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	<title>香水図鑑 | カイエ・デ・モード</title>
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	<description>【映画/音楽の中のファッション＆香水】を徹底的に分析するファッション＆アパレル業界人のための学習サイト</description>
	<lastBuildDate>Thu, 06 Aug 2026 08:29:56 +0000</lastBuildDate>
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	<title>香水図鑑 | カイエ・デ・モード</title>
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		<title>魁｜失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</title>
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		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 04:47:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[サンダルウッドの香り]]></category>
		<category><![CDATA[チューベローズの香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
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					<description><![CDATA[魁 原名：Sakigake 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 歌麿が描く女性のように [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">魁</span></strong></p>
<p>原名：Sakigake<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936639">破天荒</a></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152858" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/e03d5b4da156b44caeb0887a46bdf398.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされていく香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「魁」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされていく香り</span></h2>
<div id="attachment_145045" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145045" class="wp-image-145045 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-373ee5e3011bda312fee7f438e6a5686-1080x1080-1-e1759294958588.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145045" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152862" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152862" class="wp-image-152862 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/67268ddce80e9cba55b83914f1e2bb6a-e1782352103124.jpg" alt="" width="400" height="618" /><p id="caption-attachment-152862" class="wp-caption-text">『櫛を持つ女』喜多川歌麿</p></div>
<blockquote><p>江戸の粋と艶やかさを今に映す、妖艶なる美の世界。 喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれる、柔らかな色香と気品から、櫛越しに透ける美しさと、ほのかに薫る白粉の余韻を香りで表現しました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">魁</span>」でした。</p>
<p>それは美意識を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。5つの作品の中で一番最初に完成した香りである「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/isonami/">磯波</a></span>」と同じくらいの時期に完成した香りです。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">櫛を持つ女</span>』は、江戸時代の寛政年間の1795年から1796年ごろに<span style="color: #ff0000;">喜多川歌麿</span>によって描かれました。</p>
<p>髪の張り、艶、動きを繊細に描くことにより、女性の表情がより豊かになる「毛割」や、透けているものを通して見ることで女性の美しさを強調する「透かし」といった歌麿の卓越した技法が駆使されています。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</span></h2>
<div id="attachment_152859" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152859" class="wp-image-152859 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482945225_17842639095440457_8815433147874884097_n-e1782351262257.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152859" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152860" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152860" class="wp-image-152860 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482870129_17842639086440457_385946062865149089_n-e1782351333424.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152860" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152861" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152861" class="wp-image-152861 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482678285_17842639077440457_2038219762657174091_n-e1782351367753.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152861" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「魁」は5つの中で一番人気のある香りです。喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれているこの艶っぽく胸元がはだけている女性が、遊女なのか花魁なのか町娘なのかは明らかではありません。</p>
<p>このべっこうの櫛が透けていて、江戸の粋と艶やかさを感じさせます。そんな妖艶な美の世界を生み出したいと思いました。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>世の中に『和の香り』は多くあれど、ここまで徹頭徹尾、江戸時代の花魁の美学を香りに宿した作品はなかなかありません。でありながら、谷崎潤一郎が描く、和服を着た女性の裾から覗く足のような耽美的な明治・大正女の美学、さらには小津安二郎の映画に現れるような、白いシャツにフレアスカートという原節子様的な昭和の日本女性の清らかさの美学。そういったものをひとまとめに令和の世に蘇らせたような『<span style="color: #ff0000;">新しい日本女性の美学</span>』を引き出してくれる香りと言えます。</p>
<p>身に纏う瞬間から、素肌とひとつになり消えていく瞬間まで、明るく華やかに、それでいて奥ゆかしく、絶妙に上品で控えめに、一瞬で魅了するパワーのあるこの香りは、煌めくシトラスシャワーからはじまります。ジューシーな愛媛のおいしいミカンの香りがします。</p>
<p>すぐにフレッシュなグリーンティーに素肌は洗い流され、女性の柔肌を思わせる円やかに甘やかなチューベローズが花を咲かせてゆきます。そしてムスクとサンダルウッドとバニラも注ぎ込まれ、チューベローズをもっともっと艶やかに、女として生まれた喜びを感じさせるほどに、美しく磨き上げてゆくのです。</p>
<div class="blank-box">櫛透けて 白粉の香り 漂えば 花魁の影 光に溶ける</div>
<div>やがて漂うヴァイオレットリーフの残り香が、砂糖菓子のように、甘くてふんわりした花の余韻と混ざり合い、白粉を塗り、唇や目尻、頬などに紅をさし完全武装した花魁が乗り移ったかのように、誇らし気に光り輝いていくのです。</div>
<div>一言で言うと、女性が身に纏うと<span style="color: #ff0000;">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされ〝艶やかさ〟が増す香り</span>であり、男性が身に纏うと<span style="color: #ff0000;">〝蜜蜂が集まる蜜がたっぷりの花〟のように女性を集めてしまう〝危険な香り〟</span>です。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「魁」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香りの名を「魁」にした理由を教えてください。</strong></p>
<p>A．「魁」には、「先駆ける」「新しい時代を切り拓く」という意味があります。破天荒というブランドも、日本文化を香りという新しい表現で世界へ伝えたいという想いから始まりました。</p>
<p>この香りも、単に花魁を表現したかったわけではありません。江戸の美意識を現代へ繋ぎ、新しい日本の香りを生み出す「先駆け」として、この作品を「魁」と名付けました。</p>
<p>実は「魁」は、破天荒の中でも最も聞き重ねがしやすいように設計しています。香道には、香りを聞き分ける文化があります。その思想をリスペクトし、香りを重ねることで新しい香りや物語が生まれる楽しみを「聞き重ね」と名付けました。</p>
<p>破天荒でも、一つひとつの香りが完成形でありながら、他の香りを重ねることでまったく新しい香りや情景が生まれるよう設計しています。そして、その聞き重ねによって生まれた香りには、それぞれ新しい名前が付けられています。</p>
<p>「魁」も、新しい香りを生み出す始まりの香りです。先駆けるという意味を持つ「魁」という名前には、日本文化を未来へ繋ぐ最初の一歩という意味も込めています。私は香りを一本ずつ作っているのではなく、香りから新しい物語や文化が生まれるところまでをデザインしたいと思って調香しています。</p>
<p><strong>Q．チューベローズがメイン香料である理由は、江戸時代末期に日本に渡来したからでしょうか？花魁的なものとチューベローズという結びつきが斬新だと思いました。</strong></p>
<p>A．それも理由の一つです。チューベローズは江戸時代末期に日本へ伝わった花で、和名では「月下香（げっかこう）」と呼ばれています。私は、この「月下香」という名前にも、とても惹かれました。</p>
<p>夜に静かに香る花という響きには、どこか艶やかさがあり、花魁の世界観とも重なるものを感じたからです。花魁をそのまま香りで再現するのではなく、月の下で静かに香る花のように、その存在感や余韻を表現したいと思いました。</p>
<p>また、チューベローズには華やかさだけではなく、どこか妖艶で気品のある美しさがあります。そこへバイオレットリーフを重ねることで、白粉をまとったような和の化粧の気配を表現しています。さらにティーベースを加えたのは、現代の香りの感性を重ねるためです。</p>
<p>江戸時代の美意識だけを表現するのではなく、現代の透明感や軽やかさと掛け合わせることで、昔と今、二つの時代を行き来する「魁」を作りたいと思いました。</p>
<p>花魁もまた、その時代の流行や美意識を生み出した「魁」だったと思います。だから私も、過去をそのまま再現するのではなく、その時代の精神を受け継ぎながら、現代の香りとして新しい「魁」を表現したいと考えました。私は、日本文化をそのまま再現するのではなく、今という時代へ香りとして翻訳したいと思っています。「魁」は、その考え方を最も象徴する作品の一つです。</p>
<p><strong>Q．喜多川歌麿の浮世絵の中でも、それほどメジャーではないこの絵を選ばれた理由は、やはりこの鼈甲の透ける櫛が、この香りのテーマにぴったりだと感じられたからでしょうか？</strong></p>
<p>A．はい、一番の理由は鼈甲の櫛でした。</p>
<p>この作品には、光を受けて透けるような美しい鼈甲の櫛が描かれています。私は、その透明感や艶、そして細部に宿る美しさが、この香りの印象と重なると感じました。派手な美しさではなく、近づいて初めて気付く繊細な美しさ。それこそが、日本らしい美意識の一つだと思っています。だから有名な作品を選ぶというより、この香りが持つ空気感を最も表現してくれる一枚を選びました。</p>
<p>また、「魁」は香りだけで完成する作品ではありません。浮世絵、名前、そして聞き重ねによって生まれる新しい香りまで含めて、一つの作品として設計しています。</p>
<p>例えば「桜吹雪」と聞き重ねをすると、『花魁桜』という新しい香りが生まれます。満開の桜のように華やかに咲き誇り、やがて桜吹雪となって静かに散っていく。花魁の人生と桜の儚さが重なり、新しい物語として香りが完成します。一つの香りを作って終わりではなく、日本文化が持つ時間や物語を、香りという言語へ翻訳し、その先に新しい文化を生み出していきたいと思っています。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『影艶（かげつや）』おどろおどろ × 魁</h5>
<div id="attachment_152853" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152853" class="wp-image-152853 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/626188714_17884907781440457_2785414211974734621_n-e1782347787314.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152853" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇の奥に潜む、妖艶で揺らめく影。</div>
<p><strong>Q．なぜ「おどろおどろ」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「おどろおどろ」と「魁」は、一見すると対照的な香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも夜に生まれる幻想を描いた香りでした。「魁」は、人が憧れる美しさ。「おどろおどろ」は、人が心の奥で感じる畏れや不思議さ。どちらも現実ではなく、人の心が映し出す世界なんです。</p>
<p>この二つを重ねた時、私が表現したかったのは、夢なのか現実なのか分からなくなる、あの曖昧な時間でした。日本には「まどろみ」という、とても美しい言葉があります。</p>
<p>畳が少し冷え始める夜。障子の向こうから虫の声が聞こえてくる。眠りに落ちる少し前。夢が始まる少し前。現実と幻想の境界がゆっくりと溶け合っていく時間。『影艶』は、その言葉では説明しきれない感覚を香りで表現した聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．『影艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「影」とは、暗闇そのものではありません。光があるからこそ生まれるものです。「艶」もまた、人の心が動くことで初めて生まれる美しさだと思っています。私は、日本には、一言では説明しきれない美しい感覚があります。「おどろおどろしい」もそうですし、「まどろみ」もその一つです。</p>
<p>夢なのか。現実なのか。恋なのか。怪談なのか。答えが曖昧だからこそ、人は自由に想像し、心を動かされます。『影艶』という名前には、その曖昧さそのものを大切にしたいという想いを込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「おどろおどろ」は、少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、不思議と怖さは和らぎ、美しさにも少し影が差し込みます。まるで、夢を見ているのか、それとも昔の記憶を思い出しているのか分からなくなるような感覚です。</p>
<p>誰かを想いながら眠りにつく夜。ふと昔の景色が心に浮かぶ瞬間。会ったような気がするのに、それが夢だったのか現実だったのか思い出せない。そんな曖昧な時間は、日本人が昔から大切にしてきた感性の一つなのかもしれません。</p>
<p>『影艶』は、恋の香りでも、怪談の香りでもありません。答えを決めないための聞き重ねなんです。</p>
<h5 class="style5a">②『花魁桜（おいらんざくら）』魁 × 桜吹雪</h5>
<div id="attachment_152855" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152855" class="wp-image-152855 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/628052997_17884907682440457_7600709664352617075_n-e1782348357412.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152855" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">夜桜の下で、華やかに咲き誇る色香。</div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「桜吹雪」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「桜吹雪」は、最初から重ねることを意識して作っていました。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、春風のような優しさと軽やかさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と自分に自信が生まれます。</p>
<p>背筋が少し伸びて、自然と所作まで美しくなるような感覚があります。私は香りには、人の気持ちを少し前向きにしてくれる力があると思っています。だから「花魁桜」は、誰かのために纏う香りではありません。自分自身が、自分らしく美しく咲くための聞き重ねとして作りました。</p>
<p>この香りを纏うことで、「今日は少し素敵な自分になれそう。」そんな気持ちになっていただけたら嬉しいですね。</p>
<p><strong>Q．『花魁桜』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．花魁と桜は、日本人にとってどちらも美しさの象徴です。でも私が惹かれたのは、その華やかさだけではありません。</p>
<p>桜は満開に咲き誇る姿も美しいですが、風に舞い散る瞬間にこそ、多くの日本人は心を動かされます。花魁もまた、美しく着飾るだけではなく、立ち居振る舞いや所作、教養までも磨き上げ、自らの美しさを表現していました。私は、この二つに共通しているのは、誰かのためではなく、自分自身を高め続ける美しさだと思っています。</p>
<p>だから『花魁桜』は、花魁を表現した香りではありません。誰もが心の中に持っている「もっと素敵な自分になりたい」という憧れを、春の桜のように優しく咲かせる聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした芯のある美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、柔らかく包み込むような春の空気を感じる香りです。この二つを重ねることで、華やかさだけではなく、優しさや親しみやすさが自然と加わります。凛とした美しさの中に、ふっと笑顔がこぼれるような柔らかさが生まれるんです。</p>
<p>私は、この聞き重ねを纏った時、誰かに美しく見せようとするのではなく、自分自身が少し好きになれる香りになればいいと思っています。気持ちが前向きになり、自然と笑顔になり、所作まで美しくなる。その変化は、きっと周りの人にも伝わります。</p>
<p>『花魁桜』は、破天荒の聞き重ねの中でも最も多くの方に選ばれている作品です。それは、香りが誰かを演じさせるのではなく、その人自身が持っている美しさを、そっと引き出してくれるからなのかもしれません。</p>
<h5 class="style5a">③『潮艶（しおつや）』磯波 × 魁</h5>
<div id="attachment_152856" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152856" class="wp-image-152856 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/625052484_17884907532440457_7122760090062232949_n-e1782348504613.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152856" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">海風の塩気と、花魁の艶香が交わるひととき。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「磯波」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「磯波」と「魁」は、一見するとまったく違う香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも人が生きる場所を描いた香りです。「磯波」は、漁港がある港町。「魁」は、人が美しさを磨き、人と出会う場所。形は違っても、どちらも人が集まり、それぞれの人生が交差していく場所なんです。</p>
<p>私は旅をする時、観光地よりも、その土地で暮らしている人たちの日常に惹かれます。漁港を歩き、その近くの食堂へ入る。夜になると、古いスナックから笑い声が聞こえてくる。</p>
<p>港に置かれた濡れたロープや木の桟橋、潮を含んだ夜風が流れ込んできます。仕事を終えた漁師さんや、海を愛するローカルサーファーたちが自然と集まり、それぞれの一日を語り合う。そんな何気ない時間の中に、その土地だけが持つ魅力があります。</p>
<p>『潮艶』は、海の香りではなく、港町で生きる人たちの時間を聞き重ねた作品です。</p>
<p><strong>Q．『潮艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」という言葉を聞くと、華やかさや色気を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも私が表現したかったのは、もっと自然な艶です。潮風に揺れる髪。日に焼けた肌。木のカウンター越しに交わす何気ない会話。笑いながらグラスを傾ける姿。</p>
<p>その一つひとつには、その土地で過ごしてきた時間が自然と滲み出ています。私は、本当の艶とは着飾ることではなく、生き方や、その人が積み重ねてきた時間から生まれるものだと思っています。</p>
<p>港町には、都会にはない、肩の力が抜けた美しさがあります。『潮艶』という名前には、そんな自然体で生きる人たちへの敬意を込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「磯波」は、潮風や磯の空気を感じる香りです。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と華やかさは少し落ち着き、人の温もりがゆっくりと現れてきます。</p>
