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	<title>その他のブランド | カイエ・デ・モード</title>
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	<description>【映画/音楽の中のファッション＆香水】を徹底的に分析するファッション＆アパレル業界人のための学習サイト</description>
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	<title>その他のブランド | カイエ・デ・モード</title>
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		<title>花火｜『名所江戸百景 両国花火』の赤い花火を梅で表現した香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/hanabi/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 23:15:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ガルバナムの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ベチバーの香り]]></category>
		<category><![CDATA[梅の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
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					<description><![CDATA[花火 原名：Hanabi 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 『名所江戸百景 両国花火 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">花火</span></strong></p>
<p>原名：Hanabi<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=184536444">破天荒</a></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152871" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7b1e9bda4473f16b404ce7b5e4d6fe4f.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-2" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-2">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">『名所江戸百景 両国花火』の赤い花火を梅で表現した香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">梅（梅酒ロック×小梅ちゃん）と線香花火の香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「花火」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">『名所江戸百景 両国花火』の赤い花火を梅で表現した香り</span></h2>
<div id="attachment_145042" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145042" class="wp-image-145042 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/2-28-e1759294820699.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145042" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152879" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152879" class="wp-image-152879 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/100_views_edo_098.jpg" alt="" width="400" height="603" /><p id="caption-attachment-152879" class="wp-caption-text">『名所江戸百景 両国花火』安藤広重</p></div>
<blockquote><p>江戸の粋を今に伝える、夏の風物詩・隅田川花火大会。安藤広重「名所江戸百景 両国花火」に描かれた幻想的な風景から、現代の浅草の情景を映し出す香り。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">花火</span>」でした。</p>
<p>それは日本の大地の記憶を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">名所江戸百景 両国花火</span>』は、江戸時代の安政年間の1858年に、「東海道五十三次」でも有名な<span style="color: #ff0000;">安藤広重（歌川広重）</span>の人生最後の一年に描かれました。広重の作品の特色でもあるヒロシゲブルーも美しい作品です。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">梅（梅酒ロック×小梅ちゃん）と線香花火の香り</span></h2>
<div id="attachment_152872" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152872" class="wp-image-152872 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482554436_17842638933440457_1876772134242494906_n-e1782376318456.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152872" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152873" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152873" class="wp-image-152873 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/475099565_17842638924440457_3097415634766461899_n-e1782376453401.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152873" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152874" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152874" class="wp-image-152874 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482944514_17842638921440457_7884336316513413824_n-e1782376484786.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152874" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>最初の五作品の中で一番調香に時間を費やした香りが「花火」でした。安藤広重の「名所江戸百景 両国花火」に描かれた夏の風物詩・隅田川花火大会を川の土手に座って眺めている。その情景を土手をガルバナムで、そして赤い花火を梅で表現しています。特に赤い花火をどの香料の組み合わせで表現していくかという部分で最も手こずりました。</p>
<p>ちなみに浅草寺本尊の聖観音像は、推古天皇の時代の628年に、隅田川から引き揚げられたという伝説があります。日本中でも稀な絶対秘仏として、本当に実在するのかどうか歴代の住職も確認出来ていません。その神秘的な仏像の木の香りが肌に溶け込むような余韻がひろがってゆくようにも調香しています。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>打ち上げ花火を見ている時の土手の香りと、<span style="color: #ff0000;">線香花火</span>のような火花が四方八方に激しく飛び出す硝煙の香り、さらに清涼感を感じさせるリアルな梅の香りの三重奏からこの香りははじまります。</p>
<p>この香りほど〝日本の夏の風物詩・花火大会〟の情景を素肌にシンプルに届けてくれる香りはないと思います。この梅の香りの変化が実に美しく、梅酒ロックのような酔わせるようなニュアンスと、<span style="color: #ff0000;">小梅ちゃん</span>のようなあまずっぱい匂いが同時に感じられます。</p>
<p>まるで打ち上げ花火のように、素肌の上で赤味を増してゆく梅の香りに、花火の軌道のようにスモーキーなガルバナムとバーチとベチバーのスモークブレンドが絶妙なアクセントを生み出してゆきます。</p>
<div class="blank-box">火の華や 土手に伏す草 風に乗り 江戸の風情と 共に夏過ぐ</div>
<div>香りの中にヒロシゲブルーの要素はありませんが、日本人の五感で記憶している〝梅〟と〝線香花火〟の香りが見事にひとまとめになって素肌の上で心地よく火花を散らしてくれます。浴衣にも合いそうな、和香水の傑作です。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「花火」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．打ち上げ花火の香りというかなり珍しい難題に向き合った凄い香りだと思います。花火を「梅」で表現すると決める前に、候補になった香料はございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．ありがとうございます。花火は、破天荒の中でも特に「情景」を香りにした作品です。私は花火そのものの香りを作りたかったわけではありません。日本人が花火を見上げた時に心の中で思い出す景色や、その場に流れる空気を香りにしたいと思いました。</p>
<p>試作では、<span style="color: #ff0000;">ロータス（蓮）</span>も候補にしていました。蓮も美しい香りでしたが、調香を進める中で、どこか海外の花火のような印象になってしまい、「日本の花火」にはならないと感じたんです。そこで梅へ置き換えた瞬間、一気に日本の花火大会の情景が浮かび上がりました。</p>
<p>江戸時代の花火は、現在のように色鮮やかなものではなく、赤い花火が中心でした。その「赤」を香りで表現するには、梅が最もふさわしいと考えました。梅は日本人にとって春を告げる花であり、古くから家紋や意匠にも使われ、日本文化と深く結びついています。だから私は、火薬の匂いを再現するのではなく、日本人の記憶の中にある「花火」を香りで表現したかったのです。</p>
<p>ただ、美しい花火だけでは終わらせませんでした。あえて土手の土の香りや火薬のニュアンスを少しだけ加え、整いすぎた美しさを崩しています。私は、綺麗なものをそのまま綺麗には作りません。ほんの少し現実の空気を混ぜることで、その場所に立っていた記憶や感情が動き始めると思っています。</p>
<p>花火も、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/">おどろおどろ</a></span>も、その考え方は同じです。花火は、日本人にとって一瞬を記憶へ変える文化です。 日本文化や記憶を香りという言語へ写し取っている感覚なんです。</p>
<p><strong>Q．浅草寺本尊の聖観音像の木の香りに投影した理由を教えていただけますでしょうか？</strong></p>
<p>A．この作品のモチーフになっているのは、江戸時代の両国花火です。そして、その花火は現在の隅田川花火大会へと受け継がれてきた、日本の花火文化の原点でもあります。</p>
<p>私にとって、その風景は浅草と切り離して考えることができません。だからこそ、浅草へのリスペクトとして、浅草寺を象徴する槐（えんじゅ）の存在を香りの中へ取り入れました。</p>
<p>もし長い年月、人々の祈りを受け止めてきた場所に香りが宿るとしたら、そこには歴史や時間、人々の想いが染み込んでいるのではないでしょうか。</p>
<p>私は、木そのものの香りを再現したかったのではありません。その土地に積み重なった時間や文化を香りにしたかったのです。花火もまた、一瞬で消えてしまいます。しかし、その一瞬だからこそ、人の記憶に深く残ります。その儚さと、日本人が大切にしてきた祈りや歴史を重ねながら、この香りを組み立てていきました。</p>
<p><strong>Q．すごく的外れな質問であるならすみません。この香りか「桜吹雪」の中に、ヒロシゲブルーを連想させる要素は入れておられますか？もし入れておられたら教えて頂ければ幸いです。</strong></p>
<p>A．とても面白い視点だと思います。</p>
<p>実は、ヒロシゲブルーそのものを意識して香料を選んだわけではありません。ただ、日本の浮世絵が持つ空気感や余白、そして光の表現は、とても意識しています。私は色を香りへ置き換えるというより、その景色に流れる空気や時間を香りへ翻訳したいと考えています。</p>
<p>花火大会では、夜空だけではなく、川面に映る光や、人々のざわめき、風に流れる煙まで含めて、一つの風景になります。もし、その中に広重が描いた青や夜の静けさを感じていただけたのであれば、とても嬉しく思います。</p>
<p>香りは目には見えません。しかし、人の頭の中に景色を描くことはできます。それもまた、香りの面白さだと思っています。</p>
<p><strong>Q．ラストノートの槐（エンジュ）という聞きなれないものについて、その役割を教えて頂ければ幸いです。</strong></p>
<p>A．槐は、私にとって浅草を象徴する木の一つです。</p>
<p>この作品は江戸時代の両国花火をテーマにしていますが、その文化は現在の隅田川花火大会へと受け継がれています。だから私は、この香りを浅草という土地へのリスペクトとして仕上げたいと思いました。</p>
<p>ラストノートに槐を置いたのは、花火が終わり、人が帰り始め、静かな夜が戻る瞬間を表現したかったからです。そしてトップでは、あえて土手や火薬のニュアンスを加えています。綺麗な花火だけを描くのではなく、土の匂い、川辺の空気、火薬の残り香まで含めて、あの日その場所にいた記憶を香りにしたかったのです。</p>
<p>整いすぎた美しさよりも、ほんの少し現実の空気を混ぜることで、人の記憶に残る香りになると考えています。花火が終わったあと、静かに夜風だけが残る。その余韻を、槐という香りに託しました。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『滅灯（めっとう）』おどろおどろ × 花火</h5>
<div id="attachment_152852" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152852" class="wp-image-152852 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/622186884_17884121508440457_3484421710086161887_n-e1782347092942.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152852" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇と火花が交錯し、灯りが儚く消える、その瞬間。</div>
<p><strong>Q．なぜ「花火」と「おどろおどろ」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』は、私自身の夏の記憶から生まれた聞き重ねです。若い頃、花火大会が終わってもすぐには帰りませんでした。友達と河川敷に残って話をしたり、怪談を始めたり、肝試しへ行ったり。</p>
<p>さっきまで何万人もの人で賑わっていた場所が、少しずつ静かになっていく。屋台の灯りが消え、人の笑い声が遠ざかり、昼間には気づかなかった風の音や虫の声が聞こえてくる。同じ場所なのに、まるで別の世界へ変わったような感覚がありました。</p>
<p>「花火」は、人が集まり、笑い合い、夜空を見上げる華やかな時間を描いた香りです。そこへ「おどろおどろ」を重ねることで、人の時間が終わり、静かな夜の時間が始まる、その境界を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『滅灯』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』とは、文字通り「灯が消える」という意味です。でも、それは終わりではありません。灯が消えることで、それまで見えなかった景色や空気が少しずつ姿を現します。</p>
<p>花火大会が終わり、人々が帰り、屋台の灯りも一つずつ消えていく。すると、昼間には聞こえなかった虫の声や風の音が耳に入り、誰もいないはずなのに、何かの気配を感じることがあります。私は、日本の怪談の魅力は恐怖そのものではなく、その前に流れる静けさや余白にあると思っています。</p>
<p>『滅灯』は、怖さを表現した名前ではありません。賑わいから静けさへ。現実から想像へ。人の時間から、もう一つの時間へ。その境界に流れる「気配」を表現した名前です。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「花火」は、夜空に咲く一瞬の美しさや高揚感を感じる香りです。「おどろおどろ」は、時間とともに少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、花火大会が終わった後の夜の空気へとゆっくり変化していきます。</p>
<p>最初は、火薬の余韻や夏祭りの華やかさが感じられます。しかし時間が経つにつれて、その賑わいは静かに消え、グリーンやレザーの深みが現れ、夜の気配へと姿を変えていきます。誰もいなくなった河川敷。少し冷たく感じる夜風。暗闇の向こうに何かがいるわけではないのに、何かがいそうな感覚。</p>
<p>私は、日本人が古くから大切にしてきた怪談文化には、見えないものを想像する豊かな感性があると思っています。『滅灯』は、花火と怪談を重ねた作品ではありません。花火が終わった後にだけ訪れる、日本の夏の「気配」を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">②『艶滅（えんめつ）』花火 × 魁</h5>
<div id="attachment_152857" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152857" class="wp-image-152857 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/623127706_17884240479440457_6138242404691868270_n-e1782348771892.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152857" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">艶やかな余韻で満ちる香りが、火花の一瞬でかき消される夜。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「花火」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「花火」は、どちらも一番華やかな瞬間を描いた香りです。「魁」は、人が最も美しく輝く時間。「花火」は、夜空を見上げ、心が高鳴る夏のひととき。</p>
<p>でも私が惹かれたのは、その一番華やかな瞬間ではありません。花火大会が終わった後の時間です。花火が終わると、火薬の煙が少しだけ残る夜風が流れます。人で賑わっていた会場を離れ、大切な人と並んで歩く帰り道。夏の夜風に吹かれながら、「今日は楽しかったね」と何気ない話をする。特別な出来事ではないのに、その時間だけは不思議と心に残っています。</p>
<p>私は、日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのではないかと思っています。だから「魁」と「花火」を重ねることで、美しい時間が少しずつ思い出へと変わっていく、その瞬間を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『艶滅』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」と「滅」。一見すると、相反する言葉のように感じるかもしれません。でも私にとって、この二つはとても近い存在です。</p>
<p>日本には、終わってしまうものに美しさを感じる文化があります。満開の桜も、お祭りも、花火も、一番美しい瞬間は、同時に終わりへ向かっている瞬間でもあります。</p>
<p>花火大会の帰り道は、どこか特別な時間です。少しずつ人が少なくなり、賑やかだった街にも静けさが戻ってくる。楽しかった時間が終わってしまう寂しさと、それでも心の中には温かい気持ちが残っている。その感情こそ、日本人が古くから大切にしてきた「もののあはれ」なのではないでしょうか。</p>
<p>時間とともに現れるパウダリーな香りが、楽しかった一日の終わりを、少しだけ切なく感じさせます。だから『艶滅』は、美しさが消えていくことを表現した名前ではありません。美しい時間は終わるからこそ、記憶の中でより美しく輝き続ける。そんな想いを、この名前に込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした華やかさを感じる香りです。「花火」は、一瞬のきらめきと高揚感を感じる香りです。この二つを重ねると、その華やかさは少しずつ落ち着き、穏やかで優しい印象へと変わっていきます。</p>
<p>少しだけ残る火薬の香り。夏の夜風。並んで歩く帰り道。言葉がなくても心地いい時間。</p>
<p>そんな何気ない景色が、香りとともにゆっくりと思い浮かんできます。日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのかもしれません。</p>
<p>『艶滅』は、花火を見上げる時間ではなく、その帰り道を香りにした聞き重ねです。あの日の夏が、少しずつ思い出へと変わっていく。その少し切なく、それでいて温かい日本らしい情緒を、香りで表現した作品なんです。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：花火<br />
原名：Hanabi<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=184536444">破天荒</a></p>
<p><img fetchpriority="high" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152871" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7b1e9bda4473f16b404ce7b5e4d6fe4f.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：香檸檬（ベルガモット）、莱姆（ライム）、夏草（グリーンノート）<br />
ミドルノート：梅（ウメ）、炭（バーチ）、楓子香（ガルバナム）<br />
ラストノート：槐（エンジュ）、霍香（パチュリ／パチョリ）、カスカスガヤ（ベチバー）、麝香（ムスク）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>磯波｜新鮮な海の幸を素肌で味わう、日本海の磯の風に満たされる香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/isonami/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 23:00:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[スズラン（ミュゲ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[マリン（海）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152885</guid>

					<description><![CDATA[磯波 原名：Isonami 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 日本海から富士山が見え [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">磯波</span></strong></p>
<p>原名：Isonami<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185937019">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152886" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/5ecb9cb223a29f595525e6d8069b857a.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-4" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-4">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">日本海から富士山が見えたらどんな香りになるだろうか？</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">新鮮な海の幸を素肌で味わう、日本海の磯の風に満たされる香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「磯波」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">日本海から富士山が見えたらどんな香りになるだろうか？</span></h2>
<div id="attachment_145043" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145043" class="wp-image-145043 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-3553a2fe67d1e95447c61d7cafbd6dd0-1080x1080-1-e1759294881355.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145043" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152891" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152891" class="wp-image-152891 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/The_Great_Wave_off_Kanagawa-e1782409777295.jpg" alt="" width="500" height="345" /><p id="caption-attachment-152891" class="wp-caption-text">『神奈川沖浪裏』葛飾北斎</p></div>
<blockquote><p>葛飾北斎「神奈川沖浪裏」に描かれる、潮騒に舞う荒波の息吹から、寄せては返す磯の風のように、力強くも透き通る香りを纏わせました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">磯波</span>」でした。</p>
<p>それは日本人の海を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。この香りが五作品の中で一番最初に完成した香りでした。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">神奈川沖浪裏（かながわおきなみうら）</span>』は、江戸時代の天保年間の 1830年から1834年ごろに、<span style="color: #ff0000;">葛飾北斎</span>により『富嶽三十六景』全46図中の1図として描かれました。〝浮世絵のトップオブトップ〟と呼ばれるほどの世界的な知名度を誇る作品です。</p>
<p>天に向かい羽ばたく翼のように、荒れ狂う大波は、まさに三艘の船を吞み込まんとしている。それはまるで死神の鎌のようにも見えます。そんな大波のうねりの間から、遥か彼方にある富士の山が垣間見えるという構図が、三位一体となり、鑑賞者の心を揺さぶります。水しぶきと白い雪の対比のバランスも絶妙です。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">新鮮な海の幸を素肌で味わう、日本海の磯の風に満たされる香り</span></h2>
<div id="attachment_152888" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152888" class="wp-image-152888 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482516533_17842638768440457_8893827712408142170_n-e1782409574369.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152888" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152889" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152889" class="wp-image-152889 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482372006_17842638759440457_4768727048412646007_n-e1782409625370.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152889" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152890" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152890" class="wp-image-152890 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482534147_17842638753440457_1939478875327906300_n-e1782409670359.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152890" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「磯波」では柚子とグレープフルーツとカロンにより磯の香りを表現しています。葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズの代表作「神奈川沖浪裏」に描かれる、潮騒に舞う荒波の息吹から、寄せては返す磯の風のように、力強くも透き通る香りをアッサムティーとスズランの組み合わせを隠し味に作ってみました。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>〝海の香り〟〝海辺のリゾートの香り〟と言えば、古くはアルマーニの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/acqua_di_gio_pour_homme/">アクア ディ ジオ</a></span>」からトム・フォードの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/neroli-portofino/">ネロリ ポルトフィーノ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/mandarino-di-amalfi/">マンダリーノ ディ アマルフィ</a></span>」、ルイ・ヴィトンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/afternoon-swim/">アフタヌーン スイム</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/on-the-beach/">オン ザ ビーチ</a></span>」などあげるとキリはありません。</p>
