</guid>

					<description><![CDATA[おどろおどろ 原名：Odoro Odoro 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 妖術使 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">おどろおどろ</span></strong></p>
<p>原名：Odoro Odoro<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936809">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152841" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/ddf762e78795f31255e523d7cb51c3eb.png" alt="" width="250" height="226" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-10" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-10">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">この世のものとは思えない抗い難い魅力を持つ〝もののけ香水〟</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさが立ち上る</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">「おどろおどろ」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</span></h2>
<div id="attachment_145044" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145044" class="wp-image-145044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-4d54caf1dd1ffb4b3484c9bb2ecb9537-1080x1080-1-e1759294917359.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145044" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152845" style="width: 760px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152845" class="wp-image-152845 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7047-e1782293970562.jpg" alt="" width="750" height="374" /><p id="caption-attachment-152845" class="wp-caption-text">『相馬の古内裏』歌川国芳</p></div>
<blockquote><p>江戸の妖しき物語を今に伝える、幽玄なる世界観。題材の元になっているのは山東京伝の読本「善知安方忠義伝」。歌川国芳の「相馬の古内裏」に描かれる不気味で美しい情景から、闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">おどろおどろ</span>」でした。</p>
<p>それは怪談という文化を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りの着想源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">相馬の古内裏（そうまのふるだいり）</span>』は、江戸時代末期の弘化年間の1845年から1846年ごろに<span style="color: #ff0000;">歌川国芳</span>によって描かれました。</p>
<p>平将門の娘とされる伝説上の妖術使い・<span style="color: #ff0000;">滝夜叉姫</span>が、骸骨の妖怪を呼び出し、妖怪退治にやって来た源頼信の家臣・大宅太郎光国を驚かせている情景が描かれています。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">この世のものとは思えない抗い難い魅力を持つ〝もののけ香水〟</span></h2>
<div id="attachment_152844" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152844" class="wp-image-152844 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/588775565_17882685042440457_4681752853595002302_n-e1782290775141.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152844" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「おどろおどろ」は歌川国芳の『相馬の古内裏』に描かれた、平安時代の妖しき物語の闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しています。ひんやり感を感じさせるメンソールが隠し味になっています。私のこの香りのイメージは、<span style="color: #ff0000;">耳なし芳一の琵琶法師</span>なんです。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>田舎の畦道に生い茂る野草を刈る草刈機のガソリンと刈られた野草が交じり合う、強烈なグリーンの爆発から「おどろおどろ」ははじまります。草刈機のキュイーン、キュイーンという音まで聞こえてきそうな程、シャープなレモンとローズマリーがスイングして、弾け合い、素肌に降り注いでゆきます。</p>