<p>海辺のリゾートではなく、どこか懐かしい日本の港町。港に揺れる船。遠くから聞こえる波の音。仕事を終えた人たちが集まる小さなスナック。海帰りのサーファーたちが笑いながら語り合う夜。その土地で生きる人たちの日常が、少しずつ香りの中から浮かび上がってきます。</p>
<p>私は、その土地を歩き、人と話し、その場所に流れる時間を香りへ写し取っています。『潮艶』は、海を香らせた作品ではありません。港町で生きる人たちの温もりや、その土地に流れる時間を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">④『艶滅（えんめつ）』花火 × 魁</h5>
<div id="attachment_152857" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152857" class="wp-image-152857 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/623127706_17884240479440457_6138242404691868270_n-e1782348771892.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152857" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">艶やかな余韻で満ちる香りが、火花の一瞬でかき消される夜。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「花火」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「花火」は、どちらも一番華やかな瞬間を描いた香りです。「魁」は、人が最も美しく輝く時間。「花火」は、夜空を見上げ、心が高鳴る夏のひととき。</p>
<p>でも私が惹かれたのは、その一番華やかな瞬間ではありません。花火大会が終わった後の時間です。花火が終わると、火薬の煙が少しだけ残る夜風が流れます。人で賑わっていた会場を離れ、大切な人と並んで歩く帰り道。夏の夜風に吹かれながら、「今日は楽しかったね」と何気ない話をする。特別な出来事ではないのに、その時間だけは不思議と心に残っています。</p>
<p>私は、日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのではないかと思っています。だから「魁」と「花火」を重ねることで、美しい時間が少しずつ思い出へと変わっていく、その瞬間を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『艶滅』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」と「滅」。一見すると、相反する言葉のように感じるかもしれません。でも私にとって、この二つはとても近い存在です。</p>
<p>日本には、終わってしまうものに美しさを感じる文化があります。満開の桜も、お祭りも、花火も、一番美しい瞬間は、同時に終わりへ向かっている瞬間でもあります。</p>
<p>花火大会の帰り道は、どこか特別な時間です。少しずつ人が少なくなり、賑やかだった街にも静けさが戻ってくる。楽しかった時間が終わってしまう寂しさと、それでも心の中には温かい気持ちが残っている。その感情こそ、日本人が古くから大切にしてきた「もののあはれ」なのではないでしょうか。</p>
<p>時間とともに現れるパウダリーな香りが、楽しかった一日の終わりを、少しだけ切なく感じさせます。だから『艶滅』は、美しさが消えていくことを表現した名前ではありません。美しい時間は終わるからこそ、記憶の中でより美しく輝き続ける。そんな想いを、この名前に込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした華やかさを感じる香りです。「花火」は、一瞬のきらめきと高揚感を感じる香りです。この二つを重ねると、その華やかさは少しずつ落ち着き、穏やかで優しい印象へと変わっていきます。</p>
<p>少しだけ残る火薬の香り。夏の夜風。並んで歩く帰り道。言葉がなくても心地いい時間。</p>
<p>そんな何気ない景色が、香りとともにゆっくりと思い浮かんできます。日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのかもしれません。</p>
<p>『艶滅』は、花火を見上げる時間ではなく、その帰り道を香りにした聞き重ねです。あの日の夏が、少しずつ思い出へと変わっていく。その少し切なく、それでいて温かい日本らしい情緒を、香りで表現した作品なんです。</p>
</div>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：魁<br />
原名：Sakigake<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936639">破天荒</a></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152858" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/e03d5b4da156b44caeb0887a46bdf398.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：香檸檬（ベルガモット）、橘子（マンダリン）<br />
ミドルノート：月下香（チュベローズ/チューベローズ）、緑茶（グリーンティ/グリーンティー）、匂菫（ヴァイオレットリーフ）<br />
ラストノート：麝香（ムスク）、白檀（サンダルウッド）、華陀爾拉（バニラ）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ロシャス ファム｜抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ『究極のピーチ』</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/rochas-femme/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 00:34:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[1944年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[エドモン・ルドニツカ]]></category>
		<category><![CDATA[エレーヌ・ロシャス]]></category>
		<category><![CDATA[シプレの香り]]></category>
		<category><![CDATA[スパイス（香辛料）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ピーチ（桃）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[プラム（すもも）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[メイ・ウエスト]]></category>
		<category><![CDATA[ロシャス]]></category>
		<category><![CDATA[ロシャス ファム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153723</guid>

					<description><![CDATA[ロシャス ファム 原名：Rochas Femme 種類：オード・パルファム ブランド：ロシャス 調香師：エドモン・ルドニツカ 発表年：1944年 対象性別：女性 価格：不明 目次 1930年代から50年代にかけてハリウッ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ロシャス ファム</span></strong></p>
<p>原名：Rochas Femme<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ロシャス<br />
調香師：エドモン・ルドニツカ<br />
発表年：1944年<br />
対象性別：女性<br />
価格：不明</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153724" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/e7b0915e-7ed8-4a36-9e40-467dc9b7de17.f965a6cf9dd752811fa98dbc473dafbf-e1785779839758.avif" alt="" width="250" height="260" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">1930年代から50年代にかけてハリウッド女優を夢中にした男</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">最愛の妻エレーヌへの愛の告白として生み出された香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">暗黒の時代の終わりを告げる、「女」を謳歌する香りの誕生。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">エレーヌ・ロシャスは、『マダム ロシャス』となる。</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">〝フルーツに感情を与えた調香師〟エドモン・ルドニツカ</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">素晴らしいピーチ香水の原点にして〝究極のピーチ〟</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ香り</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">メイ・ウエストからインスピレーションを得たボトル</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">1930年代から50年代にかけてハリウッド女優を夢中にした男</span></h2>
<div id="attachment_153727" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153727" class="wp-image-153727 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/653542334_18539773198071592_7184418800416381259_n-e1785804597989.jpg" alt="" width="400" height="497" /><p id="caption-attachment-153727" class="wp-caption-text">マルセル・ロシャス</p></div>
<div id="attachment_153732" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153732" class="wp-image-153732 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/7fd755a07636e077e6ed5a5c2768a220-e1785805522490.jpg" alt="" width="400" height="566" /><p id="caption-attachment-153732" class="wp-caption-text">ピカソとマティスのシュルレアリスム作品へのクチュリエの最高のオマージュの一つ『バードドレス』、1934年。</p></div>
<div id="attachment_153762" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153762" class="wp-image-153762 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/2014_NYR_03481_0014_000irving_penn_mermaid_dress_lisa_fonssagrives-penn_paris_1950050039-e1785952961123.jpg" alt="" width="400" height="534" /><p id="caption-attachment-153762" class="wp-caption-text">ロシャスのマーメイドドレス、モデル：リサ・フォンサグリーヴス、撮影：アーヴィング・ペン、1950年。</p></div>
<p>近代香水の歴史を動かす三人の登場人物 <span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――<span style="color: #ff0000;">マルセル・ロシャス</span>、<span style="color: #ff0000;">エドモン・ルドニツカ</span>、<span style="color: #ff0000;">エレーヌ・ロシャス</span>――</span>はこの香りと共に現れました。その名も「<span style="color: #ff0000;">ロシャス ファム</span>」｡シプレというカテゴリーにフルーティーというサブカテゴリーを生み出した歴史的香水でした。</p>
<p>マルセル・ロシャスは、1902年2月24日にパリで宝石商の父のもと生まれました。やがて弁護士を目指す青年になった彼は、23歳の時、学費を稼ぐために繊維メーカーの営業職に就きました。そしてファッションに夢中な同僚の女性イヴォンヌと出会い、恋に落ちました。彼女の洗練された姿を見ているうちに、彼女との結婚式のためのウエディングドレスをデザインしたいと考えました（1929年に離婚する）。</p>
<p>無事結婚式を挙げた翌年1925年に、パリのボーヴォー広場の角にクチュールハウスを設立しました（1931年にマティニョン通りに移転）。ポール・ポワレの協力もあり、以後、白い襟を特徴とする黒と白のドレスや、エルザ・スキャパレッリと共に大きな肩パッドの流行を確立させました。</p>
<p>更に史上初めてのポケットつきのスカート、バードドレス、七分丈のコート、日中の外出着としてグレーフランネルのパンツスーツ（1932年、レジャーウェア以外でズボンを女性の外出着に初めて取り入れたデザイナー）などの革新的なアイデアでオートクチュールに若々しい息吹をもたらす先駆的なファッション・デザイナーとして、パトゥ、スキャパレッリ、ルロンと肩を並べるほどの絶大な人気を誇り、瞬く間に成功を収めました。</p>
<p>彼の顧客には、キャロル・ロンバードやマレーネ・ディートリッヒ、ジョーン・クロフォード、キャサリン・ヘプバーン、ジーン・ハーロウといったハリウッドスターなどが名を連ねていました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">最愛の妻エレーヌへの愛の告白として生み出された香り</span></h2>
<div id="attachment_153730" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153730" class="wp-image-153730 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/11815980a-scaled-1-e1785805392575.jpg" alt="" width="500" height="498" /><p id="caption-attachment-153730" class="wp-caption-text">エレーヌ・ロシャス、1976年</p></div>
<div id="attachment_153729" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153729" class="wp-image-153729 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/0e53705f-d212-4bf2-bafe-00f421616385.webp" alt="" width="500" height="346" /><p id="caption-attachment-153729" class="wp-caption-text">エレーヌ・ロシャスとマルセル・ロシャスと子供たち。</p></div>
<p>ブランド設立の11年後にあたる1936年に、マルセルは最初の香水＜三種＞を発表しました。それらはオートクチュールサロンでのみ販売されました。しかし、1940年5月に始まったナチス・ドイツのフランス侵攻戦争により、製造中止となりました。</p>
<p>1941年のある晩、ナチス・ドイツ占領下のパリで、終電で、帰宅するすらっと女神のように美しい若い女性を地下鉄で見かけました。そして彼女に「君は帽子が似合うね」と声をかけました。これが三番目の妻であり、最後の妻として『マダム・ロシャス』と呼ばれるエレーヌ（1921－2011）との出会いです。彼女は当時、パリ・オペラ座のバレエ学校に通いながら、有名なクール・シモン演劇学校で演劇を学んでいました。</p>
<blockquote><p>1943年11月、パリがドイツ軍に占領されていた時期に、マルセル・ロシャスと彼のパートナーのアルベール・ゴセが私を訪ねてきました。彼はフランスのオートクチュールの華麗な復活を象徴する香水を発売したいと考えていました。</p>
<p>私は、その年ずっと取り組んでいた香水を彼に披露しました。当時、私は主に特殊な香料ベースを使って制作していたため、手元にあったのはその1本だけでした。彼らは議論も、手直しも、修正も、何一つ加えることなく、即座にその香水を採用してくれました！彼らはそれを非常に気に入ってくれたのです。</p>
<p>エドモン・ルドニツカ</p></blockquote>
<p>エレーヌはマルセルの帽子のモデルとなり、1942年11月に結婚しました。そんなエレーヌへの愛の告白として、1943年にエドモン・ルドニツカにより、ナチス・ドイツに蹂躙され、廃墟となったパリの空の下で生み出されたのが「ファム」でした。</p>
<p>ゲランの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/mitsouko/">ミツコ</a></span>」のフルーティシプレからインスピレーションを得た「ファム」は、ルドニツカが調香した2番目の香水でした。エリザベス・アーデンの「<span style="color: #ff0000;">イッツ ユー</span>」（1939）が彼の最初の成功作でした。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">暗黒の時代の終わりを告げる、「女」を謳歌する香りの誕生。</span></h2>
<div id="attachment_153751" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153751" class="wp-image-153751 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/58527162d3b7a5db18f36702_MarcelRochas_p211-1-e1785911206267.avif" alt="" width="400" height="525" /><p id="caption-attachment-153751" class="wp-caption-text">©ROCHAS</p></div>
<div id="attachment_153752" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153752" class="wp-image-153752 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/img.jpg" alt="" width="400" height="538" /><p id="caption-attachment-153752" class="wp-caption-text">1962年 ©ROCHAS</p></div>
<p>当時のマルセルは、戦争の影響により、クチュールハウスの閉鎖を考えているほど、金銭的にも精神的にも逼塞していました。そんな中、エレーナとの出会いが、彼に新しい目標を生み出したのでした。</p>
<p>時を同じくして、名門シャンパーニュ・ゴセ一家の末っ子である若き青年<span style="color: #ff0000;">アルベール・ゴセ</span>がエドモン・ルドニツカの調香により香水を作ろうと、ロベール・ピゲとクリストバル・バレンシアガに声をかけていました。そしてもう一人マルセルに声がかけられたとき、彼は即決し、共同出資により、パルファン・ロシャスを誕生させることにしました。かくして実質的に、ロシャス最初の香りが誕生する流れが生み出されたのでした。</p>
<p>1944年8月、パリは開放されました。しかしフランスではアルコールやクリスタルガラスが厳格な配給制の下管理されていました。そのため割り当てられたアルコールは、フェムを数百本生産するのに十分な量だけでした。</p>
<p>そこでアルベールのアイデアにより、状況を逆手に取ることにしました。当時いちばん高価な香水であったスキャパレッリの「スキャンダル」よりも高値で販売する事を決定し、12月にパリ社交界の華と呼ばれる女性千名にサンプルボトルを一本ずつ送りました。</p>
<p>そのうち150人が礼をのべ、新しい香水を予約しました。製造される前から買うという戦法により、資金を集めたのでした。その資金で製造されたマルク・ラリックの著名入りの高級クリスタルボトルは、特製の黒いシャンティイレースをあしらった箱という豪勢な装いで、ウィンザー公爵夫人、ノアイユ子爵夫人、ロスチャイルド男爵夫人、ダニエル・ダリュー、ミシェル・モルガン、アルレッティなどの特別な顧客にだけ予約販売されました。</p>
<p>そして1945年に、一般販売されることになりました。ちなみにマルセルは、この年、ビスチェを取り入れたウエストを締める女性用コルセット「ゲピエール」を考案していました。</p>
<p>1945年の女性は、数々の試練や責任のためにたびたび機牲にしてきた女らしさをとりもどしていました。そんな時に、「ファム」＝〝女性〟と名付けられた香水が到来しました。まさにそのたった一語ですべてを語るような名称、<wbr />簡潔にして光輝にみちた香りに、欧米中の女性は虜になったのでした。戦後初めて発売された大ヒット香水となりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">エレーヌ・ロシャスは、『マダム ロシャス』となる。</span></h2>
<div id="attachment_153725" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153725" class="wp-image-153725 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/480818972_122235671582061814_3954193009681499187_n-e1785804316642.jpg" alt="" width="400" height="498" /><p id="caption-attachment-153725" class="wp-caption-text">エレーヌ・ロシャス ©André Ostier/Association des Amis d’André Ostier</p></div>
<div id="attachment_153726" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153726" class="wp-image-153726 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/c1564df6fb3a6c9c272702ea78a6c826.jpg" alt="" width="400" height="266" /><p id="caption-attachment-153726" class="wp-caption-text">サファイアブルーの瞳を隠すエレーヌ・ロシャスのバットマスク。</p></div>
<p>戦争が終わり、この香りを身に纏ったエレーヌはロシャスのミューズとして1946年には仮面舞踏会『プレ・カトランの夜』で、コウモリの形をした派手な黒い仮面をつけ、このイベントの象徴となりました。</p>
<p>「ファム」の成功により、ルドニツカは、1946年に念願のプライベート・ラボ「<span style="color: #ff0000;">アール・エ・パルファン（Art et Parfum）</span>」をグラース近郊の村カブリに創設し、世界で初めて独立した調香師として、「ムスリーヌ」（1946）「ムーシュ」（1948）「ムスタッシュ」（1948）「ラ ローズ」（1949）と立て続けにロシャスの香りを調香しました。</p>
<p>マルセルが、1955年に53歳で動脈瘤により急逝し、ロシャスはブランドとして力を失いはじめていました。そんな中で、1960年に「マダム ロシャス」が発売されました。この香りは「ファム」にも再び脚光を当てるほどの空前の売り上げを記録し、ここにロシャスの香水帝国の復活の狼煙が上げられるのでした。</p>