<p>しかし「磯波」は、そういった西洋的な海の香りではなく、日本の〝海の香り〟〝海辺のリゾートの香り〟です。ズワイガニが解禁された後、北陸地方のたとえば望水楼で宿泊し「今日の夜は越前のズワイを堪能するぞ！」と日本海の磯の風を吸い込んでいるような、日常から逃避するような心地良い解放感が感じられます。</p>
<p>はじまりからグレープフルーツとユズは、あくまでマリンノート、つまりは日本の磯感を際立たせるために存在するように、フレッシュ感を全く出しません。実にリアルに澄み渡る朝の日本海の磯の香りに包まれてゆきます。</p>
<p>西洋の〝海の香り〟に慣れているとかなり拍子抜けするはじまりなのですが、だんだんとこの磯の香りが、イソノサザエやイソノカツオじゃありませんが、日本人の琴線に触れる、懐かしの海の心地良さを広がらせてくれるのです。</p>
<p>はじまりは早朝の磯の香り、しかし、時間が経てば経つほどに、太陽が昇り、実に心地良い、日本の海を全身で浴びるような絶景の香りに満たされてゆくのです。始まりから一転して、実に晴やかな〝日本の海の香り〟を満喫することが出来ます。</p>
<div class="blank-box">波高し 風に散り込む 磯の塩 富士の白雪 霞みて光る</div>
<div>アッサムティーとスズランの組み合わせが実によく効いています。京都・丹後半島の伊根町の舟屋の宿や、福井県の三国の日本海沿いにある採れたての越前蟹が食べれる旅館に泊まっているような、〝<span style="color: #ff0000;">蟹の香りはしないのですが、磯の気配を感じながら、旅館で豪華な海の幸（特に蟹料理）を目の前にしたあの独特な心の高揚感</span>〟が広がり、心の淀みが洗い流されていくような解放感に満たされてゆきます。</div>
<div>一番最初に完成した香りであることが理解できます。つまりは破天荒というブランドが目指す道が、〝<span style="color: #ff0000;">和のこころの香り</span>〟であり、〝<span style="color: #ff0000;">日本人の琴線に触れる香り</span>〟つまりは〝<span style="color: #ff0000;">日本人にとってのプルーストのマドレーヌ</span>〟を探求してゆくブランドであることがよく理解できます。</div>
<div>ジメジメした磯の香りではなく、心がぱーっと晴れていく磯の香りです。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「磯波」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香りは、とても変わったマリンノートだと思うのですが、五作品の中で一番最初に完成した理由を教えてください。</strong></p>
<p>A．「磯波」は、破天荒の中で最初に完成した香りです。破天荒というブランドを立ち上げる時、「日本らしい香りとは何だろう」と考えた時、真っ先に思い浮かんだのが海でした。</p>
<p>ただ、私が表現したかったのは、海外のリゾートを思わせる海ではありません。日本人が昔から見てきた磯の風景、岩に打ち寄せる波、潮風、少し湿った空気、そしてその土地で暮らす人々の時間でした。</p>
<p>私は、海そのものではなく、日本人が海を見た時に思い出す記憶や情景を香りにしたかったのです。「磯波」も、ただ綺麗なマリンノートにはしていません。ほんの少し現実の空気を混ぜることで、その場所に立っていた記憶や感情が動き始める香りを目指しました。</p>
<p>香りを作るというより、日本文化や記憶を香りという言語へ置き換えている感覚なんです。また、「磯波」は「魁」と並び、聞き重ねがしやすい香りとして設計しています。一つの香りとして完成していながら、他の香りと重ねることで、新しい景色や物語が生まれる。香道の「聞き重ね」の文化を、現代のフレグランスとして楽しんでいただきたいという想いも込めています。</p>
<p><strong>Q．まさに私もこの香りの中に身を置き、通常のヨーロッパのマリンノートと全く違う、日本的な海（マリン）を感じさせる非常に珍しい香りだと感じました。通常のマリンノートとの違いを出すために意識された点などございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．一般的なマリンノートは、透明感や爽快感、青く広がる海やリゾートをイメージして作られることが多いと思います。私は、その方向を目指しませんでした。私が表現したかったのは、「海」ではなく「磯」です。海外が&#8221;Sea&#8221;なら、私は&#8221;磯＝Iso&#8221;を香りにしたかった。</p>
<p>「磯」という言葉は、日本人なら岩場に打ち寄せる波や潮風、海藻の香りまで自然と思い浮かべることができます。でも、その感覚を一言で他の言語へ翻訳することはとても難しいと思っています。私は、その翻訳しきれない日本らしい風景を、今度は香りという言語で表現してみたいと思いました。</p>
<p>磯には、岩があり、海藻があり、潮風があり、その場所で暮らす人々の生活があります。日本人が思い浮かべる海は、自然だけではなく、その土地の文化や時間まで含めた風景だと思っています。だから私は、綺麗なマリンノートだけでは終わらせませんでした。</p>
<p>ほんの少し現実の空気を混ぜることで、その場所の記憶が立ち上がる香りにしたかったのです。「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/">おどろおどろ</a></span>」では違和感のあるグリーン、「<a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/hanabi/"><span style="color: #ff0000;">花火</span></a>」では火薬や土手の香り。「磯波」では、磯の湿った空気や潮の気配をあえて残しています。私は、整いすぎた美しさよりも、少しだけ現実を混ぜることで、人の記憶に残る香りになると考えています。</p>
<p><strong>Q．アッサムティーを加え、海の香りを作っていく発想が素晴らしいと思いますが、この発想が出てきた切っ掛けを教えて頂けますでしょうか？</strong></p>
<p>A．最初から海にティーノートを合わせようと思っていたわけではありません。</p>
<p>調香を進めながら、日本人が海辺で過ごす時間を思い浮かべていました。旅館で海を眺めながら飲む一杯のお茶。漁港の近くで湯気の立つ湯のみ。海を見ながら、ゆっくりと時間が流れていく風景。そんな情景を考えた時、お茶の存在が自然と浮かんできました。</p>
<p>ただ、私が選んだのは緑茶ではありませんでした。日本らしさをそのまま再現するのであれば、緑茶という選択肢もあったと思います。でも破天荒は、昔をそのまま再現するブランドではありません。日本文化を今の時代へ翻訳するブランドです。だからこそ、現代のフレグランスにも自然に溶け込むアッサムティーを選びました。</p>
<p>日本人が持っている海の記憶と、現代の香りの感性を重ねることで、新しい日本らしさを表現したかったのです。私は自然そのものを香りにするのではなく、その風景の中で人が過ごした時間まで香りで表現したいと考えています。</p>
<p><strong>Q．清水さんが最も好きな、または影響を受けているマリンノートの香りは何でしょうか？</strong></p>
<p>A．若い頃に印象に残っているのは、「ウルトラマリン」です。当時はマリンノートを代表する存在で、多くの人が憧れた香りでした。私自身も、その透明感や爽やかさに惹かれ、マリンノートの魅力を知るきっかけになりました。</p>
<p>ただ、「磯波」を作る時は、そのイメージを追いかけることはしませんでした。海外には素晴らしいマリンノートが数多くあります。だからこそ私は、日本人だからこそ表現できる海を作りたいと思いました。</p>
<p>リゾートの海ではなく、磯の香り。景色だけではなく、その土地の文化や、人が過ごした時間まで感じられる海です。私は海を作るというより、日本文化を香りという言語へ翻訳しています。「磯波」は、その考え方から生まれた、日本ならではのマリンノートだと思っています。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">『潮艶（しおつや）』磯波 × 魁</h5>
<div id="attachment_152856" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152856" class="wp-image-152856 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/625052484_17884907532440457_7122760090062232949_n-e1782348504613.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152856" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">海風の塩気と、花魁の艶香が交わるひととき。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「磯波」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「磯波」と「魁」は、一見するとまったく違う香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも人が生きる場所を描いた香りです。「磯波」は、漁港がある港町。「魁」は、人が美しさを磨き、人と出会う場所。形は違っても、どちらも人が集まり、それぞれの人生が交差していく場所なんです。</p>
<p>私は旅をする時、観光地よりも、その土地で暮らしている人たちの日常に惹かれます。漁港を歩き、その近くの食堂へ入る。夜になると、古いスナックから笑い声が聞こえてくる。</p>
<p>港に置かれた濡れたロープや木の桟橋、潮を含んだ夜風が流れ込んできます。仕事を終えた漁師さんや、海を愛するローカルサーファーたちが自然と集まり、それぞれの一日を語り合う。そんな何気ない時間の中に、その土地だけが持つ魅力があります。</p>
<p>『潮艶』は、海の香りではなく、港町で生きる人たちの時間を聞き重ねた作品です。</p>
<p><strong>Q．『潮艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」という言葉を聞くと、華やかさや色気を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも私が表現したかったのは、もっと自然な艶です。潮風に揺れる髪。日に焼けた肌。木のカウンター越しに交わす何気ない会話。笑いながらグラスを傾ける姿。</p>
<p>その一つひとつには、その土地で過ごしてきた時間が自然と滲み出ています。私は、本当の艶とは着飾ることではなく、生き方や、その人が積み重ねてきた時間から生まれるものだと思っています。</p>
<p>港町には、都会にはない、肩の力が抜けた美しさがあります。『潮艶』という名前には、そんな自然体で生きる人たちへの敬意を込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「磯波」は、潮風や磯の空気を感じる香りです。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と華やかさは少し落ち着き、人の温もりがゆっくりと現れてきます。</p>
<p>海辺のリゾートではなく、どこか懐かしい日本の港町。港に揺れる船。遠くから聞こえる波の音。仕事を終えた人たちが集まる小さなスナック。海帰りのサーファーたちが笑いながら語り合う夜。その土地で生きる人たちの日常が、少しずつ香りの中から浮かび上がってきます。</p>
<p>私は、その土地を歩き、人と話し、その場所に流れる時間を香りへ写し取っています。『潮艶』は、海を香らせた作品ではありません。港町で生きる人たちの温もりや、その土地に流れる時間を聞き重ねた作品なんです。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：磯波<br />
原名：Isonami<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185937019">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152886" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/5ecb9cb223a29f595525e6d8069b857a.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：葡萄柚（グレープフルーツ）、柚子（ユズ）、磯（マリンノート）<br />
ミドルノート：水（ウォータリーノート）、鈴蘭（ミュゲ）、紅茶（アッサムティ/アッサムティー）<br />
ラストノート：麝香（ムスク）、龍涎香（アンバー）、霍香（パチュリ/パチョリ）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>魁｜失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/sakigake/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 04:47:35 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[サンダルウッドの香り]]></category>
		<category><![CDATA[チューベローズの香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152850</guid>

					<description><![CDATA[魁 原名：Sakigake 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 歌麿が描く女性のように [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">魁</span></strong></p>
<p>原名：Sakigake<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936639">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152858" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/e03d5b4da156b44caeb0887a46bdf398.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-6" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-6">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされていく香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「魁」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされていく香り</span></h2>
<div id="attachment_145045" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145045" class="wp-image-145045 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-373ee5e3011bda312fee7f438e6a5686-1080x1080-1-e1759294958588.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145045" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152862" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152862" class="wp-image-152862 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/67268ddce80e9cba55b83914f1e2bb6a-e1782352103124.jpg" alt="" width="400" height="618" /><p id="caption-attachment-152862" class="wp-caption-text">『櫛を持つ女』喜多川歌麿</p></div>
<blockquote><p>江戸の粋と艶やかさを今に映す、妖艶なる美の世界。 喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれる、柔らかな色香と気品から、櫛越しに透ける美しさと、ほのかに薫る白粉の余韻を香りで表現しました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">魁</span>」でした。</p>
<p>それは美意識を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。5つの作品の中で一番最初に完成した香りである「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/isonami/">磯波</a></span>」と同じくらいの時期に完成した香りです。</p>
<p>この香りのインスパイアの源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">櫛を持つ女</span>』は、江戸時代の寛政年間の1795年から1796年ごろに<span style="color: #ff0000;">喜多川歌麿</span>によって描かれました。</p>
<p>髪の張り、艶、動きを繊細に描くことにより、女性の表情がより豊かになる「毛割」や、透けているものを通して見ることで女性の美しさを強調する「透かし」といった歌麿の卓越した技法が駆使されています。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">失われた花魁の美を、あなたの素肌に宿し、見えない整形を施す。</span></h2>
<div id="attachment_152859" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152859" class="wp-image-152859 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482945225_17842639095440457_8815433147874884097_n-e1782351262257.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152859" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152860" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152860" class="wp-image-152860 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482870129_17842639086440457_385946062865149089_n-e1782351333424.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152860" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152861" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152861" class="wp-image-152861 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482678285_17842639077440457_2038219762657174091_n-e1782351367753.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152861" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「魁」は5つの中で一番人気のある香りです。喜多川歌麿の「櫛を持つ女」に描かれているこの艶っぽく胸元がはだけている女性が、遊女なのか花魁なのか町娘なのかは明らかではありません。</p>
<p>このべっこうの櫛が透けていて、江戸の粋と艶やかさを感じさせます。そんな妖艶な美の世界を生み出したいと思いました。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>世の中に『和の香り』は多くあれど、ここまで徹頭徹尾、江戸時代の花魁の美学を香りに宿した作品はなかなかありません。でありながら、谷崎潤一郎が描く、和服を着た女性の裾から覗く足のような耽美的な明治・大正女の美学、さらには小津安二郎の映画に現れるような、白いシャツにフレアスカートという原節子様的な昭和の日本女性の清らかさの美学。そういったものをひとまとめに令和の世に蘇らせたような『<span style="color: #ff0000;">新しい日本女性の美学</span>』を引き出してくれる香りと言えます。</p>
<p>身に纏う瞬間から、素肌とひとつになり消えていく瞬間まで、明るく華やかに、それでいて奥ゆかしく、絶妙に上品で控えめに、一瞬で魅了するパワーのあるこの香りは、煌めくシトラスシャワーからはじまります。ジューシーな愛媛のおいしいミカンの香りがします。</p>
<p>すぐにフレッシュなグリーンティーに素肌は洗い流され、女性の柔肌を思わせる円やかに甘やかなチューベローズが花を咲かせてゆきます。そしてムスクとサンダルウッドとバニラも注ぎ込まれ、チューベローズをもっともっと艶やかに、女として生まれた喜びを感じさせるほどに、美しく磨き上げてゆくのです。</p>
<div class="blank-box">櫛透けて 白粉の香り 漂えば 花魁の影 光に溶ける</div>
<div>やがて漂うヴァイオレットリーフの残り香が、砂糖菓子のように、甘くてふんわりした花の余韻と混ざり合い、白粉を塗り、唇や目尻、頬などに紅をさし完全武装した花魁が乗り移ったかのように、誇らし気に光り輝いていくのです。</div>
<div>一言で言うと、女性が身に纏うと<span style="color: #ff0000;">歌麿が描く女性のように、あなたの繊細な魅力が生き生きと引き伸ばされ〝艶やかさ〟が増す香り</span>であり、男性が身に纏うと<span style="color: #ff0000;">〝蜜蜂が集まる蜜がたっぷりの花〟のように女性を集めてしまう〝危険な香り〟</span>です。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「魁」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香りの名を「魁」にした理由を教えてください。</strong></p>
<p>A．「魁」には、「先駆ける」「新しい時代を切り拓く」という意味があります。破天荒というブランドも、日本文化を香りという新しい表現で世界へ伝えたいという想いから始まりました。</p>
<p>この香りも、単に花魁を表現したかったわけではありません。江戸の美意識を現代へ繋ぎ、新しい日本の香りを生み出す「先駆け」として、この作品を「魁」と名付けました。</p>
<p>実は「魁」は、破天荒の中でも最も聞き重ねがしやすいように設計しています。香道には、香りを聞き分ける文化があります。その思想をリスペクトし、香りを重ねることで新しい香りや物語が生まれる楽しみを「聞き重ね」と名付けました。</p>
<p>破天荒でも、一つひとつの香りが完成形でありながら、他の香りを重ねることでまったく新しい香りや情景が生まれるよう設計しています。そして、その聞き重ねによって生まれた香りには、それぞれ新しい名前が付けられています。</p>
<p>「魁」も、新しい香りを生み出す始まりの香りです。先駆けるという意味を持つ「魁」という名前には、日本文化を未来へ繋ぐ最初の一歩という意味も込めています。私は香りを一本ずつ作っているのではなく、香りから新しい物語や文化が生まれるところまでをデザインしたいと思って調香しています。</p>
<p><strong>Q．チューベローズがメイン香料である理由は、江戸時代末期に日本に渡来したからでしょうか？花魁的なものとチューベローズという結びつきが斬新だと思いました。</strong></p>
<p>A．それも理由の一つです。チューベローズは江戸時代末期に日本へ伝わった花で、和名では「月下香（げっかこう）」と呼ばれています。私は、この「月下香」という名前にも、とても惹かれました。</p>
<p>夜に静かに香る花という響きには、どこか艶やかさがあり、花魁の世界観とも重なるものを感じたからです。花魁をそのまま香りで再現するのではなく、月の下で静かに香る花のように、その存在感や余韻を表現したいと思いました。</p>
<p>また、チューベローズには華やかさだけではなく、どこか妖艶で気品のある美しさがあります。そこへバイオレットリーフを重ねることで、白粉をまとったような和の化粧の気配を表現しています。さらにティーベースを加えたのは、現代の香りの感性を重ねるためです。</p>
<p>江戸時代の美意識だけを表現するのではなく、現代の透明感や軽やかさと掛け合わせることで、昔と今、二つの時代を行き来する「魁」を作りたいと思いました。</p>
<p>花魁もまた、その時代の流行や美意識を生み出した「魁」だったと思います。だから私も、過去をそのまま再現するのではなく、その時代の精神を受け継ぎながら、現代の香りとして新しい「魁」を表現したいと考えました。私は、日本文化をそのまま再現するのではなく、今という時代へ香りとして翻訳したいと思っています。「魁」は、その考え方を最も象徴する作品の一つです。</p>
<p><strong>Q．喜多川歌麿の浮世絵の中でも、それほどメジャーではないこの絵を選ばれた理由は、やはりこの鼈甲の透ける櫛が、この香りのテーマにぴったりだと感じられたからでしょうか？</strong></p>
<p>A．はい、一番の理由は鼈甲の櫛でした。</p>
<p>この作品には、光を受けて透けるような美しい鼈甲の櫛が描かれています。私は、その透明感や艶、そして細部に宿る美しさが、この香りの印象と重なると感じました。派手な美しさではなく、近づいて初めて気付く繊細な美しさ。それこそが、日本らしい美意識の一つだと思っています。だから有名な作品を選ぶというより、この香りが持つ空気感を最も表現してくれる一枚を選びました。</p>
<p>また、「魁」は香りだけで完成する作品ではありません。浮世絵、名前、そして聞き重ねによって生まれる新しい香りまで含めて、一つの作品として設計しています。</p>
<p>例えば「桜吹雪」と聞き重ねをすると、『花魁桜』という新しい香りが生まれます。満開の桜のように華やかに咲き誇り、やがて桜吹雪となって静かに散っていく。花魁の人生と桜の儚さが重なり、新しい物語として香りが完成します。一つの香りを作って終わりではなく、日本文化が持つ時間や物語を、香りという言語へ翻訳し、その先に新しい文化を生み出していきたいと思っています。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『影艶（かげつや）』おどろおどろ × 魁</h5>
<div id="attachment_152853" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152853" class="wp-image-152853 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/626188714_17884907781440457_2785414211974734621_n-e1782347787314.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152853" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇の奥に潜む、妖艶で揺らめく影。</div>
<p><strong>Q．なぜ「おどろおどろ」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「おどろおどろ」と「魁」は、一見すると対照的な香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも夜に生まれる幻想を描いた香りでした。「魁」は、人が憧れる美しさ。「おどろおどろ」は、人が心の奥で感じる畏れや不思議さ。どちらも現実ではなく、人の心が映し出す世界なんです。</p>
<p>この二つを重ねた時、私が表現したかったのは、夢なのか現実なのか分からなくなる、あの曖昧な時間でした。日本には「まどろみ」という、とても美しい言葉があります。</p>
<p>畳が少し冷え始める夜。障子の向こうから虫の声が聞こえてくる。眠りに落ちる少し前。夢が始まる少し前。現実と幻想の境界がゆっくりと溶け合っていく時間。『影艶』は、その言葉では説明しきれない感覚を香りで表現した聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．『影艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「影」とは、暗闇そのものではありません。光があるからこそ生まれるものです。「艶」もまた、人の心が動くことで初めて生まれる美しさだと思っています。私は、日本には、一言では説明しきれない美しい感覚があります。「おどろおどろしい」もそうですし、「まどろみ」もその一つです。</p>
<p>夢なのか。現実なのか。恋なのか。怪談なのか。答えが曖昧だからこそ、人は自由に想像し、心を動かされます。『影艶』という名前には、その曖昧さそのものを大切にしたいという想いを込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「おどろおどろ」は、少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、不思議と怖さは和らぎ、美しさにも少し影が差し込みます。まるで、夢を見ているのか、それとも昔の記憶を思い出しているのか分からなくなるような感覚です。</p>
<p>誰かを想いながら眠りにつく夜。ふと昔の景色が心に浮かぶ瞬間。会ったような気がするのに、それが夢だったのか現実だったのか思い出せない。そんな曖昧な時間は、日本人が昔から大切にしてきた感性の一つなのかもしれません。</p>
