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【ブルガリ香水図鑑】本当のブルガリの魅力を伝える12の香り
ブルガリの香水の全て
アクア・シリーズの全て
オ・パフメの全て
オムニア・シリーズの全て
スプレンディダ・コレクションの全て
ゴルデア・シリーズの全て
ブルガリ・マン・コレクションの全て
レ ジェンメ・シリーズの全て
レ ジェンメ インペリアリ・シリーズの全て
レ ジェンメ レアリ・シリーズの全て
レ ジェンメ・メンズの全て
ブルガリを象徴する一枚の写真
世界中のブルガリのブティックに必ず飾られている一枚の写真があります。それは一人の男性と一人の女性がキスをする写真です。そして、その女性の胸元にはひとつのブローチ(18カラットのエメラルドとピアーシェイプのダイアモンドが散りばめられている)が圧倒的な存在を放っています。この写真が撮影されたのは1964年3月15日のことです。
この男性の名をリチャード・バートンと申します。そして、この女性の名をエリザベス・テイラーと申します。二人は歴史スペクタクル大作『クレオパトラ』で共演し、恋に落ち、この日に結婚式を挙げたのでした。そして、このブローチこそが、バートンがリズ・テイラーのためにブルガリで購入したものだったのです。
この一枚の写真が象徴するようにブルガリとは、一般庶民から程遠い位置に存在するブランドです。そんなブルガリが、一人の男の存在によって、一般庶民に手の届く存在になりました。

ジャン=クロード・エレナ
その男の名をジャン=クロード・エレナと申します。彼こそが、ブルガリ・フレグランスの「はじめの一歩」を歩いた人でした。それは1992年にオ パフメ オーテヴェールを生み出したことによりはじまりました。
そして、ブルガリは、その後に続く「ブルガリ プールオム」以後、万人受けするフレグランスを販売してきました(例外は「ブラック」のみ)。そして、その凄まじいディスカウント率により、一躍フレグランス・ブランドとしての知名度を上げていきました。しかし、一方で、2000年代の最初の10年間において、安っぽくて、個性のない、香水初心者向けのフレグランス・ブランドというイメージが、定着してしまいました。
そんなブルガリ・フレグランスの不安定なブランドイメージの状況を変えるべく、ブルガリの香水部門のクリエイティブ・ディレクターに就任したヴァレリア・マニーニは、ブルガリ・フレグランスのラグジュアリー・イメージを高める戦略として、2014年に、100mlで41,580円する最上級ラインである「レ ジェンメ」コレクションを始動したのでした。更に、翌年2015年には、より現実的な価格帯のラグジュアリー・フレグランス・コレクション「ゴルデア」シリーズをスタートさせ、着実にブランディングを軌道に乗せていったのです。
そんなブルガリ・フレグランスのラグジュアリー路線の集大成として2017年4月に発表されたのが、『スプレンディダ』コレクションでした。
今では〝ミスター・ブルガリ〟ことアルベルト・モリヤスが調香している印象が強いブルガリですが、かつてはアニック・メナードやジャック・キャヴァリエ、オリヴィエ・ポルジュといった名立たる調香師が多くの名香を残していました。そんなブルガリを代表する12の香りを「写真」で紹介していきましょう。
1.ブルガリの伝説の香り
ブルガリ プールファム ソフィア・グロスマン、ナタリー・ローソン(1994)
2.史上初めての緑茶の香り
オ パフメ オーテヴェール ジャン=クロード・エレナ(1993)
3.ブルガリの最高級品
ヌーラ ダニエラ・アンドリエ(2014)
4.誤解を受けた歴史的名香
ブラック アニック・メナード(1998)