<p>すぐに、大自然の中、暗闇が目を覚ますように、深山幽谷の地を思わせる、戦慄の緑に五感が満たされてゆきます。と同時に広がる胡椒薄荷（ペパーミント）のひんやり感が、最初から最後までこの香りに妖美さを漂わせています。</p>
<div class="blank-box">灯り消え 闇に潜むは 誰が影 線香匂いて 命の果てか</div>
<p>そして夜闇に呑み込まれていくように、妖しい白い花の香りが素肌の上で開花してゆきます。打ち滅ぼされた肉体が、自然に還るように&#8230;すっきりとした夏草と円やかな木の香りに満たされてゆきます。</p>
<p>実はこの香りの魅力は、おどろおどろしいだけでなく、茶目っ気のある妖怪たちが緑豊かな墓場で運動会しているムードを連想させる、野原で無邪気に遊んだ子供時代を思い出させるグリーンの香りに満たされてゆきます。このグリーンノートが不思議なのは、若原の輝きのような無邪気な明るさと、鬱蒼とした野草の闇深さを同時に感じさせるところにあります。</p>
<p>やがてレザーが静かに立ち上り、闇夜の中で何百本もの蝋燭の炎が冷たく揺らめくような、信じられないほど幽玄たるグリーンレザーとホワイトフローラルの余韻で、五感を酔わせてくれるのです。かくして、あなたのからだも心も完全にこの『<span style="color: #ff0000;">物の怪（もののけ）香水</span>』に飼い慣らされてゆくのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさが立ち上る</span></h2>
<div id="attachment_152843" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152843" class="wp-image-152843 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/719822269_17903637645440457_5053629668737026850_n-e1782290163158.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152843" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p>「おどろおどろ」という香りの魅力は、絶叫と絶頂、恐怖と安らぎ、絶望と希望、闇と光という相反する要素を、素肌の上で感じることが出来る『<span style="color: #ff0000;">劇場型香水</span>』であるところにあります。だからこそ、最後には心地良い満足感に満たされるのでしょう。</p>
<p>「おどろおどろ」の香りは、情報量の多い『相馬の古内裏』の浮世絵のように、</p>
<p>妖術使い・滝夜叉姫＝茉莉花（ジャスミン）、薔薇（ダマスクローズ）<br />
召喚した巨大な骸骨＝檸檬（レモン）、迷迭香（ローズマリー）、胡椒薄荷（ペパーミント）<br />
対峙する大宅太郎光国＝白檀（サンダルウッド）、鉛筆柏槇（シダーウッド）、革（レザー）</p>
<p>の構図を素肌で感じることが出来ます。まさに〝<span style="color: #ff0000;">怪談を肌で受けとめていくような香り</span>〟とも言えます。</p>
<p>丑三つ時に白い服を着てこの香りを纏えば、怪談の主人公になったような気分を味わえるかもしれません。〝<span style="color: #ff0000;">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさ</span>〟を演出してくれる香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">「おどろおどろ」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．最初の質問としてこれは間違っていたら申し訳ないのですが、「おどろおどろ」は、5つの中で、最もオープニングの第一印象が悪いのですが、30分くらい経つとうっとりするようなグリーンレザーの香りになります。この最初の違和感は意図的なものでしょうか？</strong></p>
<p>A．はい、意図的です。</p>
<p>一般的な香水は、最初に「良い香り」と感じてもらえるように設計されます。しかし「おどろおどろ」は、その逆の発想から生まれた香りです。私が表現したかったのは、<span style="color: #ff0000;">美しいものが少しずつ現実の空気に触れ、姿を変えていく感覚</span>でした。</p>
<p>日本の怪談は、最初から恐ろしいわけではありません。何気ない日常の中に、ほんの少しの違和感が入り込み、その積み重ねが、いつしか恐怖へと変わっていきます。その空気を香りで表現したくて、通常のフレグランスではあまり前面に出さないグリーン系の香料をあえて多めに使い、不調和や違和感を意識的に作りました。</p>
<p>ローズやジャスミンも使っていますが、限りなく色が黒くなるような花の感じ。夜の花と黒い木が混ざる「和のダークフローラル」私は、綺麗な香りをそのまま綺麗には作りません。ほんの少しだけ現実の空気や違和感を混ぜることで、その場所にいた時の感情や記憶が動き始めると考えています。時間が経つにつれて、グリーンの尖った印象は少しずつ落ち着き、レザーやウッディの深みが現れ、美しい余韻へと変化していきます。</p>
<p>日本の怪談も最後に残るのは、恐怖だけではありません。どこか切なさや、美しさ、そして静かな余韻があります。「おどろおどろ」は、その時間の流れそのものを香りで表現した作品です。</p>
<p><strong>Q．この香りの清水さんのイメージが、なぜ耳なし芳一の琵琶法師なのか教えていただければ幸いです。</strong></p>
<p>A．実は、この香りが生まれるきっかけは、『破天荒』の企画が始まる前にありました。ある日、琵琶奏者と怪談師による「耳なし芳一」の公演に招待され、その世界観に強く引き込まれました。琵琶の音色と怪談が重なった瞬間、「この世界を香りで表現することはできないだろうか」と思ったことが、この作品の始まりです。</p>
<p>その後、実際に耳なし芳一ゆかりの地である下関の赤間神社を訪れました。「芳一はこの場所で琵琶を弾いていたのだろうか。」「どんな景色を見て、どんな空気を感じていたのだろうか。」そんなことを考えながら境内を歩き、その土地に流れる時間や空気を感じ取ろうとしました。</p>