<p>『影艶』は、恋の香りでも、怪談の香りでもありません。答えを決めないための聞き重ねなんです。</p>
<h5 class="style5a">②『花魁桜（おいらんざくら）』魁 × 桜吹雪</h5>
<div id="attachment_152855" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152855" class="wp-image-152855 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/628052997_17884907682440457_7600709664352617075_n-e1782348357412.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152855" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">夜桜の下で、華やかに咲き誇る色香。</div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「桜吹雪」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「桜吹雪」は、最初から重ねることを意識して作っていました。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、春風のような優しさと軽やかさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と自分に自信が生まれます。</p>
<p>背筋が少し伸びて、自然と所作まで美しくなるような感覚があります。私は香りには、人の気持ちを少し前向きにしてくれる力があると思っています。だから「花魁桜」は、誰かのために纏う香りではありません。自分自身が、自分らしく美しく咲くための聞き重ねとして作りました。</p>
<p>この香りを纏うことで、「今日は少し素敵な自分になれそう。」そんな気持ちになっていただけたら嬉しいですね。</p>
<p><strong>Q．『花魁桜』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．花魁と桜は、日本人にとってどちらも美しさの象徴です。でも私が惹かれたのは、その華やかさだけではありません。</p>
<p>桜は満開に咲き誇る姿も美しいですが、風に舞い散る瞬間にこそ、多くの日本人は心を動かされます。花魁もまた、美しく着飾るだけではなく、立ち居振る舞いや所作、教養までも磨き上げ、自らの美しさを表現していました。私は、この二つに共通しているのは、誰かのためではなく、自分自身を高め続ける美しさだと思っています。</p>
<p>だから『花魁桜』は、花魁を表現した香りではありません。誰もが心の中に持っている「もっと素敵な自分になりたい」という憧れを、春の桜のように優しく咲かせる聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした芯のある美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、柔らかく包み込むような春の空気を感じる香りです。この二つを重ねることで、華やかさだけではなく、優しさや親しみやすさが自然と加わります。凛とした美しさの中に、ふっと笑顔がこぼれるような柔らかさが生まれるんです。</p>
<p>私は、この聞き重ねを纏った時、誰かに美しく見せようとするのではなく、自分自身が少し好きになれる香りになればいいと思っています。気持ちが前向きになり、自然と笑顔になり、所作まで美しくなる。その変化は、きっと周りの人にも伝わります。</p>
<p>『花魁桜』は、破天荒の聞き重ねの中でも最も多くの方に選ばれている作品です。それは、香りが誰かを演じさせるのではなく、その人自身が持っている美しさを、そっと引き出してくれるからなのかもしれません。</p>
<h5 class="style5a">③『潮艶（しおつや）』磯波 × 魁</h5>
<div id="attachment_152856" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152856" class="wp-image-152856 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/625052484_17884907532440457_7122760090062232949_n-e1782348504613.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152856" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">海風の塩気と、花魁の艶香が交わるひととき。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「磯波」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「磯波」と「魁」は、一見するとまったく違う香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも人が生きる場所を描いた香りです。「磯波」は、漁港がある港町。「魁」は、人が美しさを磨き、人と出会う場所。形は違っても、どちらも人が集まり、それぞれの人生が交差していく場所なんです。</p>
<p>私は旅をする時、観光地よりも、その土地で暮らしている人たちの日常に惹かれます。漁港を歩き、その近くの食堂へ入る。夜になると、古いスナックから笑い声が聞こえてくる。</p>
<p>港に置かれた濡れたロープや木の桟橋、潮を含んだ夜風が流れ込んできます。仕事を終えた漁師さんや、海を愛するローカルサーファーたちが自然と集まり、それぞれの一日を語り合う。そんな何気ない時間の中に、その土地だけが持つ魅力があります。</p>
<p>『潮艶』は、海の香りではなく、港町で生きる人たちの時間を聞き重ねた作品です。</p>
<p><strong>Q．『潮艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」という言葉を聞くと、華やかさや色気を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも私が表現したかったのは、もっと自然な艶です。潮風に揺れる髪。日に焼けた肌。木のカウンター越しに交わす何気ない会話。笑いながらグラスを傾ける姿。</p>
<p>その一つひとつには、その土地で過ごしてきた時間が自然と滲み出ています。私は、本当の艶とは着飾ることではなく、生き方や、その人が積み重ねてきた時間から生まれるものだと思っています。</p>
<p>港町には、都会にはない、肩の力が抜けた美しさがあります。『潮艶』という名前には、そんな自然体で生きる人たちへの敬意を込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「磯波」は、潮風や磯の空気を感じる香りです。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と華やかさは少し落ち着き、人の温もりがゆっくりと現れてきます。</p>
<p>海辺のリゾートではなく、どこか懐かしい日本の港町。港に揺れる船。遠くから聞こえる波の音。仕事を終えた人たちが集まる小さなスナック。海帰りのサーファーたちが笑いながら語り合う夜。その土地で生きる人たちの日常が、少しずつ香りの中から浮かび上がってきます。</p>
<p>私は、その土地を歩き、人と話し、その場所に流れる時間を香りへ写し取っています。『潮艶』は、海を香らせた作品ではありません。港町で生きる人たちの温もりや、その土地に流れる時間を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">④『艶滅（えんめつ）』花火 × 魁</h5>
<div id="attachment_152857" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152857" class="wp-image-152857 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/623127706_17884240479440457_6138242404691868270_n-e1782348771892.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152857" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">艶やかな余韻で満ちる香りが、火花の一瞬でかき消される夜。</div>
<div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「花火」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「花火」は、どちらも一番華やかな瞬間を描いた香りです。「魁」は、人が最も美しく輝く時間。「花火」は、夜空を見上げ、心が高鳴る夏のひととき。</p>
<p>でも私が惹かれたのは、その一番華やかな瞬間ではありません。花火大会が終わった後の時間です。花火が終わると、火薬の煙が少しだけ残る夜風が流れます。人で賑わっていた会場を離れ、大切な人と並んで歩く帰り道。夏の夜風に吹かれながら、「今日は楽しかったね」と何気ない話をする。特別な出来事ではないのに、その時間だけは不思議と心に残っています。</p>
<p>私は、日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのではないかと思っています。だから「魁」と「花火」を重ねることで、美しい時間が少しずつ思い出へと変わっていく、その瞬間を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『艶滅』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「艶」と「滅」。一見すると、相反する言葉のように感じるかもしれません。でも私にとって、この二つはとても近い存在です。</p>
<p>日本には、終わってしまうものに美しさを感じる文化があります。満開の桜も、お祭りも、花火も、一番美しい瞬間は、同時に終わりへ向かっている瞬間でもあります。</p>
<p>花火大会の帰り道は、どこか特別な時間です。少しずつ人が少なくなり、賑やかだった街にも静けさが戻ってくる。楽しかった時間が終わってしまう寂しさと、それでも心の中には温かい気持ちが残っている。その感情こそ、日本人が古くから大切にしてきた「もののあはれ」なのではないでしょうか。</p>
<p>時間とともに現れるパウダリーな香りが、楽しかった一日の終わりを、少しだけ切なく感じさせます。だから『艶滅』は、美しさが消えていくことを表現した名前ではありません。美しい時間は終わるからこそ、記憶の中でより美しく輝き続ける。そんな想いを、この名前に込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした華やかさを感じる香りです。「花火」は、一瞬のきらめきと高揚感を感じる香りです。この二つを重ねると、その華やかさは少しずつ落ち着き、穏やかで優しい印象へと変わっていきます。</p>
<p>少しだけ残る火薬の香り。夏の夜風。並んで歩く帰り道。言葉がなくても心地いい時間。</p>
<p>そんな何気ない景色が、香りとともにゆっくりと思い浮かんできます。日本人が美しいと感じるのは、一番華やかな瞬間だけではなく、その後に静かに流れる時間なのかもしれません。</p>
<p>『艶滅』は、花火を見上げる時間ではなく、その帰り道を香りにした聞き重ねです。あの日の夏が、少しずつ思い出へと変わっていく。その少し切なく、それでいて温かい日本らしい情緒を、香りで表現した作品なんです。</p>
</div>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：魁<br />
原名：Sakigake<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936639">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152858" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/e03d5b4da156b44caeb0887a46bdf398.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：香檸檬（ベルガモット）、橘子（マンダリン）<br />
ミドルノート：月下香（チュベローズ/チューベローズ）、緑茶（グリーンティ/グリーンティー）、匂菫（ヴァイオレットリーフ）<br />
ラストノート：麝香（ムスク）、白檀（サンダルウッド）、華陀爾拉（バニラ）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ロシャス ファム｜抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ『究極のピーチ』</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/rochas-femme/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 06 Aug 2026 00:34:51 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[1944年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[エドモン・ルドニツカ]]></category>
		<category><![CDATA[エレーヌ・ロシャス]]></category>
		<category><![CDATA[シプレの香り]]></category>
		<category><![CDATA[スパイス（香辛料）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ピーチ（桃）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[プラム（すもも）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[メイ・ウエスト]]></category>
		<category><![CDATA[ロシャス]]></category>
		<category><![CDATA[ロシャス ファム]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=153723</guid>

					<description><![CDATA[ロシャス ファム 原名：Rochas Femme 種類：オード・パルファム ブランド：ロシャス 調香師：エドモン・ルドニツカ 発表年：1944年 対象性別：女性 価格：不明 目次 1930年代から50年代にかけてハリウッ [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ロシャス ファム</span></strong></p>
<p>原名：Rochas Femme<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ロシャス<br />
調香師：エドモン・ルドニツカ<br />
発表年：1944年<br />
対象性別：女性<br />
価格：不明</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153724" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/e7b0915e-7ed8-4a36-9e40-467dc9b7de17.f965a6cf9dd752811fa98dbc473dafbf-e1785779839758.avif" alt="" width="250" height="260" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-8" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-8">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">1930年代から50年代にかけてハリウッド女優を夢中にした男</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">最愛の妻エレーヌへの愛の告白として生み出された香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">暗黒の時代の終わりを告げる、「女」を謳歌する香りの誕生。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">エレーヌ・ロシャスは、『マダム ロシャス』となる。</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">〝フルーツに感情を与えた調香師〟エドモン・ルドニツカ</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">素晴らしいピーチ香水の原点にして〝究極のピーチ〟</a></li><li><a href="#toc7" tabindex="0">抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ香り</a></li><li><a href="#toc8" tabindex="0">メイ・ウエストからインスピレーションを得たボトル</a></li><li><a href="#toc9" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">1930年代から50年代にかけてハリウッド女優を夢中にした男</span></h2>
<div id="attachment_153727" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153727" class="wp-image-153727 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/653542334_18539773198071592_7184418800416381259_n-e1785804597989.jpg" alt="" width="400" height="497" /><p id="caption-attachment-153727" class="wp-caption-text">マルセル・ロシャス</p></div>
<div id="attachment_153732" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153732" class="wp-image-153732 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/7fd755a07636e077e6ed5a5c2768a220-e1785805522490.jpg" alt="" width="400" height="566" /><p id="caption-attachment-153732" class="wp-caption-text">ピカソとマティスのシュルレアリスム作品へのクチュリエの最高のオマージュの一つ『バードドレス』、1934年。</p></div>
<div id="attachment_153762" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153762" class="wp-image-153762 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/2014_NYR_03481_0014_000irving_penn_mermaid_dress_lisa_fonssagrives-penn_paris_1950050039-e1785952961123.jpg" alt="" width="400" height="534" /><p id="caption-attachment-153762" class="wp-caption-text">ロシャスのマーメイドドレス、モデル：リサ・フォンサグリーヴス、撮影：アーヴィング・ペン、1950年。</p></div>
<p>近代香水の歴史を動かす三人の登場人物 <span style="”letter-spacing: -.2em; width: 2em; margin-right: .5em;">――<span style="color: #ff0000;">マルセル・ロシャス</span>、<span style="color: #ff0000;">エドモン・ルドニツカ</span>、<span style="color: #ff0000;">エレーヌ・ロシャス</span>――</span>はこの香りと共に現れました。その名も「<span style="color: #ff0000;">ロシャス ファム</span>」｡シプレというカテゴリーにフルーティーというサブカテゴリーを生み出した歴史的香水でした。</p>
<p>マルセル・ロシャスは、1902年2月24日にパリで宝石商の父のもと生まれました。やがて弁護士を目指す青年になった彼は、23歳の時、学費を稼ぐために繊維メーカーの営業職に就きました。そしてファッションに夢中な同僚の女性イヴォンヌと出会い、恋に落ちました。彼女の洗練された姿を見ているうちに、彼女との結婚式のためのウエディングドレスをデザインしたいと考えました（1929年に離婚する）。</p>
<p>無事結婚式を挙げた翌年1925年に、パリのボーヴォー広場の角にクチュールハウスを設立しました（1931年にマティニョン通りに移転）。ポール・ポワレの協力もあり、以後、白い襟を特徴とする黒と白のドレスや、エルザ・スキャパレッリと共に大きな肩パッドの流行を確立させました。</p>
<p>更に史上初めてのポケットつきのスカート、バードドレス、七分丈のコート、日中の外出着としてグレーフランネルのパンツスーツ（1932年、レジャーウェア以外でズボンを女性の外出着に初めて取り入れたデザイナー）などの革新的なアイデアでオートクチュールに若々しい息吹をもたらす先駆的なファッション・デザイナーとして、パトゥ、スキャパレッリ、ルロンと肩を並べるほどの絶大な人気を誇り、瞬く間に成功を収めました。</p>
<p>彼の顧客には、キャロル・ロンバードやマレーネ・ディートリッヒ、ジョーン・クロフォード、キャサリン・ヘプバーン、ジーン・ハーロウといったハリウッドスターなどが名を連ねていました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">最愛の妻エレーヌへの愛の告白として生み出された香り</span></h2>
<div id="attachment_153730" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153730" class="wp-image-153730 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/11815980a-scaled-1-e1785805392575.jpg" alt="" width="500" height="498" /><p id="caption-attachment-153730" class="wp-caption-text">エレーヌ・ロシャス、1976年</p></div>
<div id="attachment_153729" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153729" class="wp-image-153729 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/0e53705f-d212-4bf2-bafe-00f421616385.webp" alt="" width="500" height="346" /><p id="caption-attachment-153729" class="wp-caption-text">エレーヌ・ロシャスとマルセル・ロシャスと子供たち。</p></div>
<p>ブランド設立の11年後にあたる1936年に、マルセルは最初の香水＜三種＞を発表しました。それらはオートクチュールサロンでのみ販売されました。しかし、1940年5月に始まったナチス・ドイツのフランス侵攻戦争により、製造中止となりました。</p>
<p>1941年のある晩、ナチス・ドイツ占領下のパリで、終電で、帰宅するすらっと女神のように美しい若い女性を地下鉄で見かけました。そして彼女に「君は帽子が似合うね」と声をかけました。これが三番目の妻であり、最後の妻として『マダム・ロシャス』と呼ばれるエレーヌ（1921－2011）との出会いです。彼女は当時、パリ・オペラ座のバレエ学校に通いながら、有名なクール・シモン演劇学校で演劇を学んでいました。</p>
<blockquote><p>1943年11月、パリがドイツ軍に占領されていた時期に、マルセル・ロシャスと彼のパートナーのアルベール・ゴセが私を訪ねてきました。彼はフランスのオートクチュールの華麗な復活を象徴する香水を発売したいと考えていました。</p>
<p>私は、その年ずっと取り組んでいた香水を彼に披露しました。当時、私は主に特殊な香料ベースを使って制作していたため、手元にあったのはその1本だけでした。彼らは議論も、手直しも、修正も、何一つ加えることなく、即座にその香水を採用してくれました！彼らはそれを非常に気に入ってくれたのです。</p>
<p>エドモン・ルドニツカ</p></blockquote>
<p>エレーヌはマルセルの帽子のモデルとなり、1942年11月に結婚しました。そんなエレーヌへの愛の告白として、1943年にエドモン・ルドニツカにより、ナチス・ドイツに蹂躙され、廃墟となったパリの空の下で生み出されたのが「ファム」でした。</p>
<p>ゲランの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/mitsouko/">ミツコ</a></span>」のフルーティシプレからインスピレーションを得た「ファム」は、ルドニツカが調香した2番目の香水でした。エリザベス・アーデンの「<span style="color: #ff0000;">イッツ ユー</span>」（1939）が彼の最初の成功作でした。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">暗黒の時代の終わりを告げる、「女」を謳歌する香りの誕生。</span></h2>
<div id="attachment_153751" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153751" class="wp-image-153751 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/58527162d3b7a5db18f36702_MarcelRochas_p211-1-e1785911206267.avif" alt="" width="400" height="525" /><p id="caption-attachment-153751" class="wp-caption-text">©ROCHAS</p></div>
<div id="attachment_153752" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153752" class="wp-image-153752 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/img.jpg" alt="" width="400" height="538" /><p id="caption-attachment-153752" class="wp-caption-text">1962年 ©ROCHAS</p></div>
<p>当時のマルセルは、戦争の影響により、クチュールハウスの閉鎖を考えているほど、金銭的にも精神的にも逼塞していました。そんな中、エレーナとの出会いが、彼に新しい目標を生み出したのでした。</p>
<p>時を同じくして、名門シャンパーニュ・ゴセ一家の末っ子である若き青年<span style="color: #ff0000;">アルベール・ゴセ</span>がエドモン・ルドニツカの調香により香水を作ろうと、ロベール・ピゲとクリストバル・バレンシアガに声をかけていました。そしてもう一人マルセルに声がかけられたとき、彼は即決し、共同出資により、パルファン・ロシャスを誕生させることにしました。かくして実質的に、ロシャス最初の香りが誕生する流れが生み出されたのでした。</p>
<p>1944年8月、パリは開放されました。しかしフランスではアルコールやクリスタルガラスが厳格な配給制の下管理されていました。そのため割り当てられたアルコールは、フェムを数百本生産するのに十分な量だけでした。</p>
<p>そこでアルベールのアイデアにより、状況を逆手に取ることにしました。当時いちばん高価な香水であったスキャパレッリの「スキャンダル」よりも高値で販売する事を決定し、12月にパリ社交界の華と呼ばれる女性千名にサンプルボトルを一本ずつ送りました。</p>
<p>そのうち150人が礼をのべ、新しい香水を予約しました。製造される前から買うという戦法により、資金を集めたのでした。その資金で製造されたマルク・ラリックの著名入りの高級クリスタルボトルは、特製の黒いシャンティイレースをあしらった箱という豪勢な装いで、ウィンザー公爵夫人、ノアイユ子爵夫人、ロスチャイルド男爵夫人、ダニエル・ダリュー、ミシェル・モルガン、アルレッティなどの特別な顧客にだけ予約販売されました。</p>
<p>そして1945年に、一般販売されることになりました。ちなみにマルセルは、この年、ビスチェを取り入れたウエストを締める女性用コルセット「ゲピエール」を考案していました。</p>
<p>1945年の女性は、数々の試練や責任のためにたびたび機牲にしてきた女らしさをとりもどしていました。そんな時に、「ファム」＝〝女性〟と名付けられた香水が到来しました。まさにそのたった一語ですべてを語るような名称、<wbr />簡潔にして光輝にみちた香りに、欧米中の女性は虜になったのでした。戦後初めて発売された大ヒット香水となりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">エレーヌ・ロシャスは、『マダム ロシャス』となる。</span></h2>
<div id="attachment_153725" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153725" class="wp-image-153725 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/480818972_122235671582061814_3954193009681499187_n-e1785804316642.jpg" alt="" width="400" height="498" /><p id="caption-attachment-153725" class="wp-caption-text">エレーヌ・ロシャス ©André Ostier/Association des Amis d’André Ostier</p></div>
<div id="attachment_153726" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153726" class="wp-image-153726 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/c1564df6fb3a6c9c272702ea78a6c826.jpg" alt="" width="400" height="266" /><p id="caption-attachment-153726" class="wp-caption-text">サファイアブルーの瞳を隠すエレーヌ・ロシャスのバットマスク。</p></div>