<p>1989年に「ファム」は、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/olivier_cresp/">オリヴィエ・クレスプ</a></span>により、わずか12種類の香料のみで、プラムとピーチの甘さにクミンの比率を高め再調香されました。ミッシェル・ルドニツカは、重病だった父がこの香りを嗅ぎ、自分が関わらなかったことを嘆き、「ファム」が奪われたと感じていたと伝えています。</p>
<p>そして、2013年「ファム」は、二度目の大規模な再調香が施されました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">〝フルーツに感情を与えた調香師〟エドモン・ルドニツカ</span></h2>
<div id="attachment_153753" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153753" class="wp-image-153753 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/image_0559495_20211230_ob_f43759_rochas-femme-pub-70s.jpg" alt="" width="400" height="566" /><p id="caption-attachment-153753" class="wp-caption-text">1986年 ©ROCHAS</p></div>
<div id="attachment_153754" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153754" class="wp-image-153754 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Femme-e1785911363796.jpg" alt="" width="500" height="327" /><p id="caption-attachment-153754" class="wp-caption-text">1966年 ©ROCHAS</p></div>
<p>「ファム」には、謎めいたところがあります。エレーヌはのちに「ファムはとてもとても特別でした。そう前衛的な音楽みたい。そして、ファム はとても美しいもの、身にまとうのはとても難しい。 ランバンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/arpege/">アルページュ</a></span>」のように極めて繊細な香水のひとつであり、商売として売れるものではありません」としみじみと語っていました。</p>
<p>しかし、実際の所、この香りは、世界中の女性を夢中にさせ、商売として売れていました。高嶺の花、天真爛漫、澄まし顔、満面の笑顔、気高さ、妖艶さなど、色々な女性の美徳がスフィンクスのように横たわる「ファム」。その〝謎〟の秘密は〝Fût 5〟にありました。</p>
<p>〝Fût 5〟と呼ばれる、当時ルドニツカが勤務していたド・レール社の工場の裏庭に20年から30年もの間忘れ去られ、放置され熟成されてきた樽の中に入った〝謎の物質〟。その少し甘みを帯び、砂糖漬けのプルーンのような珍しいメチルイオノン化合物の芳醇なウッディな香りを使用しました。</p>
<p>そこにピーチアルデヒドC-14、クミンアルデヒド、さらにウッディノートとスパイシーノートを組み合わせ、フルーティーな「<span style="color: #ff0000;">プルノール</span>」というベースノートを作り上げました。そしてフローラルなオークモスのアコードで包み込みました。</p>
<p>「ファム」からはじめて本格的にプラム（プルーン）が使用されました。かくしてこの香りのより、フルーツはそれまで香水の脇役にすぎなかった装飾的な役割から、主役として、舞台に立つことが許されたのでした。ルドニツカが〝<span style="color: #ff0000;">フルーツに感情を与えた調香師</span>〟と呼ばれる所以です。</p>
<p>「プルノール」は、のちにディオールの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/poison/">プワゾン</a></span>」（1985）、ケンゾーの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/kenzo_jungle_lelephant/">ケンゾー ジャングル エレファント</a></span>」（1996）でも重要な役割を果たすことになりました。</p>
<blockquote><p>キャンディの香りと調和させるために「ファム」を非常にフルーティーにし、フルーツの香りを和らげるためにウッディな香りを加え、力強さと深みを出すためにアルデハイドを取り入れ、さらに非常にフローラルに仕上げました。</p>
<p>オークモスが含まれていますが、よく分類されるようなシプレ香水ではありません。「ファム」はアルデヒドフローラルであり、シプレとは何の関係もなく、ましてや1917年のコティの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le-chypre-de-coty/">シプレ</a></span>」とは全く別物です。</p>
<p>創作した当時は、これが「ファム」という名前になるとは思ってもいませんでした。自分のために作ったのです。純粋に自分の楽しみのためにこの香水を開発していたところ、たまたまロシャス氏とゴセ氏の両方が気に入ってくれて、採用してくれたのです」</p>
<p>エドモン・ルドニツカ</p></blockquote>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">素晴らしいピーチ香水の原点にして〝究極のピーチ〟</span></h2>
<div id="attachment_153756" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153756" class="wp-image-153756 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/s-l1600-e1785911945176.webp" alt="" width="400" height="561" /><p id="caption-attachment-153756" class="wp-caption-text">1965年 ©ROCHAS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Femme by Rochas" width="1251" height="938" src="https://www.youtube.com/embed/3Zm5nyduVaY?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>私がこれまで経験した中で最も強烈な感動は、マティニョン通りのクチュリエのサロンで「ファム」がお披露目された日のことでした。モデルたち、カーテン、おそらくカーペットにまで、その香水が吹きかけられていたのです。至る所に、あふれんばかりに！ その衝撃に私は圧倒されました。</p>
<p>控えめな香りのサンプルでは決して感じたことのない、圧倒的な香りの広がりに圧倒されたのです。自分の香水がこれほどまでに香りを放つことができるとは、想像もしていませんでした。その時初めて、「ファム」はただの香水ではないのだと気づいたのです。</p>
<p>エドモン・ルドニツカ</p></blockquote>
<blockquote><p>ルドニツカは自身の作品を単なるシプレとは決して考えていなかった。それよりももっと複雑で、ヴァイオレット・メチルイオノンがジャスミン、ローズ、オークモスを結びつける、フローラルウッディノートの調和であると語っていた。</p>
<p>最初に香りを嗅いだ瞬間、フルーティーでスパイシーな香りが驚きと躍動感をもたらす。まるで毛皮ような感触、土っぽいオークモス、インドール系のジャスミン、そして汗ばんだようなクミンの過剰さから生まれる、巧妙で予想外のアニマリックな官能性が漂います。ロシャスの優美なゲピエールを香水で表現したような作品です。</p>
<p>ジャン＝ミシェル・デュリエ（2008年から2015年までロシャスの調香師をつとめる）</p></blockquote>
<p>パンデミックを経験した人類が、2044年に向かって進んでいる中、香水文化はどこに向かって進んでいるかというと、それは間違いなく、1944年に誕生した頃の「ファム」の謎めいた魅力を再現した香水を生み出すという〝一大野心〟です。</p>
<p>1989年よりも遥か昔の「ファム」をパリで体感したことがある人なら、異論はないでしょう。それほど「ファム」は、香水文化の終着駅に相応しい、失われた香りなのです。</p>
<p>「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/peche-mirage/">ペッシュ ミラージュ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/bitter-peach/">ビター ピーチ</a></span>」などの素晴らしいピーチ香水の原点にして〝究極のピーチ〟とも言えるこの香りは、素肌が温められていくような効果からはじまります。</p>
<p>冷たく辛いオークモスと温かくクリーミーなサンダルウッドを中心に、ラブダナム、パチョリ、ムスク、アンバー、ベンゾインが芳醇なワインのように、素肌の上で熟成しながら溶け込んでゆきます。オープニングにファンファーレのように、壮大なる大地の香りと紫煙の香りが感じられます。</p>
<p>数秒の沈黙の後、一斉に、ピーチと（コニャックに漬け込んだような）プラム（すもも）とアプリコットがベルガモットとレモンと共に、弾けるのではなく、肌の奥底から湧きあがり、まるで肉体から滲み出てくるように、フルーティーな円やかさを広がらせてゆくのです。</p>
<p>すぐに感じられるイモーテル、シナモン、クローブ、コリアンダーといったスパイスとほのかにスモーキーなレザーとベチバー、そしてジャスミン、ローズ、イランイラン、アイリス、カーネーションといったフローラルブーケが回転木馬のように廻り廻って、元々温められている素肌に、びっくりするほどの絶妙なバランスでとろけて匂い立つのです。</p>
<p>うっとりするほど淫らに艶やかなプラムとパウダリーなピーチの二重奏は、最初から最後まで駆け抜けてゆきます。それは不思議なことに濡れたように強くきらめき、身も心もとろけていくようです。二つの果実の中に紛れ込む、燃えるようなクミンが、愛を交わした後の柔らかな汗と肌の湿り気を想起させ、このプラムとピーチに悪魔的な魅力を与えています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc7">抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ香り</span></h2>
<div id="attachment_153758" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153758" class="wp-image-153758 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.82789-e1785912047112.jpg" alt="" width="400" height="509" /><p id="caption-attachment-153758" class="wp-caption-text">1989年©ROCHAS</p></div>
<div id="attachment_153757" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153757" class="wp-image-153757 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/3100f73d9b6cd4fc28f06782eda588db.jpg" alt="" width="400" height="567" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/3100f73d9b6cd4fc28f06782eda588db.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/3100f73d9b6cd4fc28f06782eda588db-768x1088.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-153757" class="wp-caption-text">アレクサンドラ・マルティノワ、2016年 ©ROCHAS</p></div>
<p>唇に口紅を重ねるように、素肌に重ねることにより、甘さを超越したピーチに、言葉よりも饒舌に語らせる香り。〝女〟という名の香り。それは、抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ香りなのです。</p>
<p>「ファム」とは、ロマンティックな愛の物語というよりは、18歳のまだ磨き上げられていなかった女性が「マダム ロシャス」として、20世紀のクレオパトラの地位にまで駆け上っていく、女性のサクセスストーリーをボトルに封印した香りと言えるでしょう。</p>
<p>あくまで穏やかに、やさしく、そして情熱的に、冷静に、頭脳をフル回転して、美を磨き上げ、知性を高め、犠牲を怖れず、時に色仕掛けも厭わず、太陽の女神への階段を上っていく、そんな実生活では許されない女になることを楽しむ香水。</p>
<p>映画のヒロインになることを妄想するように、まったりと色々な女性像を楽しみ、心地よく酔わせる変身香水、または、見えない全身整形香水なのかもしれません。纏う女性の年齢に合わせて変身する香り。そういう意味においては、70年代から80年代にかけて、この香水が、トランスジェンダーの方々に爆発的に流行した理由が分かります。<span style="color: #ff0000;">「女を楽しむ」香り</span>なのだから。</p>
<p>この香りの後に、ルドニツカは、ギ・ラロッシュより「<span style="color: #ff0000;">フィジー</span>」の名で発売されかけた「<span style="color: #ff0000;">プラム（La Prune）</span>」（この香りからフレデリック・マルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le-parfum-de-therese/">ル パルファム ドゥ テレーズ</a></span>」は作られた）とディオールの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/diorella/">ディオレラ</a></span>」（1972）を生み出すことになりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc8">メイ・ウエストからインスピレーションを得たボトル</span></h2>
<div id="attachment_153728" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153728" class="wp-image-153728 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/012cd08bfa0f85c363dbf7068b2d29af-e1785804711902.jpg" alt="" width="400" height="512" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/012cd08bfa0f85c363dbf7068b2d29af-e1785804711902.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/012cd08bfa0f85c363dbf7068b2d29af-e1785804711902-768x983.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-153728" class="wp-caption-text">『罪ぢゃないわよ』（1934）の撮影現場でメイ・ウエストと談笑するマルセル・ロシャス。</p></div>
<div id="attachment_153733" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153733" class="wp-image-153733 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/8e88a04d435432d030a91457dbfbdbce-e1785808692691.jpg" alt="" width="400" height="509" /><p id="caption-attachment-153733" class="wp-caption-text">メイ・ウエスト</p></div>
<div id="attachment_153741" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153741" class="wp-image-153741 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/0.jpg" alt="" width="400" height="668" /><p id="caption-attachment-153741" class="wp-caption-text">マルク・ラリックのサインが入ったシリアルナンバー入りのクリスタル製ボトル。220ml、限定200～300個。</p></div>
<blockquote><p>ボトルは、メイ・ウェストのヒップからインスピレーションを得たものです。夫は、くびれたウエストと丸みを帯びたヒップを持つ女性に夢中でした。私の体型がまさにその女性らしさの理想像に合致していたので、とても個人的な思い入れがあります。当時はもう少し丸みがありましたが。それで夫は香水ボトルのウエストを非常に細くし、ヒップをふくよかにしたのです。カンボジアの彫像のような感じですね。</p>
<p>エレーヌ・ロシャス</p></blockquote>
<p>「ファム」のボトルデザインは、かつてマルセル・ロシャスが、女優のメイ・ウェストのために、シャンティイレースの黒いウエストを絞ったコルセットを制作した時のそのシルエットからインスピレーションを得たものでした。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">タニア・サンチェス</span>は『<span style="color: #ff0000;">世界香水ガイド</span>』で、「ウッディフローラル」と呼び、「かつての輝きを失った「ファム」にはヒゲが生え、今は「オム」（男）と呼びたいくらいだ。それでも素敵にウッディ調のフローラルで、ラクトンのノートがある」と3つ星（５段階評価）の評価をつけています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc9">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ロシャスファム<br />
原名：Rochas Femme<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ロシャス<br />
調香師：エドモン・ルドニツカ<br />
発表年：1944年<br />
対象性別：女性<br />
価格：不明</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153724" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/e7b0915e-7ed8-4a36-9e40-467dc9b7de17.f965a6cf9dd752811fa98dbc473dafbf-e1785779839758.avif" alt="" width="250" height="260" /><br />
トップノート：プラム（すもも）、ピーチ、シナモン、アプリコット、ブラジリアン・ローズウッド、ベルガモット、レモン<br />
ミドルノート：クローブ、カーネーション、イランイラン、アイリス、メイローズ、ローズマリー、ジャスミン<br />
ラストノート：オークモス、レザー、ベンゾイン、アンバー、パチョリ、ムスク、バニラ、サンダルウッド</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ヴァイオレット30｜人によって香りが変わる幻想的なヴァイオレットの香水</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/violette30/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 02 Aug 2026 09:38:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ルラボ]]></category>
		<category><![CDATA[2026年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[アイリス（アヤメ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[シダーウッド（杉）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[フランク・フォルクル]]></category>
		<category><![CDATA[ヴァイオレット（スミレ）の香り]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153679</guid>

					<description><![CDATA[ヴァイオレット30 原名：Violette 30 種類：オード・パルファム ブランド：ル ラボ 調香師：フランク・フォルクル 発表年：2026年 対象性別：ユニセックス 価格：1.5ml／990円、15ml／14,300 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ヴァイオレット30</span></strong></p>
<p>原名：Violette 30<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/lelabo/">ル ラボ</a><br />
調香師：フランク・フォルクル<br />
発表年：2026年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：1.5ml／990円、15ml／14,300円、50ml／32,230円、100ml／47,190円<br />
公式ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://www.lelabofragrances.jp/collections/violette30">ル ラボ</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153680" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Le-Labo-Violette-30-Eau-de-Parfum_100ml_Box_2453x3000-e1785642661892.webp" alt="" width="250" height="168" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">20周年を迎えるル ラボの集大成のような香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">人によって香りが変わる幻想的なヴァイオレットの香水</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">20周年を迎えるル ラボの集大成のような香り</span></h2>
<div id="attachment_153688" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153688" class="wp-image-153688 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Le20Labo20Violette203020EDP_Box_Hand_For-You_1600x1800-e1785646261355.webp" alt="" width="500" height="563" /><p id="caption-attachment-153688" class="wp-caption-text">©LE LABO</p></div>