<p>私は、その場所そのものを再現したかったのではありません。そこに積み重なった歴史や、人々が語り継いできた物語を、香りという言語へ翻訳したかったのです。その結果、「おどろおどろ」は怪談を表現した香りではなく、日本人が古くから大切にしてきた鎮魂や語りの文化を表現した作品になりました。</p>
<p><strong>Q．怪談を香りにするという発想は、かなり天才的だと思います。その構想はかなり昔からあったのでしょうか？それともこの浮世絵を見て閃かれたのでしょうか？幽霊や物の怪や妖怪的なもの（ゲゲゲの鬼太郎も含め）が好きなのでとても興味があります。</strong></p>
<p>A．きっかけは、以前お話しした「耳なし芳一」の公演でした。あの世界観に触れた時、「怪談を香りで表現できないだろうか」と考え始めました。そして、その時に思い出したのが、「おどろおどろしい」という日本語です。</p>
<p>子どもの頃から当たり前のように耳にしてきた言葉ですが、改めて考えてみると、この感覚をそのまま他の言語へ翻訳することはとても難しいと思いました。「怖い」とも少し違う。「不気味」とも違う。そこには、日本人ならではの曖昧な感覚や、美意識が込められています。</p>
<p>私は、この「おどろおどろしい」という言葉そのものが、日本独自の文化や感性を象徴しているのではないかと思いました。だからこそ、その翻訳しきれない感覚を、今度は香りという形で表現してみたいと思ったのです。</p>
<p><strong>Q．私がこの「おどろおどろ」が素晴らしいと感じているのは、日本のダーク・ファンタジーを香りのテーマにしている所です。今後、同じようなテーマの香りを作られる予定はございますか？</strong></p>
<p>A．はい、ぜひ挑戦していきたいと思っています。私は、怖さそのものを香らせるという表現には、まだ大きな可能性があると感じています。ただ、恐怖だけを表現したいわけではありません。</p>
<p>私が惹かれるのは、<span style="color: #ff0000;">綺麗な香りを少しだけ汚すような調香</span>です。ほんの少し違和感が入ることで、美しさがより際立ち、人の記憶にも深く残ります。日本の怪談や妖怪文化も同じだと思っています。怖いだけではなく、その奥に切なさや儚さ、美しさがある。その日本独特の感覚を、これからも香りという形で表現していきたいと思っています。</p>
<p><strong>Q．最後に、ペパーミントが背筋がぞくっとするような感覚のスパイスだという事ですが、他にもおどろおどろ的なものの表現として、候補に挙がった香料は何かございましたでしょうか？</strong></p>
<p>A．実は、「おどろおどろ」は最初からペパーミントを軸に構成しようと考えていました。怪談を聞いた時、背筋をすっと冷たい風が通り抜けるような感覚があります。その身体感覚を香りで表現するには、ペパーミントが最もふさわしいと思ったんです。</p>
<p>さらに、この作品だけは<span style="color: #ff0000;">メントールをあえて配合しています</span>。メントールというとガムや湿布を思い浮かべる方も多いと思いますが、肌につけると「ひやっ」と冷たく感じる特徴があります。実は、香水ではこうした冷感を積極的に演出することはほとんどありません。香りで美しさや心地よさを表現するのが一般的なので、肌が冷たく感じるような表現は、あえて避けられることが多いからです。</p>
<p>しかし「おどろおどろ」では、その常識をあえて外しました。香りをまとった瞬間に、一瞬「ひやっ」とする。その冷たさを、怪談を聞いた時に鳥肌が立つような身体の反応と重ねて表現したかったのです。</p>
<p>怖い話は、頭で怖いと理解する前に、身体が先に反応することがあります。私は、その身体感覚まで含めて香りで表現したいと思いました。香りは目には見えませんが、人の身体や記憶を動かすことができます。だから「おどろおどろ」は、怖い香りを作ったのではなく、日本人が古くから大切にしてきた怪談という文化や、そこから生まれる身体の感覚までを、香りという新しい表現へ翻訳した作品なんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『滅灯（めっとう）』おどろおどろ × 花火</h5>
<div id="attachment_152852" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152852" class="wp-image-152852 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/622186884_17884121508440457_3484421710086161887_n-e1782347092942.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152852" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇と火花が交錯し、灯りが儚く消える、その瞬間。</div>
<p><strong>Q．なぜ「花火」と「おどろおどろ」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』は、私自身の夏の記憶から生まれた聞き重ねです。若い頃、花火大会が終わってもすぐには帰りませんでした。友達と河川敷に残って話をしたり、怪談を始めたり、肝試しへ行ったり。</p>
<p>さっきまで何万人もの人で賑わっていた場所が、少しずつ静かになっていく。屋台の灯りが消え、人の笑い声が遠ざかり、昼間には気づかなかった風の音や虫の声が聞こえてくる。同じ場所なのに、まるで別の世界へ変わったような感覚がありました。</p>
<p>「花火」は、人が集まり、笑い合い、夜空を見上げる華やかな時間を描いた香りです。そこへ「おどろおどろ」を重ねることで、人の時間が終わり、静かな夜の時間が始まる、その境界を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『滅灯』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』とは、文字通り「灯が消える」という意味です。でも、それは終わりではありません。灯が消えることで、それまで見えなかった景色や空気が少しずつ姿を現します。</p>