<p>戦争が終わり、この香りを身に纏ったエレーヌはロシャスのミューズとして1946年には仮面舞踏会『プレ・カトランの夜』で、コウモリの形をした派手な黒い仮面をつけ、このイベントの象徴となりました。</p>
<p>「ファム」の成功により、ルドニツカは、1946年に念願のプライベート・ラボ「<span style="color: #ff0000;">アール・エ・パルファン（Art et Parfum）</span>」をグラース近郊の村カブリに創設し、世界で初めて独立した調香師として、「ムスリーヌ」（1946）「ムーシュ」（1948）「ムスタッシュ」（1948）「ラ ローズ」（1949）と立て続けにロシャスの香りを調香しました。</p>
<p>マルセルが、1955年に53歳で動脈瘤により急逝し、ロシャスはブランドとして力を失いはじめていました。そんな中で、1960年に「マダム ロシャス」が発売されました。この香りは「ファム」にも再び脚光を当てるほどの空前の売り上げを記録し、ここにロシャスの香水帝国の復活の狼煙が上げられるのでした。</p>
<p>1989年に「ファム」は、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/olivier_cresp/">オリヴィエ・クレスプ</a></span>により、わずか12種類の香料のみで、プラムとピーチの甘さにクミンの比率を高め再調香されました。ミッシェル・ルドニツカは、重病だった父がこの香りを嗅ぎ、自分が関わらなかったことを嘆き、「ファム」が奪われたと感じていたと伝えています。</p>
<p>そして、2013年「ファム」は、二度目の大規模な再調香が施されました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">〝フルーツに感情を与えた調香師〟エドモン・ルドニツカ</span></h2>
<div id="attachment_153753" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153753" class="wp-image-153753 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/image_0559495_20211230_ob_f43759_rochas-femme-pub-70s.jpg" alt="" width="400" height="566" /><p id="caption-attachment-153753" class="wp-caption-text">1986年 ©ROCHAS</p></div>
<div id="attachment_153754" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153754" class="wp-image-153754 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/Femme-e1785911363796.jpg" alt="" width="500" height="327" /><p id="caption-attachment-153754" class="wp-caption-text">1966年 ©ROCHAS</p></div>
<p>「ファム」には、謎めいたところがあります。エレーヌはのちに「ファムはとてもとても特別でした。そう前衛的な音楽みたい。そして、ファム はとても美しいもの、身にまとうのはとても難しい。 ランバンの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/arpege/">アルページュ</a></span>」のように極めて繊細な香水のひとつであり、商売として売れるものではありません」としみじみと語っていました。</p>
<p>しかし、実際の所、この香りは、世界中の女性を夢中にさせ、商売として売れていました。高嶺の花、天真爛漫、澄まし顔、満面の笑顔、気高さ、妖艶さなど、色々な女性の美徳がスフィンクスのように横たわる「ファム」。その〝謎〟の秘密は〝Fût 5〟にありました。</p>
<p>〝Fût 5〟と呼ばれる、当時ルドニツカが勤務していたド・レール社の工場の裏庭に20年から30年もの間忘れ去られ、放置され熟成されてきた樽の中に入った〝謎の物質〟。その少し甘みを帯び、砂糖漬けのプルーンのような珍しいメチルイオノン化合物の芳醇なウッディな香りを使用しました。</p>
<p>そこにピーチアルデヒドC-14、クミンアルデヒド、さらにウッディノートとスパイシーノートを組み合わせ、フルーティーな「<span style="color: #ff0000;">プルノール</span>」というベースノートを作り上げました。そしてフローラルなオークモスのアコードで包み込みました。</p>
<p>「ファム」からはじめて本格的にプラム（プルーン）が使用されました。かくしてこの香りのより、フルーツはそれまで香水の脇役にすぎなかった装飾的な役割から、主役として、舞台に立つことが許されたのでした。ルドニツカが〝<span style="color: #ff0000;">フルーツに感情を与えた調香師</span>〟と呼ばれる所以です。</p>
<p>「プルノール」は、のちにディオールの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/poison/">プワゾン</a></span>」（1985）、ケンゾーの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/kenzo_jungle_lelephant/">ケンゾー ジャングル エレファント</a></span>」（1996）でも重要な役割を果たすことになりました。</p>
<blockquote><p>キャンディの香りと調和させるために「ファム」を非常にフルーティーにし、フルーツの香りを和らげるためにウッディな香りを加え、力強さと深みを出すためにアルデハイドを取り入れ、さらに非常にフローラルに仕上げました。</p>
<p>オークモスが含まれていますが、よく分類されるようなシプレ香水ではありません。「ファム」はアルデヒドフローラルであり、シプレとは何の関係もなく、ましてや1917年のコティの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le-chypre-de-coty/">シプレ</a></span>」とは全く別物です。</p>
<p>創作した当時は、これが「ファム」という名前になるとは思ってもいませんでした。自分のために作ったのです。純粋に自分の楽しみのためにこの香水を開発していたところ、たまたまロシャス氏とゴセ氏の両方が気に入ってくれて、採用してくれたのです」</p>
<p>エドモン・ルドニツカ</p></blockquote>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">素晴らしいピーチ香水の原点にして〝究極のピーチ〟</span></h2>
<div id="attachment_153756" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153756" class="wp-image-153756 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/s-l1600-e1785911945176.webp" alt="" width="400" height="561" /><p id="caption-attachment-153756" class="wp-caption-text">1965年 ©ROCHAS</p></div>
<p><iframe loading="lazy" title="Femme by Rochas" width="1251" height="938" src="https://www.youtube.com/embed/3Zm5nyduVaY?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<blockquote><p>私がこれまで経験した中で最も強烈な感動は、マティニョン通りのクチュリエのサロンで「ファム」がお披露目された日のことでした。モデルたち、カーテン、おそらくカーペットにまで、その香水が吹きかけられていたのです。至る所に、あふれんばかりに！ その衝撃に私は圧倒されました。</p>
<p>控えめな香りのサンプルでは決して感じたことのない、圧倒的な香りの広がりに圧倒されたのです。自分の香水がこれほどまでに香りを放つことができるとは、想像もしていませんでした。その時初めて、「ファム」はただの香水ではないのだと気づいたのです。</p>
<p>エドモン・ルドニツカ</p></blockquote>
<blockquote><p>ルドニツカは自身の作品を単なるシプレとは決して考えていなかった。それよりももっと複雑で、ヴァイオレット・メチルイオノンがジャスミン、ローズ、オークモスを結びつける、フローラルウッディノートの調和であると語っていた。</p>
<p>最初に香りを嗅いだ瞬間、フルーティーでスパイシーな香りが驚きと躍動感をもたらす。まるで毛皮ような感触、土っぽいオークモス、インドール系のジャスミン、そして汗ばんだようなクミンの過剰さから生まれる、巧妙で予想外のアニマリックな官能性が漂います。ロシャスの優美なゲピエールを香水で表現したような作品です。</p>
<p>ジャン＝ミシェル・デュリエ（2008年から2015年までロシャスの調香師をつとめる）</p></blockquote>
<p>パンデミックを経験した人類が、2044年に向かって進んでいる中、香水文化はどこに向かって進んでいるかというと、それは間違いなく、1944年に誕生した頃の「ファム」の謎めいた魅力を再現した香水を生み出すという〝一大野心〟です。</p>
<p>1989年よりも遥か昔の「ファム」をパリで体感したことがある人なら、異論はないでしょう。それほど「ファム」は、香水文化の終着駅に相応しい、失われた香りなのです。</p>
<p>「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/peche-mirage/">ペッシュ ミラージュ</a></span>」「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/bitter-peach/">ビター ピーチ</a></span>」などの素晴らしいピーチ香水の原点にして〝究極のピーチ〟とも言えるこの香りは、素肌が温められていくような効果からはじまります。</p>
<p>冷たく辛いオークモスと温かくクリーミーなサンダルウッドを中心に、ラブダナム、パチョリ、ムスク、アンバー、ベンゾインが芳醇なワインのように、素肌の上で熟成しながら溶け込んでゆきます。オープニングにファンファーレのように、壮大なる大地の香りと紫煙の香りが感じられます。</p>
<p>数秒の沈黙の後、一斉に、ピーチと（コニャックに漬け込んだような）プラム（すもも）とアプリコットがベルガモットとレモンと共に、弾けるのではなく、肌の奥底から湧きあがり、まるで肉体から滲み出てくるように、フルーティーな円やかさを広がらせてゆくのです。</p>
<p>すぐに感じられるイモーテル、シナモン、クローブ、コリアンダーといったスパイスとほのかにスモーキーなレザーとベチバー、そしてジャスミン、ローズ、イランイラン、アイリス、カーネーションといったフローラルブーケが回転木馬のように廻り廻って、元々温められている素肌に、びっくりするほどの絶妙なバランスでとろけて匂い立つのです。</p>
<p>うっとりするほど淫らに艶やかなプラムとパウダリーなピーチの二重奏は、最初から最後まで駆け抜けてゆきます。それは不思議なことに濡れたように強くきらめき、身も心もとろけていくようです。二つの果実の中に紛れ込む、燃えるようなクミンが、愛を交わした後の柔らかな汗と肌の湿り気を想起させ、このプラムとピーチに悪魔的な魅力を与えています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc7">抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ香り</span></h2>
<div id="attachment_153758" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153758" class="wp-image-153758 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/o.82789-e1785912047112.jpg" alt="" width="400" height="509" /><p id="caption-attachment-153758" class="wp-caption-text">1989年©ROCHAS</p></div>
<div id="attachment_153757" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153757" class="wp-image-153757 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/3100f73d9b6cd4fc28f06782eda588db.jpg" alt="" width="400" height="567" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/3100f73d9b6cd4fc28f06782eda588db.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/3100f73d9b6cd4fc28f06782eda588db-768x1088.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-153757" class="wp-caption-text">アレクサンドラ・マルティノワ、2016年 ©ROCHAS</p></div>
<p>唇に口紅を重ねるように、素肌に重ねることにより、甘さを超越したピーチに、言葉よりも饒舌に語らせる香り。〝女〟という名の香り。それは、抑えきれない〝女〟の謎めいたパワーを解き放つ香りなのです。</p>
<p>「ファム」とは、ロマンティックな愛の物語というよりは、18歳のまだ磨き上げられていなかった女性が「マダム ロシャス」として、20世紀のクレオパトラの地位にまで駆け上っていく、女性のサクセスストーリーをボトルに封印した香りと言えるでしょう。</p>
<p>あくまで穏やかに、やさしく、そして情熱的に、冷静に、頭脳をフル回転して、美を磨き上げ、知性を高め、犠牲を怖れず、時に色仕掛けも厭わず、太陽の女神への階段を上っていく、そんな実生活では許されない女になることを楽しむ香水。</p>
<p>映画のヒロインになることを妄想するように、まったりと色々な女性像を楽しみ、心地よく酔わせる変身香水、または、見えない全身整形香水なのかもしれません。纏う女性の年齢に合わせて変身する香り。そういう意味においては、70年代から80年代にかけて、この香水が、トランスジェンダーの方々に爆発的に流行した理由が分かります。<span style="color: #ff0000;">「女を楽しむ」香り</span>なのだから。</p>
<p>この香りの後に、ルドニツカは、ギ・ラロッシュより「<span style="color: #ff0000;">フィジー</span>」の名で発売されかけた「<span style="color: #ff0000;">プラム（La Prune）</span>」（この香りからフレデリック・マルの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/le-parfum-de-therese/">ル パルファム ドゥ テレーズ</a></span>」は作られた）とディオールの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/diorella/">ディオレラ</a></span>」（1972）を生み出すことになりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc8">メイ・ウエストからインスピレーションを得たボトル</span></h2>
<div id="attachment_153728" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153728" class="wp-image-153728 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/012cd08bfa0f85c363dbf7068b2d29af-e1785804711902.jpg" alt="" width="400" height="512" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/012cd08bfa0f85c363dbf7068b2d29af-e1785804711902.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/012cd08bfa0f85c363dbf7068b2d29af-e1785804711902-768x983.jpg 768w" sizes="(max-width: 400px) 100vw, 400px" /><p id="caption-attachment-153728" class="wp-caption-text">『罪ぢゃないわよ』（1934）の撮影現場でメイ・ウエストと談笑するマルセル・ロシャス。</p></div>
<div id="attachment_153733" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153733" class="wp-image-153733 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/8e88a04d435432d030a91457dbfbdbce-e1785808692691.jpg" alt="" width="400" height="509" /><p id="caption-attachment-153733" class="wp-caption-text">メイ・ウエスト</p></div>
<div id="attachment_153741" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-153741" class="wp-image-153741 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/0.jpg" alt="" width="400" height="668" /><p id="caption-attachment-153741" class="wp-caption-text">マルク・ラリックのサインが入ったシリアルナンバー入りのクリスタル製ボトル。220ml、限定200～300個。</p></div>
<blockquote><p>ボトルは、メイ・ウェストのヒップからインスピレーションを得たものです。夫は、くびれたウエストと丸みを帯びたヒップを持つ女性に夢中でした。私の体型がまさにその女性らしさの理想像に合致していたので、とても個人的な思い入れがあります。当時はもう少し丸みがありましたが。それで夫は香水ボトルのウエストを非常に細くし、ヒップをふくよかにしたのです。カンボジアの彫像のような感じですね。</p>
<p>エレーヌ・ロシャス</p></blockquote>
<p>「ファム」のボトルデザインは、かつてマルセル・ロシャスが、女優のメイ・ウェストのために、シャンティイレースの黒いウエストを絞ったコルセットを制作した時のそのシルエットからインスピレーションを得たものでした。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">タニア・サンチェス</span>は『<span style="color: #ff0000;">世界香水ガイド</span>』で、「ウッディフローラル」と呼び、「かつての輝きを失った「ファム」にはヒゲが生え、今は「オム」（男）と呼びたいくらいだ。それでも素敵にウッディ調のフローラルで、ラクトンのノートがある」と3つ星（５段階評価）の評価をつけています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc9">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ロシャスファム<br />
原名：Rochas Femme<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ロシャス<br />
調香師：エドモン・ルドニツカ<br />
発表年：1944年<br />
対象性別：女性<br />
価格：不明</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-153724" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/08/e7b0915e-7ed8-4a36-9e40-467dc9b7de17.f965a6cf9dd752811fa98dbc473dafbf-e1785779839758.avif" alt="" width="250" height="260" /><br />
トップノート：プラム（すもも）、ピーチ、シナモン、アプリコット、ブラジリアン・ローズウッド、ベルガモット、レモン<br />
ミドルノート：クローブ、カーネーション、イランイラン、アイリス、メイローズ、ローズマリー、ジャスミン<br />
ラストノート：オークモス、レザー、ベンゾイン、アンバー、パチョリ、ムスク、バニラ、サンダルウッド</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>桜吹雪｜桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ、輝き煌めくチェリーの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/sakura-fubuki/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[長谷紅]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 21:00:00 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[オレンジの香り]]></category>
		<category><![CDATA[チェリーブロッサム（桜）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[チェリー（さくらんぼ）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152898</guid>

					<description><![CDATA[桜吹雪 原名：Sakura Fubuki 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 桜吹雪の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">桜吹雪</span></strong></p>
<p>原名：Sakura Fubuki<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936937">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152899" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/0c72b219a63e8f279849eb1a40a644b0.png" alt="" width="250" height="225" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-10" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-10">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">イヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">「桜吹雪」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">桜吹雪のようにシャンパンシャワーを浴びる夜の蝶に捧ぐ。</span></h2>
<div id="attachment_145046" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145046" class="wp-image-145046 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-752e2117d5b50c4b6259e4d217bf6a18-1920x1920-1-e1759294988678.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145046" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152905" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152905" class="wp-image-152905 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/Cherry_Blossom_Time_in_Nakanocho_of_the_Yoshiwara_LACMA_16.14.48-e1782434208332.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-152905" class="wp-caption-text">『吉原仲の町桜時』歌川広重</p></div>
<blockquote><p>春爛漫、吉原仲の町に咲き誇る桜並木。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な風景から、期間限定で植えられる新吉原の桜の儚さと華やぎを、香りに閉じ込めました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">桜吹雪</span>」でした。</p>
<p>それは桜吹雪の〝時間と儚さ〟を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りの着想源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">吉原仲の町桜時</span>』は、江戸時代の天保年間の1839年から42年頃に、「東海道五十三次」でも有名な<span style="color: #ff0000;">安藤広重（歌川広重）</span>により描かれました。</p>
<p>広重の作品の特色でもあるヒロシゲブルーが随所に使われ、桜のピンク色を際立たせる役割を果たしています。左右に花魁道中の様子も描かれています。</p>
<div id="attachment_152906" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152906" class="wp-image-152906 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055.jpg" alt="" width="500" height="238" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/055-768x366.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-152906" class="wp-caption-text">『東都名所　新吉原五丁町弥生花盛全図』歌川広重</p></div>
<p>1617年に江戸幕府の後任の遊郭として誕生した「吉原」は、現在の日本橋人形町に開設されました。しかし1657年の明暦の大火により、江戸の大半が焼かれ、浅草寺北に移転され「新吉原」が誕生しました。</p>
<p>この東京ドーム2つ分ほどの長方形の土地で、そのメインストリートにあたる仲の町の通り（約250m）の中央に、1740年代に毎年、（旧暦の）3月1日になると、千本もの桜の木が植林され、お花見で賑わいました。そして枯れると桜の木は捨てられました。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">イヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り</span></h2>
<div id="attachment_152901" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152901" class="wp-image-152901 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482693923_17842639179440457_2967753450993470437_n-e1782433462230.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152901" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152902" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152902" class="wp-image-152902 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482120859_17842639161440457_451109614590691879_n-e1782433497777.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152902" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152903" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152903" class="wp-image-152903 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/482372006_17842639170440457_3744204032165231189_n-e1782433574241.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152903" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「桜吹雪」はシプレ調なのですが、1740年代から吉原名物となった〝吉原の桜〟をイメージした香りです。安藤広重の「東都名所 吉原仲の町桜時」に描かれる幻想的な美しさ。</p>
<p>吉原の桜は育てられることなく、毎年植樹され、花びらきが終わると捨てられるという、華やかさと儚さを同居させた香りなのです。トップの伊予柑が好評で、Z世代の女性にとても人気がある香りです。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>ファジーネーブルとピンクミモザを思わせる、スパークリングするイヨカンの香りから〝桜吹雪〟ははじまります。その名の通り、桜の花びらが舞い散る中、風に舞う髪をかきあげ佇んでいるような、贅沢な煌めきに包み込まれてゆきます。イヨカンが不思議なことに、見事に桜吹雪を連想させます。</p>
<p>あくまでも品良く、控えめに、でもこの桜の香りは、キラキラと華やかに輝いているのです。やがてどのような仕掛けによってかは分からないのですが、とてつもなくフレッシュなチェリーの香りに全身は満たされてゆきます。</p>
<div class="blank-box">大門を 抜ければ広がる 桜道 夢か現世か 花に埋もれて</div>
