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ルイ・ヴィトン フレグランスとクリスマス【LV現役スペシャリストによる監修】

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©LOUIS VUITTON
ブランドルイ・ヴィトン全国フレグランス聖地ガイド香りの美学
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ルイ・ヴィトン フレグランスとクリスマス

ルイ・ヴィトン神戸大丸店のフレグランス・スペシャリストのM様にご協力頂いた「ルイ・ヴィトンのフレグランスの正しい使い方」の記事がとても好評でしたので、早速第二弾の記事を作ることになり、クリスマス・シーズン到来でご多忙なM様の貴重な時間をお借りしました。

〝ガチガチに何か決められた内容をわざわざスペシャリストが伝えるのではなく、店頭に来られるお客様に伝えるようになるべく話口調で伝える〟というコンセプトで特別記事は記載させて頂いております。

M様は、基本的にご自身のことを販売員とは呼びません。彼女は、自分のことを「香りの伝道師」「香りの案内人」「香りのコンサルタント」と呼んで頂けるような接客を心がけています。

その接客の姿勢は、お客様に教えたり、説明するという感じではなく、寄り添うように、分かりやすい自分の言葉で香りを伝えて下さり、女優様のようなルックスと、バレエにより培われた所作の美しさからは想像も出来ないほどに、フランクな接客で安心感を与えてくれます。それでいて、香水の知識は、他ブランドも含めずば抜けています。

M様は、ルイ・ヴィトンのフレグランスを販売するスタッフは、必ず〝製品のアフターケア〟についてお話しする必要があると考えておられます。それはラグジュアリー・ブランドとしての責務であるということです。以下、M様による説明がとても分かりやすいと思います。

「わざわざ交通費を払い、フレグランスを購入するためにルイ・ヴィトンの店舗に足を運んでくださったお客様が、満足のいくフレグランス選びの接客を求めることは当然だと思います。そして、スタッフは、フレグランスを販売した後、絶対に、アフターケアについてお話しするべきだと思います。

なぜならルイ・ヴィトンは、製品の〝アフターケア〟まで接客時にお客様に伝えるというのがポリシーだからです。お財布やお鞄をお求めいただいたら必ず「ルイ・ヴィトンではアフターケアが充実しておりますので、どうぞお気軽にお申し付けくださいませ」と一言添えたり、「こちらのお素材はご自宅で柔らかい乾いた布で軽く拭いてお手入れなさってください」とお手入れ方法まで伝える事が、ルイ・ヴィトンのポリシーなのです。

それをフレグランスに置き換えると、いつもはどの辺りに香りをお付けになりますか?手首や首筋ですか?さりげなく纏いたい時には膝や足首、そしてウエストの両サイドにお付けになると、優しく内側からふんわりと香りますよ。

スプレーも特許を取っているので、20~30cm程お肌から離していただくだけでアルコールを飛ばしながら肌に届きますので、すぐお出かけされても優しい印象でお使いいただけますという風に、そのお客様がお選びになられた香りをどう使えばより良く綺麗に香らせられるか?をお伝えすることがルイ・ヴィトンのポリシーであるはずなんです」

さすがM様です。ただ商品知識がずば抜けているだけでなく、M様の接客には、何よりもルイ・ヴィトンの香水とお客様を繋ぐストーリーを一緒にお探しし、その香りをゆっくりじっくりお楽しみいただき、時間を過ごしていただきたいという想いがとてもよく伝わるのです。

それでは、M様による『ルイ・ヴィトン フレグランス選びのコツとクリスマス』がはじまります。

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① ルイ・ヴィトンで素敵なフレグランスの接客を受ける秘訣

まず最初に、お客様には、フレグランス・カウンターに立ち寄った時にあえて「オススメはどれですか?」とか「人気の香りはどれですか?」とお聞きになられないことをお勧めします。あえて、ただ一言「香りを探してます」とだけおっしゃってくだされば、あとはその次に出てくるスタッフの言葉でおおよそそのスタッフのフレグランス・アドバイスのレベルが伺えます。

「香りを探してます」とお題をいただいたスタッフは、〝これが人気の香りです〟や、〝これが〜〟と急に自社の製品のお話だけをする人もいます。もちろん、名刺がわりになるそのブランドの代表的な香りをまずお出しするパターンも私はあります。(「ようこそいらっしゃいました、どうぞルイ・ヴィトン フレグランスの世界へ」と、おもてなしの意味を込めてまず一つだけご紹介する場合もあります)