<div id="attachment_153681" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153681" class="wp-image-153681 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.GwZBXsbaHKn-e1785643152153.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-153681" class="wp-caption-text">©LE LABO</p></div>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="size-full wp-image-153685" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/2cae339edf5e261d3e39a21011b6c848.jpg" alt="" width="500" height="375" /></p>
<blockquote><p>ヴァイオレットは、常に単一の解釈を拒んできました。歴史を通じて、情熱と自制、強さと脆さといった相反する意味を同時に担い、それらの間の緊張を解消することなく存在してきた。</p>
<p>こうした相反する要素の並置には、私たちがしばしば経験する自己認識のあり方、つまり、めったに一つのものではなく、決して固定されず、常に変化し続けるという明快さと曖昧さの挟間にある感覚と共鳴する何かがありました。<span style="color: #ff0000;">「ヴァイオレット30」は、馴染みのあるものと未知のものとの狭間を探求する中で生まれました。</span></p>
<p>デボラ・ロイヤー（クリエイティブ ディレクター）</p></blockquote>
<blockquote><p>輝きがありながらも決して静的ではなく、身につける人に合わせて変化します。</p>
<p>デボラ・ロイヤー</p></blockquote>
<p>2006年3月に発表された10の香水と共に、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/lelabo/">ル ラボ</a></span>の歴史は始まりました。そして2010年に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/oud27/">ウード27</a></span>」が誕生し、2011年に「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/santal33/">サンタル33</a></span>」が誕生しました。この香りの登場により、ル ラボは、ニューヨークを中心に世界中のファッショニスタの心を掴むことになりました。</p>
<p>創業から20年の時が経った2026年2月2日に世界で一斉発売された新作が、人によって香りが変わる幻想的な香水「<span style="color: #ff0000;">ヴァイオレット30</span>」です。希少で、静かに佇むホワイトヴァイオレットをイメージして生み出された香りです。<span style="color: #ff0000;">フランク・フォルクル</span>により調香されました。</p>
<blockquote><p>ホワイト・ヴァイオレットを香りの中心に据えた理由は、このスミレは日陰で育ち、人目につく場所ではめったに見られません。植物学的には、より一般的なパープル色の品種よりもはるかに希少で、その香りはより涼やかで、捉えどころがありません。</p>
<p>そこで私たちは、ホワイト・ヴァイオレットが本来の魅力を存分に発揮できる余白を香りの構成に設け、ホワイトティーやグリーンフローラルと組み合わせることで、軽やかで開放的な雰囲気に包み込み、シダーウッドとガイアックウッドで地に足の着いた香りに仕上げました。</p>
<p>デボラ・ロイヤー</p></blockquote>
<p>アメリカ合衆国やカナダの森林地帯、湿った草原、日陰の庭園で多く見られるこのヴァイオレットは、柔らかく甘く、ややパウダリーで、清らかさと静けさを感じさせるフレッシュなフローラルノートが特徴です。ホワイトヴァイオレットを主題にした香りで最も有名なものはラルフ・ローレンの「<span style="color: #ff0000;">ロマンス</span>」（1998年、ハリー・フレモントが調香した）でしょう。</p>
<p>「ヴァイオレット30」の「30」とは、30種の香料により生み出されたという意味を持ちます。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">人によって香りが変わる幻想的なヴァイオレットの香水</span></h2>
<div id="attachment_153683" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153683" class="wp-image-153683 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/627120425_1735719411063262_7168684202458348082_n-1-e1785643233541.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-153683" class="wp-caption-text">©LE LABO</p></div>
<div id="attachment_153687" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153687" class="wp-image-153687 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Le20Labo20Violette2030_FB_Labeling_Hands_6993_4x5-e1785646119888.webp" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-153687" class="wp-caption-text">©LE LABO</p></div>
<div id="attachment_153686" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153686" class="wp-image-153686 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/f7b3bee739558d3805b9b7a7a3b8fc9a5078e09a724c52318d016efe6619f422-e1785643887769.webp" alt="" width="500" height="342" /><p id="caption-attachment-153686" class="wp-caption-text">©LE LABO</p></div>
<blockquote><p>ヴィクトリア朝時代（1837－1901）の文献に丹念に記録された花々の秘密の言語 ――花言葉―― の中で、ヴァイオレットは簡単に説明できるような花ではありません。歴史を通して、ヴァイオレットは燃えるような情熱と純真無垢、揺るぎない強さと詩的な繊細さ、熟慮された知恵と根強い楽観主義といった、実に矛盾に満ちた意味合いを象徴してきた。</p>
<p>「ヴァイオレット30」は、一つの植物の中に存在する、言葉では言い表せないコントラストへの賛歌です。希少で日陰を好むホワイト・ヴァイオレット ――水晶のような透き通るような美しさと、何ものにも縛られない自由さを併せ持つ―― を中心に据え、みずみずしいグリーンのフローラルノートに、ホワイトティー、シダーウッド、そしてほのかなガイアックウッドを組み合わせています。親しみがありながらも未知なるこの香りは、矛盾を受け入れることの大切さを探求し、私たちの持つ多様な側面を再認識し、受け入れることへの呼びかけです。</p>
<p>北米の公式サイトより</p></blockquote>
<div>断言は出来ませんが、ルラボ20周年の香りとして、ルラボに下剋上を起こさせるきっかけとなった香り「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/santal33/">サンタル33</a></span>」へのオマージュが捧げられているように感じられるこの香りは、同じ調香師により、「サンタル33」の準主役であったヴァイオレットを主役に創造された香りです。</div>
<div>ホワイトティーが素肌に流れる水のような感覚からこの香りははじまります。仄かに泡立つメタリックなアルデハイドとフレッシュなローズウォーターにより、やさしく清められた素肌に、厳かに青々と透き通るようにホワイト・ヴァイオレットが咲いてゆきます。</div>
<div>はじまりからおわりまで一貫しているのは、儚くも幽玄たる〝静の美学〟です。すぐにシダーウッドの香りも広がり、口紅を思わせるパウダリーなヴァイオレットとドライなシダーウッドの深みのある美しいバランスに身も心も奪われてゆきそうです。</div>
<div>やがてガイアックウッドが、スモーキーなインセンスと滑らかなサフランに磨き上げられながら、ルラボの世界的な熱狂を生み出したもう一つの木の香り「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/gaiac10/">ガイアック10</a></span>」を思わせる〝侘び寂び〟の空気で包み込んでゆきます。</div>
<div>ムスク、アンブレット、キャロットシードに、すっきろと爽やかなアイリスがはっきりと感じられるため、素肌との親密さも高めてくれるので、ディプティックの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/fleur_de_peau/">フルール ドゥ ポー</a></span>」ともよく比較される香りです。</div>
<blockquote><p>フレグランスとしてのヴァイオレットには〝パウダリー〟〝ノスタルジック〟〝親しみやすさ〟といった、多くの固定観念が付きまといます。しかし「ヴァイオレット30」は、全く異なる次元でアプローチし、予想外の何かを切り開いてくれるのです。</p>
<p>感覚的な面で、私が挙げられる最も近い例は、他の香水ではありません。それは、曲のタイトルが思い浮かぶ前にその音楽を聴いた時の体験に近いものです。つまり、頭で理解するよりも先に、体がその曲を認識してしまうような感覚です。十分に馴染み深く、人を引き込む一方で、十分に個性的で、聴き続けたくなるような魅力があります。</p>
<p>デボラ・ロイヤー</p></blockquote>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ヴァイオレット30<br />
原名：Violette 30<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/lelabo/">ル ラボ</a><br />
調香師：フランク・フォルクル<br />
発表年：2026年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：1.5ml／990円、15ml／14,300円、50ml／32,230円、100ml／47,190円<br />
公式ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://www.lelabofragrances.jp/collections/violette30">ル ラボ</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153680" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Le-Labo-Violette-30-Eau-de-Parfum_100ml_Box_2453x3000-e1785642661892.webp" alt="" width="250" height="168" /><br />
トップノート：ヴァイオレット、アルデハイド、ホワイトティー、ローズ<br />
ミドルノート：インセンス、クミン、サフラン<br />
ラストノート：シダー、ガイアックウッド、アンバー、パチョリ</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>アダルツ｜引き寄せ香水＝愛のムードを高めてくれるイチジクミルクの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/adults/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 01 Aug 2026 23:06:46 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[キリアン]]></category>
		<category><![CDATA[2018年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[イチジク（フィグ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[サンダルウッドの香り]]></category>
		<category><![CDATA[パスカル・ゴーラン]]></category>
		<category><![CDATA[ミルクの香り]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153623</guid>

					<description><![CDATA[レッツ セトル ディス アーギュメント ライク アダルツ、イン ザ ベッドルーム、ネイキッド 原名：Let&#8217;s Settle This Argument Like Adults, In The Bedroom [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">レッツ セトル ディス アーギュメント ライク アダルツ、イン ザ ベッドルーム、ネイキッド</span></strong></p>
<p>原名：Let&#8217;s Settle This Argument Like Adults, In The Bedroom, Naked<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：パスカル・ゴーラン<br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：日本未上陸</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153625" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/kilian-unisex-lets-settle-this-argument-like-adults-in-the-bed-edp-33-oz-fragrances-3700550211518-e1785585891223.jpg" alt="" width="250" height="187" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-8" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-8">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">日本未上陸の『マイ カインド オブ ラブ』コレクション</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">引き寄せ香水＝愛のムードを高めてくれるイチジクミルクの香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">日本未上陸の『マイ カインド オブ ラブ』コレクション</span></h2>
<div id="attachment_153588" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153588" class="wp-image-153588 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/Brand-update-MKOL-AFTER-SUNSET-SPP-block-inspiration-790x586px-e1785453473396.jpg" alt="" width="500" height="371" /><p id="caption-attachment-153588" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153627" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153627" class="wp-image-153627 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.71203-e1785594063438.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-153627" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Kilian - My Kind of Love The Film" width="1251" height="704" src="https://www.youtube.com/embed/CtGoMCC1rIs?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>このコレクションには、私が得意とする多層的な香りと調和を取り入れつつ、斬新で意外性があり、かつ一目でそれとわかるようなキーとなる香料を中心に据えたかったのです。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p><span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/kilian_hennessy/">キリアン・ヘネシー</a></span>は、無事自身のブランド<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">キリアン</span></a>誕生10周年を迎え（2016年よりエスティローダーの傘下となる）、11年目に到達した2018年8月に『マイ カインド オブ ラブ』コレクションとして四作品を発表しました。〝My Kind of Love〟とは日本語で〝私の理想の愛〟〝私が好きな愛し方〟〝私が求める愛〟です。</p>
<p>このコレクションは、ミレニアル世代をターゲットに、より手頃な価格、若々しいテーマ、そしてユニークで大胆かつ長い名前で、それぞれの香りに込められた愛のフレーバーを選ぶことで、香りは「fun＝楽しい」「sparkling＝きらめく」「hot＝情熱的」「sweet＝甘い」の4つに分けられています。</p>
<ol>
<li>Bad boys are no good but good boys are no fun（ワルい男の子はダメだけど、いい男の子はつまらない）</li>
<li>Kissing burns 6.4 calories an hour. Wanna work out?（キスをするだけで、1時間に6.4カロリーを消費します。運動してみませんか？）</li>
<li>I don&#8217;t need a prince by my side to be a princess（お姫様になるのに、王子様がいなくてもいいの）</li>
<li>Let&#8217;s settle this argument like adults, in the bedroom, naked（大人らしく、寝室で裸でこの議論に決着をつけよう）</li>
</ol>
<p>「<span style="color: #ff0000;">レッツ セトル ディス アーギュメント ライク アダルツ、イン ザ ベッドルーム、ネイキッド</span>」略して「<span style="color: #ff0000;">アダルツ</span>」はグルマン香水として、<span style="color: #ff0000;">パスカル・ゴーラン</span>により調香されました。</p>
<div id="attachment_153599" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153599" class="wp-image-153599 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/top_SephoraDubaiMall-e1785547508467.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-153599" class="wp-caption-text">世界最大級の化粧品専門チェーン『セフォラ』 COURTESY OF SEPHORA ©︎ FIARCHILD PUBLISHING, LLC</p></div>
<p>カルティエの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/la_panthere/">ラ パンテール</a></span>」などの香水ボトルを中心にブランドのプロダクトデザインを手掛ける国際的なエージェンシーである「centdegrés」とのコラボレーションにより、約18ヶ月かけたという独特のボトルデザインが特徴的なこのコレクションは、世界中のセフォラで30ドルから135ドルで販売されました（当時、キリアンのフレグランスは通常50mlで約300ドルだった）。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">引き寄せ香水＝愛のムードを高めてくれるイチジクミルクの香り</span></h2>
<div id="attachment_153626" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153626" class="wp-image-153626 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/1549636682-3184899872.jpg" alt="" width="500" height="500" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/1549636682-3184899872.jpg 960w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/1549636682-3184899872-768x768.jpg 768w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/1549636682-3184899872-300x300.jpg 300w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-153626" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Kilian&amp;apos;s #mykindoflove  Chapter 4: Adults" width="1251" height="704" src="https://www.youtube.com/embed/0b2LC69uIzI?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>恋人たちのあらゆる喧嘩を解決し、すべての争いを終わらせる香りを生み出したいと思いました。「アダルツ」は、裸の肌のように柔らかく広がるイチジクミルクのトップノートから始まり、シダーウッドとバニラが、その至福の体験を6分以上も長く引き延ばしてくれる、非常に官能的な香りです。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p>イライラした心をリフレッシュさせるグリーンシトラスシャワーから〝大人らしく、寝室で裸でこの議論に決着をつける〟香りははじまります。すぐにドライなシダーウッドとクリーミーなサンダルウッドと共に、フルーティーなイチジクミルクが素肌に到来します。</p>
<p>一瞬でスキンパルファムであるということが理解できるほど心地良いこの香りは、イチジクの香りではなく、フレッシュなイチジクのネクターにミルクが交じり合う香りです。つまり、実は〝愛の営み〟において、よりお互いの気持ちを高め合う、〝引き寄せ香水＝愛のムードを高めてくれる香り〟の役割を果たしてくれるようです。</p>
<p>まだまだ野性味あふれる性欲に忠実な〝若いカップル〟のハートに火をつけるイチジクミルク。ある程度年を重ねた人が身に纏うと、香りに乗ることが出来ない、『若い季節』の特権的な香りとも言えます。</p>
<p>アイリスやヴァイオレット、バニラ、アンバーウッドによるパウダリーな甘やかさが、まるで火照る素肌に舞い落ちるミストのように降り注ぎ、ウッディなイチジクミルクとひとまとめになり、とろけて柔らかに匂い立ちます。</p>
<p>一時間も経たないうちに香りの効果が薄れていくように作られているのは、愛し合うふたりの邪魔をしないように配慮してのことなのでしょう。最後の一滴まで絞り取られていくような、真っ白に燃え尽きる、絶頂感に導いてくれる香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">香水データ</span></h2>
<p>香水名：レッツセトルディスアーギュメントライクアダルツ、インザベッドルーム、ネイキッド<br />