<div>Z世代を中心に売れている理由がよく分かります。もしタンバリンズやAiamでそれらしい名前と共に販売されたら、このチェリーの香り、社会現象になるほど売れることでしょう。</div>
<div>桜吹雪の中から生まれるイヨカンとチェリーがミックスされたピンクシャンパンの香り。花魁を思わせるような、艶やかさと凛とした美しさを纏う香りです。満開の桜が一瞬で舞い散るような、若さゆえの情熱や刹那の美しさを感じさせます。</div>
<div>桜の香りの傑作であるだけでなく、チェリー香水の傑作であり、オレンジ香水の傑作、さらにはシャンパン香水の傑作と言えます。</div>
<div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">「桜吹雪」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．この香り、本当に素晴らしいですよね。何よりも私が感動したのは、桜の香りに必ず存在するトンカビーンが入ってない、潔さに感動しました。桜の香りを再現するのではなく、桜吹雪の情景を再現した香りだという認識で間違いないでしょうか？</strong></p>
<p>A．ありがとうございます。まさに、その通りです。</p>
<p>桜という花を再現したかったのではなく、「桜吹雪」という時間の流れを香りにしたいと思いました。この香りを考えるきっかけになったのは、浮世絵にも描かれている吉原の桜です。</p>
<p>実は吉原には桜並木があったわけではありません。桜の季節になると、山から桜の木を切り出し、大門へ続く道沿いへそのまま突き立てて、満開の桜並木を作っていました。そして花が散ると、その桜は役目を終え、そのまま捨てられてしまいます。</p>
<p>私は、この歴史を知った時、とても日本人らしい美意識を感じました。最初は華やかに咲き誇り、人々を魅了する。やがて風が吹き、桜吹雪となり、最後は静かに役目を終えていく。その姿は、吉原で生きた花魁の人生とも重なるように感じました。</p>
<p>だから私は、桜の香りではなく、その儚く美しい時間そのものを香りで表現したかったのです。</p>
<p>調香としては、フゼアやシプレの骨格を持たせながら、その移り変わる美しさを表現しています。私にとって調香とは、花を再現することではありません 。日本文化や歴史、そこに生きた人々の記憶を香りという言語へ翻訳している感覚なんです。</p>
<p><strong>Q．桜吹雪をシャンパンシャワーで置き換えているような印象を得たのですが、桜の香りのはじまりが、キラキラ輝くようなイヨカンという発想は、どのようなきっかけで思いつかれたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．「シャンパンシャワー」という表現は、とても嬉しいですね。私も、花びらが一斉に舞い上がる、あのきらめきを表現したいと思っていました。</p>
<p>その光を香りで置き換えた時、一番しっくりきたのが伊予柑でした。柑橘の中でも伊予柑は、日本らしい柔らかさと品のある華やかさがあります。それが、春の日差しを受けて舞う桜吹雪の印象と重なったんです。</p>
<p>実は試作の段階では、もっと果実の甘さが際立つ香りでした。グルマンを感じさせるような華やかでフルーティーな印象が強く、それだけでも美しい香りではありましたが、私の中では「桜吹雪」ではなく、「春らしいフルーティフレグランス」になってしまっていました。</p>
<p>そこで、果実の甘さを少しずつ抑えながら、オークモスやムスク、アンバーを重ね、香り全体にフゼアやシプレの骨格を持たせていきました。そうすることで、満開の桜の華やかさだけではなく、風に舞い、やがて散りゆく花びらや、春の終わりの余韻まで感じられる香りへと変化していったのです。</p>
<p>私は調香では、何を足すかと同じくらい、何を引くかを大切にしています。甘さを少し引くことで、桜そのものではなく、「桜吹雪」という情景が浮かぶ香りになったと思っています。</p>
<p><strong>Q．ちなみに清水さんは、桜の香りを作るにあたり、好きな香りや良くも悪くも影響を受けた香りなど何かございますでしょうか？</strong></p>
<p>A．桜をテーマにした香りは、本当に数多くあります。だからこそ私は、「桜らしい香り」を追いかけることは意識的にやめました。もちろん参考として様々な作品には触れていますが、「桜吹雪」を作る時は、それらを一度頭の中から離すようにしました。</p>
<p>私が作りたかったのは、桜という植物ではなく、日本人が春になると思い浮かべる景色や時間だったからです。花見の帰り道。風に舞う花びら。少し寂しさを感じる春の終わり。そうした日本人の記憶の方が、私にとっては桜そのものよりも大切でした。</p>
<p>また、この香りは単体で完成するだけではありません。「魁」と聞き重ねをすると、「花魁桜」という新しい香りが生まれます。満開の桜のように華やかに咲き誇り、やがて桜吹雪となって静かに散っていく。花魁の人生と桜の儚さが重なり、新しい物語として香りが完成します。</p>
<p>私は、一つの香りを作って終わりではなく、日本文化が持つ時間や物語を、香りとして残し、その先に新しい文化を生み出していきたいと思っています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">『花魁桜（おいらんざくら）』魁 × 桜吹雪</h5>
<div id="attachment_152855" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152855" class="wp-image-152855 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/628052997_17884907682440457_7600709664352617075_n-e1782348357412.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152855" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">夜桜の下で、華やかに咲き誇る色香。</div>
<p><strong>Q．なぜ「魁」と「桜吹雪」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「魁」と「桜吹雪」は、最初から重ねることを意識して作っていました。「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、春風のような優しさと軽やかさを感じる香りです。この二つを重ねると、不思議と自分に自信が生まれます。</p>
<p>背筋が少し伸びて、自然と所作まで美しくなるような感覚があります。私は香りには、人の気持ちを少し前向きにしてくれる力があると思っています。だから「花魁桜」は、誰かのために纏う香りではありません。自分自身が、自分らしく美しく咲くための聞き重ねとして作りました。</p>
<p>この香りを纏うことで、「今日は少し素敵な自分になれそう。」そんな気持ちになっていただけたら嬉しいですね。</p>
<p><strong>Q．『花魁桜』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．花魁と桜は、日本人にとってどちらも美しさの象徴です。でも私が惹かれたのは、その華やかさだけではありません。</p>
<p>桜は満開に咲き誇る姿も美しいですが、風に舞い散る瞬間にこそ、多くの日本人は心を動かされます。花魁もまた、美しく着飾るだけではなく、立ち居振る舞いや所作、教養までも磨き上げ、自らの美しさを表現していました。私は、この二つに共通しているのは、誰かのためではなく、自分自身を高め続ける美しさだと思っています。</p>
<p>だから『花魁桜』は、花魁を表現した香りではありません。誰もが心の中に持っている「もっと素敵な自分になりたい」という憧れを、春の桜のように優しく咲かせる聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした芯のある美しさを感じる香りです。「桜吹雪」は、柔らかく包み込むような春の空気を感じる香りです。この二つを重ねることで、華やかさだけではなく、優しさや親しみやすさが自然と加わります。凛とした美しさの中に、ふっと笑顔がこぼれるような柔らかさが生まれるんです。</p>
<p>私は、この聞き重ねを纏った時、誰かに美しく見せようとするのではなく、自分自身が少し好きになれる香りになればいいと思っています。気持ちが前向きになり、自然と笑顔になり、所作まで美しくなる。その変化は、きっと周りの人にも伝わります。</p>
<p>『花魁桜』は、破天荒の聞き重ねの中でも最も多くの方に選ばれている作品です。それは、香りが誰かを演じさせるのではなく、その人自身が持っている美しさを、そっと引き出してくれるからなのかもしれません。</p>
</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：桜吹雪<br />
原名：Sakura Fubuki<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936937">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152899" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/0c72b219a63e8f279849eb1a40a644b0.png" alt="" width="250" height="225" /><br />
トップノート：檸檬（レモン）、伊予柑（イヨカン）、桜桃（チェリー）<br />
ミドルノート：桜（チェリーブロッサム）、木蓮（マグノリア）、鈴蘭（ミュゲ）<br />
ラストノート：苔（オークモス）、麝香（ムスク）、龍涎香（アンバー）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>おどろおどろ｜妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/odoro-odoro/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2026 10:55:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[グリーン（新緑）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[ジャスミンの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ミントの香り]]></category>
		<category><![CDATA[レザーの香り]]></category>
		<category><![CDATA[破天荒]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=152839</guid>

					<description><![CDATA[おどろおどろ 原名：Odoro Odoro 種類：オード・パルファム ブランド：破天荒 調香師：清水 篤 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：50ml／17,600円 公式ホームページ：破天荒 目次 妖術使 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">おどろおどろ</span></strong></p>
<p>原名：Odoro Odoro<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936809">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152841" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/ddf762e78795f31255e523d7cb51c3eb.png" alt="" width="250" height="226" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-12" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-12">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">この世のものとは思えない抗い難い魅力を持つ〝もののけ香水〟</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさが立ち上る</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">「おどろおどろ」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">妖術使い・滝夜叉姫が、あなたの中に眠る〝妖怪〟を召喚する。</span></h2>
<div id="attachment_145044" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145044" class="wp-image-145044 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/65266-11-4d54caf1dd1ffb4b3484c9bb2ecb9537-1080x1080-1-e1759294917359.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145044" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div id="attachment_152845" style="width: 760px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152845" class="wp-image-152845 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/7047-e1782293970562.jpg" alt="" width="750" height="374" /><p id="caption-attachment-152845" class="wp-caption-text">『相馬の古内裏』歌川国芳</p></div>
<blockquote><p>江戸の妖しき物語を今に伝える、幽玄なる世界観。題材の元になっているのは山東京伝の読本「善知安方忠義伝」。歌川国芳の「相馬の古内裏」に描かれる不気味で美しい情景から、闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しました。</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>日本文化や日本の魅力を、香りを通じて世界へ発信する<span style="color: #ff0000;">キャライノベイト</span>（青山フラワーマーケットなどの人気フレグランスも創造しています）が、満を持して2025年4月14日に発表した国産フレグランス・ブランド『<span style="color: #ff0000;">破天荒</span>』。</p>
<p>日本人には「破天荒な性格」と誤用されやすいこの言葉の真の意味は「前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曾有」です。</p>
<p>日本人の琴線に響く前人未到の香りを創造するために、日本の伝統文化を継承しながら、現代の価値観を未来へ受け継いでゆく〝新たな日本らしさ〟を表現する『破天荒』の〝お披露目フレグランス〟として、浮世絵を題材に『和の美学』を香りに投影した五作品のうちのひとつが「<span style="color: #ff0000;">おどろおどろ</span>」でした。</p>
<p>それは怪談という文化を香りで翻訳するという壮大なテーマをもって、総合ディレクター兼調香師の<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-hatenko/">清水 篤</a></span>氏により調香されました。</p>
<p>この香りの着想源となった浮世絵『<span style="color: #ff0000;">相馬の古内裏（そうまのふるだいり）</span>』は、江戸時代末期の弘化年間の1845年から1846年ごろに<span style="color: #ff0000;">歌川国芳</span>によって描かれました。</p>
<p>平将門の娘とされる伝説上の妖術使い・<span style="color: #ff0000;">滝夜叉姫</span>が、骸骨の妖怪を呼び出し、妖怪退治にやって来た源頼信の家臣・大宅太郎光国を驚かせている情景が描かれています。</p>
<div class="blank-box bb-red">以下、カイエデモード独自の観点による香りの徹底解剖と、〝もっともっと『破天荒』の香りの魅力が見えてくる清水 篤さんの独占解説〟を掲載させて頂きます。ちなみに徹底分析は、敢えて、清水さんの香りのインタビューを行う前に、書き記したものです。優れたフレグランスには、付ける人それぞれの物語を変幻自在に生み出す魔性のパワーがあるものですが、『破天荒』のそれぞれの香りには、それが存在します（<span style="color: #ff0000;">であるにしても清水さんの解説は読み応えがあります</span>）。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">この世のものとは思えない抗い難い魅力を持つ〝もののけ香水〟</span></h2>
<div id="attachment_152844" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152844" class="wp-image-152844 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/588775565_17882685042440457_4681752853595002302_n-e1782290775141.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152844" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<blockquote><p>「おどろおどろ」は歌川国芳の『相馬の古内裏』に描かれた、平安時代の妖しき物語の闇夜の冷たさと神秘を香りで表現しています。ひんやり感を感じさせるメンソールが隠し味になっています。私のこの香りのイメージは、<span style="color: #ff0000;">耳なし芳一の琵琶法師</span>なんです。</p>
<p>清水 篤さん</p></blockquote>
<p>田舎の畦道に生い茂る野草を刈る草刈機のガソリンと刈られた野草が交じり合う、強烈なグリーンの爆発から「おどろおどろ」ははじまります。草刈機のキュイーン、キュイーンという音まで聞こえてきそうな程、シャープなレモンとローズマリーがスイングして、弾け合い、素肌に降り注いでゆきます。</p>
<p>すぐに、大自然の中、暗闇が目を覚ますように、深山幽谷の地を思わせる、戦慄の緑に五感が満たされてゆきます。と同時に広がる胡椒薄荷（ペパーミント）のひんやり感が、最初から最後までこの香りに妖美さを漂わせています。</p>
<div class="blank-box">灯り消え 闇に潜むは 誰が影 線香匂いて 命の果てか</div>
<p>そして夜闇に呑み込まれていくように、妖しい白い花の香りが素肌の上で開花してゆきます。打ち滅ぼされた肉体が、自然に還るように&#8230;すっきりとした夏草と円やかな木の香りに満たされてゆきます。</p>
<p>実はこの香りの魅力は、おどろおどろしいだけでなく、茶目っ気のある妖怪たちが緑豊かな墓場で運動会しているムードを連想させる、野原で無邪気に遊んだ子供時代を思い出させるグリーンの香りに満たされてゆきます。このグリーンノートが不思議なのは、若原の輝きのような無邪気な明るさと、鬱蒼とした野草の闇深さを同時に感じさせるところにあります。</p>
<p>やがてレザーが静かに立ち上り、闇夜の中で何百本もの蝋燭の炎が冷たく揺らめくような、信じられないほど幽玄たるグリーンレザーとホワイトフローラルの余韻で、五感を酔わせてくれるのです。かくして、あなたのからだも心も完全にこの『<span style="color: #ff0000;">物の怪（もののけ）香水</span>』に飼い慣らされてゆくのです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさが立ち上る</span></h2>
<div id="attachment_152843" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152843" class="wp-image-152843 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/719822269_17903637645440457_5053629668737026850_n-e1782290163158.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152843" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<p>「おどろおどろ」という香りの魅力は、絶叫と絶頂、恐怖と安らぎ、絶望と希望、闇と光という相反する要素を、素肌の上で感じることが出来る『<span style="color: #ff0000;">劇場型香水</span>』であるところにあります。だからこそ、最後には心地良い満足感に満たされるのでしょう。</p>
<p>「おどろおどろ」の香りは、情報量の多い『相馬の古内裏』の浮世絵のように、</p>
<p>妖術使い・滝夜叉姫＝茉莉花（ジャスミン）、薔薇（ダマスクローズ）<br />
召喚した巨大な骸骨＝檸檬（レモン）、迷迭香（ローズマリー）、胡椒薄荷（ペパーミント）<br />
対峙する大宅太郎光国＝白檀（サンダルウッド）、鉛筆柏槇（シダーウッド）、革（レザー）</p>
<p>の構図を素肌で感じることが出来ます。まさに〝<span style="color: #ff0000;">怪談を肌で受けとめていくような香り</span>〟とも言えます。</p>
<p>丑三つ時に白い服を着てこの香りを纏えば、怪談の主人公になったような気分を味わえるかもしれません。〝<span style="color: #ff0000;">この世のものとは思えない、背筋が凍るほどの美しさ</span>〟を演出してくれる香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">「おどろおどろ」の魅力を調香師・清水 篤さんに聞いてみました。</span></h2>
<div id="attachment_146156" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-146156" class="wp-image-146156 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/11/ZT0965-1-1536x1024-1-e1786004621449.jpg" alt="" width="500" height="334" /><p id="caption-attachment-146156" class="wp-caption-text">清水 篤さん © 株式会社キャライノベイト</p></div>
<p><strong>Q．最初の質問としてこれは間違っていたら申し訳ないのですが、「おどろおどろ」は、5つの中で、最もオープニングの第一印象が悪いのですが、30分くらい経つとうっとりするようなグリーンレザーの香りになります。この最初の違和感は意図的なものでしょうか？</strong></p>
<p>A．はい、意図的です。</p>
<p>一般的な香水は、最初に「良い香り」と感じてもらえるように設計されます。しかし「おどろおどろ」は、その逆の発想から生まれた香りです。私が表現したかったのは、<span style="color: #ff0000;">美しいものが少しずつ現実の空気に触れ、姿を変えていく感覚</span>でした。</p>
<p>日本の怪談は、最初から恐ろしいわけではありません。何気ない日常の中に、ほんの少しの違和感が入り込み、その積み重ねが、いつしか恐怖へと変わっていきます。その空気を香りで表現したくて、通常のフレグランスではあまり前面に出さないグリーン系の香料をあえて多めに使い、不調和や違和感を意識的に作りました。</p>
<p>ローズやジャスミンも使っていますが、限りなく色が黒くなるような花の感じ。夜の花と黒い木が混ざる「和のダークフローラル」私は、綺麗な香りをそのまま綺麗には作りません。ほんの少しだけ現実の空気や違和感を混ぜることで、その場所にいた時の感情や記憶が動き始めると考えています。時間が経つにつれて、グリーンの尖った印象は少しずつ落ち着き、レザーやウッディの深みが現れ、美しい余韻へと変化していきます。</p>
<p>日本の怪談も最後に残るのは、恐怖だけではありません。どこか切なさや、美しさ、そして静かな余韻があります。「おどろおどろ」は、その時間の流れそのものを香りで表現した作品です。</p>
<p><strong>Q．この香りの清水さんのイメージが、なぜ耳なし芳一の琵琶法師なのか教えていただければ幸いです。</strong></p>
<p>A．実は、この香りが生まれるきっかけは、『破天荒』の企画が始まる前にありました。ある日、琵琶奏者と怪談師による「耳なし芳一」の公演に招待され、その世界観に強く引き込まれました。琵琶の音色と怪談が重なった瞬間、「この世界を香りで表現することはできないだろうか」と思ったことが、この作品の始まりです。</p>
<p>その後、実際に耳なし芳一ゆかりの地である下関の赤間神社を訪れました。「芳一はこの場所で琵琶を弾いていたのだろうか。」「どんな景色を見て、どんな空気を感じていたのだろうか。」そんなことを考えながら境内を歩き、その土地に流れる時間や空気を感じ取ろうとしました。</p>
<p>私は、その場所そのものを再現したかったのではありません。そこに積み重なった歴史や、人々が語り継いできた物語を、香りという言語へ翻訳したかったのです。その結果、「おどろおどろ」は怪談を表現した香りではなく、日本人が古くから大切にしてきた鎮魂や語りの文化を表現した作品になりました。</p>
<p><strong>Q．怪談を香りにするという発想は、かなり天才的だと思います。その構想はかなり昔からあったのでしょうか？それともこの浮世絵を見て閃かれたのでしょうか？幽霊や物の怪や妖怪的なもの（ゲゲゲの鬼太郎も含め）が好きなのでとても興味があります。</strong></p>
<p>A．きっかけは、以前お話しした「耳なし芳一」の公演でした。あの世界観に触れた時、「怪談を香りで表現できないだろうか」と考え始めました。そして、その時に思い出したのが、「おどろおどろしい」という日本語です。</p>
<p>子どもの頃から当たり前のように耳にしてきた言葉ですが、改めて考えてみると、この感覚をそのまま他の言語へ翻訳することはとても難しいと思いました。「怖い」とも少し違う。「不気味」とも違う。そこには、日本人ならではの曖昧な感覚や、美意識が込められています。</p>
<p>私は、この「おどろおどろしい」という言葉そのものが、日本独自の文化や感性を象徴しているのではないかと思いました。だからこそ、その翻訳しきれない感覚を、今度は香りという形で表現してみたいと思ったのです。</p>
<p><strong>Q．私がこの「おどろおどろ」が素晴らしいと感じているのは、日本のダーク・ファンタジーを香りのテーマにしている所です。今後、同じようなテーマの香りを作られる予定はございますか？</strong></p>
<p>A．はい、ぜひ挑戦していきたいと思っています。私は、怖さそのものを香らせるという表現には、まだ大きな可能性があると感じています。ただ、恐怖だけを表現したいわけではありません。</p>
<p>私が惹かれるのは、<span style="color: #ff0000;">綺麗な香りを少しだけ汚すような調香</span>です。ほんの少し違和感が入ることで、美しさがより際立ち、人の記憶にも深く残ります。日本の怪談や妖怪文化も同じだと思っています。怖いだけではなく、その奥に切なさや儚さ、美しさがある。その日本独特の感覚を、これからも香りという形で表現していきたいと思っています。</p>
<p><strong>Q．最後に、ペパーミントが背筋がぞくっとするような感覚のスパイスだという事ですが、他にもおどろおどろ的なものの表現として、候補に挙がった香料は何かございましたでしょうか？</strong></p>
<p>A．実は、「おどろおどろ」は最初からペパーミントを軸に構成しようと考えていました。怪談を聞いた時、背筋をすっと冷たい風が通り抜けるような感覚があります。その身体感覚を香りで表現するには、ペパーミントが最もふさわしいと思ったんです。</p>
<p>さらに、この作品だけは<span style="color: #ff0000;">メントールをあえて配合しています</span>。メントールというとガムや湿布を思い浮かべる方も多いと思いますが、肌につけると「ひやっ」と冷たく感じる特徴があります。実は、香水ではこうした冷感を積極的に演出することはほとんどありません。香りで美しさや心地よさを表現するのが一般的なので、肌が冷たく感じるような表現は、あえて避けられることが多いからです。</p>
<p>しかし「おどろおどろ」では、その常識をあえて外しました。香りをまとった瞬間に、一瞬「ひやっ」とする。その冷たさを、怪談を聞いた時に鳥肌が立つような身体の反応と重ねて表現したかったのです。</p>
<p>怖い話は、頭で怖いと理解する前に、身体が先に反応することがあります。私は、その身体感覚まで含めて香りで表現したいと思いました。香りは目には見えませんが、人の身体や記憶を動かすことができます。だから「おどろおどろ」は、怖い香りを作ったのではなく、日本人が古くから大切にしてきた怪談という文化や、そこから生まれる身体の感覚までを、香りという新しい表現へ翻訳した作品なんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」</span></h2>
<p>日本の伝統芸道・香道では、香りを「嗅ぐ」のではなく「聞く」もの──。『破天荒』では、香道の文化にならい、2種の香りを重ねて、物語をひらく「聞き重ね」が提案されています。</p>
<p>それぞれの「聞き重ね」について総合ディレクター兼調香師の清水 篤さんに質問させて頂きました。</p>
<h5 class="style5a">①『滅灯（めっとう）』おどろおどろ × 花火</h5>
<div id="attachment_152852" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152852" class="wp-image-152852 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/622186884_17884121508440457_3484421710086161887_n-e1782347092942.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152852" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇と火花が交錯し、灯りが儚く消える、その瞬間。</div>
<p><strong>Q．なぜ「花火」と「おどろおどろ」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』は、私自身の夏の記憶から生まれた聞き重ねです。若い頃、花火大会が終わってもすぐには帰りませんでした。友達と河川敷に残って話をしたり、怪談を始めたり、肝試しへ行ったり。</p>
<p>さっきまで何万人もの人で賑わっていた場所が、少しずつ静かになっていく。屋台の灯りが消え、人の笑い声が遠ざかり、昼間には気づかなかった風の音や虫の声が聞こえてくる。同じ場所なのに、まるで別の世界へ変わったような感覚がありました。</p>