でも急に自社の香水の説明を始めるスタッフは〝アドバイザー〟ではなく、〝販売員〟ですね。ちなみにルイ・ヴィトンのスタッフは〝クライアント・アドバイザー〟と名刺に記載されております。

アドバイザーであれば、何かしらそのお客様について〝お客様の事を教えていただけますか?〟という姿勢でいくつか質問を投げかけます。そして、そのスタッフの目線と体はどこを向いているかも私は重要なポイントだと思います。

並んでいるテスターやムエットの方ばかり見ているか?それともお客様のお顔を見ているか?お会いしてまだ会話が「香りを探してます」や「香らせてもらえますか?」と言われただけで人となりも分からずに製品説明を始めるスタッフは、そのブランドの香水しか知らない事が多いです。

私も名刺がわりの香りを一つ軽くムエットでお渡ししますが、ご紹介もそこそこにそのお客様が今ここになぜ香りを探しにお越しになっていらっしゃるのか?を訊ねます。そこにお客様が選ばれる香りのヒントが隠されている場合も多々あります。

お客様は、そのスタッフが〝販売員だな〟と感じたタイミングで、「フレグランス担当の方はいらっしゃいますか?」などと訊ねていただくのも一つですし、もし今日は通りすがりでたまたま立ち寄っただけだし…と思われるなら、その製品説明を聞いて香りをある程度試して帰られるというのも一つだと思います。

②プロとして恥ずかしい『どうですか?接客』

今まで色々香りを購入してみたけれどどれも最後まで使い切った事がない方や、年齢的に〝とりあえず人気の香りをつけてたら良い〟わけではない方、本当に自分に合った香りを選びたいのでしたら、製品説明がどれだけ巧みであっても、真剣に自分に向き合ってアドバイスしてくれる人にまず出会ってもらいたいと私は思っています。

そんな出会いをまずしていただく為に、そのスタッフがお客様の事を知りたい!教えて欲しい!と思っているかどうかを知ることが大切だと思います。それを見極められるのが身体や目線がお客様の方を向いているか?というのが一つ目のポイントだと思います。

まず〝引き出してくれる人〟かどうかです。そのあと、製品説明しながらも、しきりに〝お客様でしたら〟〝先程◯◯と仰っていたので〟とパーソナルに話してくれる方、そこにブランドの特徴を織り交ぜながらお話ししてくれる人だと申し分ないと私は思います。

片っ端からとりあえずムエットにどんどん香りをつけていくスタッフは香水がどういった物かすら理解できていない人と思った方が良いです。

あと、なんちゃってアドバイザーは「どうですか?いかがですか?」とお客様の言葉ばかり待つ接客です。結局何もわかっておらず、早く決めて欲しいと思っているスタッフも多いのも事実です。

つまり本来、ルイ・ヴィトンのフレグランスに対してお客様が〝初めて出会った香りを言葉で表す事は難しい事〟と理解しているスタッフなら、説明もなしに香りをつけたムエットを渡して「どうですか?いかがですか?」と言葉を待つような姿勢はしないはずなのです。

私自身も香水カウンター巡りをしていると『どうですか?接客』によく当たります。しかしそれはなんとも〝アドバイザー〟とは真逆の姿勢であって、手放しにしすぎていて、「お客様の感性に委ねてる」なんて〝格好つけた言い訳〟もできる接客なんですよね。

ですが、本当にそのブランドのフレグランスを知りたい、良い物があれば買いたいと思っているお客様に対しては、なんとも無責任な接客ではないかと私は考えます。

たとえば「鞄を見に来ました」とお客様が来られて『どうぞ』と案内して、『どうですか?探してる物はありますか?』と聞いているようなものですから。ニーズを全く伺いもせず、そして、その鞄の個性の説明もない…それでは〝クライアント・アドバイザー〟としてではなく、ただレジを打っているだけの業務になってしまいます。

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③ クリスマス・プレゼントにフレグランスという提案

ギフトとしてのルイ・ヴィトン フレグランスの提案はとっても良いと思います。ルイ・ヴィトン フレグランスの大きなテーマそのものが〝人生の旅〟だからです。

そして、毎年必ず訪れるクリスマスだからこそ一年の感謝の気持ちや〝また来年もこの香りに素敵な想い出をたくさん刻んでいこうね〟という気持ちを込めてお渡しになるのは、最高のプレゼントになると思います。