原名：Let&#8217;s Settle This Argument Like Adults, In The Bedroom, Naked<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：パスカル・ゴーラン<br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：日本未上陸</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153625" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/kilian-unisex-lets-settle-this-argument-like-adults-in-the-bed-edp-33-oz-fragrances-3700550211518-e1785585891223.jpg" alt="" width="250" height="187" /><br />
トップノート：ベルガモット、レモン<br />
ミドルノート：フィグ・ネクター、グリーンノート、ヘディオン<br />
ラストノート：バニラ、サンダルウッド、シダー、オリス、アンバーウッド、ヴァイオレット</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>キッシング｜バニラアイスクリームとミルクセーキとスズランが溶け合う香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/kissing/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 01 Aug 2026 09:40:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[キリアン]]></category>
		<category><![CDATA[2018年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[カリス・ベッカー]]></category>
		<category><![CDATA[スズラン（ミュゲ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[バニラの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ミルクの香り]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153615</guid>

					<description><![CDATA[キッシング バーンズ 6.4カロリーズ ア ミニット. ウォナ ワークアウト？ 原名：Kissing Burns 6.4 Calories A Minute. Wanna Workout? 種類：オード・パルファム ブラ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">キッシング バーンズ 6.4カロリーズ ア ミニット. ウォナ ワークアウト？</span></strong></p>
<p>原名：Kissing Burns 6.4 Calories A Minute. Wanna Workout?<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/calice_becker/">カリス・ベッカー</a><br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：日本未上陸</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153616" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Kissing-Burns-6.4-Calories-A-Minute.Wanna-Workout-Perfume-by-Kilian-Eau-de-Parfum-For-Men-and-Women-100-ml-1-010331ee-e1785571266331.webp" alt="" width="250" height="182" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-10" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-10">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">日本未上陸の『マイ カインド オブ ラブ』コレクション</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">バニラアイスクリームとミルクセーキとスズランが溶け込んだ香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">日本未上陸の『マイ カインド オブ ラブ』コレクション</span></h2>
<div id="attachment_153588" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153588" class="wp-image-153588 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/Brand-update-MKOL-AFTER-SUNSET-SPP-block-inspiration-790x586px-e1785453473396.jpg" alt="" width="500" height="371" /><p id="caption-attachment-153588" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153617" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153617" class="wp-image-153617 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/71vnwsxxMVL-e1785571632935.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-153617" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Kilian - My Kind of Love The Film" width="1251" height="704" src="https://www.youtube.com/embed/CtGoMCC1rIs?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>このコレクションには、私が得意とする多層的な香りと調和を取り入れつつ、斬新で意外性があり、かつ一目でそれとわかるようなキーとなる香料を中心に据えたかったのです。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p><span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/kilian_hennessy/">キリアン・ヘネシー</a></span>は、無事自身のブランド<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">キリアン</span></a>誕生10周年を迎え（2016年よりエスティローダーの傘下となる）、11年目に到達した2018年8月に『マイ カインド オブ ラブ』コレクションとして四作品を発表しました。〝My Kind of Love〟とは日本語で〝私の理想の愛〟〝私が好きな愛し方〟〝私が求める愛〟です。</p>
<p>このコレクションは、ミレニアル世代をターゲットに、より手頃な価格、若々しいテーマ、そしてユニークで大胆かつ長い名前で、それぞれの香りに込められた愛のフレーバーを選ぶことで、香りは「fun＝楽しい」「sparkling＝きらめく」「hot＝情熱的」「sweet＝甘い」の4つに分けられています。</p>
<ol>
<li>Bad boys are no good but good boys are no fun（ワルい男の子はダメだけど、いい男の子はつまらない）</li>
<li>Kissing burns 6.4 calories an hour. Wanna work out?（キスをするだけで、1時間に6.4カロリーを消費します。運動してみませんか？）</li>
<li>I don&#8217;t need a prince by my side to be a princess（お姫様になるのに、王子様がいなくてもいいの）</li>
<li>Let&#8217;s settle this argument like adults, in the bedroom, naked（大人らしく、寝室で裸でこの議論に決着をつけよう）</li>
</ol>
<p>「<span style="color: #ff0000;">キッシング バーンズ 6.4カロリーズ ア ミニット. ウォナ ワークアウト？</span>」略して「<span style="color: #ff0000;">キッシング</span>」は、バニラアイスクリームとミルクセーキとスズランが見事に溶け込んだ香りとして、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/calice_becker/">カリス・ベッカー</a></span>により調香されました。</p>
<div id="attachment_153599" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153599" class="wp-image-153599 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/top_SephoraDubaiMall-e1785547508467.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-153599" class="wp-caption-text">世界最大級の化粧品専門チェーン『セフォラ』 COURTESY OF SEPHORA ©︎ FIARCHILD PUBLISHING, LLC</p></div>
<p>カルティエの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/la_panthere/">ラ パンテール</a></span>」などの香水ボトルを中心にブランドのプロダクトデザインを手掛ける国際的なエージェンシーである「centdegrés」とのコラボレーションにより、約18ヶ月かけたという独特のボトルデザインが特徴的なこのコレクションは、世界中のセフォラで30ドルから135ドルで販売されました（当時、キリアンのフレグランスは通常50mlで約300ドルだった）。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">バニラアイスクリームとミルクセーキとスズランが溶け込んだ香り</span></h2>
<div id="attachment_153618" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153618" class="wp-image-153618 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.71201-e1785571681127.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-153618" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Kilian&amp;apos;s #mykindoflove Chapter 3: Kissing" width="1251" height="704" src="https://www.youtube.com/embed/qOVTCTPelSg?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>これほど甘美な体験を楽しみながら、同時にカロリーも消費できる機会が他にあるでしょうか？ 「キッシング」は、フローラルとグルマンの香りの魅惑的な融合であり、最高の相性を持つカップルにとって、これ以上ないほど完璧なスポーツです。素晴らしいキスと同じように、香りが変化するにつれて、感情はより一層高まります。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p>キラキラと明るく陽気に輝くベルガモットと共に、みずみずしい摘みたてのスズランに包まれていくような感覚から「キッシング」ははじまります。〝はじめてのキス〟の瞬間を投影したような、初デートのようにドキドキする臆病なフレッシュで甘やかなグリーンフローラルの広がりを、清らかに全身で受け止めていくようです。</p>
<p>果たしてこのふたりに〝二度目のキス〟はあるのでしょうか？そんな緊張感と共に、グリーンノートとローズが〝運命の女神〟のように、青々しさと花の甘さのめくるめく香りの変化により、揺れる想いを体現していくようです。</p>
<p>そして〝二度目のキス〟は果たされるのです。泡立つミルクとふわふわバニラと甘々なシュガーが、愛と官能の三重奏を奏でてゆきます。〝何度もキスを重ね〟、キスはより濃厚なものになっていくように、素肌の上をミルクセーキが流れていくようです。</p>
<p>まるでふたりだけの花を咲かせてみるような、と同時、高級なバニラアイスクリームがふたりの素肌の上でとろけていくような、素肌と素肌が交わり合い、艶やかに磨き上げられていくような、クリーミーなスズランの余韻に満たされてゆきます。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">香水データ</span></h2>
<p>香水名：キッシングバーンズ6.4カロリーズアミニット. ウォナワークアウト？<br />
原名：Kissing Burns 6.4 Calories A Minute. Wanna Workout?<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/calice_becker/">カリス・ベッカー</a><br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：日本未上陸</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153616" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Kissing-Burns-6.4-Calories-A-Minute.Wanna-Workout-Perfume-by-Kilian-Eau-de-Parfum-For-Men-and-Women-100-ml-1-010331ee-e1785571266331.webp" alt="" width="250" height="182" /><br />
トップノート：ベルガモット<br />
ミドルノート：スズラン、グリーンノート、ローズ<br />
ラストノート：ミルク、シュガー、バニラ</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ボーン トゥー ビー アンフォゲッタブル｜かなりリアルなコカコーラの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/born-to-be-unforgettable/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 01 Aug 2026 06:56:31 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ゲラン]]></category>
		<category><![CDATA[2018年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[アルベルト・モリヤス]]></category>
		<category><![CDATA[シダーウッド（杉）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[シナモンの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ライムの香り]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153602</guid>

					<description><![CDATA[ボーン トゥー ビー アンフォゲッタブル 原名：Born to be Unforgettable / Bad boys are no good but good boys are no fun 種類：オード・パルファム  [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ボーン トゥー ビー アンフォゲッタブル</span></strong></p>
<p>原名：Born to be Unforgettable / Bad boys are no good but good boys are no fun<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/alberto_morillas/">アルベルト・モリヤス</a><br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：日本未上陸</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153605" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/kilian-born-to-be-unforgettable-e1785555370721.jpg" alt="" width="250" height="235" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-12" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-12">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">日本未上陸の『マイ カインド オブ ラブ』コレクション</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">かなりリアルなコカコーラの香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">日本未上陸の『マイ カインド オブ ラブ』コレクション</span></h2>
<div id="attachment_153588" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153588" class="wp-image-153588 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/Brand-update-MKOL-AFTER-SUNSET-SPP-block-inspiration-790x586px-e1785453473396.jpg" alt="" width="500" height="371" /><p id="caption-attachment-153588" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153607" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153607" class="wp-image-153607 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.71211-e1785555566855.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-153607" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153613" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153613" class="wp-image-153613 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/1546394220-3952928215.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-153613" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Kilian - My Kind of Love The Film" width="1251" height="704" src="https://www.youtube.com/embed/CtGoMCC1rIs?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>このコレクションには、私が得意とする多層的な香りと調和を取り入れつつ、斬新で意外性があり、かつ一目でそれとわかるようなキーとなる香料を中心に据えたかったのです。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p><span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/kilian_hennessy/">キリアン・ヘネシー</a></span>は、無事自身のブランド<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline; color: #ff0000;">キリアン</span></a>誕生10周年を迎え（2016年よりエスティローダーの傘下となる）、11年目に到達した2018年8月に『マイ カインド オブ ラブ』コレクションとして四作品を発表しました。〝My Kind of Love〟とは日本語で〝私の理想の愛〟〝私が好きな愛し方〟〝私が求める愛〟です。</p>
<p>このコレクションは、ミレニアル世代をターゲットに、より手頃な価格、若々しいテーマ、そしてユニークで大胆かつ長い名前で、それぞれの香りに込められた愛のフレーバーを選ぶことで、香りは「fun＝楽しい」「sparkling＝きらめく」「hot＝情熱的」「sweet＝甘い」の4つに分けられています。</p>
<ol>
<li>Bad boys are no good but good boys are no fun（ワルい男の子はダメだけど、いい男の子はつまらない）</li>
<li>Kissing burns 6.4 calories an hour. Wanna work out?（キスをするだけで、1時間に6.4カロリーを消費します。運動してみませんか？）</li>
<li>I don&#8217;t need a prince by my side to be a princess（お姫様になるのに、王子様がいなくてもいいの）</li>
<li>Let&#8217;s settle this argument like adults, in the bedroom, naked（大人らしく、寝室で裸でこの議論に決着をつけよう）</li>
</ol>
<p>「<span style="color: #ff0000;">バッド ボーイズ アー ノー グッド バット グッド ボーイズ アー ノー ファン</span>」略して「<span style="color: #ff0000;">ボーイズ</span>」はコカコーラを一口飲んだ時の爽快感を再現した香りとして、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/alberto_morillas/">アルベルト・モリヤス</a></span>により調香されました。</p>
<div id="attachment_153599" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153599" class="wp-image-153599 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/top_SephoraDubaiMall-e1785547508467.webp" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-153599" class="wp-caption-text">世界最大級の化粧品専門チェーン『セフォラ』 COURTESY OF SEPHORA ©︎ FIARCHILD PUBLISHING, LLC</p></div>
<p>カルティエの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/la_panthere/">ラ パンテール</a></span>」などの香水ボトルを中心にブランドのプロダクトデザインを手掛ける国際的なエージェンシーである「centdegrés」とのコラボレーションにより、約18ヶ月かけたという独特のボトルデザインが特徴的なこのコレクションは、世界中のセフォラで30ドルから135ドルで販売されました（当時、キリアンのフレグランスは通常50mlで約300ドルだった）。</p>
<p>2024年に「<span style="color: #ff0000;">ボーン トゥー ビー アンフォゲッタブル</span>」＝〝忘れられない存在になるために生まれた〟の名で、50ml／150ドルで復活しました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">かなりリアルなコカコーラの香り</span></h2>