<p>「花火」は、人が集まり、笑い合い、夜空を見上げる華やかな時間を描いた香りです。そこへ「おどろおどろ」を重ねることで、人の時間が終わり、静かな夜の時間が始まる、その境界を表現したいと思いました。</p>
<p><strong>Q．『滅灯』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．『滅灯』とは、文字通り「灯が消える」という意味です。でも、それは終わりではありません。灯が消えることで、それまで見えなかった景色や空気が少しずつ姿を現します。</p>
<p>花火大会が終わり、人々が帰り、屋台の灯りも一つずつ消えていく。すると、昼間には聞こえなかった虫の声や風の音が耳に入り、誰もいないはずなのに、何かの気配を感じることがあります。私は、日本の怪談の魅力は恐怖そのものではなく、その前に流れる静けさや余白にあると思っています。</p>
<p>『滅灯』は、怖さを表現した名前ではありません。賑わいから静けさへ。現実から想像へ。人の時間から、もう一つの時間へ。その境界に流れる「気配」を表現した名前です。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「花火」は、夜空に咲く一瞬の美しさや高揚感を感じる香りです。「おどろおどろ」は、時間とともに少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、花火大会が終わった後の夜の空気へとゆっくり変化していきます。</p>
<p>最初は、火薬の余韻や夏祭りの華やかさが感じられます。しかし時間が経つにつれて、その賑わいは静かに消え、グリーンやレザーの深みが現れ、夜の気配へと姿を変えていきます。誰もいなくなった河川敷。少し冷たく感じる夜風。暗闇の向こうに何かがいるわけではないのに、何かがいそうな感覚。</p>
<p>私は、日本人が古くから大切にしてきた怪談文化には、見えないものを想像する豊かな感性があると思っています。『滅灯』は、花火と怪談を重ねた作品ではありません。花火が終わった後にだけ訪れる、日本の夏の「気配」を聞き重ねた作品なんです。</p>
<h5 class="style5a">②『影艶（かげつや）』おどろおどろ × 魁</h5>
<div id="attachment_152853" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152853" class="wp-image-152853 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/626188714_17884907781440457_2785414211974734621_n-e1782347787314.jpg" alt="" width="400" height="500" /><p id="caption-attachment-152853" class="wp-caption-text">©株式会社キャライノベイト</p></div>
<div class="blank-box">闇の奥に潜む、妖艶で揺らめく影。</div>
<p><strong>Q．なぜ「おどろおどろ」と「魁」を重ねようと思われたのでしょうか？ </strong></p>
<p>A．「おどろおどろ」と「魁」は、一見すると対照的な香りに思えるかもしれません。でも私の中では、どちらも夜に生まれる幻想を描いた香りでした。「魁」は、人が憧れる美しさ。「おどろおどろ」は、人が心の奥で感じる畏れや不思議さ。どちらも現実ではなく、人の心が映し出す世界なんです。</p>
<p>この二つを重ねた時、私が表現したかったのは、夢なのか現実なのか分からなくなる、あの曖昧な時間でした。日本には「まどろみ」という、とても美しい言葉があります。</p>
<p>畳が少し冷え始める夜。障子の向こうから虫の声が聞こえてくる。眠りに落ちる少し前。夢が始まる少し前。現実と幻想の境界がゆっくりと溶け合っていく時間。『影艶』は、その言葉では説明しきれない感覚を香りで表現した聞き重ねです。</p>
<p><strong>Q．『影艶』という名前には、どのような意味が込められていますか？ </strong></p>
<p>A．「影」とは、暗闇そのものではありません。光があるからこそ生まれるものです。「艶」もまた、人の心が動くことで初めて生まれる美しさだと思っています。私は、日本には、一言では説明しきれない美しい感覚があります。「おどろおどろしい」もそうですし、「まどろみ」もその一つです。</p>
<p>夢なのか。現実なのか。恋なのか。怪談なのか。答えが曖昧だからこそ、人は自由に想像し、心を動かされます。『影艶』という名前には、その曖昧さそのものを大切にしたいという想いを込めました。</p>
<p><strong>Q．それぞれを単体で香った場合と、どのように印象が変わりますか？ </strong></p>
<p>A．「魁」は、凛とした美しさを感じる香りです。「おどろおどろ」は、少しずつ違和感が現れ、静かに心へ入り込んでいく香りです。この二つを重ねると、不思議と怖さは和らぎ、美しさにも少し影が差し込みます。まるで、夢を見ているのか、それとも昔の記憶を思い出しているのか分からなくなるような感覚です。</p>
<p>誰かを想いながら眠りにつく夜。ふと昔の景色が心に浮かぶ瞬間。会ったような気がするのに、それが夢だったのか現実だったのか思い出せない。そんな曖昧な時間は、日本人が昔から大切にしてきた感性の一つなのかもしれません。</p>
<p>『影艶』は、恋の香りでも、怪談の香りでもありません。答えを決めないための聞き重ねなんです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">香水データ</span></h2>
<p>香水名：おどろおどろ<br />
原名：Odoro Odoro<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：破天荒<br />
調香師：清水 篤<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：50ml／17,600円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://inimu.jp/?pid=185936809">破天荒</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152841" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/ddf762e78795f31255e523d7cb51c3eb.png" alt="" width="250" height="226" /><br />
トップノート：檸檬（レモン）、迷迭香（ローズマリー）、胡椒薄荷（ペパーミント）<br />
ミドルノート：茉莉花（ジャスミン）、薔薇（ダマスクローズ）、夏草（グリーンノート）<br />
ラストノート：白檀（サンダルウッド）、鉛筆柏槇（シダーウッド）、革（レザー）、麝香（ムスク）</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ジスモンダ 1894｜闇を愛で燃やしていくように〝光る紅茶〟の香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/gismonda/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 19 Jun 2026 06:13:17 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2025年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[MUCHA（ミュシャ）]]></category>
		<category><![CDATA[ジャスミンの香り]]></category>
		<category><![CDATA[レモンティーの香り]]></category>
		<category><![CDATA[紅茶（ブラックティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[調香師非公表]]></category>
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					<description><![CDATA[ジスモンダ 1894 原名：Gismonda 種類：オード・トワレ ブランド：MUCHA（ミュシャ） 調香師：非公表 発表年：2025年 対象性別：ユニセックス 価格：13ml／6,930円、40ml／14,960円 公 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ジスモンダ 1894</span></strong></p>
<p>原名：Gismonda<br />
種類：オード・トワレ<br />
ブランド：MUCHA（ミュシャ）<br />
調香師：非公表<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：13ml／6,930円、40ml／14,960円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://alphonsemucha.jp/Page/LP/fregrance/detail/gismonda/">MUCHA</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152501" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/MUWLG253001_p_25_LL-e1781308089569.jpg" alt="" width="225" height="290" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-14" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-14">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">MUCHAの香水は、主にグラース産の香料で作られています。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">2023年に誕生したブランド『MUCHA』とは</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">アルフォンス・ミュシャの幸運の女神『ジスモンダ』</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">フレグランス担当デザイナーの方へのインタビュー</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">闇を愛で燃やしていくように〝光る紅茶〟の香り</a></li><li><a href="#toc6" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">MUCHAの香水は、主にグラース産の香料で作られています。</span></h2>
<div id="attachment_152740" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152740" class="wp-image-152740 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/mv02-e1781828210164.png" alt="" width="500" height="330" /><p id="caption-attachment-152740" class="wp-caption-text">© Mucha Trust 2026</p></div>
<p>2020年、日本に新型コロナウイルスがやって来ました。そして2023年までの〝おうち時間〟の中、フレグランス、キャンドル、ディフューザー、ルームスプレー、お香といった〝香りもの〟が空前のブームとなりました。</p>
<p>2023年5月にパンデミックが明け、人々の〝香りもの〟に対する金銭感覚がバグり、収入に見合わない高額商品を購入するようになりました。そんな中、沢山の企業が積極的に〝香り産業〟に参入し、海の物とも山の物ともつかない〝高価な香りもの〟が市場に溢れることになりました。</p>
<p>2025年から2026年にかけて、空前絶後の円安の中、人々は頭を冷やさざるを得ない状況となりました。そして比較的リーズナブルな国産フレグランスへの興味と需要がこれまでになく高まることになりました。新興ブランドである伊藤園の<span style="color: #ff0000;">クレイジー・ジャスミン</span>、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/hatenko/">破天荒</a></span>や、歴史を着実に積み重ねているブランドである<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/parfum-satori/">パルファン サトリ</a></span>、<span style="color: #ff0000;">EDIT（ｈ）</span>、<span style="text-decoration: underline;"><a target="_self" href="https://cahiersdemode.com/liberta-perfume-nakameguro/"><span style="color: #ff0000; text-decoration: underline;">リベルタパフューム</span></a></span>、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/interview-with-kohshi/">コウシ</a></span>、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/la-nuit-parfum/">ラニュイ パルファン</a></span>、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/rfragrance/">アール フレグランス</a></span>などです。</p>
<p>カイエデモードもそんな流れの中、ごく自然に国産フレグランスに興味を持つようになりました。そこで今まで全く接点のなかった『<span style="color: #ff0000;">MUCHA（ミュシャ）</span>』というブランドの香りについて探求してみることにしました。</p>
<p>元々『MUCHA』について、<span style="color: #ff0000;">アルフォンス・ミュシャ</span>が好きだったこともあり、2023年秋にブランドがスタートした時から注目していたのですが、マッシュグループのライセンス事業だという事から、<span style="color: #ff0000;">以下に記す固定観念</span>が生まれ、しっかりと向き合うことがありませんでした。</p>
<ol>
<li>ジェラピケやスナイデルを好む〝大人の可愛いを求める女性〟をターゲットにした香りのブランド</li>
<li>香りのクオリティよりも、バズりで勝負するスタイル</li>
<li>〝可愛い〟よりも〝クール〟〝賢さ〟〝清楚〟〝綺麗〟のいずれかを求める大人の女性（港区女子含む）には入りにくい〝ちょっと可愛い〟店舗デザイン</li>
<li>ボトルデザインが、ビュリーを購入するお客様をターゲットにしているようでありながら、ちょっと残念な感じ</li>
<li>総体的にミュシャのイメージを奥行きのある形ではなく、平面で薄っぺらに捉えてる、ただのライセンス・ビジネス</li>
</ol>
<p>しかし2025年3月13日に発売された「<span style="color: #ff0000;">ジスモンダ</span>」と共にリニューアルされたボトル・デザインを見てから、手に取り香ってみたいと考えるようになりました。</p>
<p>カイエデモードらしく忖度なしに結論から申します（もしあるフレグランス・ブランドに対して興味が生まれなかったら、ただ静かに記事にせずスルーします）。</p>
<p>『MUCHA』の香水は、国産フレグランス・ブランドの中でも、コストパフォーマンスに優れた、類い稀なるクオリティのものです。その根拠を以下、箇条書きさせて頂きます。</p>
<ol>
<li>すべての香水はフランス・グラースのロベルテ社の香料を主に使用している（一部香料は他社のものも使用しています）</li>
<li>名だたるフレグランスメゾンのファイン・フレグランスを手掛けている、約10名のロベルテ社の調香師により作られている</li>
<li>フレグランス担当デザイナーの方と直接お話しさせて頂く機会を頂いたのですが、本格的な香水に対する知見をお持ちの方で、アルフォンス・ミュシャのアートと香りを結び付けていく事に情熱を傾けておられます</li>
</ol>
<p>『MUCHA』が、空前の香水ブームの中、フレグランスが利益を生む商材であるから安易にそのカテゴリーに乗り出したのではなく、香水を愛する人々が、ミュシャという日本人が愛するアール・ヌーヴォーの世界観を〝香りの世界〟によって、人々の素肌に伝えてゆきたいという想いが乗せられていると感じました。</p>
<p>ニッチ・フレグランスや、ゲラン等の香水を愛好する人々にこそ是非試してもらいたいクオリティと世界観を持つ香りと言えます。ここで『MUCHA』というブランドのグループ内での立ち位置をおさらいしてみましょう。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">2023年に誕生したブランド『MUCHA』とは</span></h2>
<div id="attachment_152502" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152502" class="wp-image-152502 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/slide_02-e1781309179882.png" alt="" width="400" height="532" /><p id="caption-attachment-152502" class="wp-caption-text">© Mucha Trust 2026</p></div>
<p>SNIDEL（スナイデル）、gelato pique（ジェラート ピケ）、FRAY I.D（フレイ アイディー）、LILY BROWN（リリー ブラウン）、Mila Owen（ミラ オーウェン）などのファッション事業と、Cosme Kitchen（コスメ キッチン）などのナチュラル&amp;オーガニックビューティー事業で有名な<span style="color: #ff0000;">マッシュグループ</span>（1998年創業）は、元々はグラフィックデザイン会社からはじまっています。</p>
<p>2005年にSNIDELと共にファッション事業に乗り出し、〝大人の可愛さを求める女性〟を中心に、絶大なる支持を得るブランドを輩出しています。</p>
<p>そんなマッシュグループが行っているライセンス事業の１つとしてMUCHA（ミュシャ）が2023年に登場しました。</p>
<p><span style="color: #ff0000;">アルフォンス・ミュシャ</span>（1860－1939）は、日本でも強い人気を誇るチェコ出身のアール・ヌーヴォーを代表するアーティストです。2017年3月8日から6月5日まで六本木・国立新美術館で開催された『ミュシャ展』では、65万7千人もの来場者を集めました（世界で最も多くの人が訪れた展覧会の一つ）。</p>
<p>そんなミュシャの芸術品を世界的に管理するミュシャ財団から初めて公認を得て、『MUCHA』は2023年9月7日に、フレグランス・ブランドとしてルミネ有楽町 ルミネ1に店舗オープンと共に誕生しました。</p>
<div class="blank-box bb-blue">当初、男性のお客様が入りにくいイメージがあったのですが、男性にも愛好して頂ける香りのラインナップが増えた事と、カップルで来られるお客様が増えたこともあり、現在は全体の2割近くまで男性のお客様の比率が上がっているとの事です。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">アルフォンス・ミュシャの幸運の女神『ジスモンダ』</span></h2>
<div id="attachment_152503" style="width: 260px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152503" class="wp-image-152503 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/slide_03-e1781309312941.png" alt="" width="250" height="731" /><p id="caption-attachment-152503" class="wp-caption-text">© Mucha Trust 2026</p></div>
<div id="attachment_152726" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152726" class="wp-image-152726 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/1731377133-W9SwQvaRlPAtfTqDUKyoGizc-e1781776221488.webp" alt="" width="400" height="502" /><p id="caption-attachment-152726" class="wp-caption-text">『ジスモンダ』のポスターを背にしたミュシャ、1901年頃 © Mucha Trust 2026</p></div>
<div id="attachment_152725" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152725" class="wp-image-152725 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/Nadar-Sarah-Bernhardt-1844-1923-in-costume-c1860-MeisterDrucke-95934-e1781775884594.jpg" alt="" width="400" height="550" /><p id="caption-attachment-152725" class="wp-caption-text">1864年頃のサラ・ベルナール</p></div>
<p>一介のイラストレーターにすぎなかったアルフォンス・ミュシャが、アール・ヌーヴォーの旗手としての地位を不動のものとした作品である『ジスモンダ』のポスター。それは1894年に、舞台女優<span style="color: #ff0000;">サラ・ベルナール</span>（1844－1923）の宗教劇のために作成された2メートルほどのリトグラフ（石版画）を用いたポスターでした。</p>
<p>ミュシャに突如やって来たチャンスは、ベルナールが、『ジスモンダ』の再演が、1895年1月4日から行われることが急遽決定したため、1月1日までにポスターを準備しなければならなくなった事から到来しました。</p>
<p>年の瀬の1894年12月26日にポスターを発注したが、主だった画家がクリスマス休暇でパリにおらず、出版社ルメルシエの印刷所で校正の修正をしていたミュシャが依頼を受けることになりました。</p>
<p>オスマン帝国に併合される寸前の1450年に、アテネ公国の未亡人の公妃ジスモンダが、豪華な刺繍が入ったビザンティン風のローブを身にまとい、蘭のヘッドドレスと花のストールをまとい、パルテノン神殿に向かう演劇のクライマックスの場面を象徴するシュロの葉を手に持つ姿が描かれたポスター。</p>
<p>そのポスターの革新的な特徴の一つは、頭の後ろにある虹色のアーチで、まるで後光のように彼女の顔に視線を集める効果がありました。そして当時の典型的な鮮やかな色彩のポスターとは異なり、非常に精緻な描写と繊細なパステルカラーが印象的でした。</p>
<p>12月31日にベルナールは完成したポスターを見て驚嘆しました。1895年と96年に発注されたポスター4000枚は全てはがされるほどの人気を呼び、これから6年間、ベルナールはミュシャと専属契約を結び、すべての舞台公演のポスターを依頼することになりました。</p>
<p>この『ジスモンダ』の成功により、「ベル・エポック」を象徴するフランス演劇界の女王として、サラ・ベルナールは、<span style="color: #ff0000;">ジャン・コクトー</span>に「聖なる怪物」と呼ばれるほどの存在になりました。</p>
<p>そんなサラ・ベルナールを〝永遠の存在〟にし、アルフォンス・ミュシャ誕生のきっかけとなった『ジスモンダ』を主題にしたこの香りは、シトラスウッディの重厚感のある紅茶の香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">フレグランス担当デザイナーの方へのインタビュー</span></h2>
<div id="attachment_152504" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152504" class="wp-image-152504 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/fgw-e1781309934643.jpg" alt="" width="400" height="534" /><p id="caption-attachment-152504" class="wp-caption-text">© Mucha Trust 2026</p></div>
<p>ボトル・デザインを一新し、満を辞して発売された「ジスモンダ」の創造について、カイエデモードは『MUCHA』のフレグランス担当デザイナーの方にインタビューさせて頂きました。</p>
<p>何よりもびっくりしたのは、彼女の古今東西様々なフレグランス・ブランドの香水に対する知見の深さでした。さらに言うと、過去の名香に対する愛の深さも心を打つものがあり、このような素晴らしい方が「ジスモンダ」を作り上げたという事実を知り、すっかり感動しました。</p>
<p>では、インタビューに入ります。</p>
<p><strong>Q．『MUCHA』について何よりも私がびっくりしたのは、香水の都と呼ばれるフランス・グラースのハイグレードの天然香料が多く使用されているという点です。ニッチ・フレグランス・ブランドではない日本のフレグランス・ブランドでここまで香料にこだわっている所はそれほど多くないのでドキドキしてしまいました。</strong></p>
<p>A．はい！そうなんですよ。『MUCHA』をローンチする時に何よりもこだわっていたことは、ミュシャのネームバリューを利用して香水を売るのではなく、ミュシャを愛している人々に愛用して頂ける香水を生み出したいという想いでした。つまり、そのためにはミュシャのアートに相応しい香料を使用しなければならないという答えに行きつきました。</p>
<p><strong>Q．だからグラースの天然香料なのですね？ちなみにどちらの香料会社のものですか？</strong></p>
<p>A．これははじめて公表することになりますが、メイン香料として<span style="color: #ff0000;">ロベルテ</span>社のものを使用しております。</p>
<p><strong>Q．すごいですね！ミシェル・アルメラック氏やジェローム・エピネット氏など約40名の調香師を抱える世界有数の香料会社ですね。</strong></p>
<p>A．はい、調香師については非公開ですが、名立たるラグジュアリーブランドも担当する約10名の熟練調香師の方々により、『MUCHA』のそれぞれの香りは作り上げられています。すべてフランスのグラースで調香しております。製品の充填作業を日本で行っている為最終生産地はJAPANですが、香料はMADE IN FRANCEになります。</p>
<p><strong>Q．フレグランス担当デザイナーの役割は、どういったものなのでしょうか？</strong></p>
<p>A．私はデザイナーとして、リニューアルしたボトルデザインにも関わっているのですが、何よりも、まずは私自身がミュシャという芸術家について深く理解した上で、それぞれの作品を香りの世界と結び付けていく構想からはじまり、その構想をロベルテ社の調香師たちにお伝えし、試作を通して、商品化への筋道を作ってゆくのが私の役割です。</p>
<p><strong>Q．それはディオールの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/jadore/">ジャドール</a></span>」を調香師のカリス・ベッカーと共に作ったクリエイティブ・ディレクターのアン・ゴットリーブ氏のような役割という事でしょうか？</strong></p>
<p>A．まだまだ私はそれほど偉大な先人に並び立たせて頂ける自信はございませんが、役割としては同じ役割と考えて頂いて間違いありません。ちなみに「ジスモンダ」はミュシャの作品の中でも最も重要な作品なので、構想から1年以上修正や香りで対話を重ねて誕生した香りとなります。</p>
<p><strong>Q．私が実に興味深いと感じたのは、「ジスモンダ」の世界観を、ティー・フレグランスで表現したところです。どうして、クラシカルなオリエンタル・アンバーではなく、ティーにされたのでしょうか？</strong></p>
<p>A．それは「ジスモンダ」の演劇の内容が、女性が一人の男性から注がれる愛によって心情が変化する様子が茶葉の変化とリンクしているところからインスピレーションを得て、私からグラースの調香師にティー・フレグランスとして依頼をしました。</p>
<p>ドライな茶葉にお湯を注ぐと（愛を注ぐと）なんとも言えない豊潤で穏やかな湯気に包まれるような心地よい香りに変わる様子は物語・アートとリンクしており、その気品溢れる香りはこのアートの重厚感や緻密さをも表現しています。</p>
<p>私自身、鼻はききますが、調香師ではないので最初はなかなか意図が伝わらず、実際にイメージに近い茶葉を探し回り、お湯を入れて何分がベスト香りか、何度もテストして、飲んだりしながら探し当ててグラースに送ったこともありました（笑）。</p>
<div class="blank-box bb-green">『MUCHA』のそれぞれの香りに対して、丁寧に作られていることを知るにつれ、もっと深く、じっくりとそれぞれの香りに身を委ねたいという想いにかられております。</div>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">闇を愛で燃やしていくように〝光る紅茶〟の香り</span></h2>
<div id="attachment_152739" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152739" class="wp-image-152739 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/img02-e1781828027401.png" alt="" width="400" height="531" /><p id="caption-attachment-152739" class="wp-caption-text">© Mucha Trust 2026</p></div>
<div id="attachment_152504" style="width: 410px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-152504" class="wp-image-152504 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/fgw-e1781309934643.jpg" alt="" width="400" height="534" /><p id="caption-attachment-152504" class="wp-caption-text">© Mucha Trust 2026</p></div>
