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【ゲラン】アクア アレゴリア アンジェリック リラ(ジャン・ポール・ゲラン)

ゲラン
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アクア アレゴリア アンジェリック リラ

原名:Aqua Allegoria Angelique Lilas
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン
発表年:2007年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:75ml/6,500円

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女性にしか感じ取ることの出来ない香り

©GUERLAIN

ゲランが、極めつけの天然素材をピックアップし、その素材から明るい一面を引き出し、幸せなひとときを人々に与えてくれる軽やかな香りを作るというコンセプトで、1999年に誕生した『アクア・アレゴリア』シリーズ

アンジェリック リラ」はその第八弾として2007年に発売された2作品のうちのひとつです。グリーン・フローラルの香りは、ジャン=ポール・ゲランにより調香されました。

北欧から、ヴァイキングがヨーロッパ全土に広げた薬草アンジェリカ。ラテン語で「天使」を意味するその名は、疫病が流行したときに、大天使ミカエルが、この草の対疫病力を啓示し、流行が食い止められたという伝説によります。

そのためアンジェリカは、「天使のハーブ」とも呼ばれ、中世のヨーロッパにおいては「魔女の霊薬」としても用いられました。

そして、この薬草には女性しか感じ取ることの出来ない香りであるエグザルトリドという合成ムスクが含まれています。そんな〝女性にしか感じ取ることの出来ない香り〟だからこそ、男性が身に纏うべき香り候補No.1とも言えます。

ライラックのほんのりと甘いフローラルに、パウダリーなヘリオトロープが、バナナのようにフルーティーなイランイランを背景に従えながらブレンドされ、天使のシャワーのような透明感を生み出してくれます。

トップノートのハーバルなアンジェリカの香りとのギャップもまたこの香りの魅力です。そして、このアンジェリカは、ラストまで、香りの奥底をムスキーな側面で支えています。

意識しなければ、爽やかなライラックの香りなのですが、その禁断の一面を意識してしまうと、イランイランと共に、妙に身体の奥底に潜む何ものかの琴線に触れる香りです。

タニア・サンチェスは『世界香水ガイド』で、「15年もたってから「ロードゥイッセイ」につけられた、よけいなフットノート。」と2つ星(5段階評価)の評価をつけています。

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香水データ

香水名:アクア アレゴリア アンジェリック リラ
原名:Aqua Allegoria Angelique Lilas
種類:オード・トワレ
ブランド:ゲラン
調香師:ジャン=ポール・ゲラン
発表年:2007年(現在廃盤)
対象性別:女性
価格:75ml/6,500円


トップノート:ジャスミン、オレンジ、ピンク・ペッパー
ミドルノート:イランイラン、アンジェリカ、ライラック
ラストノート:ヴァージニア・シダー、ヘリオトロープ