フランスをはじめとする欧米ではクリスマスギフトでフレグランスを贈る事がとても多いです(バレンタインデーも同じく)。

ちなみに日本で、フレグランスをギフトで贈る場合、女性と男性のフレグランスの選び方の違いを頭の片隅に置いておくと良いと思います。

これはブルーベルにいた時から思っていたことですが、クロエがあれだけ人気が出た時に感じたのが、女性は〝人気の香り=皆が良いと思う香り=安心〟なんだなと思いました。もちろん皆が皆ではないですし、そんな中でも〝ご自身の好きな香り〟をきちんと見つけ出す方もいらっしゃいましたが…

一方、男性は、こちらもブルーベル時代に感じていた事では、大多数はフレグランスに対する〝情報がない〟というのと、〝フレグランスを選ぶ=百貨店のコスメコーナー(女性ばかりの売り場)をウロウロしにくい〟という男性が多く、結果的に「ブルガリ プール オム」のような一度学生時代にドラッグストアで購入した、もしくは彼女にプレゼントで貰った香りを、10年ほど買い直して一つの香りをずっと使っているというお客様も多くいらっしゃいました。

しかし、昨今の男性のフレグランス事情は大きく変化し、前述したような男性ももちろん今でも多く出逢いますが、〝こだわりが強い男性〟が増えたということです。それは香水に限らずファッション全般に言えることなのですが…

そんな男性ほど〝人と同じ香水をつけたくない〟という香りに個性を求めら方もおられます。ルイ・ヴィトンのフレグランスを購入されるお客様は、私調べですが、トム・フォードを愛用されている方が多い気がします。

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④ クリスマスにオススメのLVフレグランス【女性編】

クリスマスギフトとしてフレグランスを選ぶコツは、クリスマスだからこそ〝華やいだ香りを〟。つまりいつもの〝あの人〟よりも更に華を添えるような香り選びが良いと思います。

いつも清潔感のある優しい香りを纏っているイメージだとしたら、いつもより少し色の鮮やかなイメージを…

©LOUIS VUITTON

私が考える、女性に向けてクリスマス・ギフトとしてオススメの香りは、「アトラップ レーヴ」です。『冬の夜空』をテーマに創られた香りで、アトラップ レーヴ=夢を叶える(ドリームキャッチャー/夢を掴む)という意味なので、本当にクリスマスムードのキラキラしたイルミネーションのように輝く夜空の流星群に願いを込めながら見上げている女性のワクワクするような感情を香りで表現した香りです。

寒い時に心が温まるホットココアを飲んだ時を思わせるカカオの香料や、ブランケットに身を包んだ時のような暖かさや安心感を思わせる香りです。

そして、薔薇の花びらをチョコレートコーティングしたようなロマンティックな香りです。

あとは「クール バタン」と「レ サーブル ローズ」です。寒い季節には少し暖かみがあってボリューム感がある香りが、お洋服の素材感や色とのコーディネートをするとワンランク上の楽しみ方ができます。

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⑤ クリスマスにオススメのLVフレグランス【男性編】

©LOUIS VUITTON

男性に向けてクリスマス・ギフトとしてオススメな香りは、「メテオール」でしょうか。「アトラップ レーヴ」が流星群だとしたら、「メテオール」は夜空に流れる彗星のようにシャープでエレガント、スーツで颯爽と現れる男性のようなクールでカッコいい香りです。

あとは「ヌーボー モンド」とメンズではないですが「マティエール ノワール」を冬に纏う男性は個人的にとても素敵だなと思います。

ちなみに、ルイ・ヴィトンは現在クリスマスシーズンなので、ショッパーやリボンは特別仕様になっています。しかもフレグランスだけラッピングペーパーに巻いてお渡しするので更に特別です。

フレグランスの製品boxにラッピングして、限定のリボンと限定のメッセージカードを添えて、更に限定のショッパーに入れてお渡ししているのです。

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⑥「花はやがて枯れてしまいます。でも香水の花は決して枯れません」

私がブルーベルに居た頃は〝フレグランス目当てにご来店されるお客様〟をご対応していたのに対して、ルイ・ヴィトンに入社してからは、〝ルイ・ヴィトンでギフトを探しに来られたお客様に対してフレグランスを提案する〟という流れに、最初は馴れず苦戦していました。