<p>マーキスカットのようなダイヤカットが印象的なキャップ。それはどこか黄道十二宮（ゾディアック）が記された円盤の上に乗っかかっているようでもあります。そんなキャップを外し、スプレーをプッシュするととても柔らかいミストが広がってゆきます。</p>
<p>まず最初にびっくりさせられるのは、このミストの広がりです。シュワっと弾け出すのではなく、ふんわりと柔らかく広がっていくところに、作り手（デザインチーム）の深いこだわりを感じさせます。</p>
<p>と同時に、温かいアールグレイと冷たいレモンティーの間ですりおろしたばかりのジンジャー（天然香料）が鼓動するような、言葉では言い表しがたい、ピリッとした爽やかなティーの感触で全身があっという間に満たされてゆきます。プチグレンがアールグレイに馥郁とした気品あふれる柑橘の苦みを付け加えてゆきます。</p>
<p>とても印象的なのは、ミルクがすべてをひとまとめに紅茶にミルクを注ぎ込むような感じではなく、この類い稀なるアールグレイとレモンジンジャーティーのスペシャルブレンドに、ふんわりと優しく添えられていく甘さで、深みを与えてくれているところにあります。</p>
<p>それはハイジュエラーのブティックで、展示されているダイヤモンドに、当てられている照明のような効果を発揮してくれており、ティーの輝きで素肌が満たされていくようです。</p>
<p>しかしきらきらとおもむろに輝かないのがこの香りの素晴らしいところです（さらに言うと日常使い出来るところ）。強い意志を感じさせる、うっとりするようなブラックティーとマテによるスモーキーさと共に、威風堂々としたジャスミンの花が開花してゆきます。パウダリーなアイリスがさらにジャスミンの魅力を引き立ててゆきます。</p>
<p>壮麗にかがやくスポットライトと幽玄たるスモークの中から、大女優が現れるように、ジャスミンは素肌を透かして、心にまで届いてゆきます。やがて到来するムスクの風に乗って、パームツリー、サンダルウッド、ケードといった木々の香りが温かくすべてをひとまとめにしてゆきます。</p>
<p>それはまるであなたの守護神となって、新しい一日を祝福するような、いつも心に太陽を与えてくれる、闇を愛で燃やしていくように〝<span style="color: #ff0000;">光る紅茶</span>〟で心のカップが満たされていくようです。</p>
<p>『MUCHA』の他の香りに対しても、強い興味が抱かされました。ティー・フレグランスの傑作です。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc6">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ジスモンダ 1894<br />
原名：Gismonda<br />
種類：オード・トワレ<br />
ブランド：MUCHA（ミュシャ）<br />
調香師：非公表<br />
発表年：2025年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：13ml／6,930円、40ml／14,960円<br />
公式ホームページ：<a rel="nofollow noopener" target="_blank" href="https://alphonsemucha.jp/Page/LP/fregrance/detail/gismonda/">ミュシャ</a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-152501" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/06/MUWLG253001_p_25_LL-e1781308089569.jpg" alt="" width="225" height="290" /><br />
トップノート：ベルガモット、プチグレン、レモン、ミルク<br />
ミドルノート：ブラックティー、マテ、ジャスミン、アイリス<br />
ラストノート：パームツリー、ケード、ムスク、サンダルウッド</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>チェジュ｜ルバーブのような柚子×グレープフルーツの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/jeju/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 14 Mar 2026 01:48:10 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2024年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[グレープフルーツの香り]]></category>
		<category><![CDATA[トマトの葉の香り]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ワン]]></category>
		<category><![CDATA[ユズの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ワンデイ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=149814</guid>

					<description><![CDATA[チェジュ 原名：Jeju 種類：オード・パルファム ブランド：ONE DAY（ワンデイ） 調香師：マイケル・ワン 発表年：2024年 対象性別：ユニセックス 価格：60ml／29,700円 販売総代理店ホームページ：KA [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">チェジュ</span></strong></p>
<p>原名：Jeju<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ONE DAY（ワンデイ）<br />
調香師：マイケル・ワン<br />
発表年：2024年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：60ml／29,700円<br />
販売総代理店ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=188568960"><span style="text-decoration: underline;">KAGUSHI</span></a><br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149816" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/188568960-e1773382523849.webp" alt="" width="250" height="250" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/188568960-e1773382523849.webp 500w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/188568960-e1773382523849-150x150.webp 150w" sizes="(max-width: 250px) 100vw, 250px" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-16" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-16">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">ルバーブのような柚子×グレープフルーツの香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">韓国のハワイ＝済州島のシトラスの恵みを全身で浴びる。</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">ルバーブのような柚子×グレープフルーツの香り</span></h2>
<div id="attachment_149817" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149817" class="wp-image-149817 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/SkVKVV9B-e1773382925417.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-149817" class="wp-caption-text">©ONE DAY</p></div>
<div id="attachment_149818" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149818" class="wp-image-149818 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/SkVKVV9C-e1773383215167.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-149818" class="wp-caption-text">©ONE DAY</p></div>
<div id="attachment_145071" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145071" class="wp-image-145071 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1.jpg" alt="" width="500" height="315" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1.jpg 893w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1-768x484.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-145071" class="wp-caption-text">マイケル・ワン ©ONE DAY</p></div>
<blockquote><p>最南端に位置する島、済州島<br />
風が島の草色の髪を梳き、香りを解きほぐす<br />
果実は島の肌に実り、緑色から黄色へとグラデーションを描く<br />
風にそれぞれの果実が揺られて、黄色、オレンジ、緑の濃淡を露わにする<br />
柚子の皮に刻まれた三日月のような爪痕をつけ、ほろ苦い緑色を広げる<br />
風は山の形に沿って海岸まで延び続け、鮮やかな黄色を海に運び<br />
岸辺に打ち寄せる青い海水が、島の黄色と混ざり合う、美しい色彩の融合だ</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p><span style="color: #ff0000;">ONE DAY（ワンデイ）</span>は、2017年に、当時30歳であった<span style="color: #ff0000;">マイケル・ワン</span>氏により立ち上げられた香港生まれのフレグランス・ブランドです。</p>
<p>2021年に、5年の試作の時を経て、ティー・コレクションを発表した後、2024年に<span style="color: #ff0000;">エートス・オブ・シティーズ・コレクション</span>（都市の精神、気風）という名の七作品が発表されました。そして、その八番目の香りとして2024年12月に発売され、日本上陸を2025年10月に果たしたのが「<span style="color: #ff0000;">チェジュ</span>」でした。</p>
<p>かつてワンデイは、2021年に「<span style="color: #ff0000;">006 チェジュ アイランド</span>」という香りを発売していました。それは、数年前のある春の日に、マイケル氏が済州島を訪れ、バスを降りてビーチまで歩いた時に感じた柚子とグレープフルーツの香りと、点在する茶畑から漂う緑茶の香りが混じり合った、至福の瞬間からインスピレーションを受けた香りでした。その香りの進化形態として生み出されたのが「チェジュ」です。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">韓国のハワイ＝済州島のシトラスの恵みを全身で浴びる。</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149819" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/dinh-Jeju-e1773383250999.jpg" alt="" width="500" height="284" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149820" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/3ba38a8bb884c99c57699e14271bb2387a0b0a2e-1536x1024_3e9ed335-e22d-44d9-ba93-34d6cf760107.jpg" alt="" width="500" height="333" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/3ba38a8bb884c99c57699e14271bb2387a0b0a2e-1536x1024_3e9ed335-e22d-44d9-ba93-34d6cf760107.jpg 800w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/3ba38a8bb884c99c57699e14271bb2387a0b0a2e-1536x1024_3e9ed335-e22d-44d9-ba93-34d6cf760107-768x512.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
<p>かつて第二次世界大戦終結のすぐ後に大虐殺が起きた修羅の島・済州島。〝<span style="color: #ff0000;">韓国のハワイ</span>〟とも呼ばれるこの島は、どちらかというと、昭和時代の血塗られた歴史から見ると、〝韓国の沖縄〟と呼びたくなる島です。</p>
<p>2007年には世界遺産に認定されたこの美しき火山島（常夏ではない）。日本でデコポンと同じ品種であるハンラボンが特産品です。そんな柑橘の島・チェジュの香りは、柚子とグレープフルーツとダイダイのシトラス三重奏にバジルが溶け込んでいくような、独特な苦みと酸味の効いたフレッシュ感からはじまります。</p>
<p>すぐにトマトリーフとムスクの風を感じることが出来るのですが、ほんのりと流れる水のように冷たい緑茶が広がり、まるでルバーブのような爽快感が、心とからだを解放するように駆け巡ります。</p>
<p>想像してみてください、済州島にある、大海原の見える草原の丘。草原がそのまま海へ続いているような誰もいない丘。ひとり一糸まとわぬ姿で、トマトリーフがふんわりと薫るそよ風を受けながら、左右から搾り立てのユズシャワーとグレープフルーツシャワーを浴びていくような至福のひと時。はじまりからおわりまで、シンプルに贅沢な大自然の恵みに素肌が洗われていくような感覚に満たされてゆきます。</p>
<p>特にモスとシダーウッドにより引き出される、柚子とグレープフルーツのリアルなジューシーさが素肌の上で、だんだんと際立ってゆく瞬間がたまりません。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">香水データ</span></h2>
<p>香水名：チェジュ<br />
原名：Jeju<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ONE DAY（ワンデイ）<br />
調香師：マイケル・ワン<br />
発表年：2024年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：60ml／29,700円<br />
販売総代理店ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=188568960"><span style="text-decoration: underline;">KAGUSHI</span></a><br />
<img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149816" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/188568960-e1773382523849.webp" alt="" width="250" height="250" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/188568960-e1773382523849.webp 500w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/188568960-e1773382523849-150x150.webp 150w" sizes="(max-width: 250px) 100vw, 250px" /><br />
トップノート：柚子、グレープフルーツ、バジル、橙（ダイダイ）<br />
ミドルノート：トマトリーフ、グリーンアコード、オレンジ・ブロッサム<br />
ラストノート：モス、ムスク、シダーウッド</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>タイ ソーダ｜タイのあらゆる都市で感じる〝解放感〟をつめ込んだソーダの香り</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/thai-soda/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 05 Mar 2026 14:41:19 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2024年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[クールウォーター]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ワン]]></category>
		<category><![CDATA[ライムの香り]]></category>
		<category><![CDATA[ワンデイ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=149661</guid>

					<description><![CDATA[タイ ソーダ 原名：Thai Soda 種類：オード・パルファム ブランド：ONE DAY（ワンデイ） 調香師：マイケル・ワン 発表年：2021年 対象性別：ユニセックス 価格：60ml／24,200円 販売総代理店ホー [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">タイ ソーダ</span></strong></p>
<p>原名：Thai Soda<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ONE DAY（ワンデイ）<br />
調香師：マイケル・ワン<br />
発表年：2021年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：60ml／24,200円<br />
販売総代理店ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=184722842"><span style="text-decoration: underline;">KAGUSHI</span></a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149662" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/Thai_Soda_by_One_Day-60ml_EDP-WHITE_BG_b05d1148-0bd9-4b2c-9751-efbe6322a1fe-e1772695069571.webp" alt="" width="250" height="250" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-18" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-18">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">タイのあらゆる都市で感じる〝解放感〟をつめ込んだソーダの香り</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">タイの〝微笑むソーダ〟の香り</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">サムイ島のラグジュアリー・リゾートのような香り</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">調香師マイケル・ワンさんへのご質問</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">タイのあらゆる都市で感じる〝解放感〟をつめ込んだソーダの香り</span></h2>
<div id="attachment_149669" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149669" class="wp-image-149669 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/Thai_Soda_by_One_Day-LIFESTYLE_887409d2-49b7-4e45-b5b8-07d395fb4296_1800x1800-1-e1772704014179.webp" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-149669" class="wp-caption-text">©ONE DAY</p></div>
<div id="attachment_149720" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149720" class="wp-image-149720 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/inner-410308-05-e1773030641396.webp" alt="" width="500" height="363" /><p id="caption-attachment-149720" class="wp-caption-text">マイケル・ワン氏 ©ONE DAY</p></div>
<blockquote><p>緑や赤、ネオンやスパイスなど、色鮮やかなタイはいつも常夏<br />
埠頭の川辺のナイトマーケットで売られている安い軽食や温かいスープ<br />
そこに切ったばかりの新鮮なハーブとスパイスが加えられてゆく<br />
カメラを首にぶら下げた観光客で賑わう広い歩道、家族と休暇を楽しむ十代の若者たち<br />
​夏の暑さのヒリヒリ感は、舌の上でとろけるライムソーダの味<br />
それは束の間の夏のアバンチュールと恋、エキゾチックなプリントのパンツ<br />
東洋の夢を求めてさまよい歩きながら、疲れた魂は安らぎを得る<br />
タイのスパイスとソーダの爽やかな痛みが、永遠の夏の味として心に刻まれる<br />
小さなライムを切って、ピリリと刺激を感じよう。香りを嗅ぎ、涼しさを感じよう<br />
永遠の夏の中で、若さと冒険心が蘇る。10代の頃の気分をもう一度味わおう</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p><span style="color: #ff0000;">ONE DAY（ワンデイ）</span>は、2017年に、当時30歳であった<span style="color: #ff0000;">マイケル・ワン</span>氏により立ち上げられた香港生まれのフレグランス・ブランドです。</p>
<p>2021年に、5年の試作の時を経て、ティー・コレクションを発表した時、<span style="color: #ff0000;">エートス・オブ・シティーズ・コレクション</span>（都市の精神、気風）というコレクションも同時に発表されました。そのうちの一つとして発売されたのが「<span style="color: #ff0000;">タイ ソーダ</span>」でした。</p>
<p>この香りが、2024年にコレクションがリニューアルされ七作品のうちのひとつとして発表されました。香水名の下に書かれている「1728KM」の意味は、香港からタイ・バンコクへの距離を示しています。</p>
<p>この香りの公式イメージの写真は、パタヤの夜の歓楽街のネオンサインです。それはパタヤのウォーキングストリートにあるキングシーフードという屋上からの景色が魅力的なコスパの良いレストランのものです。</p>
<p>しかし「タイ ソーダ」は、タイのパタヤのナイトライフだけをテーマにした香りではありません。マイケル氏がおよそ二週間、タイのチェンマイ、パタヤ、バンコクなど各都市を旅行した際、毎日が真夏のタイの暑さの中、どこでも同じソーダが手放せなかったことから、タイ＝ソーダのイメージでこの香りを作り上げました。</p>
<p>「タイ ソーダ」が都市の名前ではないのは、元々「<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=184722827">タイ</a>」と合わせてひとつの香水で考えられていたのですが、タイのフードと飲み物をひとつのボトルで表現するのが難しいため、二つの香りに分けたためでした。</p>
<p>さらに他のエートス・オブ・シティーズの香りのようにひとつの都市に絞ることが出来ず、国名をつけることになりました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">タイの〝微笑むソーダ〟の香り</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149664" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/Pattaya-Beach-in-Thailand.jpg" alt="" width="500" height="282" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/Pattaya-Beach-in-Thailand.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/Pattaya-Beach-in-Thailand-768x432.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149665" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/1599740250_ulica-krasnyh-fonarej-v-pattaje.jpg" alt="" width="500" height="282" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/1599740250_ulica-krasnyh-fonarej-v-pattaje.jpg 900w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/1599740250_ulica-krasnyh-fonarej-v-pattaje-768x433.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /></p>
<p>ウェルカム・トゥ・タイランドの香りは、毎日が常夏のタイにおいて相棒とも言える、明るく爽快に弾けるライムを中心としたレモン、ベルガモット、オレンジのシトラスカクテルソーダからはじまります。</p>
<p>泡立つソーダの中に、すぐに氷のようにひんやりと爽やかなネロリと、清涼感溢れるラベンダー、さらにピリリと苦いプチグレンが溶け込んでゆきます。シュワシュワっという音が素肌の上から聞こえてきそうです。</p>
<p>ソーダのようでありながら、キャンディのように子供っぽくなく、透き通るような解放感があるのは、ベースノートのパチョリとムスクが、キレのある辛みと温かい甘みのコントラストを余韻として残してくれているからなのでしょう。</p>
<p>細かいことにクヨクヨせず、カラッとした、女性も男性もレディボーイも逞しく生きる〝微笑みの国タイ〟の精神＝元気の源のような香り、それは『毎日が冒険』のパワーをくれる香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">サムイ島のラグジュアリー・リゾートのような香り</span></h2>
<div id="attachment_149670" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149670" class="wp-image-149670 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/BTTHSM_PC_0316_guest_room_horizon_hillcrest_HR0002-e1772714888524.jpg" alt="" width="500" height="375" /><p id="caption-attachment-149670" class="wp-caption-text">©Banyan Tree Samui</p></div>
<div id="attachment_149671" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149671" class="wp-image-149671 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/344c93c1-213f-4ea1-a16e-3b66dee1a007.jpg" alt="" width="500" height="333" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/344c93c1-213f-4ea1-a16e-3b66dee1a007.jpg 1000w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/344c93c1-213f-4ea1-a16e-3b66dee1a007-768x511.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-149671" class="wp-caption-text">©Banyan Tree Samui</p></div>
<p>どこか、マイケル氏が、人生で一番最初に購入したダビドフの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/cool-water/">クールウォーター</a></span>」も連想させる香りです。しかしこの香りのプロファイルは、海に飛び込む筋骨隆々の男性ではなく、シャワーを浴びたばかりのボディメイクに余念のない女性と男性という、とてもシックでスタイリッシュな空気がします。</p>
<p>それはまるで贅沢に盛り付けられたフレッシュなサラダを、フレッシュなうちにいただくように、シュワシュワと新鮮なソーダの喉ごしを素肌で味わっていくようです。</p>
<p>私の個人的な感想になりますが、「タイ ソーダ」を身に纏った瞬間、サムイ島にあるバイヤンツリーに滞在した優雅なひと時が蘇ってきました。</p>