<p>花火大会が終わり、人々が帰り、屋台の灯りも一つずつ消えていく。すると、昼間には聞こえなかった虫の声や風の音が耳に入り、誰もいないはずなのに、何かの気配を感じることがあります。私は、日本の怪談の魅力は恐怖そのものではなく、その前に流れる静けさや余白にあると思っています。</p>
<p>『滅灯』は、怖さを表現した名前ではありません。賑わいから静けさへ。現実から想像へ。人の時間から、もう一つの時間へ。その境界に流れる「気配」を表現した名前です。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「花火」は、夜空に咲く一瞬の美しさや高揚感を感じる香りです。「おどろおどろ」は、時間とともに少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、花火大会が終わった後の夜の空気へとゆっくり変化していきます。</p>
<p>最初は、火薬の余韻や夏祭りの華やかさが感じられます。しかし時間が経つにつれて、その賑わいは静かに消え、グリーンやレザーの深みが現れ、夜の気配へと姿を変えていきます。誰もいなくなった河川敷。少し冷たく感じる夜風。暗闇の向こうに何かがいるわけではないのに、何かがいそうな感覚。</p>
<p>私は、日本人が古くから大切にしてきた怪談文化には、見えないものを想像する豊かな感性があると思っています。『滅灯』は、花火と怪談を重ねた作品ではありません。花火が終わった後にだけ訪れる、日本の夏の「気配」を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">②『影艶（かげつや）』おどろおどろ × 魁</h5>
<div id="attachment_152853" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152853" class="wp-image-152853 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/626188714_17884907781440457_2785414211974734621_n-e1782347787314.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152853" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇の奥に潜む、妖艶で揺らめく影。</div>
<p><strong>Q．なぜ「おどろおどろ」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「おどろおどろ」と「魁」は、一見すると対照的な香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも夜に生まれる幻想を描いた香りでした。「魁」は、人が憧れる美しさ。「おどろおどろ」は、人が心の奥で感じる畏れや不思議さ。どちらも現実ではなく、人の心が映し出す世界なんです。</p>
<p>この二つを重ねた時、私が表現したかったのは、夢なのか現実なのか分からなくなる、あの曖昧な時間でした。日本には「まどろみ」という、とても美しい言葉があります。</p>
<p>畳が少し冷え始める夜。障子の向こうから虫の声が聞こえてくる。眠りに落ちる少し前。夢が始まる少し前。現実と幻想の境界がゆっくりと溶け合っていく時間。『影艶』は、その言葉では説明しきれない感覚を香りで表現した聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．『影艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「影」とは、暗闇そのものではありません。光があるからこそ生まれるものです。「艶」もまた、人の心が動くことで初めて生まれる美しさだと思っています。私は、日本には、一言では説明しきれない美しい感覚があります。「おどろおどろしい」もそうですし、「まどろみ」もその一つです。</p>
<p>夢なのか。現実なのか。恋なのか。怪談なのか。答えが曖昧だからこそ、人は自由に想像し、心を動かされます。『影艶』という名前には、その曖昧さそのものを大切にしたいという想いを込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「おどろおどろ」は、少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、不思議と怖さは和らぎ、美しさにも少し影が差し込みます。まるで、夢を見ているのか、それとも昔の記憶を思い出しているのか分からなくなるような感覚です。</p>
<p>誰かを想いながら眠りにつく夜。ふと昔の景色が心に浮かぶ瞬間。会ったような気がするのに、それが夢だったのか現実だったのか思い出せない。そんな曖昧な時間は、日本人が昔から大切にしてきた感性の一つなのかもしれません。</p>
<p>『影艶』は、恋の香りでも、怪談の香りでもありません。答えを決めないための聞き重ねなんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">香水データ</span></h2>
<p>香水名：おどろおどろ<br />
原名：Odoro Odoro<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936809">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152841" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/ddf762e78795f31255e523d7cb51c3eb.png" alt="" width="250" height="226" /><br />
トップノート：檸檬（レモン）、迷迭香（ローズマリー）、胡椒薄荷（ペパーミント）<br />
ミドルノート：茉莉花（ジャスミン）、薔薇（ダマスクローズ）、夏草（グリーンノート）<br />
ラストノート：白檀（サンダルウッド）、鉛筆柏槇（シダーウッド）、革（レザー）、麝香（ムスク）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