<div id="attachment_153608" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153608" class="wp-image-153608 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/scale_1200-e1785555626914.jpg" alt="" width="400" height="400" /><p id="caption-attachment-153608" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153609" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153609" class="wp-image-153609 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.o13v6gF9E3h-e1785555659621.jpg" alt="" width="400" height="465" /><p id="caption-attachment-153609" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153610" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153610" class="wp-image-153610 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/FY24_BTBU_DIGITAL-CONTENT_BTBU-50ML_MODEL_COCKTAIL_RVB_1200x1388-e1785555728776.webp" alt="" width="400" height="463" /><p id="caption-attachment-153610" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Kilian&amp;apos;s #mykindoflove Chapter 1: Bad Boys" width="1251" height="704" src="https://www.youtube.com/embed/1-8xKGt3yNA?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>スパイシーで男らしい、新たな爽やかさを生み出したかったのです。</p>
<p>ちょっとワイルドな気分に浸ってみませんか？この香りは、ちょっと羽目を外すのにぴったりです。ナツメグ、シナモン、ライムをブレンドした、一目でそれとわかるコーラの香りが特徴の「ボーイズ」は、とてもセクシーでフレッシュな香りです。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p>スカッとさわやかコカコーラが、スプレーを押した瞬間に、素肌の上にシュワシュワっと広がっていく感覚から「ボーイズ」ははじまります。すぐに弾けるように爽快なライムとピリっと甘いナツメグとシナモンが加わり、とてもリアルなコカコーラの独特なのどごしを全身で体感していくこととなります。</p>
<p>やがて、少し焦がされたアップルパイの香りと共に、残り香のライムとドライなシダーウッドの余韻に包まれてゆきます。それはまるで「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/sauvage/">ソヴァージュ</a></span>」や「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/bleu-de-chanel/">ブルー ドゥ シャネル</a></span>」を思わせる典型的なメンズ・フレグランスのドライダウンを思わせるようです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ボーントゥービーアンフォゲッタブル／バッドボーイズアーノーグッドバットグッドボーイズアーノーファン<br />
原名：Born to be Unforgettable / Bad Boys Are No Good But Good Boys Are No Fun<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/alberto_morillas/">アルベルト・モリヤス</a><br />
発表年：2018年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：日本未上陸</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153603" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/58024.970x0-e1785554808528.jpg" alt="" width="250" height="172" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153605" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/kilian-born-to-be-unforgettable-e1785555370721.jpg" alt="" width="250" height="235" /><br />
トップノート：コカコーラ・アコード、ライム<br />
ミドルノート：シナモン、アップル、ナツメグ<br />
ラストノート：シダー、アンバーウッド</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>【キリアン】アディクティブ ステイト オブ マインドの全て</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/addictive-state-of-mind/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 18 Jul 2026 09:39:58 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[キリアン]]></category>
		<category><![CDATA[アディクティブ・ステイト・オブ・マインド（キリアン）]]></category>
		<category><![CDATA[キリアン・ヘネシー]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153300</guid>

					<description><![CDATA[アディクティブステイトオブマインド 【特別監修】Le Chercheur de Parfum様 &#160; Addictive State of Mind　キリアン・ヘネシーは2007年10月に「バイ・キリアン」（現在 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><span style="font-size: 18pt;">アディクティブステイトオブマインド</span></p>
<div class="micro-top micro-right" style="text-align: right;">【特別監修】<a rel="noopener" target="_blank" style="color: #fe8737;" href="https://lechercheurdeparfum.com/"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #fe8737; text-decoration: underline;">Le Chercheur de Parfum様</span></span></a></div>
<p>&nbsp;</p>
<p><strong>Addictive State of Mind</strong>　<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/kilian_hennessy/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン・ヘネシー</span></a>は2007年10月に「バイ・キリアン」（現在は「<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a>」）という名でブランド創業するにあたり、6作品からなるコレクション『<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/loeuvre-noir/">ルーヴル ノワール</a>—愛が描く甘い誘惑の世界—』を発表しました。</p>
<p>ブランド創業五周年にあたる2012年3月に『ルーブル ノワール』の姉妹コレクションとして発表されたのが『<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/asian-tales/">アジアン テイルズ</a>』と『<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/in-the-garden-of-good-and-evil/">イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル</a>—エデンの園で紡がれるアダムとイブの物語（善悪の園の中で）—』でした。</p>
<p>さらに2年後の2014年10月に、匂いや香りを持つ中毒性のあるものに基づいて作られたコレクション『<span style="color: #ff0000;">アディクティブ ステイト オブ マインド—嗅覚への依存、日常からのエスケープ—</span>』を発表しました。それは、フローラル、シトラス、バニラノートで作られた『イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル』の対になるような、男性をターゲットにしたコレクションでした。</p>
<blockquote><p>実はこのコレクションで、（女性に向けた『イン ザ ガーデン オブ グッド アンド イーブル』とは対照的に）男性に対してもっと語りかけたかったのです。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-14" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-14">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">「あなたが抵抗感を示すものほど、やがて心を支配してゆく」</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">コレクション全四種類</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">「あなたが抵抗感を示すものほど、やがて心を支配してゆく」</span></h2>
<div id="attachment_108317" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-108317" class="wp-image-108317 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/08/10704382_10152331794866074_3574862536138409007_o-e1674583533651.jpg" alt="" width="400" height="533" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/08/10704382_10152331794866074_3574862536138409007_o-e1674583533651.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2021/08/10704382_10152331794866074_3574862536138409007_o-e1674583533651-768x1024.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-108317" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<div id="attachment_153330" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153330" class="wp-image-153330 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/KillianBanner-e1783876121692.jpg" alt="" width="500" height="328" /><p id="caption-attachment-153330" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<blockquote><p>私はこのコレクションを創造することをとても楽しみました。なぜならクリエイティブのプロセスとして、香りの世界に私が翻訳できる中毒について考えることが出来たからです。例えば、ゲームやギャンブルの中毒、私はそれを香りに落とし込む術をまだ知りませんが、コーヒーの中毒なら、コーヒーのアコードを使って、タバコの中毒ならシガーのアコード、大麻の中毒なら少し大麻のような香りがするアコードを使うことができます。</p>
<p>キリアン・ヘネシー</p></blockquote>
<p>『<span style="color: #ff0000;">嗅覚の依存症、本質的な麻薬</span>』というテーマで、4つの香水、4つの魅惑的な毒、4つのドキドキするような逃避として、このコレクションは生み出されています。</p>
<p>グリーンカルダモン、タバコ、スモーキーな樺の木、幻覚作用のあるナツメグが、苦味のある中毒的な、そしてセンシュアルな刺激により、ものすごく魅惑的な場所に連れていってくれることでしょう。</p>
<p>かつて<span style="color: #ff0000;">カール・グスタフ・ユング</span>は「あらゆる依存症は悪である」と断言しました。アルコールにしても薬物にしても理想主義にしても、はじめは超越する感覚、またはリラックスする感覚を与えてくれるのですが、やがては心が支配され、より苦しい状況から抜け出せなくなってしまうのです。</p>
<p>そんな依存させる習慣から「悪」の要素を取り除いたのが、この香りのコレクションです。どんなに中毒になっても、心が支配されることはない〝<span style="color: #ff0000;">夢のような中毒症状</span>〟を生み出してくれるのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">コレクション全四種類</span></h2>
<h5 class="style5a">2014年</h5>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153333" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/09/e_14974_a64486bf-16e4-4a87-a147-04d5314787d1-e1783897352489.webp" alt="" width="150" height="237" /><br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/intoxicated/"><span style="text-decoration: underline;">イントキシケイテッド</span></a>（カリス・ベッカー）<br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153321" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/09/1242053-large-e1783873875572.webp" alt="" width="150" height="229" /><br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/vodka-on-the-rocks/"><span style="text-decoration: underline;">ウォッカ オン ザ ロックス</span></a>（シドニー・ランセスール）<br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-47995 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/09/375x500.25993-e1784359137387.jpg" alt="" width="150" height="231" /><br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/smoke-for-the-soul/"><span style="text-decoration: underline;">スモーク フォー ザ ソウル</span></a>（ファブリス・ペルグラン）<br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-47983 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2019/09/42556-e1783929162744.jpg" alt="" width="150" height="231" /><br />
<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/light-my-fire/"><span style="text-decoration: underline;">ライト マイ ファイヤー</span></a>（シドニー・ランセスール）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>桜吹雪｜桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ、輝き煌めくチェリーの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/sakura-fubuki/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 21:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[オレンジの香り]]></category>
		<category><![CDATA[チェリーブロッサム（桜）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[チェリー（さくらんぼ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152898</guid>

					<description><![CDATA[桜吹雪 原名：Sakura Fubuki 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 桜吹雪の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">桜吹雪</span></strong></p>
<p>原名：Sakura Fubuki<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936937">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152899" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/0c72b219a63e8f279849eb1a40a644b0.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-16" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-16">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">イヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「桜吹雪」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ。</span></h2>
<div id="attachment_145046" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145046" class="wp-image-145046 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-752e2117d5b50c4b6259e4d217bf6a18-1920x1920-1-e1759294988678.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145046" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152905" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152905" class="wp-image-152905 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/Cherry_Blossom_Time_in_Nakanocho_of_the_Yoshiwara_LACMA_16.14.48-e1782434208332.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-152905" class="wp-caption-text">『吉原仲の町桜時』歌川広重</p></div>
<blockquote><p>春爛漫、吉原仲の町に咲き誇る桜並木。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な風景から、期間限定で植えられる新吉原の桜の儚さと華やぎを、香りに閉じ込めました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">桜吹雪</span>」でした。</p>
<p>それは桜吹雪の〝時間と儚さ〟を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りの着想源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">吉原仲の町桜時</span>』は、江戸時代の天保年間の1839年から42年頃に、「東海道五十三次」でも有名な<span style="color: #ff0000;">安藤広重（歌川広重）</span>により描かれました。</p>
<p>広重の作品の特色でもあるヒロシゲブルーが随所に使われ、桜のピンク色を際立たせる役割を果たしています。左右に花魁道中の様子も描かれています。</p>
<div id="attachment_152906" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152906" class="wp-image-152906 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055.jpg" alt="" width="500" height="238" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055-768x366.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-152906" class="wp-caption-text">『東都名所　新吉原五丁町弥生花盛全図』歌川広重</p></div>
<p>1617年に江戸幕府の後任の遊郭として誕生した「吉原」は、現在の日本橋人形町に開設されました。しかし1657年の明暦の大火により、江戸の大半が焼かれ、浅草寺北に移転され「新吉原」が誕生しました。</p>
<p>この東京ドーム2つ分ほどの長方形の土地で、そのメインストリートにあたる仲の町の通り（約250m）の中央に、1740年代に毎年、（旧暦の）3月1日になると、千本もの桜の木が植林され、お花見で賑わいました。そして枯れると桜の木は捨てられました。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">イヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り</span></h2>