<p>大人のタイリゾートのとびきり贅沢な余暇の香り。美しい海が見えるプライベートプール付きコテージ。パジャマはシルクで、絶品のタイ料理が満喫できるレストランへも、シュノーケリングに最適なプライベートビーチへも、気楽にカートで移動できるという、まさにボトルの中の天国のようなひと時を与えてくれる香り。</p>
<p>バイヤンツリーにチェックインした後、頂いた、上質なスパークリングウォーターのような、一瞬で旅の疲れを忘れさせる解放感で満たしてくれる〝魔法の水〟のようでもあります。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">調香師マイケル・ワンさんへのご質問</span></h2>
<div id="attachment_145071" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145071" class="wp-image-145071 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1.jpg" alt="" width="500" height="315" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1.jpg 893w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1-768x484.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-145071" class="wp-caption-text">マイケル・ワン ©ONE DAY</p></div>
<p>最後に、KAGUSHIさんのご厚意により、マイケル・ワンさんへ「タイソーダ」についてご質問させて頂きました。</p>
<p><strong>Q．ソーダの香りはなかなか市場にはないと思いますが、ソーダの香りをフレグランスで表現する際、何か特に困難な点はありましたか？</strong></p>
<p>A．ソーダの「スパークリング」や「泡立つ」ような清涼感を表現するには、アルデハイドが最も有効かつ重要な成分だと考えました。特定の柑橘系のエッセンシャルオイルやアロマケミカルと組み合わせることによって、さわやかなライムソーダ特有の質感を再現することができました。</p>
<p><strong>Q． これはあくまで私の個人的な感想ですが、タイソーダには素晴らしい矛盾美があります。タイの路上で売られているソーダの気取らない、親しみやすい安らぎと、タイの高級リゾートスパで提供される、洗練された清涼感あふれるミネラルウォーターの爽やかさを、同時に感じさせるのです。ソーダの香りを開発する際、安っぽく見えたり、洗練されていない印象を与えかねない要素を避けるよう意識されましたか？</strong></p>
<p>A．意識的に避けようとしたわけではありませんが、本場のタイソーダと文化全体との間の共感覚的なつながりに焦点を当てていました。例えば、テーマに不可欠だと感じたため、特定のハーブの香りを取り入れました。おそらく、こうしたハーブのニュアンスが、着用者にタイの高級リゾートやスパの雰囲気を呼び起こしているのでしょう。</p>
<p><strong>Q． これはおそらく、私が最も聞きたかった質問ですが、マイケルさんが最初に購入された香水であるダビドフの「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/cool-water/">クールウォーター</a></span>」への愛も感じたのですが、創作するにあたり意識された部分はありましたか？</strong></p>
<p>A．それは非常に鋭い質問ですね。実は、無意識のうちに影響を受けていたかどうか、少し考えてみました。「タイソーダ」が必ずしも「クールウォーター」の影を共有しているわけではありませんが、象徴的なシトラスとアロマティックな構造を持つ、典型的なアロマティック・フゼアとして、後者を高く評価しています。</p>
<p>「タイソーダ」はよりストレートで、シトラスが前面に出た香りです。しかし、技術的な共通点があります。両方の香りにはジヒドロミルセノールが使用されているのです。「タイソーダ」では、繊細で機能的な「清潔感」を与えるために、非常に厳密に調整した量で使用しました。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：タイソーダ<br />
原名：Thai Soda<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ONE DAY（ワンデイ）<br />
調香師：マイケル・ワン<br />
発表年：2021年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：60ml／24,200円<br />
販売総代理店ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=184722842"><span style="text-decoration: underline;">KAGUSHI</span></a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149662" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/Thai_Soda_by_One_Day-60ml_EDP-WHITE_BG_b05d1148-0bd9-4b2c-9751-efbe6322a1fe-e1772695069571.webp" alt="" width="250" height="250" /><br />
トップノート：ライム、シトラス<br />
ミドルノート：スパイシーハーブ、グリーンノート<br />
ラストノート：ウッディノート、ムスク</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
		<item>
		<title>ウーロン ティー｜香港人の調香師が、世界で初めて認められたフレグランス</title>
		<link>https://cahiersdemode.com/oolong-tea/</link>
		
		<dc:creator><![CDATA[黒水仙]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Mar 2026 05:36:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[その他のブランド]]></category>
		<category><![CDATA[2021年の香り]]></category>
		<category><![CDATA[お茶（グリーンティー）の香り]]></category>
		<category><![CDATA[マイケル・ワン]]></category>
		<category><![CDATA[ワンデイ]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://cahiersdemode.com/?p=149593</guid>

					<description><![CDATA[ウーロン ティー 原名：Oolong Tea 種類：オード・パルファム ブランド：ONE DAY（ワンデイ） 調香師：マイケル・ワン 発表年：2021年 対象性別：ユニセックス 価格：60ml／25,300円 販売総代理 [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="box"><strong><span style="font-size: 13pt;">ウーロン ティー</span></strong></p>
<p>原名：Oolong Tea<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ONE DAY（ワンデイ）<br />
調香師：マイケル・ワン<br />
発表年：2021年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：60ml／25,300円<br />
販売総代理店ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=184241168"><span style="text-decoration: underline;">KAGUSHI</span></a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149594" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/184241168-e1772539681980.webp" alt="" width="250" height="250" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/184241168-e1772539681980.webp 500w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/184241168-e1772539681980-150x150.webp 150w" sizes="(max-width: 250px) 100vw, 250px" /></p>

  <div id="toc" class="toc tnt-number toc-center tnt-number border-element"><input type="checkbox" class="toc-checkbox" id="toc-checkbox-20" checked><label class="toc-title" for="toc-checkbox-20">目次</label>
    <div class="toc-content">
    <ol class="toc-list open"><li><a href="#toc1" tabindex="0">2022年、香港人の調香師がはじめて世界で認められました。</a></li><li><a href="#toc2" tabindex="0">台北の青田茶館で飲んだ烏龍茶の思い出</a></li><li><a href="#toc3" tabindex="0">リアルなウーロン茶と、ほんのり和菓子の香り</a></li><li><a href="#toc4" tabindex="0">調香師マイケル・ワンさんへのご質問</a></li><li><a href="#toc5" tabindex="0">香水データ</a></li></ol>
    </div>
  </div>

<h2 class="news_headline1"><span id="toc1">2022年、香港人の調香師がはじめて世界で認められました。</span></h2>
<div id="attachment_145070" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145070" class="wp-image-145070 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/478681396_962588149311149_2501419324957244657_n-1-e1759426637915.jpg" alt="" width="500" height="500" /><p id="caption-attachment-145070" class="wp-caption-text">©ONE DAY</p></div>
<div id="attachment_149720" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149720" class="wp-image-149720 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/inner-410308-05-e1773030641396.webp" alt="" width="500" height="363" /><p id="caption-attachment-149720" class="wp-caption-text">マイケル・ワン氏 ©ONE DAY</p></div>
<blockquote><p>「ウーロン ティー」に使用されている天然素材に関しては、クラリセージ精油とハイチ産ベチバー精油が、ティーフレグランスを作る上で私にとって欠かせない原料です。これらは、お茶を淹れる過程で立ち上る湯気の香りと、浸した茶葉の香りを引き立ててくれます。また「ウーロン ティー」と「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/jasmine-tea/">ジャスミン ティー</a></span>」を作る際には、それぞれの香りに合わせて調合した茶葉チンキも使用しました。</p>
<p>マイケル・ワン</p></blockquote>
<p><span style="color: #ff0000;">ONE DAY（ワンデイ）</span>は、2017年に、当時30歳であった<span style="color: #ff0000;">マイケル・ワン</span>氏により立ち上げられた香港生まれのフレグランス・ブランドです。</p>
<p>もともと出版社で働いていて、香水業界に全く関わり合いのなかったマイケル氏のブランド設立のきっかけは、2016年に、韓国でヴァケーションを過ごし、ある香水店で香水を購入した時、案内してくれた現役調香師の韓国人女性との出会いでした。</p>
<p>ISIPCAとGIPで調香教育を受けた彼女のもとで、韓国で6ヶ月間の集中的な香水講座を受け、講座修了後も毎日何百もの香りを​​嗅ぎ続け、あらゆる化学物質や精油を徹底的に研究し、2021年に、5年の試作の時を経て、遂に念願のファースト・コレクションを発表することになりました。</p>
<p>ONE DAYというブランド名の意味は、〝いつか（One Day）自分の夢を叶える〟というロマンチックな約束を込めたものです。ボトルやボックスをはじめとするブランドのメインカラーを白にしているのは「香りだけに注目してもらうため」です。そのためボトルに刻印された白い文字さえも、光にかざさないと見えにくいように作られています。</p>
<p>ファースト・コレクションであるティー・コレクションのうちの一つとして「<span style="color: #ff0000;">ウーロン ティー</span>」は発売されました。そしてこの香りは、翌2022年の第8回<span style="color: #ff0000;">The Art and Olfaction Awards</span>のアルチザン部門で受賞しました（インディペンデント部門では、<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/psevenjp/">P.Seven茶香水</a></span>の「暗香」が受賞しています）。</p>
<p>それは香港人の調香師が世界で初めて認められた瞬間でした。</p>
<p>つまりONE DAYのティー・フレグランスは、ただのバズり香水の領域を超えた、アジア人の感性で調香された、国際的な香水業界人たちからもしっかりと認められたものであり、まさにP.Seven茶香水と双璧を成す、ティー・フレグランスを作り出すアジア系フレグランス・ブランドと断言しても差し支えないでしょう。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc2">台北の青田茶館で飲んだ烏龍茶の思い出</span></h2>
<div id="attachment_149607" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149607" class="wp-image-149607 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/484807651_1054143743399058_8406177061638211959_n.jpg" alt="" width="500" height="349" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/484807651_1054143743399058_8406177061638211959_n.jpg 916w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/484807651_1054143743399058_8406177061638211959_n-768x537.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-149607" class="wp-caption-text">©青田茶館</p></div>
<div id="attachment_149608" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-149608" class="wp-image-149608 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/509424098_10075843389165838_2518014461266885290_n-e1772592766606.jpg" alt="" width="500" height="329" /><p id="caption-attachment-149608" class="wp-caption-text">©青田茶館</p></div>
<blockquote><p>ティー・コレクションの中で私が最も満足している香りは「ウーロン ティー」です。その理由の一つは、調香に一番時間がかかったからです。2018年末にこの香りのインスピレーションを得てから正式に発売するまでほぼ3年かかりました。</p>
<p>二つ目の理由は、個人的な感情と集団の記憶です。個人的な感情として、ウーロン茶の香りには、ONE DAYを設立する前に台北で経験した素晴らしい体験が込められています。そして集団として、アジアの人々が楽しむ本物のお茶の体験を再現したいと思っています。中国茶と西洋茶は全く異なるものだと信じており、私は自身の文化を創作の出発点としています。</p>
<p>マイケル・ワン</p></blockquote>
<p>もともと出版社で働いていたマイケル・ワン氏の香りに対する情熱は、18歳の時、台湾に一人旅に出かけ、帰国する寸前の免税店ではじめて購入したフレグランスである<span style="color: #ff0000;">ダビドフ</span>の「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/cool-water/">クールウォーター</a></span>」からはじまりました。それから香水を収集するようになり、その情熱はさらに深まってゆきました。</p>
<p>そして2016年の韓国旅行での調香師との出会いが、それまでのキャリアを捨て、香りの世界で生きることを決断させました。</p>
<p>調香師としての学習期間を経て、お茶の香りをテーマにしたコレクションを創作していこうと考えたのは、香港で生まれ育ったマイケル氏にとって、お茶はとても身近なものであり、幼少期から家族で食後に嗜んでいたからでした。特におじいちゃんが淹れてくれるお茶が大好きでした。</p>
<p>そして2021年までに、より意識して様々なお茶に触れ、旅行先でも茶館を探索するようになりました（日本の総代理店のKAGUSHIさんの代表様曰く、マイケル氏を東京の有名な茶館にご案内した時、お茶の香りは勿論のこと、淹れた後の茶葉や茶碗の残り香などを熱心に嗅いでおられたとのことです）。</p>
<p>80回以上の試作品を経て生み出されたこの「ウーロン ティー」という香りは、台北の青田茶館で飲んだ烏龍茶とスイーツの思い出を香りにしたものです。</p>
<blockquote><p>私はこの香りを通じて、アジア人のお茶の味わい方を世界に伝えたいと考えました。ヨーロッパではお茶を淹れる時にレモンや花の香りがしますが、私たちアジア人にとっては、そういった香りはなかなか馴染みのないものですから。</p>
<p>マイケル・ワン</p></blockquote>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc3">リアルなウーロン茶と、ほんのり和菓子の香り</span></h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149595" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/2013_07_17_10_019-e1772539736212.jpg" alt="" width="500" height="375" /></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149596" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/ae11410b-bfb8-4ec8-9bc9-872a1668c0d3-e1772539795271.jpg" alt="" width="500" height="500" /></p>
<blockquote><p>台北の静かな路地裏にある、日本風の中庭から漂う茶葉と和菓子の香り<br />
緑豊かな中庭に面した障子越しに差し込む陽光<br />
静かに座り茶碗を手にすれば白磁の温もりが掌に染み渡る<br />
注がれた熱湯が、乾いた茶葉に渋みと大地の恵みを与え、お茶となる<br />
ほんのり甘く苦みを帯びた茶金色の液体が、口の中で広がり心地良い余韻<br />
老いた店主が真っ白な陶磁器の皿に載せた、蜜をかけた和菓子を差し出す<br />
甘く挽いたもち米、甘納豆が空気を濃厚にし、苦味を洗い流す<br />
洗練と絶妙な甘さのウーロン茶は、午後の至福のひとときとなる</p>
<p>公式サイトより</p></blockquote>
<p>台北の青田街にひっそりと佇む名茶館・青田茶館。昭和の日本家屋と庭園が残されているこの場所で生み出される烏龍茶を嗜んでいると、まるで日本と台湾と中国の精神がひとつに結びついていくような、言葉では形容しがたい安らぎに満たされてゆきます。</p>
<p>そんな贅沢なひと時を、喉ごしではなく、素肌で体感させてくれるこの香りは、ウーロン茶の茶葉が入った缶を開けた瞬間のような、優雅に立ち昇る芳醇な渋みと苦みからはじまります。</p>
<p>すぐに温かい蒸気で蒸されたベルガモットとジャスミンの香りが、茶葉に熱湯を注いでいくように、素肌の上で茶葉が、円やかなウーロン茶へと昇華していく感覚に満たされてゆきます。</p>
<p>実に素晴らしいのは、その繊細なスモーキーさが蜂蜜の甘さともち米のようなほのかなスイーツの香りと絶妙に溶け込んでいくところです。</p>
<p>自宅でリラックスしてウーロン茶を頂いているというよりは、温もりを感じさせる古民家のような茶館で、洗練された手つきで淹れて頂いたウーロン茶と和菓子を前にして座っているような、至福のひと時を、素肌でずっと感じさせてくれるようなとても贅沢な香りです。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc4">調香師マイケル・ワンさんへのご質問</span></h2>
<div id="attachment_145071" style="width: 510px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-145071" class="wp-image-145071 size-full" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1.jpg" alt="" width="500" height="315" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1.jpg 893w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2025/10/ONE-DAY-Michael-1-768x484.jpg 768w" sizes="(max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-145071" class="wp-caption-text">マイケル・ワン ©ONE DAY</p></div>
<p>最後に、KAGUSHIさんのご厚意により、マイケル・ワンさんへ「ウーロン ティー」についてご質問させて頂きました。</p>
<p><strong>Q．ワンさんの「ウーロン ティー」は、ジャン＝クロード・エレナ氏により、1992年に始動された「<span style="color: #ff0000;"><a target="_self" style="color: #ff0000;" href="https://cahiersdemode.com/eau-parfumee-au-the-vert/">お茶の香水革命</a></span>」の第二革命と言っても過言ではないほど、世界的に衝撃をもたらしています。2022年には、世界的に権威のある賞を受賞しておられます。</strong></p>
<p><strong>そして何よりも〝リアルな烏龍茶の香り〟として、ヨーロッパ・アメリカでも人気を博し、実際に売れ行きは好調だと聞いております</strong><strong>。ワンさんは、アジアだけでなく欧米でも「ウーロン ティー」がこれほどの人気を獲得すると予想してお<wbr />られましたか？</strong></p>
<p>A．正直なところ、<span dir="auto">欧米でこれほど温かく迎えられるとは全く予想していませんでした。本当に嬉しい驚きで、</span>この香りに寄せられた評価に深く感謝しています。</p>
<p>おそらく、アジアの文化の中で生まれ育ったクリエイターとして、私たちの日常生活に深く根ざした飲み物である「お茶」に対する私の解釈が、西洋の香水<span dir="auto">愛好家の方々にとって、まったく</span>新たな視点や入り口を与え、<span dir="auto">好奇心を刺激し、</span>彼らが<span dir="auto">これまでに出会ったことのない</span><span dir="auto">「<span style="color: #ff0000;">より深いお茶の魅力</span>」を体験していただいているのではないかと思います。</span></p>
<p><strong>Q． クラリセージ精油とベチバー精油を使用している部分が、今までのティーフレグランスとマイケルさんのティーフレグランスの決定的な違いでしょうか？</strong></p>
<p>A．私はそれらの素材を使い「ウーロン ティー」と「ジャスミン ティー」を作り上げたのですが、それはいわば独自の「<span style="color: #ff0000;">香りのDNA</span>」だと捉えています。今後の私のティーフレグランスの創作活動は、必ずしもこれら2つの特定の素材に依存するとは限りませんが、この2つの素材こそが、これらの香りに独特で決定的な個性を与えてくれたことは間違いありません。</p>
<p><strong>Q． 通常、お茶の香りを創造する場合、茶葉チンキは大変手間がかかるので使用しないと思いますが、茶葉チンキの調合で苦労した点はございましたか？</strong></p>
<p>A．最も重要な課題は、間違いなく安定性と一貫性です。茶葉は天然の産物であるため、バッチごとの収穫量の違いや気候の変化さえも、最終的な香りに影響を及ぼす可能性があります。現在、私は台湾の専門研究所と提携し、大規模な抽出作業を委託することにより、より安定した供給と一貫した品質を確保しています。もちろん、茶葉チンキはパズルのピースの一つに過ぎません。特定の香気成分を使用し、調香の中で茶葉チンキの自然な香りの特徴を引き立て支えています。</p>
<p><strong>Q．ちなみにこの香りのインスピレーションの源は、台北の青田茶館で烏龍茶とスイーツを召し上がった時の思い出とのことですが、どのようなスイーツだったのでしょうか？</strong></p>
<p>A．はちみつケーキと、小豆餅の和菓子でした。</p>
<p><strong>Q． ティーコレクションを創造する前に、マイケルさんがプライベートで愛用していたティーフレグランスなどございましたらお教えください。</strong></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-151167" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/atelier-cologne-philtre-ceylan-cologne-absolue-perfume-cologne-130913-e1776984893181.webp" alt="" width="300" height="437" /></p>
<p>A．アトリエ・コロンの「<span style="color: #ff0000;">フィルトゥ セイロン（Philtre Ceylan）</span>」です。</p>
<p><strong>Q． 最後に、繊細な烏龍茶を調香する時に苦労した点について教えていただければ幸いです。</strong></p>
<p>A．最大の課題は、当時のフレグランス業界における〝茶の香り〟の選択肢が限られていたことでした。入手可能な参考資料のほとんどが緑茶や紅茶に偏っていたため、初期の研究や分析は非常に限定的なものになっていました。</p>
<p>私が目指していた真の「アジアの茶文化」を捉えたブレンドを開発するには、かなりの時間と数え切れないほどの試行錯誤が必要でした。しかし、ここ2年ほどで、<span style="color: #ff0000;">茶のCO2抽出物やアブソリュート</span>など、より多様な原料がサプライヤーから提供されるようになりました。これにより、〝茶の香り〟の創造ははるかに多様化することになりました。<wbr />今後さらに多様な解釈が生まれることを期待しています。</p>
<h2 class="news_headline1"><span id="toc5">香水データ</span></h2>
<p>香水名：ウーロンティー<br />
原名：Oolong Tea<br />
種類：オード・パルファム<br />
ブランド：ONE DAY（ワンデイ）<br />
調香師：マイケル・ワン<br />
発表年：2021年<br />
対象性別：ユニセックス<br />
価格：60ml／25,300円<br />
販売総代理店ホームページ：<a rel="noopener" target="_blank" href="https://kagushi.jp/?pid=184241168"><span style="text-decoration: underline;">KAGUSHI</span></a></p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" class="alignnone size-full wp-image-149594" src="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/184241168-e1772539681980.webp" alt="" width="250" height="250" srcset="https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/184241168-e1772539681980.webp 500w, https://cahiersdemode.com/wp-content/uploads/2026/03/184241168-e1772539681980-150x150.webp 150w" sizes="(max-width: 250px) 100vw, 250px" /><br />
トップノート：ベルガモット、クラリセージ、ウーロン茶葉<br />
ミドルノート：ハチミツ、ジャスミン<br />
ラストノート：ベチバー、トンカビーン</p>
]]></content:encoded>
					
		
		
			</item>
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