まずは何を私たちがお客様に伝えないといけないかと言いいますと、「他の製品とフレグランスのプレゼントは何が違うか」を伝えるところから始まります。

なんとなくキーケースかなぁ?ネックレスかなぁ?と探しに来られたお客様に「香水はどうですか?」と言っても大抵のお客様は「好みがあるから〜」とNOと言われます。ルイ・ヴィトンにはフレグランスでなくても他にプレゼントできる製品がたくさんあるので、その中から敢えてフレグランスを選ぶという方は少ないのです。

そこでまずは〝香り〟と〝記憶〟の関係のお話をさせていただきます。五感の中で最も記憶に残るものが嗅覚であり、香りをプレゼントするというのはその方にとって忘れがたい思い出になるという事をお伝えします。

そして、これは男性から女性へのギフトに限ってしまいますが、お花をプレゼントする時にフラワーショップでお花を選ぶように、お相手様の事を思い浮かべながら香りを選び、それをお渡しいただいても、お花はやがて枯れてしまいますが、香水のお花は枯れませんよとお伝えしています。

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⑦お相手様につけて欲しいと思う香りをプレゼントする。

香りをプレゼントすることは、他の製品をプレゼントすることと何が違うのでしょうか?それは受け取った時のつかの間の喜びだけではなく、使うたびに思い出し、それが1ヶ月や半年、一年だけでなく、何十年経っても心を動かし続けてくれるのです。

嗅覚とは、五感の中で最も〝感情〟や〝心〟に密接している感覚だからこそ、自分でも驚いてしまうほど嗅覚が記憶を呼び覚まし、感情まで揺れ動かすものなのです。そのスイッチを押す魔法の水、それがフレグランスなのです。私は「思い出はモノトーンの記憶なので、その景色に色をつけてくれるのがフレグランスですよ 」とお客様によくお伝えします。

そうは言っても実際〝フレグランスをプレゼントするのはとても難しい〟と一般的に思われています。「香りは好みがあるからなぁ〜」と仰るお客様が圧倒的に多いのも事実です。

ですが、私はいつもこう考えるのです。同じくらいの価格帯でキーケースやそれ以上するお財布などをプレゼントにと思っていらっしゃっても、本当にその大きさでその容量、そのデザインの皮小物をプレゼントしても、100%お相手様の希望通りの物なのか?と。それは、結局分からないんですよねと。

「香りには好みがあるからなぁ」「相手に気に入ってもらえる香りが何かわからない」というお客様に対して私はよくこういう風にお話します。「そうですね 。ご自身で香水を選ぶ時はどうしても『好きか嫌いか』で選ばれるので偏ったものを選ばれると思います。だからこそ香りをプレゼントでいただくと、〝自分ってこう見られてるんだ〟〝こんなイメージなんだ〟と意外な発見もあって楽しいのです。そして、何よりもサプライズ感もあって喜ばれますよ。」と。

さらに、ルイ・ヴィトンのフレグランスにはメッセージ性があるので、その意味を込めてお選びいただける上に、何よりも、4万円近くのフレグランスは、自分ではなかか手を出さないものだからこそ、プレゼントでいただいたらとても嬉しいものなのですと。

ギフトとしてフレグランスは、〝好みか好みでないか〟で選ぼうとするから難しいのです。お相手様につけて欲しいと思う香りを、フレグランス・スペシャリストと一緒に探してみることによって、自分自身がお相手様のどういった所に、愛情を持っているのかが再認識し、差し上げる側にとっても、思い入れのある一品を見つけることができるのだと私は思います。

 

以上、M様による『ルイ・ヴィトンで素敵なフレグランスの接客を受ける秘訣と現役スペシャリストが提案するクリスマス・ギフト』でした。最後までお読み頂きありがとうございました。

編集後記:〝そのスタッフの目線と体はどこを向いているかも私は重要なポイントだと思います〟という「ルイ・ヴィトンで素敵なフレグランスの接客を受ける秘訣」も凄いのですが、何よりも貴重なのは、ルイ・ヴィトンの現役スペシャリストによるクリスマス・フレグランスの提案です。どうせなら、M様と楽しんでクリスマス・ギフトをお探しすることを推奨いたします。
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