<div id="attachment_152901" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152901" class="wp-image-152901 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482693923_17842639179440457_2967753450993470437_n-e1782433462230.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152901" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152902" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152902" class="wp-image-152902 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482120859_17842639161440457_451109614590691879_n-e1782433497777.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152902" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152903" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152903" class="wp-image-152903 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482372006_17842639170440457_3744204032165231189_n-e1782433574241.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152903" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「桜吹雪」はシプレ調なのですが、1740年代から吉原名物となった〝吉原の桜〟をイメージした香りです。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な美しさ。</p>
<p>吉原の桜は育てられることなく、毎年植樹され、花びらきが終わると捨てられるという、華やかさと儚さを同居させた香りなのです。トップの伊予柑が好評で、Z世代の女性にとても人気がある香りです。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>ファジーネーブルとピンクミモザを思わせる、スパークリングするイヨカンの香りから〝桜吹雪〟ははじまります。その名の通り、桜の花びらが舞い散る中、風に舞う髪をかきあげ佇んでいるような、贅沢な煌めきに包み込まれてゆきます。イヨカンが不思議なことに、見事に桜吹雪を連想させます。</p>
<p>あくまでも品良く、控えめに、でもこの桜の香りは、キラキラと華やかに輝いているのです。やがてどのような仕掛けによってかは分からないのですが、とてつもなくフレッシュなチェリーの香りに全身は満たされてゆきます。</p>
<div class="blank-box">大門を 抜ければ広がる 桜道 夢か現世か 花に埋もれて</div>
<div>Z世代を中心に売れている理由がよく分かります。もしタンバリンズやAiamでそれらしい名前と共に販売されたら、このチェリーの香り、社会現象になるほど売れることでしょう。</div>
<div>桜吹雪の中から生まれるイヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り。花魁を思わせるような、艶やかさと凛とした美しさを纏う香りです。満開の桜が一瞬で舞い散るような、若さゆえの情熱や刹那の美しさを感じさせます。</div>
<div>桜の香りの傑作であるだけでなく、チェリー香水の傑作であり、オレンジ香水の傑作、さらにはシャンパン香水の傑作と言えます。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「桜吹雪」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香り、本当に素晴らしいですよね。何よりも私が感動したのは、桜の香りに必ず存在するトンカビーンが入ってない、潔さに感動しました。桜の香りを再現するのではなく、桜吹雪の情景を再現した香りだという認識で間違いないでしょうか？</strong></p>
<p>A．ありがとうございます。まさに、その通りです。</p>
<p>桜という花を再現したかったのではなく、「桜吹雪」という時間の流れを香りにしたいと思いました。この香りを考えるきっかけになったのは、浮世絵にも描かれている吉原の桜です。</p>
<p>実は吉原には桜並木があったわけではありません。桜の季節になると、山から桜の木を切り出し、大門へ続く道沿いへそのまま突き立てて、満開の桜並木を作っていました。そして花が散ると、その桜は役目を終え、そのまま捨てられてしまいます。</p>
<p>私は、この歴史を知った時、とても日本人らしい美意識を感じました。最初は華やかに咲き誇り、人々を魅了する。やがて風が吹き、桜吹雪となり、最後は静かに役目を終えていく。その姿は、吉原で生きた花魁の人生とも重なるように感じました。</p>
<p>だから私は、桜の香りではなく、その儚く美しい時間そのものを香りで表現したかったのです。</p>
<p>調香としては、フゼアやシプレの骨格を持たせながら、その移り変わる美しさを表現しています。私にとって調香とは、花を再現することではありません 。日本文化や歴史、そこに生きた人々の記憶を香りという言語へ翻訳している感覚なんです。</p>
<p><strong>Q．桜吹雪をシャンパンシャワーで置き換えているような印象を得たのですが、桜の香りのはじまりが、キラキラ輝くようなイヨカンという発想は、どのようなきっかけで思いつかれたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「シャンパンシャワー」という表現は、とても嬉しいですね。私も、花びらが一斉に舞い上がる、あのきらめきを表現したいと思っていました。</p>
<p>その光を香りで置き換えた時、一番しっくりきたのが伊予柑でした。柑橘の中でも伊予柑は、日本らしい柔らかさと品のある華やかさがあります。それが、春の日差しを受けて舞う桜吹雪の印象と重なったんです。</p>
<p>実は試作の段階では、もっと果実の甘さが際立つ香りでした。グルマンを感じさせるような華やかでフルーティーな印象が強く、それだけでも美しい香りではありましたが、私の中では「桜吹雪」ではなく、「春らしいフルーティフレグランス」になってしまっていました。</p>
<p>そこで、果実の甘さを少しずつ抑えながら、オークモスやムスク、アンバーを重ね、香り全体にフゼアやシプレの骨格を持たせていきました。そうすることで、満開の桜の華やかさだけではなく、風に舞い、やがて散りゆく花びらや、春の終わりの余韻まで感じられる香りへと変化していったのです。</p>
<p>私は調香では、何を足すかと同じくらい、何を引くかを大切にしています。甘さを少し引くことで、桜そのものではなく、「桜吹雪」という情景が浮かぶ香りになったと思っています。</p>
<p><strong>Q．ちなみに清水さんは、桜の香りを作るにあたり、好きな香りや良くも悪くも影響を受けた香りなど何かございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．桜をテーマにした香りは、本当に数多くあります。だからこそ私は、「桜らしい香り」を追いかけることは意識的にやめました。もちろん参考として様々な作品には触れていますが、「桜吹雪」を作る時は、それらを一度頭の中から離すようにしました。</p>
<p>私が作りたかったのは、桜という植物ではなく、日本人が春になると思い浮かべる景色や時間だったからです。花見の帰り道。風に舞う花びら。少し寂しさを感じる春の終わり。そうした日本人の記憶の方が、私にとっては桜そのものよりも大切でした。</p>
<p>また、この香りは単体で完成するだけではありません。「魁」と聞き重ねをすると、「花魁桜」という新しい香りが生まれます。満開の桜のように華やかに咲き誇り、やがて桜吹雪となって静かに散っていく。花魁の人生と桜の儚さが重なり、新しい物語として香りが完成します。</p>
<p>私は、一つの香りを作って終わりではなく、日本文化が持つ時間や物語を、香りとして残し、その先に新しい文化を生み出していきたいと思っています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">『花魁桜（おいらんざくら）』魁 × 桜吹雪</h5>
<div id="attachment_152855" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152855" class="wp-image-152855 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/628052997_17884907682440457_7600709664352617075_n-e1782348357412.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152855" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">夜桜の下で、華やかに咲き誇る色香。</div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「桜吹雪」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「桜吹雪」は、最初から重ねることを意識して作っていました。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、春風のような優しさと軽やかさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と自分に自信が生まれます。</p>
<p>背筋が少し伸びて、自然と所作まで美しくなるような感覚があります。私は香りには、人の気持ちを少し前向きにしてくれる力があると思っています。だから「花魁桜」は、誰かのために纏う香りではありません。自分自身が、自分らしく美しく咲くための聞き重ねとして作りました。</p>
<p>この香りを纏うことで、「今日は少し素敵な自分になれそう。」そんな気持ちになっていただけたら嬉しいですね。</p>
<p><strong>Q．『花魁桜』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．花魁と桜は、日本人にとってどちらも美しさの象徴です。でも私が惹かれたのは、その華やかさだけではありません。</p>
<p>桜は満開に咲き誇る姿も美しいですが、風に舞い散る瞬間にこそ、多くの日本人は心を動かされます。花魁もまた、美しく着飾るだけではなく、立ち居振る舞いや所作、教養までも磨き上げ、自らの美しさを表現していました。私は、この二つに共通しているのは、誰かのためではなく、自分自身を高め続ける美しさだと思っています。</p>
<p>だから『花魁桜』は、花魁を表現した香りではありません。誰もが心の中に持っている「もっと素敵な自分になりたい」という憧れを、春の桜のように優しく咲かせる聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした芯のある美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、柔らかく包み込むような春の空気を感じる香りです。この二つを重ねることで、華やかさだけではなく、優しさや親しみやすさが自然と加わります。凛とした美しさの中に、ふっと笑顔がこぼれるような柔らかさが生まれるんです。</p>
<p>私は、この聞き重ねを纏った時、誰かに美しく見せようとするのではなく、自分自身が少し好きになれる香りになればいいと思っています。気持ちが前向きになり、自然と笑顔になり、所作まで美しくなる。その変化は、きっと周りの人にも伝わります。</p>
<p>『花魁桜』は、破天荒の聞き重ねの中でも最も多くの方に選ばれている作品です。それは、香りが誰かを演じさせるのではなく、その人自身が持っている美しさを、そっと引き出してくれるからなのかもしれません。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：桜吹雪<br />
原名：Sakura Fubuki<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936937">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152899" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/0c72b219a63e8f279849eb1a40a644b0.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：檸檬（レモン）、伊予柑（イヨカン）、桜桃（チェリー）<br />
ミドルノート：桜（チェリーブロッサム）、木蓮（マグノリア）、鈴蘭（ミュゲ）<br />
ラストノート：苔（オークモス）、麝香（ムスク）、龍涎香（アンバー）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>おどろおどろ｜妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 10:55:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[グリーン（新緑）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ジャスミンの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ミントの香り]]></category>
		<category><![CDATA[レザーの香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152839</guid>

					<description><![CDATA[おどろおどろ 原名：Odoro Odoro 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 妖術使 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">おどろおどろ</span></strong></p>
<p>原名：Odoro Odoro<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936809">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152841" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/ddf762e78795f31255e523d7cb51c3eb.png" alt="" width="250" height="226" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-18" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-18">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">この世のものとは思えない抗い難い魅力を持つ〝もののけ香水〟</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさが立ち上る</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">「おどろおどろ」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</span></h2>
<div id="attachment_145044" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145044" class="wp-image-145044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-4d54caf1dd1ffb4b3484c9bb2ecb9537-1080x1080-1-e1759294917359.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145044" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152845" style="width: 760px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152845" class="wp-image-152845 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7047-e1782293970562.jpg" alt="" width="750" height="374" /><p id="caption-attachment-152845" class="wp-caption-text">『相馬の古内裏』歌川国芳</p></div>
<blockquote><p>江戸の妖しき物語を今に伝える、幽玄なる世界観。題材の元になっているのは山東京伝の読本「善知安方忠義伝」。歌川国芳の「相馬の古内裏」に描かれる不気味で美しい情景から、闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">おどろおどろ</span>」でした。</p>
<p>それは怪談という文化を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りの着想源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">相馬の古内裏（そうまのふるだいり）</span>』は、江戸時代末期の弘化年間の1845年から1846年ごろに<span style="color: #ff0000;">歌川国芳</span>によって描かれました。</p>
<p>平将門の娘とされる伝説上の妖術使い・<span style="color: #ff0000;">滝夜叉姫</span>が、骸骨の妖怪を呼び出し、妖怪退治にやって来た源頼信の家臣・大宅太郎光国を驚かせている情景が描かれています。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">この世のものとは思えない抗い難い魅力を持つ〝もののけ香水〟</span></h2>
<div id="attachment_152844" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152844" class="wp-image-152844 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/588775565_17882685042440457_4681752853595002302_n-e1782290775141.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152844" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「おどろおどろ」は歌川国芳の『相馬の古内裏』に描かれた、平安時代の妖しき物語の闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しています。ひんやり感を感じさせるメンソールが隠し味になっています。私のこの香りのイメージは、<span style="color: #ff0000;">耳なし芳一の琵琶法師</span>なんです。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>田舎の畦道に生い茂る野草を刈る草刈機のガソリンと刈られた野草が交じり合う、強烈なグリーンの爆発から「おどろおどろ」ははじまります。草刈機のキュイーン、キュイーンという音まで聞こえてきそうな程、シャープなレモンとローズマリーがスイングして、弾け合い、素肌に降り注いでゆきます。</p>
<p>すぐに、大自然の中、暗闇が目を覚ますように、深山幽谷の地を思わせる、戦慄の緑に五感が満たされてゆきます。と同時に広がる胡椒薄荷（ペパーミント）のひんやり感が、最初から最後までこの香りに妖美さを漂わせています。</p>
<div class="blank-box">灯り消え 闇に潜むは 誰が影 線香匂いて 命の果てか</div>
<p>そして夜闇に呑み込まれていくように、妖しい白い花の香りが素肌の上で開花してゆきます。打ち滅ぼされた肉体が、自然に還るように&#8230;すっきりとした夏草と円やかな木の香りに満たされてゆきます。</p>
<p>実はこの香りの魅力は、おどろおどろしいだけでなく、茶目っ気のある妖怪たちが緑豊かな墓場で運動会しているムードを連想させる、野原で無邪気に遊んだ子供時代を思い出させるグリーンの香りに満たされてゆきます。このグリーンノートが不思議なのは、若原の輝きのような無邪気な明るさと、鬱蒼とした野草の闇深さを同時に感じさせるところにあります。</p>
<p>やがてレザーが静かに立ち上り、闇夜の中で何百本もの蝋燭の炎が冷たく揺らめくような、信じられないほど幽玄たるグリーンレザーとホワイトフローラルの余韻で、五感を酔わせてくれるのです。かくして、あなたのからだも心も完全にこの『<span style="color: #ff0000;">物の怪（もののけ）香水</span>』に飼い慣らされてゆくのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさが立ち上る</span></h2>
<div id="attachment_152843" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152843" class="wp-image-152843 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/719822269_17903637645440457_5053629668737026850_n-e1782290163158.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152843" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p>「おどろおどろ」という香りの魅力は、絶叫と絶頂、恐怖と安らぎ、絶望と希望、闇と光という相反する要素を、素肌の上で感じることが出来る『<span style="color: #ff0000;">劇場型香水</span>』であるところにあります。だからこそ、最後には心地良い満足感に満たされるのでしょう。</p>
<p>「おどろおどろ」の香りは、情報量の多い『相馬の古内裏』の浮世絵のように、</p>
<p>妖術使い・滝夜叉姫＝茉莉花（ジャスミン）、薔薇（ダマスクローズ）<br />
召喚した巨大な骸骨＝檸檬（レモン）、迷迭香（ローズマリー）、胡椒薄荷（ペパーミント）<br />
対峙する大宅太郎光国＝白檀（サンダルウッド）、鉛筆柏槇（シダーウッド）、革（レザー）</p>
<p>の構図を素肌で感じることが出来ます。まさに〝<span style="color: #ff0000;">怪談を肌で受けとめていくような香り</span>〟とも言えます。</p>
<p>丑三つ時に白い服を着てこの香りを纏えば、怪談の主人公になったような気分を味わえるかもしれません。〝<span style="color: #ff0000;">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさ</span>〟を演出してくれる香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">「おどろおどろ」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．最初の質問としてこれは間違っていたら申し訳ないのですが、「おどろおどろ」は、5つの中で、最もオープニングの第一印象が悪いのですが、30分くらい経つとうっとりするようなグリーンレザーの香りになります。この最初の違和感は意図的なものでしょうか？</strong></p>
<p>A．はい、意図的です。</p>
<p>一般的な香水は、最初に「良い香り」と感じてもらえるように設計されます。しかし「おどろおどろ」は、その逆の発想から生まれた香りです。私が表現したかったのは、<span style="color: #ff0000;">美しいものが少しずつ現実の空気に触れ、姿を変えていく感覚</span>でした。</p>
<p>日本の怪談は、最初から恐ろしいわけではありません。何気ない日常の中に、ほんの少しの違和感が入り込み、その積み重ねが、いつしか恐怖へと変わっていきます。その空気を香りで表現したくて、通常のフレグランスではあまり前面に出さないグリーン系の香料をあえて多めに使い、不調和や違和感を意識的に作りました。</p>
<p>ローズやジャスミンも使っていますが、限りなく色が黒くなるような花の感じ。夜の花と黒い木が混ざる「和のダークフローラル」私は、綺麗な香りをそのまま綺麗には作りません。ほんの少しだけ現実の空気や違和感を混ぜることで、その場所にいた時の感情や記憶が動き始めると考えています。時間が経つにつれて、グリーンの尖った印象は少しずつ落ち着き、レザーやウッディの深みが現れ、美しい余韻へと変化していきます。</p>
<p>日本の怪談も最後に残るのは、恐怖だけではありません。どこか切なさや、美しさ、そして静かな余韻があります。「おどろおどろ」は、その時間の流れそのものを香りで表現した作品です。</p>
