オードリー・ヘプバーン

オードリー・ヘプバーン18 『パリの恋人』1(4ページ)

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作品名:パリの恋人 Funny Face (1957)
監督:スタンリー・ドーネン
衣装:ユベール・ド・ジバンシィ/イーディス・ヘッド
出演者:オードリー・ヘプバーン/フレッド・アステア/ケイ・トンプソン/ドヴィマ



「オードリー・ヘプバーン=モード」の代名詞に。


この作品によりオードリー・ヘプバーンは、「モード・アイコン」として世界的な地位を獲得しました。それは、『麗しのサブリナ』(1954)『昼下がりの情事』(1957)により得た「パリが似合う女の子」のイメージから、「パリモードを体現する女性」のイメージへの飛躍でした。ヘプバーン初のテクニカラーと、『雨に唄えば』(1952)等の若手ミュージカル監督スタンリー・ドーネン、更に飛ぶ鳥を落とす勢いのファッション・フォトグラファー、リチャード・アヴェドン、そして、世界一のスーパーモデル、ドヴィマ、もちろん、ユベール・ド・ジバンシィと、「生きるエレガンス」フレッド・アステアといった1950年代最高のファッション指数が集結し導き出されたものだったのです。

この作品以降、オードリー=モードという形容詞がしっくりくるようになり、彼女自身が元々持っているファッション・センスが全ての作品において如何なく発揮されることになりました。全ては、映画のオープニング1秒目から始まっています。「ファニー・フェイス=奇妙な顔」というタイトルの「世界一美しい顔」を持つ女優の作品の始まりです。以下にそのオープニング・タイトルの色彩の巧みさを写真で羅列していきます。














オープニング・タイトルには、フレッド・アステアが演じたディック・エイブリー役のモデルでもあり、ヴィジュアル・コンサルタントを担当したリチャード・アヴェドンのフォトが効果的に使われています。それはオードリーのフェイス・アップからはじまり、白いドレスの見返りショット→ツイードのスーツを着た二人のモデルが口論する姿→車の中でヘッドドレスをつけた美女がダイヤモンドのネックレスとファーをつけて見つめる→黒パンツに赤のルーズシルエットシャツにアフリカ風にアクセを重づけして、スカーフで髪を後ろにして、ラフに見つめる→UFOのようなヘッドドレス(白)にエメラルドグリーンのアイシャドウと真紅リップの美女(ドヴィマ)アップ→赤い布の上に横たわる胸の谷間強調のUラインシャツに黄色のサブリナパンツ。腰に同色のスカーフ姿。→ねずみのようなヘッドドレスと、フードのように着るボディコンドレス→マリーンルック、赤のボーダーシャツとショートパンツ。→羽を持つ、シャーリー・マクレーンのような美女のスマイル。→両手で顔をチューリップのように包み込む『奥様は魔女』のエンドラメイクの美女。→ポニーテールを振り上げるヘプバーンの横顔シルエット。

まさに映画史上ファッション業界と映画が結びついた瞬間でした。そして、この作品により、ファッションの中心は、ヨーロッパからアメリカへと移行しました。その始まりのきっかけは1954年のココ・シャネル「カムバック・コレクション」に対するアメリカのファッション雑誌の評価と『麗しのサブリナ』及び『泥棒成金』などの作品におけるパリモードを効果的に発表する場としてのハリウッド映画の価値からはじまったのですが、本作により、その流れは決定付けられました。ラグジュアリー・ファッションは、アメリカ市場というフィルターを通して大衆にアプローチすることにより、より拡大していくことになったのです。



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