<p><strong>Q．この香りの清水さんのイメージが、なぜ耳なし芳一の琵琶法師なのか教えていただければ幸いです。</strong></p>
<p>A．実は、この香りが生まれるきっかけは、『破天荒』の企画が始まる前にありました。ある日、琵琶奏者と怪談師による「耳なし芳一」の公演に招待され、その世界観に強く引き込まれました。琵琶の音色と怪談が重なった瞬間、「この世界を香りで表現することはできないだろうか」と思ったことが、この作品の始まりです。</p>
<p>その後、実際に耳なし芳一ゆかりの地である下関の赤間神社を訪れました。「芳一はこの場所で琵琶を弾いていたのだろうか。」「どんな景色を見て、どんな空気を感じていたのだろうか。」そんなことを考えながら境内を歩き、その土地に流れる時間や空気を感じ取ろうとしました。</p>
<p>私は、その場所そのものを再現したかったのではありません。そこに積み重なった歴史や、人々が語り継いできた物語を、香りという言語へ翻訳したかったのです。その結果、「おどろおどろ」は怪談を表現した香りではなく、日本人が古くから大切にしてきた鎮魂や語りの文化を表現した作品になりました。</p>
<p><strong>Q．怪談を香りにするという発想は、かなり天才的だと思います。その構想はかなり昔からあったのでしょうか？それともこの浮世絵を見て閃かれたのでしょうか？幽霊や物の怪や妖怪的なもの（ゲゲゲの鬼太郎も含め）が好きなのでとても興味があります。</strong></p>
<p>A．きっかけは、以前お話しした「耳なし芳一」の公演でした。あの世界観に触れた時、「怪談を香りで表現できないだろうか」と考え始めました。そして、その時に思い出したのが、「おどろおどろしい」という日本語です。</p>
<p>子どもの頃から当たり前のように耳にしてきた言葉ですが、改めて考えてみると、この感覚をそのまま他の言語へ翻訳することはとても難しいと思いました。「怖い」とも少し違う。「不気味」とも違う。そこには、日本人ならではの曖昧な感覚や、美意識が込められています。</p>
<p>私は、この「おどろおどろしい」という言葉そのものが、日本独自の文化や感性を象徴しているのではないかと思いました。だからこそ、その翻訳しきれない感覚を、今度は香りという形で表現してみたいと思ったのです。</p>
<p><strong>Q．私がこの「おどろおどろ」が素晴らしいと感じているのは、日本のダーク・ファンタジーを香りのテーマにしている所です。今後、同じようなテーマの香りを作られる予定はございますか？</strong></p>
<p>A．はい、ぜひ挑戦していきたいと思っています。私は、怖さそのものを香らせるという表現には、まだ大きな可能性があると感じています。ただ、恐怖だけを表現したいわけではありません。</p>
<p>私が惹かれるのは、<span style="color: #ff0000;">綺麗な香りを少しだけ汚すような調香</span>です。ほんの少し違和感が入ることで、美しさがより際立ち、人の記憶にも深く残ります。日本の怪談や妖怪文化も同じだと思っています。怖いだけではなく、その奥に切なさや儚さ、美しさがある。その日本独特の感覚を、これからも香りという形で表現していきたいと思っています。</p>
<p><strong>Q．最後に、ペパーミントが背筋がぞくっとするような感覚のスパイスだという事ですが、他にもおどろおどろ的なものの表現として、候補に挙がった香料は何かございましたでしょうか？</strong></p>
<p>A．実は、「おどろおどろ」は最初からペパーミントを軸に構成しようと考えていました。怪談を聞いた時、背筋をすっと冷たい風が通り抜けるような感覚があります。その身体感覚を香りで表現するには、ペパーミントが最もふさわしいと思ったんです。</p>
<p>さらに、この作品だけは<span style="color: #ff0000;">メントールをあえて配合しています</span>。メントールというとガムや湿布を思い浮かべる方も多いと思いますが、肌につけると「ひやっ」と冷たく感じる特徴があります。実は、香水ではこうした冷感を積極的に演出することはほとんどありません。香りで美しさや心地よさを表現するのが一般的なので、肌が冷たく感じるような表現は、あえて避けられることが多いからです。</p>
<p>しかし「おどろおどろ」では、その常識をあえて外しました。香りをまとった瞬間に、一瞬「ひやっ」とする。その冷たさを、怪談を聞いた時に鳥肌が立つような身体の反応と重ねて表現したかったのです。</p>
<p>怖い話は、頭で怖いと理解する前に、身体が先に反応することがあります。私は、その身体感覚まで含めて香りで表現したいと思いました。香りは目には見えませんが、人の身体や記憶を動かすことができます。だから「おどろおどろ」は、怖い香りを作ったのではなく、日本人が古くから大切にしてきた怪談という文化や、そこから生まれる身体の感覚までを、香りという新しい表現へ翻訳した作品なんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『滅灯（めっとう）』おどろおどろ × 花火</h5>
<div id="attachment_152852" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152852" class="wp-image-152852 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/622186884_17884121508440457_3484421710086161887_n-e1782347092942.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152852" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇と火花が交錯し、灯りが儚く消える、その瞬間。</div>
<p><strong>Q．なぜ「花火」と「おどろおどろ」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』は、私自身の夏の記憶から生まれた聞き重ねです。若い頃、花火大会が終わってもすぐには帰りませんでした。友達と河川敷に残って話をしたり、怪談を始めたり、肝試しへ行ったり。</p>
<p>さっきまで何万人もの人で賑わっていた場所が、少しずつ静かになっていく。屋台の灯りが消え、人の笑い声が遠ざかり、昼間には気づかなかった風の音や虫の声が聞こえてくる。同じ場所なのに、まるで別の世界へ変わったような感覚がありました。</p>
<p>「花火」は、人が集まり、笑い合い、夜空を見上げる華やかな時間を描いた香りです。そこへ「おどろおどろ」を重ねることで、人の時間が終わり、静かな夜の時間が始まる、その境界を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『滅灯』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』とは、文字通り「灯が消える」という意味です。でも、それは終わりではありません。灯が消えることで、それまで見えなかった景色や空気が少しずつ姿を現します。</p>
<p>花火大会が終わり、人々が帰り、屋台の灯りも一つずつ消えていく。すると、昼間には聞こえなかった虫の声や風の音が耳に入り、誰もいないはずなのに、何かの気配を感じることがあります。私は、日本の怪談の魅力は恐怖そのものではなく、その前に流れる静けさや余白にあると思っています。</p>
<p>『滅灯』は、怖さを表現した名前ではありません。賑わいから静けさへ。現実から想像へ。人の時間から、もう一つの時間へ。その境界に流れる「気配」を表現した名前です。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「花火」は、夜空に咲く一瞬の美しさや高揚感を感じる香りです。「おどろおどろ」は、時間とともに少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、花火大会が終わった後の夜の空気へとゆっくり変化していきます。</p>
<p>最初は、火薬の余韻や夏祭りの華やかさが感じられます。しかし時間が経つにつれて、その賑わいは静かに消え、グリーンやレザーの深みが現れ、夜の気配へと姿を変えていきます。誰もいなくなった河川敷。少し冷たく感じる夜風。暗闇の向こうに何かがいるわけではないのに、何かがいそうな感覚。</p>
<p>私は、日本人が古くから大切にしてきた怪談文化には、見えないものを想像する豊かな感性があると思っています。『滅灯』は、花火と怪談を重ねた作品ではありません。花火が終わった後にだけ訪れる、日本の夏の「気配」を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">②『影艶（かげつや）』おどろおどろ × 魁</h5>
<div id="attachment_152853" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152853" class="wp-image-152853 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/626188714_17884907781440457_2785414211974734621_n-e1782347787314.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152853" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇の奥に潜む、妖艶で揺らめく影。</div>
<p><strong>Q．なぜ「おどろおどろ」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「おどろおどろ」と「魁」は、一見すると対照的な香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも夜に生まれる幻想を描いた香りでした。「魁」は、人が憧れる美しさ。「おどろおどろ」は、人が心の奥で感じる畏れや不思議さ。どちらも現実ではなく、人の心が映し出す世界なんです。</p>
<p>この二つを重ねた時、私が表現したかったのは、夢なのか現実なのか分からなくなる、あの曖昧な時間でした。日本には「まどろみ」という、とても美しい言葉があります。</p>
<p>畳が少し冷え始める夜。障子の向こうから虫の声が聞こえてくる。眠りに落ちる少し前。夢が始まる少し前。現実と幻想の境界がゆっくりと溶け合っていく時間。『影艶』は、その言葉では説明しきれない感覚を香りで表現した聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．『影艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「影」とは、暗闇そのものではありません。光があるからこそ生まれるものです。「艶」もまた、人の心が動くことで初めて生まれる美しさだと思っています。私は、日本には、一言では説明しきれない美しい感覚があります。「おどろおどろしい」もそうですし、「まどろみ」もその一つです。</p>
<p>夢なのか。現実なのか。恋なのか。怪談なのか。答えが曖昧だからこそ、人は自由に想像し、心を動かされます。『影艶』という名前には、その曖昧さそのものを大切にしたいという想いを込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「おどろおどろ」は、少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、不思議と怖さは和らぎ、美しさにも少し影が差し込みます。まるで、夢を見ているのか、それとも昔の記憶を思い出しているのか分からなくなるような感覚です。</p>
<p>誰かを想いながら眠りにつく夜。ふと昔の景色が心に浮かぶ瞬間。会ったような気がするのに、それが夢だったのか現実だったのか思い出せない。そんな曖昧な時間は、日本人が昔から大切にしてきた感性の一つなのかもしれません。</p>
<p>『影艶』は、恋の香りでも、怪談の香りでもありません。答えを決めないための聞き重ねなんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">香水データ</span></h2>
<p>香水名：おどろおどろ<br />
原名：Odoro Odoro<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936809">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152841" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/ddf762e78795f31255e523d7cb51c3eb.png" alt="" width="250" height="226" /><br />
トップノート：檸檬（レモン）、迷迭香（ローズマリー）、胡椒薄荷（ペパーミント）<br />
ミドルノート：茉莉花（ジャスミン）、薔薇（ダマスクローズ）、夏草（グリーンノート）<br />
ラストノート：白檀（サンダルウッド）、鉛筆柏槇（シダーウッド）、革（レザー）、麝香（ムスク）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>レモン イン ゼスト｜天国にいちばん近いレモンの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/lemon-in-zest/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 13 Jul 2026 08:48:40 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[キリアン]]></category>
		<category><![CDATA[2015年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お酒・リキュールの香り]]></category>
		<category><![CDATA[アルベルト・モリヤス]]></category>
		<category><![CDATA[レモンの香り]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153339</guid>

					<description><![CDATA[レモン イン ゼスト 【特別監修】Le Chercheur de Parfum様 原名：Lemon in Zest 種類：オード・パルファム ブランド：キリアン 調香師：アルベルト・モリヤス 発表年：2015年 対象性別 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">レモン イン ゼスト</span></strong></p>
<div class="micro-top micro-right" style="text-align: right;">【特別監修】<a rel="noopener" target="_blank" style="color: #fe8737;" href="https://lechercheurdeparfum.com/"><span style="text-decoration: underline;"><span style="color: #fe8737; text-decoration: underline;">Le Chercheur de Parfum様</span></span></a></div>
<p>原名：Lemon in Zest<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/alberto_morillas/">アルベルト・モリヤス</a><br />
発表年：2015年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／41,250円<br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153341" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/41998_f-e1783916810982.jpg" alt="" width="250" height="222" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-20" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-20">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">『天国にいちばん近いレモンの香り』</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">つけた瞬間からワクワクする風味豊かな〝奇跡のレモン〟</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">『天国にいちばん近いレモンの香り』</span></h2>
<div id="attachment_153343" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153343" class="wp-image-153343 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/IMG_3098-e1783918282199.webp" alt="" width="400" height="465" /><p id="caption-attachment-153343" class="wp-caption-text">©KILIAN PARIS</p></div>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153344" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/Lake-Lugano-Switzerland-e1783918502788.jpg" alt="" width="500" height="334" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-153345 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/Lugano-in-Switzerland-e1783918551639.jpg" alt="" width="500" height="333" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-153346 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/Lugano-Switzerland-e1783918581165.jpg" alt="" width="500" height="334" /></p>
<p>ルラボの『<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all-about-city-exclusive-collections/">シティ エクスクルーシブ</a></span>』の成功を目の当たりにした<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/kilian_hennessy/">キリアン・ヘネシー</a></span>は、2013年から自身のブティックのオープン記念に、その都市への賛辞として『<span style="color: #ff0000;">ブティック・エクスクルーシブ・コレクション</span>』をスタートしました。<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a></span>のニューヨーク・ブティック限定の「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/apple-brandy-on-the-rocks/">アップル ブランデー</a></span>」は記念すべき第一弾の香りでした。</p>
<p>そして2014年2月に第二弾として、ロシアのモスクワにあるCrocus City Mall（クロッカスシティモール）のブティック限定の香りとして「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/vodka-on-the-rocks/">オン ザ ロック</a></span>」、2015年に第三弾として、ロンドンのハロッズ限定の香り「<span style="color: #ff0000;">シングル モルト</span>」を発売しました。</p>
<p>さらに同年発売された第四弾が、2014年11月、スイスのルガーノのナッサ通り28番地にオープンしたブティック限定の香り「<span style="color: #ff0000;">レモン イン ゼスト</span>」でした。それは甘くて酸味の効いたレモンのリキュールであるリモンチェッロをイメージした香りです（ちなみに同じ月にキリアンは、パリ、カタールのドーハにも路面店をオープンしました）。</p>
<p>日本では、2019年の伊勢丹新宿サロンドパルファンで数量限定販売されました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">つけた瞬間からワクワクする風味豊かな〝奇跡のレモン〟</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153348" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/TUSCAN_SUN_WEBSITE-e1783919105877.webp" alt="" width="500" height="333" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone wp-image-153349 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/domowe-limoncello-jak-zrobic-idealny-likier-cytrynowy-bez-goryczy-e1783919138622.webp" alt="" width="500" height="334" /></p>
<p>今はもう手に入らない『<span style="color: #ff0000;">天国にいちばん近いレモンの香り</span>』。それが〝レモンの皮〟という名のこの香りです。明らかにリアルなレモンの香りとはほど遠い香りであるにも関わらず、これほどリアルなレモンの香りはない！と感じられるほど、つけた瞬間からワクワクする風味豊かな〝<span style="color: #ff0000;">奇跡のレモン</span>〟の到来からこの香りははじまります。</p>
<p>それは地中海の太陽と潮風と風光明媚な景観に贅沢に甘やかされたレモンの視覚的に〝輝く〟イメージと、摘み立ての弾ける果汁の風味をひとまとめにした〝<span style="color: #ff0000;">夢のようなレモンの香り</span>〟とも言えます。</p>
<p>スイスのブティック限定の香りに、なぜイタリアのレモンをチョイスしたのかはさておき、レモンとマンダリン・オレンジが砂糖漬けされた甘い香りに、オレンジブランデーが注ぎ込まれ、爽やかなシトラスシャワーではなく、ピリっとクリーミーに甘やかなシトラスカクテルを素肌に浴びるような、とてもラグジュアリーな感覚に包まれてゆきます。</p>
<p>やがてアーシーかつグリーンなパチョリとベチバーが加わり、夢にまで見たレモンの香りは、15分から30分ほどで、リモンチェッロの香りへと変貌を遂げ、素肌に優しく溶け込んでゆきます。クリーミーなココナッツに転ばないところにこの香りの妙があります。</p>
<p>スイスというよりは、アマルフィ、ポルトフィーノ、カプリあたりの地中海を望む高級リゾートにぴったりの香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">香水データ</span></h2>
<p>香水名：レモンインゼスト<br />
原名：Lemon in Zest<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/all_about_kilian/"><span style="text-decoration: underline;">キリアン</span></a><br />
調香師：<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/alberto_morillas/">アルベルト・モリヤス</a><br />
発表年：2015年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／41,250円<br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153341" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/07/41998_f-e1783916810982.jpg" alt="" width="250" height="222" /><br />
トップノート：イタリアン・レモン、マンダリン・オレンジ<br />
ミドルノート：ブランデー、バニラ<br />
ラストノート：ハイチ産ベチバー、インドネシア産パチョリリーフ</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
